人間関係に疲れたときに気分転換する方法8つ
ここでは「職場の人間関係に疲れた時の8つの対処法」を紹介します。人間関係に疲れてしまうと会社に行きたくなくなり、辞めたいと思ってしまいますよね。どうしても改善が難しければ転職もありですが、その前にあなたができる8つの対処法を試してみましょう。
職場の人間関係に疲れた時に試してほしい8つのこと
今や転職理由の8割が人間関係と言われている昨今、会社は社会人にとって仕事をしてお金を稼ぐ場ですが、人間関係があまり良くない職場に居て「それでもお金の為だから」と割り切るのはなかなか難しいものです。仕事は組織という職場の人間関係の上で成立しているものだからです。
人間関係が悪いと業務は難なくこなせていても会社に行くのが億劫になり、「仕事を辞めたい」という考えにまで至ってしまうのです。どうしても我慢できない場合は転職するのが一番ですが、仕事内容に不満がないのならやはり離職はもったいないです。そこで、人間関係に疲れた時の対処法を紹介します。
1.「よそはよそ、うちはうち」の精神を持つ
人間関係をラクにするコツは闘争心を持たないことです。誰かと比べるという行為は時にやる気に繋がることもありますが、実は疲れてしまう原因なのです。闘争心を常に燃やしている人は周囲の目をいつも気にしていなければいけません。
「あの人より仕事ができなければ周りから見下される」と勝手に思い込み必死になります。けれど、優れた仕事をした場合でも妬まれることもあります。職場の人間に闘争心や対抗心を持つ限り、不安や心配事から逃れることはできません。
コミュニケーションもぎこちないものになってしまうので、知らず知らずのうちに人間関係が悪くなっていきます。人間関係を良好なものにするためにはまず、闘争心を捨てることから始めてみましょう。周囲がどれだけ闘争心を燃やしていようと気にしなくていいのです。
「よそはよそ、うちはうち」の精神を持つようにしましょう。そうすることで心が軽くなるはずです。営業の仕事や起業家などは個人プレーですが一般的な会社員であれば仕事において最も重要なのは「チームワーク」です。
己のスキルを磨き上げるところまでは個人プレーですが、それを活用するのはあくまでチームのため。ですから闘争心を燃やして他者より良く見せようとするのは単なる自分の我儘で自己満足でしかありません。そうしたエゴイズム的な思考や言動は幼い子供がするもの。
改めてそのように考えれば、くだらないことで争っているのが馬鹿らしくなってきませんか?適度な闘争心やプライドは向上心や責任感を養うのですべてが不必要というわけではありません。ただ、人間関係を良好にし、職場の雰囲気をよくしたいのなら、今一度自分を見つめ直す必要があるかもしれません。
2.苦手な人にこそ率先して挨拶をする
人は苦手な人が居るとどうしてもその人を避けてしまいがちです。けれど、そうした態度は相手にもこちらの感情が伝わってしまいます。これでは人間関係は悪くなっていく一方です。では、どうするべきか。苦手な人にこそ積極的に挨拶をしましょう。
ポイントは率先して自分からすることです。普通、笑顔で挨拶をされて嫌な気持ちになる人は居ませんよね。それに人には挨拶をされると反射的に挨拶を返す習慣が備わっているため、毎日の挨拶がコミュニケーションへと繋がっていきます。
ただ、職場の雰囲気が悪い場合は人間関係がギスギスしていると声を掛けても無視をされることがあるかもしれません。その場合は「○○さん、おはようございます」のように頭に名前を添えて相手に返事を促しましょう。最初は返事をしてくれなかったとしてもそこで諦めてはいけません。
毎日繰り返しているうちに相手も無視できなくなるでしょう。何気ない挨拶は日々繰り返すと職場の雰囲気を明るいものに変えてくれます。また、朝から元気よく声を出すことは脳のやる気スイッチをオンにしてくれますから、あなた自身も仕事に集中して臨めるようになるでしょう。
「鏡の法則」という言葉があるように、今、あなたの目の前に起こっている問題はあなた自身が原因かもしれません。苦手な相手に変わってほしければ、まず自分が変わることが大切です。
3.仕事以外の趣味を持つ
職場の人間関係に疲れたなら、仕事以外の趣味を持ち、サークルなどの集まりに参加してみましょう。面倒な人間関係のせいで「仕事を辞めたい」とまで思い詰めて追い込まれているのに、気が付くと仕事の事ばかり考えていませんか。
それでは嫌悪感だけがどんどん膨らんでいきます。まずは休日だけでも仕事のこと、職場の人間関係のことを考えることはやめましょう。できれば趣味など没頭できるものがあるといいです。一人でやっていると余計なことを考えてしまいますから同じ趣味を持った人達の集まり(サークル)のようなものに参加するのがおすすめです。
最近ではスポーツ系のサークルだけでなく、文化系のものも多くありますので探してみてはいかがでしょうか。
4.紙に書いて人間関係を整理してみる
「人間関係に疲れた」といっても、同僚のすべての人のことが苦手ということはまずありません。どんなに劣悪な環境でも一人くらいは良い人が居るものです。たとえば、9割が良い人だったとしても、人はどうしても残りの1割の苦手な人ばかりに目が行ってしまいます。
そこで、一度冷静になって人間関係を整理してみましょう。頭の中だけで考えているとごちゃごちゃとこんがらがってきますから、紙に書いてみるのがおすすめです。区分は3つ。「好きな人」「苦手な人」「どちらでもない普通な人」。
実際に分けて書いていると不思議なことに「苦手な人」はそんなに多くないことに気付かされるはずです。「苦手な人」のことばかりに囚われていた自分に気付けると、「ちっぽけなことで悩んでいたんだなあ」と気持ちも少しはラクになるでしょう。
5.好きでも嫌いでもない普通の人と接する機会を増やしてみる
人間関係の整理ができたら、あえて好きでも嫌いでもない普通の人と接する機会を増やして、苦手な人と関わる時間を減らしてみましょう。好きな人とは意識しなくても関わりますので、関わることが苦にならない人との時間を増やすことがポイントです。
もしかしたら、「好きでも嫌いでもない普通の人」区分から、「好きな人」へ区分が変わるかも知れません。気持ちのいい時間を過ごせる人をどんどん増やしていくと、苦手な人のことが気にならなくなってくるはずです。
もしも好きになれなかったとしても、もともと好きでも嫌いでもない普通の人なのですから、積極的に関わらなければいいだけの話です。
6.心に響く名言・格言をかみしめてみる
現実からちょっと目をそらしたいなと思ったときは、人間関係が疲れた時に心に響く名言や格言をかみしめてみてください。人間関係で疲れすぎて周りの人の言葉を素直に受け取れない自分であったとしても、自分とは縁もゆかりもない偉人の言葉なら、きっと琴線に触れる何かを感じられるはずです。
琴線に触れる言葉には、悩みを解決するヒントが隠されていることが多くあります。「そうだよね」「それでいいんだよね」と思わせてくれるような、人間関係に悩む自分の心を軽くしてくれる解決策を探してみましょう。
7.ケセラセラと歌を歌ってみる
気分転換をするには、お気に入りの歌を歌うのがおすすめです。ケセラセラ、なるようになるさと自分に言い聞かせたり、大好きな歌で自分の気持ちを軽やかにすると、いつのまにか苦手な人のことなど忘れている自分に気が付くことでしょう。
カラオケに行くまでもなく、人がいない場所や公園、オフィスの周りを散歩しながら口ずさむだけでも気分が変わります。人間関係の悩みは忘れることが一番手っ取り早いので、たとえ短時間だとしても気持ちが軽くなりリフレッシュすることができます。
8.思い切って旅に出る
もやもやした人間関係で疲れた心を奥深くから休めたいなら、思い切って長めの休暇をもらい、少し遠出をしてみるのもいい方法です。仕事から離れて、山や海などの自然に触れたり、名所旧跡を巡ったり、ご当地の美味しい食事をいただいたりしてみましょう。
仕事のことをすっかり忘れてしまえるのが旅のいいところです。一人でもよし、二人でもよし、非日常にたっぷりと浸ることで、疲れ切った心に「明日から頑張るぞ」と思えるような栄養を与えてあげてください。
職場の人間関係に疲れたら発想を転換してみる
誰でも一度は職場の人間関係に疲れて「もう仕事に行きたくない、辞めたい」とやる気を失くしたことがあるはず。そういう時は一度落ち着いて発想を転換してみましょう。
同僚たちが互いに足の引っ張り合いをして自分だけが評価されようと必死になってギスギスした雰囲気になっているのなら闘争心を捨てて彼らを一歩離れたところから見ると疲れませんし、どうしても相容れない相手が居るなら、避けるのではなくこちらからコミュニケーションを図ることで関係が改善するかもしれません。
人間関係が良くないせいで職場そのものが嫌でしょうがなくなっているなら、職場以外の外の世界に繋がりをつくればいいのです。そして人間関係に疲れてどうしようもなくなっているなら、一度頭の中を整理しましょう。
改めて見つめ直すとあなたの周囲に居るのは苦手な人だけではないことが分かるはずです。人間ですから、好き嫌いはあって当然です。苦手な人がいることは決して悪いことではありません。ありのままでいいのです。
ただ、あなたがこれからも変わらぬ関係で居たいと思える「好きな人」の存在を忘れないでください。もし同僚の中に「好きな人」がいなければ家族だって良いのです。人間関係に疲れた時はあなたとあなたの周囲の人間関係を改めて見つめ直す良いチャンスだと思うようにしましょう。