退職

退職理由が体調不良のときは切実であることを伝えよう

退職の理由が体調不良であるということは、なかなか他の人には理解してもらえません。そこで、どのように伝えればわかってもらえるのかをご紹介します。自分がどれくらいつらい思いをしているのか、上手く相手に伝えることで、円満退職を目指しましょう。

体調不良は切実な問題!退職の意向は筋道を立てて伝えよう

会社を退職する際に、その理由が体調不良であった場合に何と伝えれば良いのか悩むことはままあるでしょう。体調不良だから、と言うだけではなかなか納得してくれない可能性も考えられます。ですから、まずはしっかりとどのように話せばわかってもらえるかを考えておく必要があります。体調不良が原因で退職を決めた時に、切実な状況をどう伝えれば良いのかを道筋立てて熟考しておきましょう。

体調不良で退職する時は伝え方に気をつける必要がある

体調不良が原因で退職したいということを会社側に納得してもらうためには、上手に事実を伝える必要があります。精神的に追い込まれていて本当に体調が悪いから退職せざるを得ないんだろうな、と思ってもらうことができるのかを筋道を立てて考えるべきです。

体調不良の程度の深刻さが伝わる言い方をする工夫をしよう

体調が悪いんです、とだけ言っても、それでもまだ頑張ればなんとかなるんじゃないか、少し休めば容態も良くなるんじゃないか、と思われて終わってしまう可能性の方が遥かに大きいです。そうならないためにも、自分の体調がどれほど悪いのかを伝える努力をしなければなりません。

体調が悪いのだと言えば、退職の相談相手である上司はどのように悪いのかと尋ねてくるでしょう。そうなったら、自分の体に起きている症状を言える範囲で構わないので伝えましょう。いつ頃から、どのような症状が現れていて、とてもではないが働けない、と切実な状況であることを強く訴えてください。そうすれば、上司ももう働き続けることはできないのだろう、退職は仕方がないと納得してくれるでしょう。

体調不良はできれば病名を言って症状を説明するのが良い

退職の原因が体調不良だと聞かされても、症状を説明するだけでは、そういったことがあってもまだ頑張れるだろう、気持ちの問題ではないか、少し休めば治る、と考えてしまう人も少なくはありません。そういった時は、病名を明かしてしまうのもひとつの手段です。どうしても言いたくないという場合は仕方ありませんが、病名を伝えることによって、本当に体調不良で働けないのだということを相手の意識に強く働きかけることができるということは覚えておいてください。

病名があれば、一気に本当に体調不良が原因で退職まで追い込まれてしまったのだということが現実味を帯びてきます。上司がなかなか納得してくれなくても、実際に病名を言えば、態度を変えてくれる可能性はかなり高くなります。ですから、退職の相をする際には病名を言うことをおすすめします。どうしても言いたくない、社内に広まってしまうのではないか、という抵抗感がある人は、医師にも診断をされているということを伝えるだけでも良いでしょう。

体調不良は診断書を持って退職の相談をすることができればなお良い

医師に診断書を書いてもらうことができれば、それは退職の強い味方になります。こういった病名で、病状があるため、体調不良が原因で退職したいという申し出の、心強い後ろ盾となってくれるでしょう。実際に医師からの正式な診断書があれば、上司への説得力が倍増することは間違いありません。

診断書は有料でなければ書いてもらえないものですが、退職するために必要な経費だと考えて払っておくことも考慮しておいてください。もちろん最初は上司に納得してもらえなかったから、後日診断書を書いてもらってからもう一度それを持って、退職のための話し合いの場を設けるというやり方もあります。診断書は有効に活用できるので、その存在はぜひ覚えておきましょう。

体調が悪いことは退職する前からアピールしておく必要がある

体調不良で悩んでいるということを、いきなり退職の相談の場で打ち明けても上司はいぶかしんでしまいます。昨日までは元気だったじゃないか、と思われてしまっても仕方のないことです。ですから、体調が悪いのであれば、そのことは退職の相談をする前から遠慮なくアピールしておくべきです。

体調が悪いから早退するなり、体調が悪いという話を日常的にするなり、体調不良であるということを隠す必要は全くありません。むしろ、積極的に話題に出しておくべきです。いわば、体調不良による退職のための布石をうっておくということです。

もちろん過剰に体調不良をアピールしすぎるのはわざとらしいのでやめるべきですが、本当につらい時に無理をしてはいけません。体調が悪いのであれば日頃からそれを隠さずにどんどん上司に打ち明けていくべきであるということであり、そうすれば上司も周囲も、この人は体調が悪いんだな、というイメージを持ってくれるという結果に繋がるのです。

退職しなければ体調不良であることが周囲に迷惑をかけることを伝える

体調不良は自分だけの問題ではないということも伝えておきましょう。体調不良であることによって、早退や遅刻を繰り返してしまったり、集中力が続かなくてミスをしてしまったりして、周囲に迷惑をかけてしまうことがあるということを知ってもらうことも大切です。こういった弊害が起きてしまっているならば、上司に気づいてもらう必要があります。

体調不良が原因で周囲が迷惑を被ってしまっているのであれば、退職するという選択をとるべきなのではないか、と言えば、上司も納得してくれるでしょう。連携が上手くいかない仕事は非効率的ですし、自分のミスをいつも誰かに修正してもらうのは申し訳ない、というのは、退職の理由としては文句のつけどころがありません。

体調不良で何よりも自分の仕事に支障が出ているということを伝える

退職したい理由として体調不良を挙げるのは、何よりも自分がつらい思いをしているからだということを忘れてはいけません。体調が悪いために自分の仕事がはかどらず、思うように成果が上がらないし、今までのように働けなくなってしまったということが退職したい一番の理由なのだと率直に伝えてください。上司にその気持ちが伝わらなくては、何の意味もありません。

具体的にどのような支障が出ているかは、自分の仕事次第ですが、外回りの時に体力的にきつくなってしまったとか、事務作業の時に頭痛が酷くてPCを使った作業をするのがつらいとか、それぞれ何かしら、つらいと感じるところがあるでしょう。また、精神的につらいと感じて仕事に向き合えなくなってしまったという人もいるでしょうから、そういった人も同じく仕事に支障が出たことを伝えてください。

体調不良が理由で退職したい時はどのように手続きを進めるのが良いのか

体調不良が理由で退職したい時に、どのようにしていけばいいのか考えていきましょう。いきなり考えなしに辞めます、と言ってしまっては誰も納得してはくれませんし、呆気に取られてしまうだけです。気をつけるべきことはたくさんあるのです。

退職の相談は最初に必ず直属の上司にする

退職したいと考えた時、一番初めに相談するのは直属の上司にしましょう。直属の上司を飛び越えた立場の人に相談しては、話が通っておらずぐちゃぐちゃになってしまいますし、何よりも直属の上司がどうして自分に相談しなかったのだろうかと疑問に思ってしまいます。直属の上司に相談すれば、すぐにどういったことなのかと話を聞く態勢に入ってくれますから、最初に他の人に話すのはやめましょう。

退職の相談をするのは必ず上司と二人きりで

退職の相談は、上司と二人きりになれる場所でしましょう。会議室など、周りに人がおらず、邪魔をされたり、他の人に話を聞かれたりせず、話に集中できる場所が良いです。そういった場所でなら、ゆっくりと真剣に話し合うことができますし、上司もこちらの意見に耳を傾けてくれやすくなります。

退職の相談をする前に上司にアポをとっておこう

これは体調不良が理由でなくても、退職の相談をする際なら共通して言えることなのですが、基本的に個人的な話を業務時間内にする余裕がある上司というのはなかなか少ないため、どうしても話すことができるのは業務時間外になってしまいます。ですから、あらかじめメールなどで上司に相談できるようにアポをとっておく必要があります。

この時間帯なら話すことができる、と言われたら、上司の指定した時間に合わせて行動するようにしましょう。あくまでも話を聞いてもらう立場であるという気持ちで臨んだ方が、相談は上手くいくことが多いです。

退職の相談は必ず口頭でしよう

退職の相談は必ず口頭でするべきだと言えます。体調不良が理由だと、根掘り葉掘り聞かれるのではないかと思い、ついメールやLINEで済ませてしまいたいという気持ちに引きずられそうになりがちですが、それではいけません。

確かに、「体調不良のため退職させていただきます。」と言ってしまえばそれまでなのですが、それでは上司には何一つ伝わりません。体調不良とはどういうことなのか、いきなりどうしたのか、急に退職と言われてもどうしていいのかわからない、など、色々と困惑させてしまいます。憤りを覚えてしまう人も多いでしょう。

ですから、やはり直接会って、体調で退職をしたいと話をするしかないのです。気が進まないことではありますが、こればかりは仕方のないことです。

退職の話は穏やかにできるように心がけよう

体調不良が理由と言っても、上司はなかなか理解してくれない場合があります。ですが、そこで強い口調になったりしてはいけません。あくまでも穏やかに、理解してくれるまで説得する姿勢を崩さないようにしてください。攻撃的な態度は、円満退職を遠ざけてしまいます。上司が納得してくれないからといって喧嘩腰になってしまっては印象が悪く、和解の道は更に遠のいていきます。

どうしてわかってくれないのだろう、と思ってしまう気持ちはあるでしょうが、体調不良のつらさは当人にしかわからないものです。ですから、それが退職するほどのものかどうかということは、尚更他人にはわからないのです。根気よく説得してください。

退職の引きとめにあっても絶対に断るようにしよう

退職をする時に最も困るのが、引きとめにあうことです。体調不良が理由となると、間違いなく引きとめにあうでしょう。しばらくすれば治るから、とか、治るまでは休んでいて構わないから、とか、周りのことは気にしなくていい、サポートするから、とか、色々な甘い言葉をかけて、何とか会社に引きとめようとしてきます。

退職の引き止めでしつこい手法から上手く回避する断り方

ですが、ここでその言葉に騙されて引きとめられてしまうと、もう二度とその会社から逃げられないと思ってください。一度辞めようとしたことは周囲も薄々気づいているため、働きにくくなってしまいますし、何よりも自分の体調が悪く、働いていくのがつらいことに変わりはありません。

それなのに、また退職を願い出ても、同じように引きとめられるだけで退職させてくれる気は毛頭ないと言わんばかりの態度をとられてしまって終わってしまいます。そういったことをしている間にどんどん体調が悪くなってしまう、ということも考えられます。

ですから、退職の引きとめにあって会社に残ったとしてもメリットは何一つありません。むしろ、大きすぎるデメリットしかないのです。その時にどれほど良い条件や優しい言葉を投げかけられたとしても、決して揺らがないようにしましょう。

退職を相談する時は退職に対して強い意思を持って臨もう

退職の相談とは、本当の意味で相談をしているわけではありません。相談とはいえ、それは退職の意思を伝える話をしているだけに過ぎないのです。ですから、退職しようか迷っている、とか、最近体調が悪いから退職すべきだろうか、などといった言い方をするべきではありません。

かといって、絶対にこの日までに退職する、とか、何が何でも退職させてもらう、といった言い方は悪印象なのでいけません。あくまでも冷静に、退職を考えているということを客観的に話すべきです。

また、そこで退職することを否定されたとしても、強い意思を持ってください。自分はこの場で退職を決めるのだという意思を強く持ってください。やり込められないようにする覚悟を持って、相談の場に臨みましょう。

体調不良が原因で退職する時は上司を説得することを第一に考えよう

体調不良であることは、当人にしかわからないことです。仕事に支障が出るくらい体調が悪いと訴えても、それは甘えだなどと心ないことを言う人もいるでしょう。ですが、本当に自分がつらいと思っているのであれば、そのような言葉を気にする必要は全くないのです。自分の体が何よりも大切なのですから、周囲の雑音は無視しましょう。まずは追い込まれている切実な状況を上司に伝え、ゆっくりと休養をとることができるようにしてください。