仕事中に一人ぼっちと孤独を感じたら自分の周囲を見渡してみよう
仕事をしている上で、ふと孤独を感じることもあるでしょう。ですが、それは珍しいことではありませんし、悪いことでもありません。孤独を感じたら、まず周囲を冷静に見渡してみるようにしましょう。自分がなぜ孤独を感じているのかを突きとめることができれば、つらい気持ちを乗り越えていくこともできるようになるでしょう。孤独を解消したいと考えているのであれば、自分と向き合っていく必要があると言えます。
仕事中に一人ぼっちと孤独を感じたときの対処の仕方
仕事中の孤独感を埋めることはなかなか難しいものですが、その理由がどのようなものであるかによって対処法は変わってきます。ですから、自分が何に対して孤独だと感じているのかを知る必要があるのです。
上手くコミュニケーションがとれないために孤独だと感じる場合
職場で周りの人達と、上手くコミュニケーションがとれないために孤独だと感じるというのはよくあるケースです。話しかけられても、上手く受け答えができなかったり、しどろもどろになってしまったりすると、どうしたんだろう、と思われてしまうでしょう。
そういった時には、まず落ち着いて自分の言いたいことを整理することが大事です。話し始める前に、これから何を言うのか、といったことを頭の中で整理してから口に出すようにしてください。思い付きで勢い任せに話し始めてしまうと、まとまりがなくなってまごつくことになってしまいます。
言いたいことがきちんと伝えられない、という場合も、言わなければならないのであれば勇気を出して言わなくてはなりません。自分が思っているよりも、相手は気分を害したり、大きなことだとは思っていない場合がほとんどですから、伝えたいことはきちんと伝えましょう。
むしろ、コミュニケーションが取れないことによって伝達不足があった方が問題です。そのことによって大きなミスに繋がってしまったら、責任問題に問われてしまいます。
行事で盛り上がれなくて孤独を感じる場合
仕事で開催される行事で盛り上がれないというのも、孤独を感じるケースのひとつでしょう。周囲が盛り上がっているのに、なかなかその輪に入れなかったり、どうしてもそのテンションに合わせられなかったりすると、孤独感は増していく一方です。
そういった時には、同じような人を探してみてください。自分と似たようなテンションで参加している人は必ずいますから、声をかけてみれば必ず話が合うでしょう。少し輪から離れている人や、疲れているような素振りを見せているような人は同じように孤独感を持っている人である可能性が高いです。
行事で盛り上がれない、というと、どこか悪いことのように感じたり、引け目を感じたりしてしまう人もいるでしょう。ですが、決してそんなことはありません。何を楽しいと感じるかは人それぞれですから、イベントを楽しいと感じる人もいれば、感じない人がいるのも当然のことです。社会人にもなって、それをどうこう言う人はいないでしょう。
同期が手柄を立てた場合に孤独を感じたら
同期が手柄を立てたけれど自分は何もできていない、という場合にも孤独を感じてしまうでしょう。ですが、それならば自分も手柄を立ててやろう、と逆に励みにすれば良いのです。同期が立てた手柄よりも、更にグレードの高い手柄を立てれば良いのだと思って仕事に取り組むようにすれば、孤独を感じる余地はなくなるでしょう。
もちろんそれは簡単なことではありませんが、孤独を感じるよりも、どうして自分はできないんだろう、と考えることが大事だということも忘れないでください。自分はどうせだめだとか、置いて行かれてしまったとか、そういった後ろ向きなことを考えるよりも、もっと建設的なことを考えていきましょう。ネガティブなことを考えてしまうと、現実もそれに引きずられてしまいます。そうならないためにも、これからの自分のビジョンを考えていくべきでしょう。
孤独感は仕事で手柄を立てる上で邪魔になってしまうだけです。ですから、自分はどうしたらもっと仕事ができるようになるか、という向上心を持つようにしてください。同期が手柄を上げたことは、決して自分にとってマイナスなことではないのです。むしろ、自分にとっては向上心のツボを押してくれたようなものだと思ってください。
同期が自分よりも先に出世した時に孤独だと感じたら
同期が自分よりも先に出世してしまった時に、孤独感に襲われることもあるでしょう。そういった時には、次は必ず自分が出世すると気を引き締めましょう。なぜ自分が出世できなかったのか、と必要以上に自分を追い詰めることはありませんが、出世するために何が必要であるかを考えるべきではあります。
同期が出世して、自分が取り残されてしまった感覚に陥ってしまったとしても、自分が出世できなくなってしまったわけではありません。これからの自分の可能性を潰されてしまったわけではないので、自分もすぐに出世できると考えましょう。
もっと売上を伸ばして結果を出すとか、上司とコミュニケーションを取るとか、以前よりも仕事に力を入れるようにすれば、出世への階段を上ることができるようになります。置いて行かれてしまった、と孤独感に嘆くよりも、もっと自分にできることを探しましょう。
仕事をしていれば、自分と同期が同時に出世をするということはタイミング的にまずありません。揃って出世をするという偶然はなかなかないことですから、それを気にしていては仕事をしていくのは難しいでしょう。
昼休みに一人ぼっちで孤独を感じた場合
昼休みに誰とも話せない、輪に入ることができずに孤独を感じる、ということもあるでしょう。そういった時には、思い切って誰かに話しかけるか、自分は一人で過ごそうと割り切るか、どちらかに心を決める必要があります。
誰かに話しかけようと決めたのであれば、できるだけ今まで話したことが多い人がいて、比較的話しかけやすいグループを選んで話しかけましょう。一緒に食べても良いですか、くらいの軽い声のかけ方なら、相手も邪険にするようなことはないでしょうから、輪に入れてくれます。
大きい輪や、知らない人が多いグループだと、入れてもらえても結局会話に入ることができずに、そこでまた孤独になってしまうため、あまり意味がありません。話しやすい人がいるグループでないと、ただ苦痛な時間を味わうことになってしまうので気をつけてください。
また、一人で過ごすことを選んだ場合におすすめなのが、音楽を聴くことです。音楽は自分と周囲をシャットダウンしてくれますから、孤独感を忘れさせてくれますし、いつの間にか昼休みが終わっていた、というように、時間の流れも早く感じられます。
音楽の世界に没頭することで、余計なことを忘れて昼休みを過ごしてしまえば、毎日孤独に悩まされることはなくなるでしょう。
人間関係を一歩引いたところから見てみる
孤独だと感じてしまった時には、職場の人間関係を一歩引いたところから見てみましょう。全体像を見ることによって、どのように同僚たちがコミュニケーションをとっているのか、グループを作っているのかなどがわかるようになります。
そういったことを一歩引いたところから客観的に見ることによって、自分は孤独なのではなく、どこにも属していないだけであるということに気づくでしょう。コミュニティがどのように動いているのかを知ることは、孤独を解消するためにとても重要な行動です。
無理にコミュニティに割り込もうとして視野が狭くなっていると、かえって孤独感は増してしまいます。ですから、焦ってどこかに所属しようとするよりも、全体を見て行動する方が職場での振る舞いとしては気持ちが楽になるでしょう。
誰にでも良い顔をしようとしすぎない
孤独を感じてしまうのは、意外と誰にでも良い顔をしてしまっている時なのです。あっちにもこっちにも良い顔をしなければ、と気を遣っていると、結局自分はどこに所属しているのかわからなくなってしまい、孤独感に襲われてしまいます。
確かに誰からも好かれたいという気持ちはあるでしょう。ですが、八方美人は結局どこかで破綻してしまいますし、そうなってしまった時に周りから向けられる視線の冷たさには耐えがたいものがあります。
孤独を埋めるために、あちこちに愛想を振りまいたり、適当に話を合わせたりしているだけでは、真のコミュニケーションがとれているとは言えません。そういったことを繰り返していると、余計に虚しくなって、孤独感は強まっていくばかりです。
誰かに依存しすぎないようにする
誰かに依存するというのも、孤独を引き出す理由のひとつです。この人についていけば大丈夫だろう、とか、この人さえいれば他の人との交流はなくても良いだろう、といったように、全てをその人任せにしてしまうと、いざその人が自分から離れていってしまった時に、どうしようもない孤独を味わうことになってしまいます。
そういった依存は、その人にとって重圧になってしまう可能性も高いですし、知らず知らずのうちに大きな負担になっていることも考えられます。自分の孤独感を押し付けているようなものですから、もっと外に目を向けてみましょう。
その人を経由して、別の友人を紹介してもらうというのもひとつの手段です。趣味や波長が合えば、友人として付き合っていくことができるでしょう。そういったように、孤独感を薄れさせていく方法は他にもあるので、あまり一人だけにこだわるのはやめるべきです。
いくらその人が優しいからといって、その優しさに甘えすぎていると、ある日突然縁を切られてしまっても文句は言えません。
仕事にのみ集中する
仕事にのみ集中すれば、孤独を感じて落ち込むということはなくなります。元々、会社には仕事をしに来ているのですから、誰かとグループを作ったり、積極的にコミュニケーションをとって和気あいあいと過ごす必要はないのです。
もちろん、自分からつっけんどんにする必要はありませんし、コミュニケーションが円滑に進むのであればそれに越したことはありません。ですが、それができないからといって全てが終わったような気持ちになるべきではないということです。
あくまでも会社は学校ではなく、仕事をして賃金をもらう場所です。自分に与えられた仕事にきちんと取り組んでさえいれば、それで問題ないのです。ですから、集中すべきなのは仕事に関することであって、人間関係ではありません。
仕事に集中していれば、孤独を感じている余裕はなくなりますし、それどころではなくなります。もっと大切なことがある、と感じれば、人間はそちらに意識を持って行かれますから、孤独感のことは忘れてしまうでしょう。
どうしても孤独感に耐えられなくなったら転職を考える
どうしても職場での孤独感に堪え切れずに、毎日ストレスが溜まってしまうという場合は、転職するというのもひとつの手段です。もちろん転職は軽々しく考えるべきことではありませんが、ストレスは溜め込んでしまうと健康によくありません。体を壊してまで働くことは絶対に避けなければいけませんから、転職という選択肢も頭に入れておきましょう。
転職先で気の合う同僚が見つかる可能性もありますし、働きやすい職場だったために仕事へのモチベーションが今よりも上がるということも考えられます。そういった、前向きな可能性もたくさん待っていますから、転職を悪い方にばかり考える必要はありません。
今の職を手放すのは勇気が要ることでしょうが、毎日の孤独感に耐え切れずに日々無理をして、つらく苦しい思いをしているよりも、前向きな行動に出た方が良いと考えられるでしょう。
仕事で孤独を感じた時には自分がなぜ一人ぼっちなのかを考えるべき
仕事で孤独感から抜け出せない時には、自分が孤独になってしまった根本的な原因を探ってみましょう。自分から話しかけなかったからなのか、仕事で力不足だったからなのか、など、思い当たる理由はさまざまあるでしょうが、それが悪いことだとは限りません。一人ぼっちなのは自分が悪かったのだ、と思いつめると、余計に孤独に圧し潰されることになってしまいますから、あまり思いつめないようにしましょう。何よりも、孤独を味方につけた人は強いというのがセオリーです。慣れあいだけがビジネスではありません。