リーダーシップとは?組織を成功へ導くために身につけるべきこと
「あの人はリーダーシップがある」という言葉を聞きますよね。そもそもリーダーシップの意味とは何か?リーダーシップがある人はどのような特徴があるのか?何を心がければリーダーシップが身に付くのか?リーダーシップの定義や、リーダースキルをアップする方法です。
リーダーシップとは組織を束ねて目標に向け進むスキル
会社で社員立ちを束ねて、利益アップなどの目標を達成するには、リーダーシップが欠かせません。「あの人はリーダーシップがある」というような言い方はしますが、実際にリーダーシップとはどういう意味なのか、またリーダーシップがあるのはどのような人なのかはっきりと説明できる人は少ないと思います。
リーダーシップとは、どのようなことなのでしょうか。まずは、リーダーシップの意味について見ていくことにしましょう。
リーダーシップの言葉の意味
リーダーリップの意味を辞書で調べると、指導者としての「統率力」や「指導力」と書かれています。たとえば「彼は優れたリーダーシップを発揮した」というのは、彼が指導者として優れた指導力を発揮したという意味になります。しかし、「指導力がある」と説明しても、では指導力とは何かという話になります。
リーダーとはどのような人を指すのかということから考えてみると、リーダーはを達成すべき目標へ周囲の人を引っ張っていく役割を持つ人のことです。目標を達成するためには、組織をうまく誘導し、相互に連帯させるなどのスキルが必要です。そのスキルがリーダーシップということになります。
リーダーシップを取るために必要なこと
リーダーシップの意味が分かったところで、今度はそのリーダーシップを発揮するには何が必要なのかを考えなければいけません。仕事の成果を上げるためには、社員同士が同じ目標に向かって団結することが大切ですが、それには誰かがリーダーシップを取る必要があります。
リーダーシップを取るためには何が必要か、またリーダーシップを存分に発揮するのに、日頃から心がけるべきことを何なのかを紹介します。
リーダーシップを取るために必要な5つの資質
リーダーシップとは目標のために組織をうまく誘導し、組織として連帯させるスキルだと説明しましたが、こうしたスキルを身につけるためにはどのような資質が必要なのでしょうか。リーダーシップに必要な資質は、次の5つです。
1.将来のビジョンを描けること
リーダーシップに必要な要素として将来のビジョンを描ける必要があります。確かに将来会社がどのようになるべきか描けないのであれば、そもそも目標が分からないのですから、組織を導くことはできません。まずは、将来のビジョンをしっかりと描くようにしましょう。
2.周囲としっかりコミュニケーションがとれること
組織を目標へと導くためには、コミュニケーション能力は欠かせません。どれだけ素晴らしいビジョンがあっても、周囲を説得できなければそのビジョンを実現することはできません。
また、リーダーがコミュニケーション力に欠けていると、周囲の人も自分たちがどう行動すれば良いのか分からなくなってしまいます。コミュニケーション能力は訓練すれば身につけることができますから、積極的に周囲に話しかけて、どうすれば自分の考えが伝わるのかを常に勉強するようにしましょう。
3.チャレンジ精神を持ち、挑戦する環境を作れること
リーダーが組織を導くために必要なのはチャレンジ精神を持つこと、そして挑戦するための環境作りができることでしょう。安全な道ばかり通っていては、目標を達成できない場合もあります。時には失敗を恐れずに、挑戦する必要があります。
どんな挑戦も一人ではできません。必ず他の人の協力が必要になります。そうした協力を上手く得て、失敗を恐れず挑戦していく力がリーダーには必要な要素と言えます。
4.必ずやり遂げるという信念があること
リーダーシップを発揮するには、信念を持つことが必要ですが、これは一つの手段に固執するのとは違います。手段を色々と変えながらも必ずやり遂げると信じて努力することが、目標達成につながります。
リーダーが一生懸命に努力する姿を見せると、周囲の人たちも自然と協力して目標に向かってくれます。リーダーシップがある人間になりたい人は、どんなときにも「必ずやり遂げるのだ」という信念を持てるようにしましょう。
5.組織を統率する能力があること
組織を目標に向かわせるためには組織全体をうまくまとめて引っ張っていく統率力が必要です。組織全体をうまく持っていくためには、皆をまとめて引っ張っていく仕組み作りが大切です。
リーダーシップと言うと強引に物事を決めるイメージがあるかもしれませんが、それでは人はついてきません。どうすれば一つの方向へ組織を持っていくことができるのか、組織全体の問題として考えるようにする癖をつけましょう。
リーダーシップを発揮するための心がけ
リーダーシップがある人は、生まれ持った才能があるわけではありません。それぞれ努力をしてリーダーシップを発揮しているのです。ここでは、リーダーシップを発揮している人が、日頃からどのような心がけをしているのかを紹介します。
話をしっかり聞く努力をする
リーダーシップがある人は、日頃から周囲の人の話をしっかり聞くように心がけています。一般的には自分の意見があればあるほどそれを話したくて仕方がないので、人の話を聞くことは思った以上に難しいと感じられます。
相手の意見をよく聞いたうえで、自分の意見も言うのは意識しないと出来ないことです。これはリーダーシップを発揮するためだけに限らず、仕事を円滑に進めていくうえでとても重要なことなので、自分の話に夢中になるばかりでなく、他の人の話にも耳を傾けるように努力しましょう。
感情的にならない
リーダーシップを発揮できる人は、感情的になることはほとんどないでしょう。感情をしっかりとコントロールできなければ、部下をコンロトールすることなどできません。
しかし、人間ですから時に感情的になってしまうことはあります。その時に感情をそのまま部下にぶつけずに、うまくコントロールする方法を身につけることが大事です。感情的になった時には意識的に深呼吸をするなど、自分でうまくコントロールできるように訓練する必要があります。
相手を信頼する
リーダーシップを発揮するための心がけとして、一緒に働く社員たちを信頼することも忘れてはいけません。相手を信頼して任せることで、時には失敗することもあるかもしれませんが、信頼されて仕事を任された人はリーダーのことを信じてくれます。
そうした積み重ねが、部下の行動力にも繋がっていくでしょう。もちろん相手を信頼するというのは、そう簡単なことではありません。信頼したら、とことん任せる。そして失敗に対する責任はリーダーが背負うこと。相手を信頼するにも努力が必要なのです。
褒めることを忘れない
褒めることも、リーダーシップを発揮するためのポイントの一つです。自分がやればもっとうまくできると思うかもしれませんが、そうした態度では周囲の人はついてきてくれません。
まずは部下や同僚の努力を認め、褒めるようにしましょう。そうすることで、周囲からの信頼が得られ良い仕事ができるようになります。これは、部下が失敗した時も同じです。失敗をしようとして、失敗する人はいません。努力を褒めたうえで、なぜ失敗したのか一緒に考えるようにしましょう。
感謝の気持ちを忘れない
リーダーシップを発揮している人は、いつも周囲に対する感謝の気持ちを持っています。リーダーになるとすべて自分の手柄にする人がいますが、実際には部下や仲間が動いてくれたから成功できたのです。
リーダーシップを発揮できている人はそうしたことを理解しているので、常にに周囲に感謝しています。感謝されて、嬉しくない人はいません。そうした心がけによって、さらにリーダーシップを発揮できるようになるわけです。
リーダーシップがある人とない人の特徴
リーダーシップがある人とない人の特徴は、どのようなものでしょうか。それぞれの特徴を挙げてみます。職場で立場的にリーダーシップを発揮しなければいけないけど、あまりうまくいっていないと感じている人はぜひ参考にしてみてください。
リーダーシップがある人は苦労や失敗を経験している
リーダーシップを発揮できる人は人の痛みが分かる人です。それだけ今まで苦労をしているということです。苦労しなければ失敗しなければ経験できないことはあります。
その上で、立ちあがってリーダーになろうという人が最終的に成功するということです。
また、成功しているリーダーの中には失敗を失敗ではなく成長の為に必要だと考えている人もいます。それぐらいの強さや気持ちがなければ優れたリーダーにはなれないということですね。
リーダーシップがある人は人との接し方が分かっている
リーダーシップを発揮できる人は相手に対してどのように接すれば良いか分かっています。よく「人たらし」という人がいるのですが一度会うとその人の魅力に引き込まれてしまう人がいます。
こういう人は相手に対してどのように接すれば良いか、どのように言えば相手が喜ぶのか分かっています。
そのため、そうした人の下には優れた人材が集まります。こうした能力にたけた人がリーダーシップを発揮するのはそれほど難しいことではないでしょう。
リーダーシップがある人は他人の意見を聞くことができる
リーダーシップがある人と聞くと人の意見を聞かないで、自分で決めてしまうというイメージがあるかもしれませんが、実際には人の意見を聞かないリーダーはいません。もちろん、人の意見を聞くことと人の意見に従うことは違います。
リーダーシップを発揮できる人は人の意見を聞いた後にそれをどのように取り入れるかにおいて、その優れた能力を発揮します。
意見を言った方も自分の意見が否定されたと感じないようにうまく物事を決めていくのです。こうしたリーダーのもとには優秀な人たちが集まりますよね。
リーダーシップがある人は言動を曖昧にしない・決断できる
どんなに人の意見を聞いたとしても、言動をあいまいにせず、決断できるのがリーダーの特徴です。リーダーは最後の決断の責任を負っているのです。リーダーが結論を先送りにしたり、言動を曖昧にして、他人に責任を押し付けてしまっては、リーダーシップを発揮できないだけでなく、リーダーとしても失格でしょう。
どのような結果になろうとも誰がその事業を始めたとしても自分が最後の決断をし、責任をしっかり取る人こそリーダーシップがある人だと言えるでしょう。
リーダーシップがある人は変化を恐れない
リーダーシップがある人は変化を恐れません。変化を恐れるリーダーは結果として何も決めることが出来ないでしょう。組織を動かす際には、必ず失敗を恐れずに変化をすべき時があります。
そうした時に現状維持を選択していけば、目標達成はできません。変化を恐れないでチャレンジできる人こそリーダーシップがある人だと言えるでしょう。
リーダーシップがない人は自分の意見を常に優先する
リーダーというのは自分の意見や信念を持っている必要があると思いすぎて、自分の意見を常に優先してしまう人がいます。
こういうリーダーには何を言っても無駄なのでやがて部下はリーダーに対して何も言わなくなります。結果として事業がうまくいかなかったり、部下がついてこなかったりして事業がうまくいかなくなります。
リーダーシップがない人は部下に任せず自分でやってしまう
リーダーシップを発揮しようと率先して仕事をするのは良いのですが、部下にやらせずに自分で全部やってしまうと、部下は信頼されていないと思い、リーダーのことも信頼できなくなってしまいます。
部下が失敗すると困るという気持ちはあるかもしれませんがリーダーシップを発揮したいのであれば、思いきって部下に仕事をやらせる必要がありますよね。
リーダーシップがない人は地位を誇示する
地位を誇示する人がリーダーシップを発揮できないのは理解できますよね。そうした人に部下はついていきたくはありません。常に感謝の気持ちを持って人と接していきたいものです。
リーダーシップを身につけるには挑戦と感謝の気持ちを忘れないこと
リーダーシップを発揮するためには、どんなことにも挑戦する気持ちと、周囲への感謝の気持ちを忘れてはいけません。どんなに優れている人でも失敗を積み重ね、周囲の協力があり成功してきたからそこリーダーシップが身についています。
職場であまり上手にリーダーシップを発揮できておらず、仕事の成果につながっていないと感じている人は、今回紹介したリーダーシップを取るのに必要な資質や日頃の心がけなどを参考にして、周囲から厚い信頼を寄せられるリーダーシップ能力を育みましょう。