仕事はチームワークの力が向上すると早く終わる!
仕事をしていると、一人では対応しきれない仕事だったり、苦手としている作業をしなければならなかったりといったシーンに遭遇することがあります。そのような時、一人で仕事をしているよりもチームで仕事をしていれば、チームワークを発揮してより効率よく業務をこなすことができます。
仕事におけるチームワークの重要性やチームワーク力を向上させる方法を確認し、より効率よく仕事を終わらせるスキルを身に着けましょう。
仕事ではチームワークがかかせない
多くの組織やビジネスでは、一人で全て対応することはなかなかできません。特に、自営業やフリーランスのように一人で仕事をしているということではなく、会社や組織の中で働いている場合、誰かと協力し合って仕事を行うことが多くなります。
チームワークを向上することで、チーム内でお互いをフォローし合うことができるようになります。より仕事を効率良く進めることができるという意味で、チームワークというのは非常に重要な意味を持っているのです。
仕事におけるチームワークのメリット
自分一人で仕事をしていると、苦手分野の作業でミスが多くなってしまったり、量の多い仕事で一人では対応しきれなかったりすることがありますが、チームワークにおいては様々なメリットがあります。
1 チームワークだと個人の能力の凹凸を埋められる
人にはそれぞれ得意分野と苦手分野というものがあります。チームワークの場合、自分の苦手な作業はその作業が得意な人にお願いして自分が得意な作業を対応するなど、得手不得手を考慮して仕事を割り振りすることで、効率よく仕事を進めることができます。
2 一人じゃないので難易度の高い仕事に対応できる
一人で対応できる仕事の範囲には限界がありますし、一人で対応している場合、その人が休んでしまうと作業が全てストップしてしまいます。
チームで仕事をしている場合は人数がいる分多くの仕事を対応することが可能ですし、一人が休んでもチーム内のメンバーでフォローし合うことができます。
また、一人では良いアイデアが浮かばず対応ができないような難易度の高い仕事であっても、複数人が集まれば一人ではたどり着けなかったアイデアを出すことができて対応できるということもあります。
3 仲間と協力するからモチベーションが向上する
一人で仕事をしていると、自分の仕事や作業の中からモチベーションを向上させるポイントを見つける必要がありますが、チームの場合は業務遂行のために仲間と協力し合うということ自体がモチベーションの向上につながることがあります。
また、同じチームという身近な環境で頑張っているチームメンバーを見てやる気が出る効果も期待できるでしょう。
4 比較ができるので評価しやすい
一人で仕事をしている場合、例えば普段1時間で対応している仕事を30分で終わらせたとしても、それが素晴らしいことであるかどうかの判断が難しい場合があります。なぜなら、素晴らしい効率化をしたから30分で終わったのか、前回まで30分で終わらせられる仕事を1時間かけてのんびり対応していたのかが分からないからです。
チームで仕事をしている場合、2人で1時間かけて対応している仕事を、1人で1時間で終わらせれば能力が高いということが周りとの比較で簡単に分かります。また、誰が対応しても1時間かかる仕事を30分で対応した場合も、同様に能力が高いことが分かります。
上司の立場としても周りのメンバーとしても、チームワークにおいては各個人に対しての評価がしやすくなります。
仕事におけるチームワークのデメリット
仕事をする上のチームワークにおいてはメリットがある一方、以下のようなデメリットも無視できません。
1 輪を乱す人間が一人でもいると上手くいかない
チームで仕事をする場合、自分一人だけではなく周りへの配慮や協調性が求められます。そのため、チームの中に一人でも協調性に欠けている人がいた場合、チームワークが乱れてチーム全体の士気が下がり、それによってミスが増えてしまうリスクがあります。
2 チーム内のミス発見に時間がかかる
チームに所属している1人がミスをした場合、チームの中の誰がミスをしたのかがすぐに分からない場合があります。ミスが発生した際には全員の作業に問題がなかったかを個々で確認する必要があるため、一人で仕事を進める場合と比べ時間と手間がかかってしまいがちです。
3 求められるスキルが多くなる
チームで仕事を進めていく際には、他者との関わりが増えます。そのためコミュニケーション能力や協調性、気配りなど、多くの対人スキルが要求される場合があります。
また、自分の仕事の範囲だけを意識していれば良いわけではなく、周りにも気を配る必要があるぶん、自分の負担が増えたり、自分の対応範囲に対する意識や注意が散漫になってしまうリスクもあります。
仕事におけるチームワークを向上させる方法
仕事でチームワークを発揮するには、ただ人を集めて“○○チーム”と名前を付けても効果は出ません。それではただ集団をひとつにまとめて名前を付けただけになってしまいます。
チームワークを向上させる4つの方法を理解しましょう。
1 チームメンバーそれぞれが互いの役割を把握する
チームメンバーがどのような仕事を担当しているかが全く分かっていないと、チーム内の誰かが対応した仕事を重複して対応してしまったり、助け合うことができなくなってしまいます。そのため、チームメンバー同士で、お互いの対応範囲や役割を把握しておく必要があります。
チームメンバーが多ければ多いほど細かく把握することは難しくなりますが、細かく把握できなければ、どんな仕事か、いつ頃が忙しくていつ頃に余裕があるかなど、対応範囲や役割の大枠だけでも把握しておくようにしましょう。
2 チーム内で仕事の進捗を共有する
チームで仕事をしている場合、それぞれの仕事が独立しているわけではなく「Aさんの作業が終わってからBさんの作業を始める」というように仕事がつながっていることも少なくありません。
そのため、周りの進捗を共有しておかないと、Aさんの作業が終わっていないのにBさんが作業を始めてしまい、手戻りが発生するというような事態になりかねません。
また、チームとして仕事をしている以上、チーム内の誰かの仕事が遅れている場合はチーム全体の問題になるため、しっかりと進捗を共有し、進捗状況が悪いメンバーがいる場合はチームメンバー全員でフォローしましょう。
3 こまめにチームメンバーとコミュニケーションを取る
「同じチームだけど話したことがない」というメンバー同士が、片一方が困っているときに助け合うことはなかなか難しいもの。チームメンバーの仕事の進捗を共有したり、遅れている仕事があったら助け合ったりするためにも、チームメンバー同士で頻繁にコミュニケーションを取ることが大切です。
4 誰かがしてしまったミスを責めない
一人で仕事をしているかチームで仕事をしているかに関わらず、仕事では壁にぶち当たったりミスをしたりすることは珍しくありません。
しかし、ただでさえ落ち込んでしまうような時にチーム内でそのミスを責めてしまうと、ミスをしたチームメンバーはますますモチベーションが下がり、本来の能力を発揮できなくなってしまいます。
また、ミスを責められているところを見た周りのチームメンバーも、「ミスをすると責められる」という恐怖心が芽生え、チームとしての士気が下がり、チーム全体の効率低下につながる恐れもあります。
チームワークを向上させるためには、壁にぶち当たったり、ミスが起こった時でも決して責めず、お互いに励まし合ったり、フォローし合ったりすることがとても大切です。
難しい仕事でもチームワークがあればできる
仕事の対応範囲が広く、仕事の難易度が高かったり仕事の量が多い場合など、仕事をしていると一人で対応できないことはたくさんあります。そして、一人で仕事をしていると仕事が属人化してしまいがちになり、一人で仕事をしているということ自体がリスクになってしまう可能性もあります。
難しい仕事であっても、チームワークを向上させれば様々な仕事に対応することができます。仕事をする時は、自分自身のスキルアップだけではなく、チームワーク力を向上させることも意識しましょう。