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ふるさと納税にはメリットもデメリットもある体験談15

ふるさと納税のメリットとデメリットを体験談を交えてご紹介しています。ふるさと納税という言葉を耳にする機会が増えました。「ふるさと納税ってなに?」「どんなメリットがあるの?」と疑問に思っている人は、ふるさと納税のいいところとそうでないところを考えてみましょう。

ふるさと納税とは

ふるさと納税は、衰退する生まれた故郷を応援する目的で、自分が住んでいる自治体ではなく、遠く離れた自分のふるさとに納めるべき住民税の一部を納税することから始まった制度です。今は、納税ではなく寄付になり、自分の生まれ故郷に限らず、応援したい自治体があればどの自治体でも納めることができます。

寄付を受け取った自治体は、お礼として返礼品を贈ることが一般的です。納めた寄付の金額よりももらえる返礼品の金額の方が高いことが多いため、人気の返礼品を贈る自治体には多くの寄付金が集まります。

ふるさと納税のメリット

体験談では、ふるさと納税のメリットは、返礼品をもらえる楽しさにあると多くの人が回答しました。自分が欲しいものを返礼品としている自治体を探すこと自体も楽しく感じているようです。

ふるさと納税をすることで、自己負担の2,000円を除いたお金が住民税と所得税から控除されることもメリットのひとつです。払うべき税金が減額されるうえ、実質2,000円の自己負担で豪華な返礼品がもらえるのですから、得をすると感じる制度であることに異論はないでしょう。

一方、ふるさと納税という仕組みは、寄付をする人だけでなく、寄付を受け取る自治体にとってもこの上なくメリットがある制度です。住んでいる人の数に応じた本来の収入よりも多くの収入を得ることができるので、たとえわずかでも財政が潤って自治体の運営が楽になります。

ふるさと納税のデメリット

ふるさと納税のデメリットは、ふるさと納税をすることにより、本来自分が住んでいる自治体に落ちるはずのお金が落ちず、自分が住んでいる自治体の財政が厳しくなることにあります。自分が住んでいる自治体に納税しないということは、自分の住んでいる自治体が使えるお金が少なくなるという事です。

つまり、自分の住んでいる自治体に困ったことが起きても、すぐに対応することができないケースが増えるということになります。ガタガタになった道を直したり、水道を整備したり、学校や幼稚園を運営したり、医療の助成を行うなどのサービスが行き届かなくなる可能性があるのです。

寄付を納める人にとっては、手続きが面倒であったり返礼品がいつ届くのか分からないなどの不満があったりしますが、それは住んでいる自治体の税収が減ることと比べれば、そんなに大きなことではありません。

ふるさと納税は使われ方を意識してみよう

ふるさと納税は、豪華な返礼品に目を奪われがちな制度ですが、寄付をした自治体の税金の使われ方にも注目したいところです。市民税は、使い道が決められていない普通税なので、市民のためならどんな使い方をしてもいい税金です。

せっかく応援したい自治体に寄付をしたのですから、寄付をしたお金が有効に使われているかを考えてみてはどうでしょうか。ふるさと納税で贈られてくる豪華な返礼品もうれしいですが、応援したい自治体に寄付をすることでその自治体が元気になることが、ふるさと納税本来の趣旨のはずです。

ふるさと納税のメリットデメリット体験談

ここからは、寄せられたふるさと納税のメリットデメリット体験談をご紹介していきます。ふるさと納税を実際に行っている人は、そんなに多くはありません。これを機に、ふるさと納税にさらに興味を持ってください。

目的をもって選ぶといい

ゆきゆき14(34歳)


建設会社の事務職で働いていて5年が経つのですが、昨年初めてふるさと納税をしました。名前は聞いていたけれど、調べてみて驚きました。日本にはふるさと納税を募集している地方が沢山あったんです。

私は、震災復興も兼ねて熊本県山都町に納税しました。いただいた返礼品は馬刺しだったので、家族で美味しくいただきました。

ふるさと納税を試して思ったメリットは、ふるさと納税をしたことによって、気になる地方ができたことにあります。行ったことのない町ですが、ふるさと納税を通して関わりをもって行ってみたいとも思うようになりました。

ただ、ふるさと納税を募集している地方がとても多いので、納税する場所を探すのには少し苦労します。私は震災復興を兼ねて納税しましたが、返礼品を目的にしたり、思い入れのある地方を選んだりするなど、何か目的がある方が選ぶ前に疲れなくて済みます。

カニが立派だった

かわ(29歳)


現在はサービス業で事務をしています。去年ふるさと納税に興味を持って、試しに泉佐野市でふるさと納税をしました。返礼品は美味しそうだからとカニを選んだのですが、結構大きくて立派なカニだったのでやって良かったなぁと思います。

泉佐野市を選んだ理由は、クレジットカード払いであれば期限ギリギリでも対応してくれるところが良かったからです。

ふるさと納税をするメリットはなんといっても返礼品がもらえることです。自己負担額はありますが、それでも返礼品をもらえるのはお得です。

ただデメリットは、自分がいくらまでふるさと納税できるのか計算が面倒です。また、医療費とか他の要因で計算が変わってくるのもヒヤヒヤな感じがしてしまいます。

自己負担は2,000円

ココ(34歳)


アパレル系の発送業の会社で働いています。ふるさと納税は、滋賀県豊里町を選びました。返礼品はみずかがみの無洗米です。近くのスーパーでみずかがみを買ったことがあり、味が美味しかったので、ふるさと納税でこの返礼品を選びました。

農薬があまり使われていないのもこのブランドの魅力だと感じます。お米は普段から使うものなので、ふるさと納税でもらえるのはメリットだと思います。

ふるさと納税をすると、来年度の住民税が少なくなるので、前払い感覚で色々なアイテムがもらえることが気に入っています。自己負担が2000円なので、あまり負担が大きくならないところが魅力です。

ただ確定申告の手間がかかるのと、返礼品が届くまでの時間がかかることはデメリットに感じます。

お取り寄せ感覚

さくら(28歳)


建築系の事務員として働いています。ふるさと納税をしているのは伊豆と北海道です。伊豆からは干物、北海道からはウニといくらを返礼品として選びました。どっちも自分では中々買わないかなと思うものだったのと、美味しそうだったので選びました。

ふるさと納税のメリットは、納めるべき税金を、ふるさと納税を利用することで買い物しながら納税ができるところです。家族でも注文する時から何にする?これはー?など、お取り寄せグルメ感覚で楽しんで選んだりできて、その時間もとっても楽しかったです。

返礼品がもらえる上に、次の年の税金がその分安くなるなんて本当に嬉しいです。こうやって過疎が進んでいる自治にも税金が回っていっているんだなと思うと感慨深いものがあります。

ふるさと納税のデメリットは特にありませんが、税金の先払いになるので一時的にお金が必要という事くらいだと思っています。

なまものは不在に注意

ちろる(38歳)


出版業に勤めています。去年の11月に初めてふるさと納税をしました。ふるさと納税をした先は、宮崎県都城市です。夫が宮崎県の出身で都城市にも子どもの頃に住んだことがあり、縁のある場所ということでそちらを選びました。

返礼品は都城産宮崎牛のサーロインステーキを選びました。牛肉は普段滅多に食べないので、最高級の牛肉を返礼品でいただけたら嬉しいと思ったからです。

ふるさと納税のメリットは、税金が控除される上に特産品までいただくことができる点です。デメリットとしては、私の場合はいつ返礼品が送られてくるか直前までわからなかったので(納税後、3ヶ月ほどしてからでした)、なまものを選ぶとか、長期不在の場合は困るという点です。

自分の住んでいるところに納税できない

kengo06190(42歳)


私は、半導体関連のエンジニアです。ふるさと納税は、静岡県湖西市にしました。返礼品はウナギです。返礼品を選んだ理由は、どちらかというと理由はありません。なぜ、静岡県湖西市にしたか理由は、隣町で、良くいくためです。

本当は、自分の住んでいる市が良かったのですが、何かの理由で住んでいる自治体にはできなくなったためです。メリットとしては、やはり納税ですので、自分たちに関係のあるところで役立ててもらい、いずれはまわりまわって自分自身に恩恵をうけたいと考えたためです。

デメリットとしては、本当は、自分の住んでいる市にふるさと納税したかったことです。自分の故郷なのになぜできないのか、不思議でなりません。いずれできるようになることを期待します。

自分が住んでいる自治体に気まずい

S.A(35歳)


現在私は小売業で働いております。2年ぐらい前に正社員として働くようになってからは給料があがったので、少しでも節税したいのでふるさと納税をしました。

今年は、宮崎県都城市と大阪市泉佐野市にそれぞれ寄付を行いました。都城市は肉の産地で肉に関する返礼品が豊富です。私はハンバーグが好きで時々ハンバーグを作るので、牛豚合い挽き肉1.8kgを返礼にしました。

肉の産地だけであって、その肉で作ったハンバーグはおいしかったので、来年度もふるさと納税しようかと考えています。

泉佐野市については、私は空港が好きなので、空港がある自治体とふるさと納税をしておけば、後で返礼品を自由に選べるという理由で泉佐野市にしました。まだ泉佐野市の返礼品は何をするか決めていないですが、おそらくLCCのポイントにすると思います。

ふるさと納税のメリットは、節税しながら返礼品がもらえるということ。それと思い入れのある自治体に寄付ができるという点でしょうか。

ふるさと納税のデメリットは、たとえばAという市に2万寄付すると、自分の住んでいる自治体に税収が2万円分減る感じになることです。自分が住んでいる自治体に気まずいです。

美味しいゴハンを食べています

みなみ(53歳)


製造業の会社員です。ふるさと納税は北海道の岩見沢市へ行い、返礼品としてお米(ゆめぴりか)をもらっています。お肉やお魚、果物などいろいろなものを今まで試してみましたが、日常的に消費するものが一番ありがたみを感じられるだろうということで、家族で相談しお米にしました。

その中でも北海道の「ゆめぴりか」はとても美味しかったので毎年頼んでいます。特に岩見沢市の場合、入金後、はがきが送られてきて、必要となった時にそのはがきで申込みを行うことができるため、精米したての美味しいお米をいつも送ってもらえます。

ふるさと納税のメリットは、何と言っても2,000円で地方のいろいろな特産品が入手出来るところですが、デメリットもあり、自分が住んでいる自治体への納税が少なくなるので、福利厚生などが悪くなる可能性もある点に注意が必要です。

お得にリフレッシュ

もこちん(44歳)


接客が多いサービス業の仕事をしています。ストレスのない仕事なんてないかもしれませんが、やはり接客の機会が多いとストレスがたまりがちです。

ふるさと納税については、返礼品が「肉」や「米」など食品のイメージがあって、それほど興味がなかったのですが、ふと目にとまった返礼品で、群馬県草津町への寄付を決めました。

草津町の返礼品で「くさつ温泉感謝券」という返礼品がり、旅館や食堂だけでなくガソリンスタンドなんかでも使えちゃいます。お得にリフレッシュできるだけでなく、草津温泉にも経済効果がありそうでお互いにメリットがあります。

とはいえ、自分の住む自治体の税収は減ってしまう訳ですから、少しの後ろめたさは感じますが。

還付金を受けられることがメリット

yu(32歳)


私が働いている業種は建築業で、現在は技術職をしています。ふるさと納税をしている市町村は、吉備中央町です。返礼品には、サンクスホースプロジェクトプレミアムタオルを選びました。

このふるさと納税を選んだ理由は、私が競馬好きで、引退した馬の余生が気になっていました。そこで、引退した馬のセカンドキャリアを支援するクラウドファンディング型のふるさと納税を見つけました。

その返礼品の中にジョッキーなどのサインプリント入りのタオルがあり、タオルが貰えたうえに、馬の余生に役に立つところが気にいって選びました。

ふるさと納税のメリットは、還付金を受けられることです。お得に返礼品を貰ったり寄付をしたりできるところが気にいっています。

デメリットは、提出書類などがあるので、ミスがあると還付を受けられないことです。特に確定申告をする際には気をつけた方がいいです。

どう考えてもお得

とんぼちゃん(42歳)


教育関係の会社で事務職をしています。ふるさと納税は2014年くらいから世間の注目を浴びだしましたが、私は住宅ローン控除の適用があるため、所得税が全額還付になっていましたので、自分には関係ない話だと思ってスルーしていました。

しかし、住民税にも影響があると知って、2016年から始めました。いろいろなふるさと納税サイトがありますが、私は楽天市場でふるさと納税しています。楽天スーパーポイントを利用してふるさと納税できるのが一番のメリットです。

今まででお得感があったのは、宮崎県都農町です。都農町は宮崎産ヒノヒカリや宮崎和牛、豚などの返戻品がありますが、「宮崎の鰻の蒲焼」がおススメです。20000円の寄付で6匹分の蒲焼がもらえます。

ふるさと納税では、寄附金から2,000円を差し引いた分を、所得税と住民税から還付・控除してもらえます。これが最大のメリットです。実質2000円の負担で鰻の蒲焼を6匹ゲットできるので、どう考えてもお得です。

ただし、還付・控除が受けられる寄付額には、上限額が設けられています。これを超えると単に自腹を切って特産品を買っているだけになってしまいますので、注意が必要です。

納税額には限度がある

しぜん(30歳)


普段は、関西の建設会社で働いている30代の男性です。就職して人並みに税金を払うようになってから、節税できる制度がないか探すようになりました。その中で見つけたのが、ふるさと納税という制度で、毎年活用しています。

個人的にメロンが好物なので、北海道夕張郡栗山町に毎年寄付をしてメロンをもらっています。5千円の寄付で甘くて美味しいメロン1玉が届くので、とてもお得感がありますし、家族もみんな喜んで食べています。

一定程度所得があるならば、国や地方公共団体に税金を納める必要がありますが、ふるさと納税した分は2千円を除き、税金を納めなくていいことになります。どうせ払うお金だったら、ふるさと納税をして特産品をもらったほうが断然お得でメリットがあると思います。

ただ、ふるさと納税できる金額には限度があるので、それを超えて寄付してしまうと、ただ割高な特産品を買っていることになってしまいますので、注意が必要です。

ふるさと納税は難しくない

みこと(29歳)


金融機関で事務をしています。ふるさと納税を知ったのは会社の先輩に勧められて、制度を調べてみるとかなりお得だなと思ったからです。

今年は宮崎県の都城市にふるさと納税をしました。返礼品は豚肉の詰め合わせや牛肉のステーキなどにしました。都城市の返礼品はお肉の質もよく、量もかなりあるため人気のようでした。

ふるさと納税のメリットは、通常住民税で納めるただただ消えていく税金で、お得な返礼品がもらえる点です。今までただ給与天引きされていた税金を、先回りしてふるさと納税として納めることで、地方の名産品が手に入ります。また、一度ふるさと納税した市町村にはなんとなく愛着が湧いたりします。

ふるさと納税のデメリットは、2000円の自己負担がある点と、確定申告が必要な点です。しかし、今はワンストップ特例といって、一定の条件を満たせば確定申告が不要になっております。

初めは難しいのかなと思っていましたが、すでにふるさと納税を始めてから3年目になります。毎年返礼品を楽しみにしています。

損をすることがある

いかぞう(32歳)


不動産屋で営業をしています。ふるさと納税をしたのは、南相馬市です。コーヒー屋さんとドーナツ屋さんのおままごとセットを選びました。何かと出費のかさむ育児用品の返礼品を探していたので、1歳の娘のために選びました。

ふるさと納税のメリットは、今後どうせ買うものを安く手に入れることができることです。また、東日本大地震で大きな被害に遭われた南相馬市の復興支援の一助になれればと思い、寄付しました。

反対にふるさと納税のデメリットは、その年の見込みの年収をきちんと見定めないと損をしてしまう場合があるので、少し低めに見積もるよう注意が必要な事です。寄付額少ないと選べる返礼品が限られてしまうので、それなりの収入がある場合でないと思うように楽しむことができません。

ちなみに、育休中は最低限必要な年収に届かず、夫の名義でしかふるさと納税ができませんでした。

ふるさと納税はすごいです!

とこ(27歳)


玩具業界で働いています。ふるさと納税は去年初めて行い、色々な種類が選べる、大阪府の泉佐野市に納税を行いました。泉佐野市は、返礼品の種類が豊富でとても迷ったのですが、カニにしました。

写真と口コミで、ボリュームがすごく美味しいとあったのが決め手となりました。実際届いたカニは、とても身が大きく、本当に美味しくて大満足です。買う前は、大阪府のものなので、海鮮品もそこまで良いものではないだろう、と思って期待していなかったのですが、本当に泉佐野市で申し込んでよかったと思っています。

とても美味しかったので、今年もお願いすると思います。どこかに納税しながらも、美味しいものがもらえるメリットがあるふるさと納税は、とても素晴らしい制度だと感じました。

ふるさと納税は寄付した側にもされた側にも大きなメリットがある

ふるさと納税で自治体に寄付をしようと考えた際に、豪華な返礼品をもらえることは魅力的で、それが大きなメリットと感じられるでしょう。今回寄せていただいた体験談の中にもありましたが、お取り寄せ感覚でふるさと納税をする人もいるほどです。

また、寄付した人に限らず、された自治体側にも大きなメリットがあります。寄付金という形で応援してもらうことで、その自治体の財政が潤います。その結果、その地域に住む人たちも暮らしやすくなります。

ふるさと納税を行う時には返礼品を楽しみにしつつ、自分が納税したそのお金がどのように使われているのかを知ることも大切です。