「仕事ができる女性」を目指そう
あなたの職場に、仕事ができる女性はいますか?仕事は速くて正確、まわりからの信頼は厚く、いつも元気で笑顔が素敵、はては接待や飲み会でも女子力を発揮してもう完璧過ぎなんて女性!誰もが憧れる仕事ができる女は職場で何を見て何を考えているのでしょうか。行動原理を理解すればあなたの仕事ができる女デビューも夢ではありません。
実は仕事ができる女としてチームや会社に欠かせない存在になっている女性が、仕事で目標を達成する過程には決まった習慣が存在します。目標を把握し、納期を考え、段取りを組み、そして選択肢として判断するのは「仲間」か「ひとり」か。正反対とも言える選択肢を状況に合わせて使い分ける仕事ができる女性の力と影響力をご紹介します!
「仕事ができる女性」になるには法則と習慣がある
まずは、性別や役職、勤続年数にかかわらず、任された仕事で成果を出すために欠かせない習慣をおさらいしておきましょう。主軸は4つです。
達成すべき目標の性質を見極める
任された仕事の着地点と必達事項を確認しましょう。取り掛かる前に確認しておくことで、途中進捗報告もスムーズになり、また双方にこういうつもりだったという認識の違いを防ぐことができます。目標・目的を常に意識することで無駄な作業を省くことができ、確実な成果物を作成することができます。
納期から逆算して段取りと優先順位を組む
納期を守ることは基本です。提出予定日の1日前にはすべてのタスクを終え、余裕をもって最終チェックができる態勢を整えるために、各タスクをいつまでにクリアしておくかという段取りを決め、どのタスクの優先順位が高いかを整理しておきましょう。
進捗報告を怠らない
途中で疑問点が出てきたときの確認はもちろんですが、各タスクをクリアしたときに進捗を報告する習慣をつけると、万一軌道修正が必要になったときにもリテイクを最小限にすることができます。
また、進捗報告は仕事を任せてくれた上司を安心させるためにも必要なコミュニケーションです。
ミスは起こるものだという考えを忘れない
人間はミスをするものです。気持ちにゆとりのあるときはまだ発生率は低いですが、焦りやイライラが募る段階になると、どれだけ経験のあることでもミスの可能性は高まります。常にミスの発生を疑ってチェックを入念にする習慣をつけましょう。
見直し・チェックを習慣づけることで、提出後に指摘をうけて慌てて修正することも少なくなります。そのためには、スケジューリングの段階でチェックタスクを組み込むようにしましょう。
「仕事ができる女性」になりたいなら仕事に取り掛かる時にCrewかSoloかを選ぶ
業務の内容を確認し実際に取り掛かる際、必要な選択肢があります。1つは業務の内容・目標・段取り等を仲間に説明してチームで取り掛かる方法、ここでは「Crew」とします。
もう1つは、周りの状況や自分の業務に対する知識・通常業務とのバランスを鑑みて、一人で取り組む方が全体的に効率的だと考えること、ここでは「Solo」としましょう。
単語の印象も中身も両極端と言えるこの選択肢ですが、仕事ができる女は業務と会社の状況を瞬時に判断して的確な方法を選ぶことができます。
その裏には、女性ならではの同僚や上司の人間性を把握できる分析力と、同僚を巻き込むことや一人だけルーティン以外のタスクを抱えることを快く受け入れてもらえる信頼、そして業務全体を自分が仕切って目標達成に向かう責任感など、日々職場で培っている土壌があるのですが、ここではその選択肢の中身を知ることで判断がしやすいように説明していきます。
「仕事ができる女性」は1人でもできる仕事にもCrewを選ぶ
任せられた仕事が大きなプロジェクトだったり、細かい業務にあふれた密度の濃いものだったり「Crew」を選ぶ印象は「ひとりでは手に負えない業務」となりがちですが、仕事ができる女性の思考回路は時として「ひとりでもこなせる業務」に周りを巻き込むこと選びます。
その心は、同じ目標を見据えて仲間で助け合うことが職場にとって中長期的に見て有効に働くと思うからです。
乗り越えるべき課題をみんなで達成する経験は、学生時代を最後になかなかできなくなるものです。その一方で、達成感や記憶はとても色濃く充実したものとして残ります。
チームで課題を達成する経験を普段から会社で当たり前のように重ねていくことが、いつかやってくる大きなプロジェクトを混乱なくこなせる地盤づくりとなります。
しかし、この「Crew」には複数の人間が絡むので、問題も起こりやすくなることが現実です。ロボットではなく、それぞれに考えをもった人間同士が集まるのですから。
そこで仕事ができる女性は考えます。最初に全員に発表する達成目標の他に、段取りに沿って通過目標を設定しようと。この目標を全員納得の上で共有することこそが、複数の人間が集まる場ではとても重要になるのです。
「Crew」での作業はなぜ「目標共有」が必要なのか?
「Crew」での作業をするときに、なぜ大小の目標を全員で共有する必要があるのか、ポイントを確認しておきましょう。
業務の進み具合を話し合うことができるから
達成目標だけでなく、そこに至るまでの過程を細かく区切って通過目標を作りましょう。漠然としていた業務に明確なチェックポイントができます。スケジューリングのし易さ、進捗の管理にも活かされます。
通過地点で全員の業務の進み具合を話し合うきっかけを強制的に設けることができるので、チーム全員が自分の業務を整理することにも繋がります。
軌道をそれたときに全員で修正ができるから
チーム内にも先輩後輩や上司部下の関係性があるとは思いますが、全員でミーティングをしてそれぞれの役割を明確にし、どのように連携することが必要かを納得の上で理解することができます。
今まで漠然としていた目標達成までの道筋に全員共通のガイドをつけることは、意識せず軌道をそれたときの修正にも役立ちます。
目標の達成イメージを全員で共有することができるから
参加メンバーが複数になると、コミュニケーションがとりやすい人、とりにくい人が出てきます。
目標を共有する場を都度設けるようにすれば、忙しさや通常業務の違いでなかなか話ができない人とも進捗報告という機会の中で自分の役割が目標達成にどのように影響しているのか、そのためにまわりとどう動くべきかを話し合って落とし込むことができます。
「Crew」選択の注意点と解決策
「Crew」を選んで目標達成を狙う際に起こりうる問題を注意点としてご紹介します。
注意点 | 解決策 |
---|---|
人間関係に軋轢が発生する | 建設的な話し合いは時間の許す限りするべき。感情的なぶつかり合いは妥協点を探す。 |
忙しくて報告のタイミングがとれない | 進捗報告のミーティングを持つことが理想だが、どうしても忙しいときはチャット機能などを利用。 |
業務の進捗に差が出る | ある程度分担の際にスピードの予測を立てる必要がある。どうしても差が出て効率にかかわる場合は、サポートする体制をとったり、割り振りを再考する。 |
「仕事ができる女性」はフットワークの軽さが魅力のSoloを選択してもOK
「Crew」を選ぶのとは反対に、これくらいなら一人でもできそうという業務や、指示出しをする手間よりも自分が集中することを選ぶというときに選択されるイメージのある「Solo」ですが、もちろんそこには一人に全責任がかかる重さと、通常業務とのバランスをしっかりととらなければ逆に周囲に反感を買ってしまう可能性を含んでいます。
一方で、やはりすべての業務を自分のペースでできる身軽さと、分担した業務のまとめ役にならなくてもよくなる負担の軽減は大きな利点と言えます。
ただ、ここで勘違いしてはいけないことは、「Solo」を選んで成し遂げた目標だけがあなたの評価につながるというものではないという事実です。むしろ、周囲を目標に巻き込んで結果を出すリーダーシップを高く評価されることは会社にはよくあります。
「面倒だな」「ひとりでやった方がいいな」という考えよりも、やはり会社や仲間の状況と自分の業務量を正確に把握した上で判断する必要があるということです。
「Solo」の業務で重要視されること
それでは、みんなで作業を行う「Crew」ではなく、「Solo」を選んだ業務において重要視される点をまとめていきます。
本当にひとりで出来るのかの見極め
任された業務が得意な分野だったとしたら、段取りを考える時点で自分がどのように動くのか明確な予測が立てられるでしょう。また、通常業務で忙しそうにしている仲間に負担をかけたくないという判断から一人でこなすことを選ぶ場合もあるかと思います。
その判断におごりや、どうせ頼んでも無理という決めつけはないでしょうか?ひとりで抱え込んだ業務は少なからず通常業務に影響を与えます。本当にタスクが増えることで両方に悪影響が出る可能性は低いのかを見極めましょう。
進捗報告を欠かさないこと
一人で進めているからと、進捗報告を怠ることは厳禁です。方針の転換や認識共有のずれが起こったときにいち早く対応できるのは、進捗をしっかりと報告しているからこそです。また、忙しい上司は、それでもあなたに任せた業務を気にかけています。何がどこまで進んでいて、どんなチェックが必要なのかをしっかりと報告して、お互いに疑念を持たずに業務にあたりましょう。
一人作業だからこそコミュニケーションを大切にする
1人で作業を進めていると、進捗報告以外のコミュニケーションが無くなる場合があります。作業自体は進みますがまわりが何をしているのか作業の概要ぐらいは把握しておくのが大切です。自分の作業を進めつつ周囲への気配りを怠らないために、ちょっとした時間のコミュニケーションが大切。女性ならではの視点で、チーム内の女性への配慮、男性社員では気付かないちょっとした表情の変化など、あなただから気付ける部分があるはずです。
「こんなにがんばっているのに!」とならない
通常業務に飛び込んできたタスクは、ときとして焦りや苛立ちを生みます。しかもそれがひとりで行っているものだとしたら、つらさを共有できる仲間はおらず、むしろ周りとしてはなぜあなたがそんなに焦っているのかわからない場合もあります。
その状態に陥ったときに、心に生まれるのが「こんなにがんばっているのに、わかってもらえない!」という被害者意識です。そうならないためには、通常業務の他に納期のあるタスクに取り掛かっていることを周囲に話して理解してもらいましょう。
うまくいけば、通常業務へのサポートを得られる可能性もあります。
「Solo」選択の注意点と解決策
「Solo」を選んで目標達成を狙う際に起こりうる問題を注意点としてご紹介します。
注意点 | 解決策 |
---|---|
抱え込みすぎて爆発する | タスク管理と優先順位のつけ方が重要。カレンダーや手帳に段取りをしっかり書き込む。 |
余計な嫉妬を買う | タスクを抱えているからこそ、日々のコミュニケーションをしっかりとる |
納期が間に合わない | 進捗報告の際に見込みをしっかりと上司に話しておく。本当に無理だと判断した場合は早めにサポートを申し出る。 |
「仕事ができる女性」への第一歩はCrewとSoloを使い分けること
仕事ができる女性は業務を達成することだけではなく、その過程や長期的な視点でチームや個人のスキルアップなどを考えています。あなたはどちらの選択肢があっていると感じたでしょうか。職場の仲間とご自身の能力を把握していないと、円滑に仕事を進めることは難しいということに気付けます。日々の業務に、周りや状況をしっかりと観察して把握する習慣をプラスして、仕事ができる女性の思考回路に近づきましょう!