仕事が覚えられない人は覚えられるようにきちんと対処法を考えよう
なかなか仕事を覚えられないということは、誰にでもあることです。自分がしている仕事が難しかったり、自分に向いていなかったりすれば、覚えることは困難でしょう。ですが、その仕事を続けていこうと考えているのであれば、覚えられないままにしておくわけにはいきません。何とかして覚える方法を考え出す必要があります。仕事を覚えられないことで悩みすぎるべきではありませんが、対策は考えていきましょう。
仕事が覚えられない人の対処法
仕事が覚えられない時には、仕事を覚えてテキパキとこなすことを最終的な目標として掲げて工夫していきましょう。仕事を覚えることによって、自分にメリットがたくさんあるのだということをしっかりと意識するようにしてください。
仕事でわからないことがあったらすぐに聞くようにする
仕事をしていて、わからないことがあったら、すぐに先輩や上司など、やり方を知っている人に質問するようにしましょう。相手に迷惑になってしまうのではないか、と遠慮してしまう気持ちがあるでしょうが、わからないことをそのままにして先に進んでしまうと、大きなミスに繋がってしまいかねません。それどころか、同じ状況に行き当たった時に、またわからずに困ってしまいます。
また、誰かに聞きたくても、相手が忙しそうだから声をかけにくいということもあるでしょう。そういった時には、少し手が空いていそうな瞬間を狙って、「お時間よろしいでしょうか?」とお伺いを立てましょう。そういう一言があれば、相手に悪い印象を与えることはありません。
アドバイスを貰う時には、わからないところが少しでもあれば、完全に理解できるようになるまで徹底的に聞きましょう。何度も聞くようでは、かえって手間を取らせることになってしまいます。ですから、一度の質問で聞きたいことは全て聞いてしまいましょう。
アドバイスを聞きながら、言われたことを何度も自分の中で反復してください。教えてもらったことを自分の中で噛み砕いて理解するように努力していけば、覚えられない仕事は減っていきます。
教えてもらった仕事内容は必ずメモを取るようにする
職場で誰かに仕事のやり方を教えてもらった時には、必ずメモを取ることを忘れないようにしてください。言われたことは、その場では納得したとしても、いざ実行しようとすると意外と忘れてしまっているものです。そこで役に立つのが、教えてもらっていた時に書いておいたメモなのです。
メモを見れば、あとで何を教えてもらったのかを詳しく思い出すことができますし、どうすれば良いのかという手順やアドバイスを実行に移すこともできます。ですから、そのためにもメモはとても重要なものであると言えるのです。
仕事を覚えられない時には、必然的に誰かに質問をする機会が増えるようになるでしょう。そこではメモの出番が増えるようになります。話を聞きながら取るメモは、綺麗に整えておく必要はありません。ですが、そのままにしておくと後々見直す時に何を書いてあるのかわからなくなってしまう可能性があります。
なので、メモはノートなどに綺麗に書き、まとめ直しておくことをおすすめします。自分にとってみやすいレイアウトにしておけば、あの時こういうアドバイスをもらったな、と記憶をさかのぼることもできるようになります。
パッと見た時に、どこに何が書いてあるか、どういう時にどこを見れば役に立つか、といったことがわかるようになっているノートを作っておくのはとても重要なことです。
何をするか仕事内容を書いた「ふせん」を貼る
仕事が覚えられない時には、頭の中がごちゃごちゃして何をするかわからなくなり、するべき仕事の整理ができなくなっていることが多いでしょう。そういった時に役立つのが、何をするかをメモしたふせんです。「電話をする」「表を作る」「議事録をメールする」など、簡単に一言で書いたふせんを目に留まる所に貼っておきましょう。
これは自分だけがわかればいいものですから、他の人に意味が通じるかどうかは関係ありません。書くのが面倒になった場合には、記号を決めておいて、それだけを書くようにしても良いでしょう。△は電話、○はメールを送る、といったようにすれば、時間短縮に繋がります。
また、こういったふせんは、覚えられないことをメモして貼り付けておくことにも役立ちます。どうしても覚えられないことも、いつも目に入る所に書いてあれば、自然と記憶に定着させることができるのです。
ですから、気になったことは厳選して貼り付けておきましょう。あまり適当に、思いついたもの全てをふせんにしてしまうと、余計にわけがわからなくなってしまうので、その点は注意してください。
ToDoリストを作ってやるべき仕事内容を書いておく
ToDoリストを活用するのも、仕事を覚えるためのひとつの方法です。やるべきことが増えてしまって、なかなか管理が難しくなると、仕事を覚えることの弊害となってしまいます。仕事が難しいのに、更にやることが整理できないと混乱は避けられません。
そこで活躍するのがToDoリストです。ToDoリストを使うと、いつまでに何をすれば良いのかを管理することができますし、仕事を覚えることに繋がります。ToDoリストを日付ごとに管理しておくと、先の見通しを立てることもできるため、長期的な目線で仕事を見ることも可能になるでしょう。
仕事が覚えられない原因のひとつとして挙げられるのは、自分が今何をしているのかという全体像が把握できていないということです。ですから、ToDoリストを使って、まず自分がどういう行動を取るべきなのかをしっかりと確認してから仕事に取り組んでみてください。
覚えられない事やいつもつまずく仕事内容はノートにまとめておく
仕事を覚えるためには、やはり文字に起こしておくのが一番大切です。ですから、覚えられない仕事、いつもつまずいてしまうところや、気になっているところなどは、必ずノートに書き留めておく癖をつけましょう。この時、メモをまとめたノートに書きこんでいくと、自分にとってわかりやすい一冊の辞書のようなものになりますから、とても役に立ってくれます。
仕事の手順や内容を忘れないためにも、まとめたノートは必需品です。いつどこでも見ることができるように、できるだけ携帯しておきましょう。そして、定期的に見直し、書き加えるようにしてください。仕事の情報は常に更新して、最新のものにしておくことが望ましいと言えます。
覚えられない仕事の手順を工夫する
仕事が覚えられないのは、仕事の手順が自分に合っていないからという可能性も考えられます。自分に合わないやり方で仕事を進めていても、なかなか覚えられないのは当然のことです。ですから、試行錯誤して自分に一番合っている手順を見つけるべきだと言えるでしょう。
もちろん、初めに教えてもらった通りに進められればそれは一番望ましいことですが、どうもやりにくいな、と感じているのであれば、自己流に手順をアレンジするのもひとつの手段です。覚えられないやり方にこだわっていると、無意味に時間と労力をとられてしまって、ストレスが溜まってしまう原因となるだけでしょう。仕事を覚えるためには、自分で工夫をすることも必要です。
覚えられない仕事は家に帰ってからも手順を反復して脳に定着させる
仕事を覚えられない時には、職場だけではなく家でも努力をする必要があります。その日の仕事を思い出して、つまずいたところやわからなかったところ、気になったところなどをノートを見て確認しましょう。
この時に活用できるのが、職場で取っておいたまとめノートです。前述のまとめノートは、ここで役に立ってくれます。職場で覚えたことを、次の日にもう一度思い出すまでに時間がかかってしまうのではラグがあります。加えて、次の日にノートを見直す時間がとれるかどうかはわかりません。まとめたノートをじっくりと読み込む時間がとれるのは、帰宅してからだけでしょう。
帰宅してから仕事のことを考えるのは気が進まない、という人も多いでしょうが、仕事を覚えるためには仕方のないことだと割り切るしかないと考えてください。仕事を覚えてしまえば、そのような努力が報われるのです。
一通りの必要な知識をつけてから仕事に臨むように心がける
全く知識がないままに仕事に臨んでいると、仕事を覚えることは難しいと言えるでしょう。スキルや専門的な知識を必要とする仕事では、特にそれが顕著です。最低限の知識を持たずに仕事をしようとしていると、どのようなアドバイスを貰っても、頭に定着しないのは当然のことです。
きちんとアドバイスを定着させるためにも、まずは自分で一通り仕事に必要な知識をつけるように努力をしましょう。本を読んだり、検定試験を受けたり、知識をつける方法はたくさんあります。仕事をする上で最低限の知識がないせいで、いちいち仕事につまずいてしまうのであれば、それは自分の努力不足だということになってしまいます。
基本的なPCスキルのようなところでつまずいて先に進むことが困難で、すぐにつまずいてしまうために仕事そのものに集中できないなどといった悩みがある場合には、まず根本的なPCスキルを身につけましょう。職場によって求められるレベルは異なるでしょうが、そのレベルに達していないと感じたら、きちんと勉強しておく必要があります。
そういった努力をしておかなければ、仕事を覚えられないのは当然のことです。他のことに気を取られてしまうと、仕事を覚えることはできません。仕事を覚えるためには、まず外枠をしっかりと固めておく必要があるのです。それをしっかりと意識しておきましょう。
どうして仕事が覚えられないのかを考える
仕事が覚えられないと悩んでいるなら、そもそも、どうして仕事を覚えられないのかということを冷静に、じっくりと考えてみる必要があります。根本的なことですが、そこを見つめ直しておかないと、対処法を考えることは難しいからです。自分が何につまずいているのか、仕事をする上で何を不得意としているのかを考えてみましょう。そこに答えがあるのです。
例えば、言われたことを後回しにして忘れてしまうとか、何度も同じ手順を繰り返しているはずなのに定着しないとか、人それぞれ仕事の悩みは違うでしょう。自分の問題点を炙り出すことによって、それなら早めに行動すれば解決するだろう、とか、やり方を書いた紙を机の上に貼っておこう、などといった対処法を考え出すことができるでしょう。
仕事が覚えられないと言っても、その内容や対処法は通り一遍なものではありません。自分に合ったものを見つけなければ、意味がないのです。ですから、自分が何を不得意としていて、覚えられないと感じているのかをしっかりと考えてみてください。それが対処法を考える上での大前提となります。
どうしても仕事が覚えられないのなら転職を考えるのもひとつの方法
どうしても仕事が覚えられないという場合は、その仕事が本当に自分に向いていないのだという可能性があります。ですから、転職という選択肢を考えるのもひとつの方法です。
転職エージェントを活用して、全く違った業種や職種の職に就くことも良いでしょう。仕事が覚えられないということは、決して悪いことではありません。そのことを責めて、自分を追い詰めてしまうことの方が悪いのです。ですから、思い悩みすぎるよりは、転職をして一からやり直すという道も視野に入れておきましょう。
仕事には、向き不向きというものがあります。今の仕事では力を発揮できなかったとしても、転職先ではバリバリ仕事をすることができる、ということももちろん考えられます。そういった希望を持って転職をし、成功をしたという人ももちろん数多くいます。転職という決断には勇気もいるでしょうが、仕事を覚えられないと鬱屈した日々を送るよりも、前向きに生きることができて健康的だと考えることもできます。
仕事が覚えられない時はまず自分ができることを考えよう
仕事が覚えられないという悩みは、誰もが一度は通る道です。すんなりと仕事を覚えることができる人は、そう多くはいません。ですから、まずは自分に何ができるのかを考え、どうすれば仕事を覚えられるのかを試行錯誤してみましょう。その中に、必ず正解があるのです。何もせずに、覚えられないと悩むだけでは、絶対に解決策は生まれてきません。こんな風にしてみたらどうだろう、こうしたらもっとやりやすくなるのではないか、といったように、自分が仕事を覚えられるように前向きに考えることが大切であると言えます。