「お疲れ様です」って英語でどう言うの?知っておきたいビジネス英語
日本語では仕事終わりに、「お疲れ様」という挨拶をよく使います。習慣になっている日本人は英語でも「お疲れ様」に似た表現を使いたいと思うかもしれませんが、なかなか近い表現を探すことは難しいものです。
ここでは、そんな「お疲れ様」のフランクな使い方や、逆に目上の人に丁寧に使う際の使い分け方など、「お疲れ様」のさまざまな英語表現の方法をご紹介します。
上司や同僚への英語の「お疲れ様でした」の使い分け
同僚に気軽に「お疲れ~!」と言いたい時ってありますよね。そんな仕事をひと段落させた場合は「Good job」、結果の良し悪しはともかく、仕事を終わらすことができた時は「Good Work」を使います。また、日本の職場のように、先に帰る際の挨拶として使う場合は「See you」などを使います。
それに対して、「お疲れ様」という意味で、上司に対して「Good work」「Good job」は使わない方がいいといえます。これらの表現はどちらかといえば、上司が良い仕事をした部下を褒める際に使う表現のため、このような上から目線の表現を目上の人に対して使うべきではありません。
そのため、上司に対して「お疲れ様」というニュアンスの言葉を掛けたい場合は、次のような表現を使うといいでしょう。
- You must be tired(お疲れになったでしょう)
- Thank you for today(今日はありがとうございました)
- Have a nice evening(良い夜をお過ごしください)
お疲れ様に近い英語表現
仕事を終えて自分が先に帰る場合、職場の人に対しては次のような挨拶を使います。
- See you(またね)
- Goodnight(おやすみなさい)
- See you tomorrow(また明日)
- Have a great weekend(素敵な週末を過ごしてださい)
大仕事を成し遂げた際やトラブルが起きた際に相手をいたわる時は、フランクに使われる順に次のような表現があります。
- Awesome!(最高!)
- Amazing!(素晴らしい!)
- Nice going(よくやった)
- Good job(よく頑張ったね)
- Thank you for your hard work(お仕事お疲れ様)
- You must be worn out(疲れたでしょう)
メールを送るときのお疲れ様の英語は?
英語で知り合いにメールを送る場合は、冒頭部分に「Dear Mr. Smith」や「Hi John」をつけて、次に挨拶を述べるのが一般的。「お疲れ様」という挨拶に近いニュアンスのフレーズは、次のような表現で置き換えることができます。
- How are you?(お元気ですか?)
- How is ○○ going?(○○はどうですか?)
- I hope this email will find you well(お元気のことと思います)
また、メールの最後に「よろしくお願いします」と付けるのも日本独特の表現です。このような気持ちの英語表現「Thank you in advance」は、かなり押しつけがましい印象を与える表現のため、あまりふさわしいとはいえません。
メールの最後に付ける文章としては、やんわりと相手の配慮を期待するような、次のような表現が望ましいでしょう。
- I look forward to hearing from you(よいお返事をお待ちしています)
- Thank you for your consideration(ご検討をお願いいたします)
電話でお疲れ様の英語を伝えるには?
電話で「お疲れ様」と伝えたい時には、次のように場合分けをすれば英語でもニュアンスを伝えられます。
同僚などに気軽な挨拶として伝える時(その1)
・Good morning
同僚などに気軽な挨拶として伝える時(その2)
・Good afternoon
同僚などに気軽な挨拶として伝える時(その3)
・Good evening
同僚などに気軽な挨拶として伝える時(その他)
・Hi, how are you?
・Hi, how’s life? ・Hi, how’s it going?先に帰宅する際の挨拶として伝える時
・Have a good night
・See you tomorrow
・See you on Friday
・Have a good weekend
同僚などを労う際に使いたい時
・Good job
・It was great
・Well done
・You did good today
感謝の気持ちを込めたい時
・Thanks for today(今日はありがとう)
・Thank you for your help(手伝ってくれてありがとう)
・Thank you for your time(お忙しい中、ありがとう)
・Thank you very much for your advice(アドバイスありがとうございました)
・Thank you so much for your trouble(ご尽力いただきありがとうございました)
仕事で疲れている相手への英語の「お疲れ様」例
仕事で疲れている時に、相手へ英語で「お疲れ様」の気持ちを伝えるには、どのような表現が最適なのでしょう。例えば、次のような2つのような言い方をされたら、さらに疲れがドッと出てしまう可能性があるので注意が必要です。
- You look so tired(すごく疲れているようですね)
- You must be tired(さぞかしお疲れでしょうね)
相手に対して労いの気持ちを伝えたいなら、次のような表現がおすすめです。これなら、疲れている相手の気持ちを逆なでせずに、疲れていることを気遣う気持ちが伝わるはずです。
- You worked hard today(今日、あなたは忙しかったですね)
また、英語で「お疲れさま」の似たような表現で相手を気遣いたい時には、ほかにも次のような言い方もあるので試してみましょう。
- Are you ok?(大丈夫ですか?)
- Did you have a hard day?(今日は忙しかったですか?)
- Did you have a busy day again?(また忙しかったですか?)
知っておくと便利な退職者をねぎらう英語表現
日本語らしい表現の中に、会社を辞める人に対して「お疲れ様」という言葉を掛ける場合があります。定年退職や転職などによって退職する場合、英語の無難な表現として次のようなものがあります。
- Thank you for everything(色々とありがとうございました)
- I was so happy to work with you(私はあなたと一緒に仕事ができて幸せでした)
退職には人それぞれ理由があるほか、本人が退職を望んでいない場合もあることから、次のような表現は控えた方がいい場合があります。
- Good luck in the future(幸運をお祈りします)
- Congratulations on your retirement(退職おめでとうございます)
「お疲れ様」の英語はビジネスシーンでいろいろ使える便利なワード
日本語の「お疲れ様」は、目上から目下に対してや、目下から目上に対して労いの気持ちを伝えることができるとても便利な言葉です。英語にも、お疲れ様と同じような言葉があればいいのですが、なかなか一言で表現するのは難しいといえます。
そのため、英語で労いの気持ちを伝える際は、シチュエーションや相手に応じて「ありがとう」や「よく頑張ったね」「また明日」「お疲れでしょうね」などの意味を持つ表現を臨機応変に使い分けるのがポイントです。
今回ご紹介した英語の「お疲れ様」の表現を使うことで、より良い人間関係を築かれることを願っています。