プレゼンがうまくいく話し方を紹介
今や、社会人に最も必要と言われているのがコミュニケーション力です。人に「伝える技術」に長けている人ほど、職場の人間関係が円滑になって、のちに出世できる可能性を大いに秘めています。伝える技術こそ、社会人になくてはならないビジネススキルなのです。
社会に出ると様々な場面で、この「伝える技術」であるプレゼンテーション力が必要になってきます。特に、社内の会議やクライアントへの自社製品のアピールのような、プレゼンテーションスキルを上達させることは、コミュニケーション力アップにも繋がります。「緊張して上手くできない!」「人前で話すのが苦手!」と言う人は、聞き手の心を掴むプレゼンの話し方を身に付けて、苦手意識を克服していきましょう。
プレゼンがうまくいく話し方のポイントは6つ
ガチガチに緊張したり、頭が真っ白になってプレゼンを失敗する人の共通点は、事前準備が不十分だということ。本番が何より大事だと思っている人ほど、事前の準備がおろそかにしている傾向にあります。本番を成功に導くには、事前準備あるのみです。
それでは、事前準備とは具体的に何をすればよいのでしょうか?上手な話し方ができるプレゼンの準備には6つのポイントがあります。
Point1.台本を作る
まずはプレゼンで話す内容を台本にまとめます。話す言葉を書き出して、どこが重要ポイントなのかを再確認しましょう。台本には、強調すべきポイントやゆっくり話す部分、間の取り方などを書き込んでおくのがおすすめです。
Point2.プレゼンの流れを覚える
できれば台本を全て覚えたいところですが、文章量が多い場合は難しいことから、ザックリと話す手順の流れを暗記しましょう。次に何を話すのかを覚えておくことで、本番であたふたすることなく、粛々を進めることができます。
Point3.流れにそった資料を作成する
ほとんどのことは口頭で説明するので、特にグラフや表などの資料は、なるべく一目で理解できるシンプルで見やすいものを作成しましょう。資料があるかないかで、相手に伝わる効果が大きく異なります。
Point4.話し出しの言葉を決めておく
話し出しの言葉とは挨拶のようなものです。「本日はお忙しい中、このプレゼンテーションのためのお時間を頂戴しまして誠にありがとうございます。わたくし株式会社△△の○○と申します。…」こんな感じのテンプレ文句で問題ありません。
Point5.次のテーマに移る際のブリッジを考えておく
ブリッジとは、「次に」「さらに」「そして」などのような接続詞のことをいいます。プレゼンでは、言葉に詰まったり、つなぎが上手く行かないことが焦りのつながることから、効果的な接続詞を押さえておきたいもの。「ところで」や「つまり」「しかし」など、それぞれの特徴をしっかり理解しておきましょう。
Point6.繰り返しリハーサルをする
台本の流れをある程度覚えたら、何度も声に出して練習しましょう。鏡の前に立って表情を確認しながら話したり、声のトーンやメリハリのある話し方を確認するために、録音してみるのも効果的な方法の一つです。本番に向けて、家族や友人に聴衆役として実際に聞いてもらうのもよいでしょう。良かった点や悪かった点について感想を聞くことで、問題点が明らかになります。
プレゼンで余裕を持って話せるように事前準備をしっかりしよう
プレゼンは、事前にしっかり準備をしておけば、本番で頭が真っ白になることはまずありません。特にあがり症の人は、これでもかというくらい事前の反復リハーサルが必要。それでも、まだ自信がないという人は、以下の方法も試すとリラックスにつながるでしょう。
1.プレゼンの前に手のひらに「人」を3回書いて飲み込む
落ち着くための古典的な方法ですが、効くと思って試すと意外と効果的です。
2.聴衆の目を一人一人の顔を見て話す
一人あたり3秒ほど聴衆の目を見つめながら話します。真剣に耳を傾けてくれている様子を見て、ホッとする場合があります。
3.聴衆を野菜だと思う
人参、じゃがいも、玉ねぎ、カボチャなど、聴衆の顔を野菜だと思って眺めてみましょう。不思議と緊張や不安がなくなり、リラックスした状態でプレゼンに臨めます。
4.なぜ緊張しているのか自分自身に問いかけてみる
自問自答することで、緊張している理由が明らかにしましょう。以下のように緊張の原因を明確にしてみると、それが意外とバカバカしい理由だったり、解決法が見つかることがあります。
・「なぜ緊張しているのか?」→重要な企画開発会議だから
・「なぜ重要なのか?」→自分を認めてもらえるチャンスだから
・「自分を認めてもらうために努力はしたか?」→何度もリハーサルした→それなら大丈夫!
5.意識的に大きな声でハキハキと話す
人は誰でも、ダラダラとつまらなそうに話している人には耳を傾けません。聴衆に伝えたいことをアピールするためには、大きな声でハキハキと話すことが大切です。人の関心を引くためには、以下のような話し方を実践してみましょう。
・抑揚をつけて話す
・矢継ぎ早にならないよう間をとりながら話す
・背筋を伸ばし、身振り手振りを交えて悠然と話す
・聞いてほしいポイントをしっかり強調する
プレゼンの話し方は経験した数だけ上達する
実はプレゼンでの話し方上達のコツは、「これをすれば劇的に良くなる!」というようなものはありません。何度も失敗を経験する中で、「次はこうしよう」「ここを工夫しよう」とあれこれを考え、場馴れすることで気付く余裕が生まれてくるのです。
そのため、失敗したことを落ち込んでばかりいるタイプの人は、どれほど場数を踏んでも上達はしません。大事なことは失敗を次にどう生かすかに懸っています。そして重要なのは、事前に準備をすることにより心にゆとりを持つことです。さあ、あなたも事前準備をしっかりして、確実にプレゼンを成功させましょう!