社会人の平均的な睡眠時間が知りたい!
社会人と学生とではライフスタイルがガラリと変わります。仕事が原因で睡眠時間をしっかり確保できていないという社会人は少なくありません。
ここでは、15名の社会人の体験談から得たデータをもとに、日本人の平均睡眠時間や社会人の睡眠時間について、学生時代との違いにも触れていきながら解説していきます。
日本人(成人)の平均睡眠時間について
世界的に見ると日本人の睡眠時間は最も短いとされています。厚生労働省健康局の調査では、日本の成人の睡眠時間は6~8時間という方が6割という結果が出ており、一般的にはこの睡眠時間が標準とされています(注1)。人間の睡眠時間は日の短い時期は長く、日の長い時期は短く変化し、また加齢によって減少していきます。
理想の睡眠時間というのには個人差がありますが、短すぎても長すぎても良くありません。日中に眠くならない程度にとるというのがベストでしょう。
社会人の平均睡眠時間はどれくらい?
今回、社会人の睡眠時間について調査したところ、平日(仕事日)の場合は平均7.2時間という結果となりました。最も多かったのが「6時間」、次いで「7時間」、「5時間」、「8時間」という回答です。
休日については、やはり仕事に備えて長く睡眠時間を確保するという方が多く、平均9.9時間眠っていることがわかりました。特に長い方では12時間と、半日を睡眠に費やしているという方もいます。
また、一方で「時間がもったいない」「生活リズムを崩したくない」といった理由から、毎日の睡眠時間は同じくらいという声もありました。
今の睡眠時間についてどう思う?
今の睡眠時間についてどう感じているのか聞いてみたところ、「ちょうどいい」「十分足りている」と回答する方と「もう少し寝ていたい」「もっと確保したい」と本音を漏らす方の2パターンに分かれました。
「もっと削ってもいい」と言う回答はなかったことから、やはり社会人にとっての睡眠の重要性が窺い知れます。
学生時代の睡眠時間はどれくらいだった?
学生時代の睡眠時間について最も多かったのが「8時間以上は寝る」という回答です。今回の調査では平均9.6時間という結果が出ており、これは社会人の休日と同じくらいの睡眠時間となります。
「自由な時間が多い学生時代にはもっと寝ていた」という回答が大半でしたが、「今と変わらない」という回答も見受けられました。
15人の社会人に聞いた!睡眠時間についてリサーチ
20~30代の社会人15人から聞いた、今の睡眠時間は何時間なのか、学生時代とどうちがうのか、睡眠時間に関する体験談をご紹介します。
20代社会人の睡眠時間体験談
睡眠時間について
とや(22歳 クリエイター)
私は新卒2年目の社会人です。朝6:30起床し7:30に家を出て、8:30出勤します。9:00~18:00勤務で19:10に帰宅し、23:00には就寝というライフスタイルです。残業があれば帰宅は遅くなりますが、寝る時間は遅くても日付が変わる前です。
休日は遅くても8:00には目が覚めてしまいますので起きて、遅くなるときもありますがだいたい平日と同じぐらい(23:00)に寝ます。一貫して7~8時間は睡眠時間をとれております。
学生時代は今より朝起きるのが30分ほど遅かった程度ですので、睡眠時間自体は今と変わりません。7~8時間は平均的な睡眠時間かと思いますので、今の生活を続けていきたいです。終電で帰ったりするともちろん遅くなりますが、そのときはさっさと寝てしまうので結果的には1時間短くなる程度です。
しかし、睡眠の質があまりよくないのか、日中眠くなる事が多いです。もっとぐっすり眠れるとよいのですが…。
なかなか眠れない平日
あり(23歳 営業)
現在、仕事がある平日の睡眠時間は5時間です。仕事からの帰宅時間は平均21時です。そこからご飯を作りお風呂に入ったら0時くらいになってしまいます。そこから、スキンケアに1時間かかるので、1時になります。そして、明日のスケジュールの確認や仕事の用意をして2時前後に就寝します。
休日は用事がなければ12時間くらい寝ています。
学生時代は平均8時間以上寝ているロングスリーパーだったので、今の平日の睡眠時間に関しては、不足していると感じているため、通勤の電車では毎日爆睡しています。せめて1日6時間は布団で寝たいなと感じています。
私の睡眠時間
はるか(26歳 製造業)
残業時間にもよりますが、仕事から帰宅するのがだいたい18時ぐらいです。仕事が終わりそのまま買い物に行って帰ってご飯を作り食べてからお風呂から上がり早くて20時半ぐらい遅いと21時ぐらいにゆっくり出来る時間です。テレビを見たりたまに晩酌したりしながら寝る時間は23時ぐらいで、起床は5時前後ぐらいですので睡眠時間は6時間です。
休日は予定が何もなければ12時間ぐらい寝ています。
学生時代は8時間から10時間ぐらいです。今の睡眠時間は足りていると思いますが寝ることが好きなので出来ればもう少し寝ていたいかなとは思います。逆に休日は少し寝過ぎなぐらいだと思っています。
睡眠時間は昔から変わらない
もちもち(27歳 事務職)
現在の睡眠時間は約7時間程です。仕事は18時頃に終わります。帰宅は18:30頃です。帰宅してからは、部屋でゲームをしたり音楽を聞いたりテレビを見たりして、くつろぎます。19:30頃から夜ご飯を作ります。22時頃お風呂に入ります。0時頃に寝て7時頃起きます。仕事の日は、こんな感じの毎日です。
休日の睡眠時間も同じくらいです。仕事の日よりも、寝る時間が遅く起きるのが遅い感じです。
学生時代の睡眠時間は現在と変わらないです。今の睡眠時間は足りていると思います。寝不足でもなく寝過ぎでもないと思っています。
ちょうどいい睡眠時間です
サリー(27歳 医療職)
私の睡眠時間は、だいたい7時間です。夜の11時半に就寝して朝は6時半に起きるようにしています。仕事はシフトによりますが早番は19時に終わり遅番は20時半に終わります。早番の時にはだいたい先輩や同僚、彼氏とご飯を食べに行きますが、基本的には22時には解散するようにしています。その後、自宅へはだいたい40分でつくため22時半すぎには家に到着し、その後シャワーをしながらメイクを落として歯を磨き、携帯チェックをして(ラインやフェイスブック)23時には遅くても寝るようにしています。
休日は朝10時くらいに起きるため10時間睡眠です。
学生時代はお金もそこまでなくまた門限もあったため飲み会の切り上げも早かったので8時間睡眠でした。今の睡眠時間は十分だと思っています。
非常勤講師の掛け持ち生活
ちょみ(27歳 教師)
現在非常勤の日本語教師として働いています。非常勤、一人暮らしですので、それだけでは生活できず、他のアルバイトと掛け持ちをして生活をしています。アルバイトの日も、講師の日も毎朝5時半に起きて準備をし、アルバイトの時は6時半、講師の時は7時に家を出ます。アルバイトは12時までで帰って昼食をとり、昼間は講師の方の教案作成をして、晩ご飯を食べ、お風呂に入り、また教案作成をして、11時ごろ寝ています。講師の時は午前、午後の授業を終え、8時ごろ帰宅し、夕飯を食べ、お風呂に入り、それからテレビを見たり本を読んだりして、11時ごろ寝ます。毎日6時間半ほどの睡眠時間です。
休日は週一日で、毎日の生活リズムを崩さないよう、平日と同じ6時間半の睡眠をとっています。
学生時代には8時間は寝ていたので、今の睡眠時間ではとても足りず、せめて7時間は寝られるように生活を見直したいです。
朝はもう少し寝ていたいです
けん(28歳 医療事務)
現在の睡眠時間は、5時間くらいです。21時頃に仕事から帰宅して、夕食を作って22時までに食べ終わります。それから、食器の片付けや洗濯物の片付けをして、23時頃から入浴します。その後、テレビを見ながらLINEをしたり、ユーチューブなどを見て、1時から2時くらいに寝ます。
休日の睡眠時間は、予定がなければ10時間ほど寝ます。
学生時代の睡眠時間の平均は6時間くらいでした。今の睡眠時間は足りているとは思いません。夜はあまり早く眠れませんが、朝はもう少し寝ていたいです。本当は学生時代のように9時頃まで寝ていたいと思っています。
もっと寝たい!
ゆい(28歳 営業職)
平均して7時間は睡眠をとっていると思います。仕事から帰宅する時間はかなりまちまちなのですが(遅いときは日をまたぐことも)、大体21時頃には帰宅してネットをみながら晩ご飯を食べ、1時間ほど入浴、映画などをみて0時~1時には就寝といったスケジュールです。
休日は10時過ぎまで寝ていることが多いので、9~10時間は寝ています。
学生時代も似たような感じで、ほとんど徹夜のように起きている日もあるのですが、その分10時間以上寝ている日もあったので、8時間は平均して寝ていました。
今の睡眠時間についてはやっぱり足りないと思います。たまに仕事中も眠くて、少し昼寝することもあります。もっと寝たいです!
いろいろしたいので睡眠時間は6時間
まれい(29歳 事務職)
睡眠時間は平均6時間くらいです。仕事から帰宅するのは午後4時~5時頃で、ぼーっとテレビを見て7時ごろ食事をし、眠るまではテレビを見たりSNSをしたりスマホゲームをしたりして寝るまでの時間を過ごしています。
休日の睡眠時間は6時間ほどで変わらないですね。休日も平日と同じように過ごしていないと体が睡眠時間6時間に慣れないからそうしています。
学生の頃の睡眠時間は7時間~9時間ほどでかなり長かったです。今の睡眠時間は私にとってはっきり言って短いと感じるけど、周りの友達に聞いたらこんなものなので、平均を見たら普通のようです。個人的には睡眠時間は足りていないので、できるのならあと1時間くらい確保したいと思っています。
30代社会人の睡眠時間体験談
時間がもったいなく睡眠時間を削ってしまう
たくや(30歳 事務職)
現在の睡眠時間は長いときでおよそ6時間です。夕方六時に仕事が終わり、その足で電車に乗り込みます。職場から30分くらいかかります。夜七時に夕飯を食べ、お風呂は8時過ぎころです。その間は、趣味の読書やギターを弾き、過ごします。そして、だいたい夜中の一時くらいに就寝します。
休日の睡眠時間は8時間以上しっかりとります。
今は時間がもったいないという意識で平日の睡眠時間が少ないのですが、学生の時は時間が長く感じていましたので、睡眠にかける時間も長かったように思います。 仕事中に何度もあくびが出るところを見ると、睡眠時間は足りていないと感じます。
できればもっと眠りたい
海苔(30歳 エンジニア)
私の今現在の睡眠時間は5時間です。21時から朝6時まで勤務後、8時に一旦帰宅し朝食を食べた後、2時間ほどジムへ行き運動をしたりサウナに入ったりします。そして昼前に帰宅し読書やテレビ鑑賞などをして、13時から18時まで眠ります。
休日はできるだけ体を休めたいのであまり外出はせず最低でも8時間は眠るようにしています。
学生時代の睡眠時間は8時間でした。通学に2時間かかっていたので遊びに行くことがほとんどなく、授業後はすぐに帰宅して眠っていました。正直今の睡眠時間は足りていないので、ジムに通う代わりに早く帰宅して睡眠時間を確保しようかと思っているところです。
年々少なくなる睡眠時間
りみ(30歳 事務職)
家に帰宅する時間は20時頃です。そこから家事を済ませ、食事、お風呂と済ませると時計は22時半頃になってしまいます。そのあとは自分の自由時間です。就寝は0時を過ぎてしまいます。仕事の日の起床は6時半なので、睡眠平均時間は5時間半くらいです。
休日は9時頃まで寝ているので、8時間くらい寝ています。
学生時代は7時間睡眠を取るように祖母に言われていたので、平日も休日も割と変わらず七時間睡眠をしていました。社会人になり、家に帰ってくる時間も遅くなり、自分で家のことをしなくてはならないので、自分の時間を削るというよりは、その中で自分の時間も作り睡眠時間を削るようになってしまいました。できればもう少し寝たいので、早寝をしようとは思っています。
睡眠時間について
いゆこ(34歳 一般事務)
睡眠時間について、私の睡眠時間は、約6、7時間くらいだと思います。仕事から帰宅するのが6時くらいで夜ご飯、お風呂などが終わり家事、明日の用意などを済ませてゆっくりできるのが、9時くらいです。テレビを見たり自分の時間を持てるのが1、2時間で12時、1時くらいに寝るようにはしていますが、ぐっすり寝れなくて睡眠不足になることもあります。
休日の睡眠時間は平日よりはやや、ゆっくりとれていると思います。
学生時代は本当に自由が多かったので、睡眠時間もたっぷりあり体もあまり疲れがなく体調も良かった様に思います。今の睡眠時間は、時間はとれている方だと思いますがぐっすり寝れず途中で起きたり、睡眠が浅いなど深く眠れてない時があります。できればもう少しゆっくり熟睡できたら良いのになと思っています。
毎日決まったリズムで寝ています
稲(34歳 営業職)
現在の睡眠時間は約7時間ですが私にはちょうど良く、毎日いいリズムで過ごせています。これ以上長くても短くても良くないのでこの状態を維持したいです。
仕事を終えるのは18時くらいで、残業があったとしても20時前には退社しています。そこから家に帰るまでに車で15分くらいで、帰宅後に即ご飯を食べます。ご飯を食べたりお風呂に入り、そこからは自分の時間です。就寝するのが午前0時。7時頃起床します。私は8時30分出社ですので余裕で間に合います。休日も特に変わりなく0時頃寝て遅くても9時前には起床しています。
学生時代は夜更かしすることも多く、結構だらけていましたから8時間は睡眠時間をとっていました。
たっぷり寝るほうです。
ななこ(39歳 品質管理)
私の睡眠時間は、およそ8時間くらいです。毎日だいたい十五時には帰宅するので、そこから夕飯の支度をします。支度ができたら、子供たちをお風呂に入れて、だいたい18時に夕飯を食べ始めます。夕飯後は皿洗いをしつつ、洗濯をします。21時頃には皿洗いも終わり、洗濯ものも干し終わるので、子供たちと寝ます。
休日も同じような過ごし方で、睡眠時間も変わりません。学生時代も、同じくらい寝ていました。睡眠時間自体は多いほうですが、夜中に何度か目が覚めるので、朝起きても疲れていることがあります。時間を確保したいというよりも、睡眠の質をあげたいです。
社会人としていい仕事をするなら適度な睡眠時間の確保を!
厚生労働省健康局も、睡眠時間の不足が生活習慣病のリスクを高めると警鐘を鳴らしています。いい仕事をするために健康は不可欠なものであり、健康維持のためには睡眠時間の確保が非常に重要です。
社会人として働きに出ると、学生時代のようになかなかゆっくりと眠る時間を確保するというのは難しいことですが、いま一度自身の働き方やライフスタイルを見直し、その重要性を意識して日々を過ごしていきたいものです。
参考文献