仕事術

仕事中にイヤホンで音楽を聴くことで集中力を高めよう

仕事中にイヤホンで音楽を聴くことで、いつもよりも集中力を高めることができ、パフォーマンス向上に繋げることが望めます。とはいえ、どのような音楽でも良いとは限りません。自分に合った音楽、その状況に合った音楽でなければ意味がないのです。ですから、自分のその時の状況を見極め、働きやすい環境づくりの一環として音楽を上手に取り入れていきましょう。

仕事中にイヤホンで聴き流したいおすすめの音楽

仕事中にイヤホンで聴くのにおすすめの音楽の絶対条件として挙げられるのは、決して仕事の邪魔にならないことです。作業の邪魔になってしまっては、音楽を聴いている意味がありません。あくまでもBGMは集中力を高めるためのサポートアイテムとして使わなければならないため、そちらにばかり意識が向いてしまっては本末転倒だと言えるでしょう。

おすすめ音楽１．歌詞が耳に入りにくい洋楽

歌詞が耳に入りにくく、その意味を理解しにくい洋楽は、仕事中にイヤホンで聴くのにおすすめの音楽です。さまざまなジャンルの洋楽がありますから、その中から自分の好きなジャンルの洋楽を選んで聴いてみてください。

仕事の邪魔にならないようなジャンルを見つけることができれば、それを繰り返し聴くようにしましょう。新しいものにどんどん手をつけていくのはあまりおすすめしません。確かに趣味として聴く音楽としての洋楽はすばらしいものですが、仕事中に聴く音楽としては、レパートリーを増やすよりも厳選して絞り込むべきだからです。

何度も同じ曲を繰り返して聴き込むことによって、耳に馴染ませることが大事だと言えます。そうすることで、英語の歌詞も違和感なく頭を通り抜けていくようになりますし、メロディーラインも自然と頭に染み込んでいくでしょう。

仕事中に聴く音楽は、スッと流れていくことが望ましいため、頭の中で引っかかるようなことがないようにしたいところです。そのため、お気に入りの洋楽を持っておくと、作業に集中することができるでしょう。

おすすめ音楽２．聴き慣れた曲

これは基本中の基本ですが、聴き慣れた曲は仕事中にイヤホンで耳に流すのに適しています。特に自然と口ずさめるくらいに覚えている曲は、作業の邪魔になるどころか、集中力を上げてくれる効果が期待できるのです。

聴き慣れていると、改めて歌詞に気を取られてしまうようなことがありませんし、次はどんなメロディーだろう、と気になってしまうというようなこともありません。ですから、仕事中に流すのにはとてもおすすめできます。

仕事中に流しても邪魔にならないような音楽のレパートリーは少しでも多く持っておきたいところです。聴き慣れている曲の中でも、自分が特に馴染みのあるものを選んで、実際にそれをかけながら作業ができるか試してみるのも良いでしょう。

おすすめ音楽３．ラジオの有線放送

仕事中、ラジオの有線放送を聴くのもおすすめです。自分の持つ音楽のレパートリーだけではどうしても物足りないとか、もっと違う音楽の方が集中できると思った時には、ラジオの有線放送を聴いてみましょう。

有線放送では、リクエストされたヒットソングなど、さまざまな曲がランダムに流されています。それらをBGMにすることで、作業がはかどることが期待できます。有線放送では、もちろん知らない曲も流れてくるでしょう。ですが、あえてそれをBGMにすることで、聴き流しながら仕事をするという集中の仕方ができるようになるのです。

いつも同じ音楽をかけ続けているのも良いのですが、それでは飽きてしまって逆に集中力が落ちてしまうこともあります。ですから、有線放送のようにランダムで音楽を流してくれるサービスに頼ってみるのもひとつの方法です。

おすすめ音楽４．雨音などの環境音

広義の音楽として、雨音などの環境音も仕事中にイヤホンで聴くのにおすすめです。雨音や落ち葉を踏む音などは、耳に心地良いと感じる人が多いため、さまざまなアプリでダウンロードすることができます。ですから、自分もそういった音に感じるものがある、といった人は、ぜひダウンロードしてみてください。

屋根に水滴が当たる音や、地面に水滴が当たる音などは、集中力を高めてくれる効果が絶大ですから、自分だけの空間にこもって仕事をしているような感覚を味わうことができるでしょう。こういったアプリは基本的に無料でダウンロードすることができます。

仕事中に音楽をかけるのは少しうるさすぎる気もするけれど、何かしらの音は聴いていたい、という人にはまさにうってつけの「音楽」だと言えるでしょう。いつも雨音などに癒されている人にとっては、とてもおすすめできます。

おすすめ音楽５．ジャズやクラシックなど歌詞がないもの

ジャズやクラシックのように、歌詞がないインストゥルメンタルと呼ばれるものも仕事中にイヤホンで聴く音楽としておすすめです。どうしても歌詞が耳に入ってしまうけれど、何らかの音楽は聴いていたいという人には、こういったジャンルの音楽がおすすめです。

また、ジャズやクラシックは落ち着いた曲調ですから、仕事中に聴くにはぴったりであると言えるでしょう。自分の気持ちを落ち着けて、集中して仕事と向き合うことができるのがメリットのひとつであると言えます。

ジャズやクラシックにあまり馴染みがない、という人もいるでしょうが、そういった場合にはダウンロードサイトなどでアルバムを購入してみましょう。１枚のアルバムを繰り返して聴くだけでも、十分満足感を得られますし、仕事中にBGMとして聴くのであればそれだけで問題ありません。興味がわいたのであれば、もちろんそこから更に手を広げていっても良いでしょう。

有名な演奏家を調べて、その人のアルバムを購入してみる、というのが一番手っ取り早い方法だと言えます。また、周囲に詳しい人がいるのであれば、どういった演奏家がおすすめなのか尋ねてみましょう。音源を貸してもらえたりしたら、もっと話は早くなるでしょうから、事情を説明してみてください。

おすすめ音楽６．ピアノが多く使われている曲

ピアノが多く使われている曲を仕事中にイヤホンで聴くのもおすすめです。ピアノは心を穏やかな気持ちにさせてくれますし、綺麗な音色で雑念を取り払ってくれます。そのため、集中力を上げてくれる効果もあるので、ピアノが多く使われている曲を知っておくと、仕事中に便利だと言えるでしょう。

ピアノが多く使われている曲はBGMとしてそれだけでとても優秀ですが、アップテンポなものよりもスローテンポなものの方がおすすめです。ゆったりとした気持ちにさせてくれるスローテンポのものの方が、頭を混乱させることがなくなると言えます。

それでも、何より重要なのは自分がその曲を好きかどうかです。ピアノが使われているからといって、あまり好きではない曲を無理矢理聴いていても、仕事ははかどりません。仕事をテキパキとこなせるようにするためには、耳心地の良い曲を選ぶことが一番大切なのです。ピアノが使われているということは、あくまでもその中の要素のひとつでしかありません。ぜひ選曲の時の参考にしてみてください。

おすすめ音楽７．少し前に流行した邦楽ポップス

少し前に流行したポップスも、仕事中にイヤホンで聴く音楽としてはとてもおすすめです。自分にとって「懐かしい」と感じる時代は人それぞれですから、自分がこの時代は一番音楽を聴いていたな、とか、この頃はこんな音楽がブームになっていたな、とか、思い出深い音楽がある時代を選んで、その中からお気に入りの曲をピックアップしてみましょう。

現在進行形で流行しているポップスは、入れ替わりが激しいため、追いかけていると歌詞やメロディーを覚えることに夢中になってしまいます。ですが、その点、昔流行ったポップスは、自然と思い出せるものです。ですから、少し前に流行った曲を仕事中に聴くのは作業効率を上げてくれます。

もちろん懐かしさに浸ってしまって作業に手をつけられないといったことがないようにしなければなりませんが、昔の曲でノリに乗って勢いをつけて仕事をする、というのも悪いことではないでしょう。

何年代のポップスを集めたコンピレーションアルバム、といったものも売り出されていますから、そういったものを用意するのもおすすめです。90年代や80年代など、知っている曲が多そうなアルバムを選んでみると、好きな曲から、こんな曲もあったな、といった曲まで、たくさんの曲に触れることができるでしょう。

おすすめ音楽８．テンションが上がる曲と安らぐ曲を使い分けて聴く

仕事中に音楽を聴く時には、テンションが上がる曲と安らげる曲を上手く使い分けることが重要であると言えます。ずっとテンションが上がる曲を聴き続けていると、気疲れしてしまうでしょうし、かえって集中力は途切れてしまいます。人間の集中力には限界がありますし、そう長続きするものではありません。音楽はあくまでも補助的な役割をするものですから、無理をさせるためにあるものではないのです。

ですから、テンションが上がる曲は、ここぞという時にかけるようにしましょう。例えばお昼休みが終わった後や、就業時間間近など、自分に気合を入れたい時、喝を入れたい時などにかけるのがおすすめです。そういった時にはアップテンポでやる気を煽るような、つい口ずさみたくなるような明るいポップスがおすすめです。

逆に、気分が安らぐ曲は、少しリラックスしたい時にかけるようにしましょう。例えばお昼休み中には思い切り好きな曲を聴いて、仕事から意識を放してしまっても問題ありません。また、午前中など、一気にテンションを上げられないような時にも、気分が安らぐ曲からスタートしましょう。最初からアップテンポな曲からスタートしてしまうと、一日のテンションを保つのが難しくなってしまいます。

一日の始まりは緩やかなところから、そしてだんだんと右肩上がりに、といったテンションの上がり方が理想的だと言えるでしょう。

おすすめ音楽９．アニソンやボカロ

アニソンやボカロソングに馴染みがあれば、仕事中にイヤホンで聴くのにおすすめです。もちろん、そういったジャンルに詳しい人だけではなく、普段聴いたことがないという人にもおすすめできるジャンルなので、ぜひ一度聴いてみてもらいたいジャンルの音楽のひとつです。

特にボカロソングは、人間の声を使っていませんから、仕事をしながら聴き流すのに適していると感じる人も多いでしょう。使われている声は多種多様ですから、気に入った声のボーカロイドを探してみるのも楽しみとなりますから、この機会に触れてみてください。

また、邦楽ポップスにはない独特なセンスの楽曲がたくさんあるため、必ず琴線に触れる曲があるでしょうし、もっと聴いてみようと思わせる力があることは間違いありません。

おすすめ音楽10．自分が一番好きな曲をリピートする

強いこだわりを持つ人には、好きな曲をリピートすることもおすすめします。もちろんずっと同じ曲をリピートし続けると、たいていの人は飽きてしまいます。ですが、どうしても好きな曲をリピートすることにこだわりを持つという人もいるのです。

ですから、どうしても色々な曲を聴いてみたけれど集中力が続かないという人は、試しに好きな曲だけをリピートし続けてみてください。色々な曲を聴くことで集中力を得るタイプの人と、ずっとリピートすることによって集中力を得るタイプの人がいますから、自分がどちらのタイプかわからなくなったら、まずは試してみましょう。

仕事中に集中力を上げるスイッチの入れ方

自分が一番好きな曲が、一番頭に残っているのは当然のことですから、それが集中力を引き出してくれるのも当然のことなのです。余計なことを考えずに聴くことができる曲を１曲持っていると、それだけで心のよりどころができますから、ぜひリピートしたい曲を作っておきましょう。

仕事中には音楽を上手に使って自分をコントロールしよう

仕事中に音楽を聴く時は、自分をコントロールするということを意識してください。今この音楽を聴くことによって、自分はどのようなテンションになるだろうか、集中力は保たれるだろうか、この後の仕事に支障は出ないだろうか、など、色々なことを考えた上で音楽を選んでみましょう。音楽の持つ力は、普段思っているよりも大きなものです。仕事中に音楽を聴けるという環境はとても恵まれているものですから、その点に関してはとても感謝するべきですが、自分で責任を持ってコンディションを整えていかなければなりません。