仕事に役立つ人生の名言・格言集
時代が進化し、様々なものが変わっていく中で、何一つ変わらないものは何だと思いますか?
それは人間の心です。
私たちは日々、人を愛し、喜び、楽しさを分かち合い、苦しみ、恐れ、妬みや恨み、そして憎しみなどの、様々な感情の中で暮らしていますが、それは昔の人も同じでした。どれだけテクノロジーが発達し生活様式も仕事の概念も変わろうとも、今も、そしてこれからも人の営みは変わらないのです。
偉人たちの名言や格言は、その語り継がれてきた時代の長さだけ普遍性があるといっても過言ではありません。仕事で疲れた時、人生において悩んだり立ち止まったりした時、偉人たちの一言に背中を押されたり、勇気づけられることでしょう。ぜひ、お気に入りの名言、今の自分に合った一言を見つけて下さい。
仕事で疲れた時に効く人生の名言・格言
一つの扉が閉じられると、もう一つの扉が開けられる。
ヨーロッパのことわざ
仕事をする中で、一つの扉(方向性や実現性)が閉じられることはよくあること。でもそれは、もう一つの扉(他にも道や方法)があるということなのです。
今はどこにその扉があるかはわからなくても、もしかするとまだ気づいていないだけで、思いがけず近くにあったり、真逆の方向にあるかもしれません。ですが「扉がある」と最後まで信じて探すことができるのか。その人の真価が本当に試されるのは、そこからなのかもしれません。
壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない
イチロー
仕事において、一つの課題をクリアしたら、さらに大変な課題が課されたり、もっと大変な仕事を割り当てられたことはありませんか?それは上司や会社が「あなたならできる」と感じているから。
それを不運だと捉えるのか、自分を成長させるチャンスと捉えるのかは人それぞれです。ですがイチロー選手の言うとおりに、壁はできる人にしか、超えられる人にしかやっては来ません。そしてその壁にチャレンジすることは、たとえ失敗をしても、あなたの幅を確実に広げることなのです。
始まりと思うのも自分、もう終わりだと思うのも自分
フェデリコ・フェリーニ
イタリア生まれの映画監督・脚本家である、フェデリコ・フェリーニは「映像の魔術師」とも呼ばれました。中期以降の彼の映像作品には巨大なセット撮影を駆使し人工美を構築するなど、フェリーニ的画面を構成しました。
ただその画面へのこだわりと同じく、フェリーニ作品には一貫してヒューマニズムが根底にありました。この名言も、そんな彼の飽くなき探求心と、人間への眼差しを感じますね。いつだって「始まり」や「終わり」を決めるのは自分。自分が終わりを決めなければ、いつまでだって続けることができることをフェリーニは伝えたかったのかもしれませんね。
小さく砕いて、一つずつ解決すれば、解決できない問題はない
アンドリュー・カーネギー
崩れゆく橋から着想を得て、カーネギー鉄鋼会社を創業、後に「鉄鋼王」と称され、ジョン・ロックフェラーに次ぐ史上二番目の富豪とされる、アンドリュー・カーネギー。彼の遺した数多くの名言の中の一つである「小さく砕いて、一つずつ解決すれば、解決できない問題はない」という言葉は、いつの時代においてもシンプルに考えることの大切さを教えてくれます。
何かが起きてしまった時、つい物事を難しく考えてしまうのが人間というもの。慌てていたり、興奮していればなおさら冷静には考えられません。
しかし、落ち着いて原因を考え、絡み合った糸を解きほぐすようにそれに対する対処を一つ一つ考えていけば、実は問題の根本はシンプルであることが多いものです。
アンドリュー・カーネギーもそのようにして問題を解決し、鉄鋼王として名を馳せたことを思えば、着実に目の前の問題を解決していくことの大切さを感じるのではないでしょうか?
離れると、物が見やすい。
司馬遼太郎
困難や悩み事の渦中にいると、その視野の狭さに気づかないことが多々あります。まさに「木を見て森を見ず」の状態なわけで、そうしたことは往々にしてあるもの。
大切なことは「部分だけにとらわれずたまには全体も見る」こと。また、全体を見たらまた部分を見る、ということを心がけることです。それは集中すればこそですが、自分が今「視野が狭くなっているな」という気づきも忘れないようにしたいですね。
人は何度やりそこなっても、「もういっぺん」の勇気を失わなければ、必ずものになる
松下幸之助
パナソニックの創業者である松下幸之助は、貧しい少年時代に丁稚奉公から始まり、一代でパナソニックを築き上げました。まさに何度やりそこなっても這い上がってきたからこそ、経営の神様という異名がつくまでとなったのでしょう。
多くの人は一度でも失敗すると、諦めてしまいます。しかし本当にものにしたいと思うなら「もういっぺん」の勇気を持ち何度でもチャレンジする。それこそが、成功するためには大切なんだということを私たちに伝えてくれる言葉です。
志のあるところに道は拓かれ、求めるところに師は現れる。
鬼塚喜八郎
アシックスの創業者である鬼塚喜八郎は「素晴らしいスポーツシューズを作り、青少年を立派に育てる」という使命を持ち、バスケットシューズやマラソンシューズを開発した経営者です。
当時はもののない時代で、靴を作れば飛ぶように売れる中、横行していた金儲けを目当てとした商売とは一線を引き、志を持って靴づくりに邁進しました。その志があったからこそ道が拓き、協力者も現れ、素晴らしい靴の開発に至ったという思いがあるからこその名言ですね。
最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ。
スティーブ・ジョブズ
アップル創業者であるジョブズは、ジーパンに黒いシャツという毎日同じ服装をしていたことでも知られています。それは重要な決断をするために毎朝着る服を選ぶという余分な決断をしないためだったといいます。
人生の時間はとても短く、できることは限られています。その限られた時間の中、何をしないかを決めていったことで、結果としてやることだけに集中できたことが、iPhoneの開発に繋がったのですね。
逆境にある人は常に「もう少しだ」といって進むといい。やがて必ず前途に光がさしてくる。
新渡戸稲造
仕事をしていれば、必ず闇に包まれたような八方塞がりの状況に陥ることがあります。
そんな苦しいことがあっても、落ち着いて一歩一歩着実に進んでいけばいつか必ず光がさす方向へ進むことができるはずです。
まちがいと失敗は、我々が前進するための訓練である
ウィリアム・チャニング(牧師)
ウィリアム・チャニングはまだ日本においてキリスト教の布教が禁じられていた1859年に日本に渡ってきました。彼が設立した現在の立教大学の前身である立教学校は、英学と聖書を教える私塾だったのです。
そんなウィリアムの遺した人生の名言。間違いや失敗はできればしたくないもの。ですがその間違いや失敗が自分たちが前に進むための訓練と捉えることができたなら、どんな間違いも失敗も恐れずにいられそうですね。
分かりやすく心に響く英語の名言・格言
英語の名言や格言も集めました。短い文で分かりやすく、日本語よりもキャッチーですから、色々な場面で使えそうですね。
If you can dream it, you can do it.
Walt Disney
夢見ることができれば、それは実現できる
Indecision is often worse than wrong action.
Henry Ford
決断しないことは、時として間違った行動よりたちが悪い
He who has never hoped can never despair.
George Barnard Shaw
希望を抱かぬものは、失望することもない。
Do one thing every day that scares you.
Elenor Roosevelt
毎日、あなたが恐れていることを一つやりなさい
偉人たちの人生の名言・格言で心を豊かにしよう!
いかがでしたでしょうか?
たかが言葉、されど言葉。人生の格言は時に私たちの心を励まし、勇気づけてくれます。たとえばお気に入りの名言は手帳やノートなどにメモをしておいて、いつでも反芻できるようにしておくのもいいですね。
仕事で疲れた時、行き詰った時の心の栄養になるでしょう。また、部下や後輩との会話の中に、さりげなく織り交ぜてみるのもいいでしょう。そんな小技をきかせることで、部下からのあなたへの見方も一段アップするかもしれません。
本を読むのは時間がかかりますが、名言や格言なら偉人たちの凝縮された思いや志を感じることができます。ぜひ色々な名言や格言に触れて、人生をよりよく豊かなものにしていきましょう。