上司によく怒られる人は6つの対処で怒られにくい人になろう
上司に怒られる時の対処法について紹介します。上司がどのような時に怒るのか、上司に怒られないためにはどうすればいいのかを覚えておけば、ミスのない仕事ができるようになるはず。好んで部下を怒る上司はいないので、怒られにくい自分になるのも対処法の一つと考え、仕事を頑張るようにしてください。
上司に怒られるのは自分が悪い?それとも上司が悪い?
上司がいつも自分を怒る、怒られる回数が多いような気がするという人も少なくはないでしょう。では、なぜ上司は怒るのでしょうか。
上司がどういったことに対して怒っているのかを知り、それに対策を講じることができれば、今後怒られずに済む可能性が見えてきます。大切なのは、まず上司が怒る理由を知ること、怒る上司にどう対応するかを意識しておくことです。
どんな時に上司は怒るのかについて知ろう
上司が怒るタイミングや理由を知っておくことはとても重要です。それを知っておかないと、上司に怒られた時に対処する方法が考えられないからです。
仕事でミスをしてしまった時
上司が怒る典型的な場面は、うっかりであっても、正しいことをちゃんと理解していなかった時でも、するべき仕事ができずにミスをしてしまった場合です。上司がミスをした部下に対してしてしまったミスを指摘し、正しいことを教えるのは当然の職務です。この場合の「怒られる」は当たり前のことと考えましょう。
仕事の期限を守らなかった場合
書類のような提出物など、提出期限が決まっているものに関して、その期限を過ぎて提出してしまった場合に怒られるというのもある意味当然と言えるでしょう。
ですが、提出期限を過ぎてしまったものに対して、遅れてしまったことをただガミガミ怒りつけるだけならいただけません。良い上司であれば、そこは「提出期限を意識して仕事をしよう」と注意で済ませるべきなのに、頭ごなしに怒鳴りつけてしまうのであれば、指導の範疇を超えているかも知れません。
上司の癪に障るようなことをしてしまった場合
上司に怒られる理由は、何も仕事上でのトラブルだけではありません。明確な理由や意味がなくても、上司に怒られるということはあります。
例えば、上司が何となく機嫌が悪かった場合に、会話の中で些細な失言をしてしまったりしたら、烈火の如く怒られてしまうこともあるでしょう。上司の虫の居所が悪かったせいで怒られるなどといったことも、考慮しておくべきです。
本来ならば、このような理由はビジネスで通用するようなことではありえないのですが、会社の中、しかも上下関係の成り立っている間柄であるから許されると思いこんでいる上司は少なくはないのです。
上司に怒られた時の対処法とはどんなものがあるのか
上司に怒られた時に、何も考えずに冷静にいられるという人はなかなかいないでしょう。誰しも、少なからずどのような形であれストレスを感じることになることでしょうが、それをうまくやり過ごす対処法を考えておく必要があります。
1.なぜ上司が怒っているのかを考える
上司に怒られた時、まずは上司が怒る理由を考えて見ましょう。上司が怒る理由が正当であれば、上司が怒るのは当たり前のことですので反省をしてください。もしも上司が怒っている理由に心当たりがない、間違っていると思う時は「違います」と伝えていいです。
この時、怒られていることに対する理不尽な思いを顔に出さずに冷静に伝えるのがポイントです。自分が言ったことに間違いがあることを指摘されてそうかと素直に考え直す上司は少ないので、できるだけ優しく言ってみてください。
2.上司の怒りがおさまるまでそのまま怒られる
上司とはいえ人間ですから、怒りの感情が爆発するとなかなか怒りをおさめることが難しい場合もでてきます。そんな時は、上司の怒りが落ち着くまで待ちましょう。取りつく島がないくらい感情的になっている場面では、何を言っても「反論するのか」と敵意が先に立ってしまい、ちゃんと話を聞いてもらえないことが多いです。
ただし、押し黙ったままでは「ちゃんと聞いているのか」とさらに怒りを増幅させてしまいかねないので、適度に「はい」や「そうですね」と言った言葉をはさむようにすると、自分のいう事を聞いてくれているという気持ちになれ、次第に怒りが静まってくる上司が多いです。
3.怒られる理由が理不尽であっても一度、上司の言う事を受け入れる
上司が部下を怒るのは、ちゃんとした理由があるのが普通です。しかし、残念ながら上司に怒られる理由に納得ができない場合があります。そんな時は、それはちょっと違うと思っていても一旦は受け入れるようにしてください。会社という組織で仕事をする以上、上司の指示に従って働くのが部下の仕事です。日本において上司を立てるのはまだまだ部下の宿命と考え、「そうですね、分かりました」と言いましょう。
4.上司の怒りがおさまり会話ができるようになったら自分の気持ちを伝える
上司に怒られた時、上司の怒りがおさまってきて上司が怒っている理由を一度胸に受けとめて上司と会話のやり取りが普通にできるようになったら、ここで状況の説明や自分の気持ちを伝えてみましょう。できるだけ言い訳がましくならないように、素直な表現を心がけてください。
「そうですね、おっしゃる通り、ここの手順を忘れてしまいました」「あの時このように考えましたが、指摘されたようにお客様の立場を考える視点が欠けていたように思います」など、上司の指摘を肯定する言葉を含めると、会話の運びがスムーズになってきます。
5.上司に怒られたのが理不尽だからと言って上司を言い負かすのはNG
上司に怒られたからと言って、「自分は間違っていません」「あなたの言っていることはおかしいです」などと腹を立て、感情的な言葉を上司に投げつけるのは良くありません。お互いに感情的になってしまっては話し合いが進みませんし、せっかくの場が無意味になってしまいます。
上司に言いたいことがあるのであれば、冷静に事実を淡々と伝えるようにしましょう。自分が正しいことを一方的に告げても、この後に仕事がしにくくなるだけで自分にとって何の得にもならない事を覚えておいてください。
6.どうしても上司に怒られるのを納得できない場合は上司の上司に相談してみる
そこまで怒るようなことでもないのにちょっとした事でもすぐに怒る上司、部下が気に食わない事をすると理由を問わず怒るような上司だったなら、もはや怒ることに前向きな意味はないので我慢する必要はないと言えます。可哀想な人だと思って怒られるその場をはいはいとやり過ごすのがいいでしょう。
ただ、あまりにも怒ることが頻繁だったり、仕事へのモチベーションを保ちにくくなったりして仕事に差し支えるようであれば、部下を怒っている上司の上司に相談してみるのも一つの方法です。
いつも怒る上司が原因で業績が伸び悩むような状態を、上司の上司が見過ごすわけにはいかないからです。上司が怒ることで仕事がうまく運べずに「まずい」と思ったなら、思い切って上司の上司に相談してみてください。
上司に怒られないようにするためにどうすれば良いのか
上司に怒られるのは、ストレスが溜まることですし、日々仕事をすることが憂鬱になるため、デメリットであるとも言えます。では、上司に怒られないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。
ひたすら仕事を頑張る
上司に怒られる原因が自分のミスにある場合は、仕事を頑張りましょう。少しでもミスが少なくなるように正しい手順を見直したり、改めて先輩や同僚に仕事の進め方のレクチャーをお願いしてみてください。仕事の進み具合を常に確認しながら仕事を進められるようにチェック表を用いたり、仕事を納品する前に「これでいいですか」と上司に尋ねたりするのもいいでしょう。
工夫をすること、顧みること、分からないときは聞くことを習慣づけるだけでミスはどんどん減っていきますので、上司に怒られる回数もそれも比例して少なくなっていくに違いありません。
すぐに怒る上司でも日頃からコミュニケーションをとることを試みる
これは少しハードルが高いことでしょうが、日常的に上司とのコミュニケーションをとっておくことで怒られることを防ぐという方法があります。こういった進捗状況である、次の指示はどういったものか、といったことなど、細かいことを逐一確認することによって、仕事においての上司との信頼関係を築いておくのです。
自分といつもコミュニケーションをとっている部下のことを悪く思う上司はそう多くはいませんから、怒られる機会も減ることでしょう。ただし、そういった、常に指示を仰ぐタイプの部下を好まない上司もいますから、自分の上司がどういうタイプなのかを見極めることは大切です。
怒られた理由をメモに書き出して考え直してみる
上司に怒られた日は、どうして怒られたのかを必ずメモに書いておきましょう。自分のミスが原因であったのであれば、次はもう同じミスを繰り返さなければ、怒られることはないからです。それを深く反省するためにも、怒られた理由をメモに書いておいて後々見直すのは大切な作業です。
打ち合わせに遅刻してしまった、提出物の期限を忘れていた、書類の締め切りまでに作業が終わらなかった、など、怒られた理由は様々でも、自分に非があった以上、それは反省すべきことです。
ただ、上司の機嫌が悪かったなど、どう考えても自分に落ち度が見つからないような、理由がわからない叱責に関してはメモをするのはやめておきましょう。後々の悩みの種になるだけです。
上司に好かれる人になることで怒られ方を変えよう
上司に好かれる人は、怒られることが少なくなります。上司は人を見て怒っていることもあるので、この人は怒りやすい、この人は怒りたくない、という判断をしているかもしれません。
ですから、上司から怒られる回数を減らすには怒られにくい人になってしまえば良いということになります。怒られにくい人とは、常に胸を張っている人です。いつもどことなくぼーっとしていたり、やる気がなさそうだったりすると、上司は見ていてイライラしてしまい、怒りたくなってしまいます。
怒られるのが嫌だと考えているのであれば、仕事をしている間だけでも良いので、しゃんとした姿勢を保つことを心がけてみてください。
上司に怒られるのは自分だけではないということを知ろう
上司に怒られる度に、どうして自分ばかりがこんなにつらい目にあわなくてはならないのか、と考えてしまうこともあるでしょう。しかし、周りをよく探してみれば、同じ境遇の人がいる可能性もあるのです。
自分も上司によく怒られているんだ、という「仲間」を見つけることができれば、愚痴を言い合うことができますし、どうしたら怒られることなく日々をやり過ごすことができるかと考えを出し合うこともできます。
上司に怒られるという悩みを抱えているのは、決して自分だけではないということを忘れないでいてください。