職場のカラオケで守るべきマナーとは?
忘年会、新年会など飲み会が終わった後、二次会でカラオケに行くという流れは少なくないでしょう。職場のカラオケはただの遊びではありません。普段の職場とは違った上司や同僚とのコミュニケーションの場であり、細やかな配慮が必要となります。
職場での勤務外とはいえ、マナーを知っておかないとその場で上手く立ち回れずに上司との関係が悪くなってしまうこともあります。今回は上司ウケする選曲の仕方や注意を払うべき行動、歌いたくない場合の対応など職場のカラオケでおすすめの曲と最低限のマナーをお教えします。
職場のカラオケで上司にウケる選曲とは?
上司というのは基本的に自分よりも年上である場合が多いです。自分と同僚世代のいわゆる若者にしかわからないような曲は、上司を置いてきぼりにしてしまう可能性があるので避けるべきでしょう。
職場の人とのコミュニケーションの場ですから、自分が歌いたい曲を選ぶのではなく幅広い世代に知られている国民的なヒット曲や上司世代の定番ソング、上司とデュエットできる曲がおすすめです。
また、選曲する際はなるべく時間を掛けないようにしましょう。職場のカラオケ用として、事前にいくつか曲をピックアップしておくのがベストです。デュエット曲に関しては、どちらのパートも歌えるようにしておくと上司に合わせられるため良いでしょう。
職場のカラオケで人気のオススメ曲
職場の上司とカラオケによく行く20~30代の方々から、職場のカラオケで歌う曲としてオススメの曲を男女別に調査しました。一人で歌う曲、上司とデュエットする曲の両方を挙げてもらったので、ぜひ参考にしてください。
男性おすすめの職場カラオケ曲
自分の好きな曲を歌いたい
ユウキ(20歳 技術職)
職場のカラオケで歌う曲としてBUMP OF CHICKENの天体観測をおすすめします。あまりメジャーな曲を聞かない自分は、会社の席などでカラオケに行って歌わなければならない時にどういう曲を歌えばいいかよく迷います。
そこで、自分が元々好きでよく聞いているBUMP OF CHICKENのこの曲を歌います。上司の中でも知っている人が多く、サビはみんなで歌ったりできます。また童心に戻れる曲なので、わりと好感が持てる曲だと思います。
上司と一緒に歌う時はB’zのultra soulをおすすめします。理由としては「ウルトラソウル」の部分ではみんなで盛り上がることができて、大体みんな知っている曲だからです。あまり知らない人でも、盛り上がれることができる曲だと思います。
万人にうける曲
シー(35歳 営業職)
自分一人で歌う時はゴールデンボンバーの女々しくてを歌います。誰でも一度は聞いたことがあるフレーズなので、年配の方でもちゃんと聴いてくれます。
みんなで歌う時はAKB48の恋するフォーチュンクッキーやモーニング娘。のLOVEマシーンなどが多いです。男性の上司でも女性の上司でもなんとなく聴いたことがあると思うので歌いやすいと思います。
だんだん場の空気がだらだらになってくると自分の好きな歌を歌います。GLAYやL’Arc~en~Cielが好きなのでよく歌うのですが、知らないせいか聴いている人はあまりいません。万人が知っている歌を歌うのがウケは良いです。
盛り上がれるものがベスト
ぐるぐる(30歳 営業職)
私が職場のカラオケでよく歌うのは、サザンオールスターズのTSUNAMIです。この曲は、まず知らない人はいない大ヒット曲なので、よほどの音痴じゃなければ外すことはないでしょう。曲がかかると上司も一緒に口ずさんでくれます。
また、上司とデュエットするときにはKinKi Kidsの硝子の少年が鉄板です。KinKi Kidsは上司の世代でも知っている人が多いですし、若い子がいたとしても「あ、キンキだ!いいですね~!」と喜んでくれるおすすめの曲です。職場でのカラオケの場合、歌が上手い方であればしっとりとしたバラード系もいいですが、やはりワイワイ盛り上がれる曲を押さえておくと間違いはないと思います。
定番の曲を歌えばハズレがない
しん(37歳 IT業界)
職場のカラオケで、一人で歌うときにはゆずの栄光の架橋をおすすめします。上司も40~50代の方もしくは30代の方もいるかと思いますが、「ゆず」という歌手はほぼ誰もが知っているかと思います。そのゆずの曲の中でよくテレビで歌われるのが、この栄光の架橋です (アテネ五輪のテーマソング) 。
ファンじゃない方にとっても、よく目にする耳にする曲だと思います。この曲は五輪のテーマソングにもなっており聴いたことがある方も多く、そのときの思い出もよみがえってきて聴きやすい曲だと思います。
また、職場の上司と歌う曲としては、同じゆずの夏色をおすすめします。みんなで一緒に歌うことができる上、もともとアップテンポな曲ということもあり場の雰囲気を盛り上げられるところがこの曲の魅力です。ゆずは男性2人組のデュオなので、仲良くなりたい上司や普段はあまり会話をしていない上司とも一緒に歌うことが出来ます。
いずれもゆずの曲としては定番の人気の曲で、ハズレがないところが共通点です。
職場でのカラオケはこれできまり!
だっくん(26歳 会社員)
一人で歌う時のオススメは修二と彰の青春アミーゴです。デュエット曲なので、次第に周りの人も口ずさんでくれます。振り付けを知ってる人は一緒に踊ってくれますし、テンポもアップテンポですから盛り上げたい職場での選曲にピッタリです。
上司と一緒に歌うならやはりウルフルズの明日があるさです。幅広い年齢の人に知られているとても有名な曲で、盛り上がること間違いなしです。なによりも「明日がある」という前向きな歌詞がその場の雰囲気を盛り上げてくれ、気がつけば全員で大合唱している、そんな元気をもらえる曲です。
盛り上がりたい時に
りょう(37歳 介護職)
湘南乃風の睡蓮花がオススメです。カラオケでテンションが上がってきたときの定番曲で、知名度も高いので周りがついてきやすいのがポイントです。特に30代〜40代前半の人の食いつきが良いです。
ノリの良い人達が一緒に歌ってくれる可能性大なので、自分が完璧に歌えなくても安心して選曲できます。歌唱力にあまり自信が無いとしてもノリでどうにかできてしまう曲です。基本的には、カラオケのスタート時よりも、場が温まってきた時に入れる方が効果的だと思います。盛り上がってくると、みんなタオルを振り回して応援してくれます。
上司とのカラオケで選曲に困ったら、THE BLUE HEARTSのリンダリンダもおすすめです。サビの部分を知らない人はまずいないはず。30代〜50代後半まではカバー出来て、それほど歌唱力は問われず、歌っている人以外も盛り上がれるのが良い所です。
K-POPがウケる!
ぱんだ(38歳 エンジニア)
PSYの江南スタイルがおすすめです。歌詞が全部ハングルなのでマスターするのは結構大変ですが、歌えなくても勢いでなんとかなります。サビのダンスもみんな一度は見たことがあるはずですので、自分でがんばって踊ってもウケますしノリの良い人がいると踊ってくれることもあります。今のところ江南スタイルを歌って外したことはありません。
上司と一緒に歌うならソバンチャのオジェパム・イヤギ~ゆうべの話もおすすめです。かつてダウンタウンがメインMCをしていたバラエティ番組で使用された曲なので、40代前後からちょっと上の諸先輩方にウケます。江南スタイルに比べたら歌詞も覚えやすいです。ただ、かなり古いので、みんなが歌詞を覚えているかが問題です。
女性おすすめの職場カラオケ曲
私がいつも職場のカラオケで歌っている曲
あやな(22歳 事務)
私は職場のカラオケで、バラード系ではなく盛り上がれる曲を選択します。毎回歌うのはモーニング娘。のLOVEマシーンです。単純にみんなが知っていますし歌詞で盛り上がれます。私一人だけじゃなくみんなで歌えるので、カラオケではよく歌います。
また、上司や目上の人とカラオケに行くときは相手の好きな歌手を歌ったり、自分では中森明菜さんのDESIREを歌ったりします。自分の世代ではないのですが、上司の年齢層の方に合わせて歌うことで盛り上がれますし楽しむことができます。基本はみんなで盛り上がれる曲がいいと思います。
私が上司とカラオケに行く時に良く歌う曲
AU88(28歳 事務職)
私は上司と一緒にカラオケへ行く際に、岩崎良美のタッチを歌う事が多いです。テンポが良く、盛り上がります。そのうえ男性の上司が多いのでアニメのタッチをよく知っているし、これを歌うと他の曲と比べて食いつきが違う気がします。高音部分があまり無く自分の声質にあっているのもこの曲を選ぶ理由の一つです。
また、上司と一緒によく歌う曲はAKB48の恋するフォーチュンクッキーです。去年私の会社で爆発的にヒットし、上司と一緒に踊りの練習をした事があります。みんなで歌って踊ることが出来る唯一の曲なので、上司がいる時のカラオケでは締めの曲として歌っています。歌って踊って、一体感が生まれる曲だと思います。
みんなが知っていて人気の曲
あい(29歳 事務)
職場の飲み会では10代から年配の方までいろいろな年齢の人がいます。一人で歌うときは、みんなが知っていて話題にもなったSMAPの世界に一つだけの花を歌います。やはりみんなが知らないと盛り上がりに欠けますし、一人でもそっぽを向かせてしまったり楽しくなくさせたりしてはいけないと思うのです。全世代で共有できるものが良いと思い、この歌を選んでいます。
また、上司と歌うときは少しゆっくりめのバラードなどで、尾崎豊のOH MY LITTLE GIRLをよく歌います。懐かしんで喜んでくれるし、テンポがゆっくりなので二人で一緒に歌いやすいです。尾崎豊は結構話題になっていたこともあり若い人でも知っているようで、みんなで楽しく聞いてくれます。
この曲を歌うと必ず盛り上がります
まっつぁん(29歳 清掃業)
職場のカラオケでおすすめなのは、浜崎あゆみさんのevolutionという歌です。この曲はとてもテンポがよく、ノリもいい曲なので歌うとその場がとても盛り上がります。ですから私はこの曲を一番最初に歌って盛り上げるように心掛けています。
上司と一緒に歌うおすすめの曲はAKB48の恋するフォーチュンクッキーです。この曲はとても流行ったので幅広い世代の方が知っているし、歌自体が難しいものではないのでどんな方でも歌いやすいです。振り付けも話題になったので、振り付けまで知っている人が多く、みんなで踊りながら歌うことができるのでとても盛り上がりおすすめです。
上司とカラオケに行く際オススメの曲
あずさ(27歳 不動産営業)
職場のカラオケで一人で歌うとしたら、モーニング娘。のLOVEマシーンをオススメします。まず、モーニング娘。の全盛期の曲は幅広い世代に認知されています。PVがあるので視覚的に楽しめますし、ノリも良いので盛り上がれます。全盛期の曲は他にもありますが、語りがなく息継ぎもしやすいのでこの曲がおすすめです。
また、職場のカラオケで上司と一緒に歌うときにオススメの曲は、アナと雪の女王で歌われていたLet It Goです。上司がアラサー・アラフォー世代でご存知の方が多いので歌いやすいです。もう少し上の世代だと通じないかもしれないです。
竹内まりやがおすすめ
Winter(39歳 事務職)
竹内まりやの純愛ラプソディがおすすめです。なによりゆったりしたテンポでキーも低いので歌いやすく、上手く聞こえます。年齢が高い男性であればあるほど竹内まりやは癒されるようなので、これもポイントが高いです。それから、メロディーが綺麗なので万人受けしますし、かわいらしい人という印象を与えることでしょう。
また、上司と一緒に歌うのであれば浜崎あゆみ&つんくのLOVE ~since 1999~がおすすめです。この曲ならあゆとつんくが流行った時代のCD大盛期のものなのでだれでも知っている曲ですし、切ないバラードで感動してくれる人もいることと思います。
職場カラオケのおすすめ曲
みかえるんるん(30歳 教員)
私がおすすめする楽曲は、光GENJIの代表曲ガラスの十代です。この歌は、年代に限らず多くの人が知っている曲で、サビの「ガラスの十代」のというところは毎回みんなで合唱になります。若い子も、定年間近の先輩も盛り上がって一緒に合わせてくれます。
上司と一緒に歌うものでオススメしたいのは、モーニング娘。のLOVEマシーンです。こちらの曲も世代を超えて有名ですが、上司がメインで歌って部下は掛け合いメインで歌うと喜ばれるし盛り上がります。また、歌うパートがいくつもあるので、上司によって変えていってもいいと思います。
職場のカラオケで注意を払うべき最低限の行動とは?
場の空気に合っている曲を選ぶことだけがマナーではありません。上司や同僚が歌っている最中にも気配りは必要です。カラオケで守るべきマナーとして、以下のようなことが挙げられます。
1 インターフォンの近くに座る
席次を考えれば座る場所は部屋の入口に近い席、つまり下座です。基本的にインターフォンは入口付近にあります。無意識的にインターフォンと近い席へ座る可能性もありますが、意識してインターフォンの側に座りましょう。食べ物や飲み物のオーダーを率先して行うことが大切です。
また、カラオケでは画面が一番見やすい席が上座です。入口に近い席が一番画面を見やすい位置である場合は、勝手に座らず上司に席をお譲りしましょう。ただし、席次を意識することは大切ですが固執しすぎると堅苦しい雰囲気になりかねないので注意です。
2 上司に歌うことを勧める
部屋に入ったらまず上司に声を掛けましょう。たとえカラオケで歌うことが大好きでも勝手に歌い始めるのは失礼にあたります。声を掛けた上で最初に歌うことを断られた場合は、次に上司にあたる方にお願いするか場の雰囲気によっては率先して自分から歌いましょう。
3 誰かが歌っているときはしっかりと聴く姿勢を見せる
自分の歌う番が終わったからといってカラオケは終わっていません。おしゃべりに夢中になったりスマホをいじったりと、まるで聴いていないような態度はやめましょう。上司や同僚が歌っている最中は合いの手や手拍子で盛り上げ、歌い終わったら拍手をすると「ちゃんと聴いてくれているんだな」と感じ取ってくれるでしょう。
4 何度も部屋を出入りしない
歌っている最中にドアが開いていると部屋の外へ歌声が丸聞こえになってしまいます。赤の他人に歌声を聞かれたくない人もいるので、どうしても部屋を出入りしたい場合は曲と曲のあいだや間奏部分にするなど気を配りましょう。
5 他人の持ち歌(十八番)や同じ曲を歌わない
事前に調べたヒットソングを選曲する前に、この場の誰かの持ち歌ではないか確認をとる必要があります。知らずに上司の持ち歌を歌ってしまうと、上司の機嫌を損ねてその場の雰囲気が悪くなってしまうこともあるでしょう。
また、誰かが歌った曲と同じ曲をもう一度歌うのはやめましょう。聴いている人たちはそれぞれの歌唱力を比較してしまいます。先に歌った人の気分を害してしまう可能性もあるので、おすすめしません。
職場のカラオケで歌いたくないときの上手なかわし方
歌が苦手で参加したくないのに、誘いを断るに断れずカラオケに来てしまうことがあるでしょう。歌わずにその場を乗り切るための上手いかわし方として、以下のようなことが挙げられます。
1 サポート役に徹する
食べ物や飲み物の注文を担う、マラカスやタンバリンで盛り上げるなどのサポート役に徹するとよいでしょう。忙しそうにしているとマイクが回って来にくくなります。
2 楽しんでいるアピールをする
歌わなくても聞いているだけで十分楽しんでいることをアピールしましょう。誰かが歌っているときに口パクで一緒に歌うのも効果的です。「歌って」と言われないように大人しくしているとかえって目立つので、曲に合わせて手拍子したり体を揺らしたりすると良いでしょう。
3 他の人に順番を流す
リモコンが回ってきた際に「〇〇さん入れました?」と聞いてみたり、「〇〇さんのあの歌が聴きたいです!」とリクエストをしたりすると自分の番を流すことができます。リクエストをされて気分が悪くなる人はいないので、空気が悪くなることも心配せずに済みます。
4 誰かと一緒に歌う
どの方法を試してもかわすことが出来ず歌うしかない状況になってしまった場合は、仲のよい同僚やノリの良い先輩に一緒に歌ってくれるよう頼むとよいです。マイクを持ってサビだけでも口ずさめば歌ったという認識をされるでしょう。
仲のよい同僚には、事前に「歌うのが苦手」と言っておくのがよいでしょう。困っていたら察して助け舟を出してくれるはずです。
職場のカラオケマナーを守って有意義な時間に
職場の付き合いでカラオケに行くケースは多いですが、家族や友人と一緒に行く場合とは異なりあらゆる場面で気が抜けません。
職場のカラオケで守るべきマナーは多く大変ではありますが、お堅い上司との距離をグッと縮められたり、普段関わりの少ない人と話ができる大事な機会です。上手く気配りができると自分の評価も上がるでしょう。
カラオケが苦手な人もマナーさえ守れば大丈夫です。職場以外で自分をアピールする良い機会だと考えて積極的に参加してみてください。