仕事に行きたくない理由
「仕事に行きたくない」という感情は、社会人になるとどんな人でも一度は抱くものです。あなたが新入社員ならば尚更そういうネガティブな気持ちは膨らんでいくでしょう。何故、仕事に行きたくないと思ってしまうのか。3つの理由を紹介します。
1.職場の人間関係が嫌になっている時
性格の合わない上司が居る場合や同僚の人達と上手くやれていない場合に仕事に行くのが辛いと思ってしまいます。もしかすると仕事に行きたくない理由のナンバー1はこれかもしれません。学生時代と違い、社会人は縦の規律が厳しい世界です。
学生時代なら苦手だと思う相手は避ければ良かったですが、大人はそうもいきません。まして直属の上司であれば、あまり波風立てたくないものです。嫌だと思う気持ちを我慢している状態で居ると、どうしてもストレスが溜まってしまいます。
そのストレスが限界値まで達すると憂鬱な気分になり、「もう仕事に行きたくない」と考えるようになってしまいます。このタイプの人は休み明けの仕事の時が特につらいでしょう。
2.仕事が溜まりに溜まっている時
何日も溜め込んだ仕事があると、どうしても憂鬱になります。溜まった分全部を消化しきれるんだろうかとか、残業になるかもしれないとか考え始めると仕事に行くことそのものを放棄したくなりますよね。現実逃避に近いかもしれません。
3.体調不良が続いている時
雨の日も風の日も体調が悪くても働かなければならないのが社会人です。実際はそんなことないのですが、よほど高熱でも出ていない限り、少しくらいの風邪ではやはり休みづらいものですよね。
でも心身ともに弱っている時ほど仕事に行くのが面倒になります。また、職場が原因でメンタル面の不調が起こっている場合、「会社に行かなきゃいけない」と思えば思うほど憂鬱になり理由もなく絶望感や喪失感が襲ってくる他、体調不良などの症状が現れるようになります。
仕事に行きたくない気持ちを乗り越えるための克服方法
仕事に行きたくないと思った時、どのように対処すればいいのでしょうか。少し無理をして仕事に行ったほうが良い場合と、無理をしないほうが良い場合があります。その時の自分の状態を把握して決めましょう。気持ちを乗り越えるための3つの克服方法を紹介します。
1.職場は仕事をする場と割り切る
人間関係が理由で仕事に行きたくない場合は、多少無理してでも行くべきです。何故なら人間関係が理由の場合は、人間関係以外のことは順調であることが多いからです。業務は問題なくこなせているのに、人間関係に悩まされて仕事に行かないのは大変もったいないです。
職場はあくまでも仕事をする場。お給料分働くことを第一に考えて、それ以外のことは二の次三の次で良いのです。「同じ空気を吸うのも嫌」など、どうしても我慢できない場合は転職するのが良いですが、そこまでではない場合は割り切って考えるのが一番です。
2.仕事が終わった後のご褒美を楽しみにする
溜まっている仕事に気が重くなって行きたくないと思ってしまっている人は、仕事の後に楽しみをつくりましょう。仕事に行かないという選択をするのは簡単ですが、仕事を休めばその分また仕事は溜まっていくのです。
休むことであなたは一時的に楽にはなりますが、結果的に何の解決にもなっていないので翌日もさらにその翌日も「行きたくない」「休みたい」と思ってしまうでしょう。これではただ苦しむ時間が延びるだけなのです。
それなら嫌なことは後回しにせず、終わらせてしまったほうが良いと思いませんか?「今日の仕事が終わったら同期と飲みに行く」でも「仕事終わりに観たかった映画を見に行く」でも良いですし、週末に好きなアーティストのコンサートを見に行くなど、あなたにとってそのご褒美になるイベントが大きければ大きいほど憂鬱な気分を吹き飛ばすことが出来ます。
そういう楽しみや趣味がなくて困っている人もできるだけ出社して、その日だけ1時間早く早退させてもらうなどご褒美になるよう工夫してみることが大切です。
3.現在の状態を正直に話して休む
体調不良が続いている場合は、「休養が必要だ」という心と体のS.O.S.のサインです。これを見て見ぬ振りをして無理に仕事を続けると知らず知らずのうちに蓄積したストレスから心の病になってしまう可能性が高いです。そうなってしまうと完治させるのにとても時間が掛かってしまうので厄介です。
休むことで周囲に迷惑をかけてしまうなど不安はつきまとうでしょうが、そこは今後の自分のためと思って、上司に正直に体調不良だということを告げ、休みましょう。1日の休みが出来たら、まずはしっかり休養することです。
睡眠を摂るのはもちろん、癒し効果のある音楽をBGM代わりに流しておくのも良いでしょう。大事なのは「自分だけ休んでいても良いのだろうか…」とあまりネガティブな方向に考えすぎないこと。あなたの心と体は今、電池切れの状態なのです。
行かないことで悪化するなら行くべき
いかがでしたか。人間関係や溜まった仕事が理由の場合、あなたが休むことで状況が悪化する可能性が高いのなら絶対に行くべきです。逆にどうしても行けない、行くことで体調が悪化する、あなたが壊れてしまうのであれば躊躇せず休みましょう。
大切なことは自分を客観視して、何故行きたくないのか理由をきちんと把握し、そのうえで正しい判断をすること。「行きたくない」という感情は社会人の誰しもが持つものです。今一度自分を見つめ直して、どうするのが最善か考えましょう。