職場の雰囲気が悪い時のために自分でできることを考えよう
職場の雰囲気が悪いと、働いているうちに気が滅入ってきてしまうものです。そうなると上手くいくはずだった仕事も失敗してしまう可能性もありますし、効率的に進められなくなってしまうこともあるでしょう。
そうなることを防ぐためにも、まずは自分が職場の雰囲気を良くするために何ができるかということを考える必要があります。確かに個人が全体に対してできることは限られているかもしれませんが、何もできないわけではありません。
自分の職場の雰囲気が悪いと感じているのであれば、その原因と理由を考えて、改善するための方法を考えるべきだと言えるでしょう。それは自分のためにもなりますし、同じ職場で働く同僚のためにもなります。
なんとかしたい!職場の雰囲気が悪い時にできること
実際に自分にできることは何なのかということを考えていきましょう。職場の悪い雰囲気を良い雰囲気に変えるのは、人間関係を広く築くことにポイントがあります。
「おはようございます」「ありがとうございます」と明るく挨拶をする
基本的なことですし、なんだそんなことか、と思われるかもしれませんが、職場の悪い雰囲気を良くするには、まずは明るく挨拶をすることから始めてください。朝、明るく「おはようございます」と声をかけられて不快な気持ちになる人はまずいないでしょう。
もちろん退社する時も、今までよりも職場全体によく聞こえる声で挨拶をしてから退社してください。
そして、大事なのは何かをお願いする時や、してもらった時の言葉です。「よろしくお願いします」と「ありがとうございます」は、日常の中では意外となあなあにしてしまいがちなものです。ですから、これからは今まで以上に意識して使うようにしてみてください。
挨拶をすることで、それにつられて声を出してくれる人が増えてくれれば職場の雰囲気も自然と良くなるでしょう。
苦手だなと思う人にも話しかけてコミュニケーションの幅を広げる
コミュニケーションをとることが職場の雰囲気を良くするための一番の近道です。ですから、あまり話したことのない人にも積極的に話すように心がけてください。もし、いつも一人でいる人がいるのであれば、ぜひその人に話しかけてみましょう。そこから輪が広がる可能性もあります。
遠目からは苦手意識があって話しかけにくいと思っていても、実際に話してみたら意外と話しやすかったし、それどころか気が合った、ということもあり得ます。普段は別のグループだから、といって避けたりすることがないようにしてみてください。
もしバラバラで昼食をとっているのであれば、近くにいるメンバーだけでも良いので、少し話しながら休憩時間を過ごすようにするのもコミュニケーションをとる方法として有効です。趣味の話などで盛り上がったりして、共通点が見つかったりすることもあるでしょう。
まずはお互いを知らなければ職場の雰囲気を良くすることはできません。社員同士、コミュニケーションをとることを第一に考えましょう。
職場の悪い雰囲気を良くするために職場の雰囲気が悪い原因を知ろう
職場の雰囲気が悪いことに関しては、必ず原因があります。職場の雰囲気を良くする対策を立てるために、それがどういったものなのかについて考えていきましょう。
原因1.仲は悪くなくても社員同士で会話が少ないことで雰囲気が暗い
職場での会話が少ないことで、雰囲気が悪くなってしまうことがあります。悪気がある、ない、の問題ではなく、ただ社員同士の会話が少ないと、それだけで職場の雰囲気は一気に悪くなってしまうのです。
原因2.大きな声を出したり偉そうな態度で威張っている人がいる
職場の中で声が大きい人がいると、それに従う必要がある機会も多くなってしまいます。それぞれのそういったことに対する不満が溜まっていくと、職場の雰囲気は悪くなっていく一方です。威張っている人が全体を指揮する立場にある場合は更に雰囲気は悪化してしまいます。
原因3.陰口を言う人がいる、派閥があるなど人間関係がぎすぎすしている
人間関係が良好でないのも、雰囲気が悪い職場の特徴のひとつです。雰囲気が悪い職場では、お互いがあからさまに相手を嫌っているという態度を取っている、陰口が横行しているといったことがしばしば見受けられます。
他にも、小さな派閥があちこちでできているとか、新人が先輩から不当な扱いを受けているとか、そこかしこで不和が生まれていることがあります。こういった人間関係のいざこざがある限り、職場の雰囲気が良くなることはありえないでしょう。
こんな職場はイヤになる!雰囲気が悪い職場で働くデメリット
雰囲気が悪い職場で働くと、デメリットを背負うことにもなります。それは本来ならば不必要なものであり、余計なかせでしかありません。
職場の雰囲気が悪いとストレスのせいで体調が悪くなる
職場の雰囲気が悪いことに対してストレスを感じた結果、体調を崩してしまうということがあります。これは心身ともに病気にかかってしまうということを指していて、深刻な場合は休職せざるを得ないこともあり得ます。
それでも原因が会社にあると証明できる可能性は低いですし、職場の雰囲気が悪いことによって自分が病気になってしまったことに対する自己嫌悪に苛まれてしまう人も少なくはないでしょう。誰が悪い、ということを明確にできない問題であるため、もやもやが残ってしまう最悪のケースであると言えます。
職場の雰囲気が悪いとイライラして作業の効率が悪くなる
職場の雰囲気が悪いと、どうしてもイライラして集中力が持続しないことが多くなってしまいます。そのせいで作業の効率が悪くなり、どんどん手が遅くなってしまうということが考えられます。作業の効率が遅くなれば、その分仕事の質にも影響が及んでしまいます。
もっと早く仕事を進めていられれば、もっとレベルの高い仕事ができていたはずなのに、といったことも起こりかねませんし、クライアントがいるならば実際に「もっと早く納品してください」などそういったことを要求してくる可能性もあったでしょう。
職場の雰囲気が悪いということは、このように個人にとっても企業にとっても大きなダメージにしかなり得ないのです。
こんな職場で働きたい!社員が思う良い雰囲気の職場とは
良い雰囲気と呼ばれる職場とは、どういったものでしょうか。イメージされるものはさまざまでしょうが、具体的に見ていきましょう。
あれをしろこれをしろといった押しつけが無いので上司と部下との関係が良好である
良い雰囲気の職場では、上司と部下の間に理不尽な上下関係があったり、意思疎通がとれていないなどの齟齬が起きていません。それどころか、上司と部下の間の風通しが良く、お互いができるだけ対等に近い話しやすさを持って接することができています。
上司と部下は決して服従関係にあるのではありません。良い雰囲気の職場では、上司が部下にあれをしろ、これをしろと押し付けたり命令をしたりすることがないのです。
人間関係にヒビが入っていないのでコミュニケーションが十分にとれている
職場においてコミュニケーションをとることは何よりも重要です。職場の雰囲気を作っているのは人間関係ですから、そこにヒビが入ってしまっては良い雰囲気にはなれません。
誰もが気軽に話すことができて、誰かを輪から弾き出すことがないようにするのが職場を良い雰囲気にすることの条件であると言えるでしょう。職場は集団で過ごす場所ですから、そこでのコミュニケーションは円滑であるべきです。
新入社員であっても気兼ねなく意見を交わしやすい雰囲気である
意見を交わしやすいというのも職場の雰囲気が良いことの証です。特に新入社員が意見を発言しやすいというのは職場にとって大きなプラスになりますし、新しい視点を取り入れられるという意味では企業としても歓迎すべきことです。
職場の雰囲気が良ければ、誰もが能動的に意見を発信しようとしますし、そうすればビジネスはより一層活気に溢れます。
無駄な残業、無駄な休日出勤など無駄な時間外労働がない
時間外労働は職場の雰囲気とは関係がないと考えられるかもしれませんが、実はそうではありません。常に職場の雰囲気を良好に保っておくためには、働いている人たちが余計なストレスを抱えていてはいけないからです。
「無駄な」残業や「無駄な」休日出勤は、望んでいない限りほとんどの人にとってストレスの種にしかなり得ません。そういったものが煮凝っていない職場は、良い雰囲気であると言えるでしょう。
職場の悪い雰囲気を良い雰囲気に変えるために人間関係を見直そう
職場の雰囲気が悪いことを理由に、会社を辞めようと考えてしまうこともあるでしょう。しかし、そうする前に、少し立ち止まって自分に何かできることはないだろうかと考えてみてください。確かに個人で行動を起こすことは勇気がいることですが、思い切って一歩踏み出してみる価値はあります。
職場の雰囲気を全て一度に変えることはできないでしょうが、まず自分にできることからひとつひとつ人間関係を見直すことを実行してみましょう。そうすれば、その気持ちについてきてくれる人は必ず現れます。職場の雰囲気を作っている人たちの意識を変えることができるように、一緒に努力してくれる人も増えるでしょう。
職場の雰囲気を一日で変えることは難しいでしょう。ですが、少しずつでもできることをしていけば、その努力は必ず報われます。一日一日、コツコツと頑張っていきましょう。