人間関係

スメハラを受けた12人の体験談から見る会社での臭い対策

スメハラ(スメルハラスメント)を受けた経験者の体験談から、職場での臭い対策を考えてみました。スメハラの原因としては以前からある香水や体臭のほか、近年では柔軟剤の強い臭いや梅雨の時季の生乾き臭なども増えています。臭いを放っている本人に自覚がないことも多いため、慎重な対応が必要です。

スメハラとは?香水や体臭、タバコなど臭いの原因は様々

スメハラとは「スメルハラスメント」の略で、臭いによって周囲の人を不快にさせることです。近年アロマ成分入りの柔軟剤などが数多く発売されていることなどから、ますますスメハラが注目されています。

スメハラの原因になる臭いには、様々なものがあります。会社での臭い対策を紹介する前に、スメハラを引き起こしてしまうかもしれない臭いの原因をいくつか挙げてみます。

職場でスメハラを受けた経験がある人の体験談を集めたところ、原因として多かったのは香水体臭でした。

香水の場合、自分は良い香りと思っても苦手な臭いと感じる人もいるため、使う香水の種類や量などには気をつけなければいけません。

職場で香水くさい人だと言われないためのニオイマナー

また、体臭にも注意が必要です。特に夏場は暑さのせいで汗や皮脂が出やすく、それらが皮膚の雑菌と混ざり体臭になります。営業で外回りをして汗だくで帰ってきた時なども、臭いケアを忘れずにしましょう。

スメハラ対策で職場での臭いの悩みを解消しよう:会社編

職場でスメハラを受けて不快な思いをしている人は、快適な環境で仕事をするためにも臭い対策を考える必要があります。とはいえ、スメハラをしている人に直接「臭いが気になる」とは言いにくく、今回の体験談でも「我慢している」との声が多く聞かれました。

ここで、職場での臭いの悩みを少しでも解消できるように、会社にしてもらうことができる対策をいくつか紹介しましょう。ただ、これらの対策を実際に試したら、必ずしもスメハラを受けて悩むすべての人の状況が改善されるわけではないということを頭に入れておいてください。

本人に伝えて臭い対策をしてもらう

職場のスメハラに悩んでいる人は、デスク周りに消臭剤を置いたり、マスクをつけてみたりと自分なりに様々な臭い対策をしていますが、これらの対策をしてもスメハラの根本的な解決にはなりません。

臭い問題の根本的な解決を目指すために、臭いが気になる旨を本人に伝えるという方法があります。自分のニオイについては、なかなか気づきにくい場合がありますから、それを伝えて本人に気づいてもらうのが良いでしょう。ただし仮にスメハラをしている人がとても親しい同僚だったとしても、臭いのことを伝えた途端人間関係が崩れてしまうこともあり得ます。それくらいスメハラはデリケートな問題なのです。

今回体験談を寄せていただいた中には、当事者同士でのスメハラ問題解決は難しいため、信頼のおける上司に伝えてもらって状況が少し改善した人もいました。自分から直接伝えにくい場合、上司から伝えてもらうのが良いかもしれません。

スメハラをしている人が上司なら総務部などに相談する

スメハラをしている人が同僚や先輩などなら上司に相談してみることもできますが、上司がスメハラをしているケースではどうすれば良いのでしょうか。

そんな時は、社内のハラスメント相談窓口に相談することをおすすめします。社内に専門の相談窓口がなければ、職場環境を整える役割がある総務部に相談し、総務部から本人にそれとなく指導してもらうなどの対策を取ってもらいましょう。

エアコンなどの空調設備を調整してもらう

エアコンの風向きで、職場での臭いが気になるケースも少なくありません。エアコンの風向きを調整ことで、臭いが軽減されるのであれば空調設備管理をしている部門に、風向き調整してもいいか相談しましょう。

風向きを変えるためのアイテムとしては、サーキュレーターも効果的です。さらに、脱臭機能付き空気清浄機の設置も臭い対策として有効です。サーキュレーターや空気清浄機の導入についても検討してほしい旨を上司に伝え、空調設備管理部門にお願いしてもらいましょう。

席替えをしてもらう

隣の席に座っている人の臭いが気になって仕事に集中できない時は、上司にお願いして席替えを実施してもらいましょう。席が離れることで、臭いが気にならなくなります。

ただスメハラをする人の新しい席は、臭いをあまり気にしない人の近くにするなどの配慮をしてもらうことを忘れないようにしましょう。

事務所内での喫煙を禁止してもらう

タバコの臭いが気になる場合、もし事務所内での喫煙がOKになっているなら、それを禁止してもらいましょう。

今は禁煙や分煙の取り組みも進んでいるため、会社内または会社に隣接した場所に喫煙スペースを設けている会社も増えています。そのような喫煙スペースの設置を検討してくれるよう、上司に相談してみましょう。そして、喫煙スペース内にも空気清浄機を設置したり、空間や衣類にスプレーする消臭剤を置いたりしてもらえるのであれば、より効果的に臭い対策ができます。

臭いに関するエチケット講習会を開いてもらう

全社員を対象にしたエチケット講習会も職場での臭い対策に役立つので、講習会をやってもらえないか上司に相談してみてはいかがでしょうか。

講習会を行うことができれば、スメハラとは何か、どんな臭いが原因になるのか以外に、「香水はつけ過ぎない」「タバコは喫煙室か外で吸う」「汗をかいた後のケアをきちんとする」「お風呂に入り身体を清潔にする」など具体的な臭い対策を皆で勉強でき、スメハラをしている本人の気づきにもつながるはずです。

社内報やポスターを作成してもらう

社内報を出す、事務所内に手作りポスターを貼るなどして、スメハラについて皆に知ってもらうのも良いアイディアです。スメハラ対策に関する社内報やポスターの作成をしてもらえるか、上司を通して総務部にお願いしてみると良いかもしれません。ポスターは社員の目が留まりやすい場所に貼るようにしましょう。

職場内に皆で使える消臭グッズを常備してもらう

スメハラについて上司に相談した際、職場に消臭グッズを常備してもらえるかも聞いてみましょう。

職場のちょっとしたスペースにウェットティッシュや汗吹きシート、消臭スプレー、制汗スプレー、ミントタブレットなどを用意し「ご自由にお使いください」などのメモ書きをして、誰でも使えるようにしてもらいましょう。

部署内のルールにスメハラ対策を盛り込んでもらう

スメハラを解決するためには個々の問題としてではなく、会社の問題として捉えることが大切です。スメハラに対する会社でできる取り組みの一例として、「職場での香水使用の禁止」「昼食後は歯磨きをする」「気分リフレッシュのため1日に数回窓を開けて換気する」などが挙げられます。

これらの対策を部署ごとにルール化してもらえるよう、上司にお願いしましょう。スメハラ対策を部署内のルールに盛り込むことで、「部署内のルールでこう決まっているから、皆の働く環境が少しでも快適になるように1人ひとりが心がけよう」とアドバイスしやすくなります。

スメハラ対策で職場での臭いの悩みを解消しよう:個人編

ここまでは、職場での臭い対策として会社ができることを見てきましたが、次は個々ができることを紹介します。会社がスメハラ対策をしてくれたけれど効果が見られなかった場合には、個人でも対策を試みてみましょう。

無香タイプの消臭剤で臭いをシャットアウトする

スメハラ対策としてよく考えられるのが、自分のデスク周辺に消臭剤を置くことです。消臭剤を置くと、周辺に漂う不快な臭いをシャットアウトすることができます。消臭剤は、無香タイプのものを選ぶようにしましょう。

職場のスメハラ対策で芳香剤を使う人もいますが、芳香剤の香りと不快な臭いが混ざり、余計に気分が悪くなってしまう場合があるのであまりおすすめできません。

マスクをつけて臭いを防ぐ

マスクの着用も臭い軽減に役立つでしょう。体験談の中でも、マスクをつけることでスメハラ対策をしている人が数名いました。花粉症の季節や風邪、インフルエンザなどが流行る時期には感染対策の意味でマスクをつける人も多いので、臭い対策で仕事をしながらマスクをしていても違和感はないでしょう。

昼食は違う場所でとるようにする

香水の強い臭いなどは仕事中だけでなく、食事中も困ります。不快な臭いのせいで、美味しく食事ができなくなってしまうことがあります。お昼休みにスメハラをする人と一緒に昼食をとっているなら、その人とは違う場所でご飯を食べるなど、自分なりの対策を講じてみましょう。

職場であなたにスメハラをしてきた人は誰?

今回の調査で「職場であなたにスメハラをしてきた人は誰ですか?」という問いに対しての回答は、次のようなものでした。

女性の上司、女性の先輩、男性の同僚が各3名で一番多く、女性の同僚と答えた人が2名、男性の上司と答えた人が1名という結果になりました。

臭いに関することはとてもデリケートな問題ですから、どんな立場の人からスメハラ行為を受けたとしても、相手を傷つけないような対応をするにはどうすべきが悩んでしまいます。相手が上司や先輩など自分より上の立場の人の場合は、特に対応のしかたに困り、結局は自分が我慢・・・となるケースも見られます。

臭い対策のつもりが・・・会社での逆スメハラにも要注意!

自分のデスクの下に消臭剤を置いたり、マスクをつけたり、時には一瞬息を止めてみたりと、職場でのスメハラ対策のために皆さん色々な方法を試していることが、今回寄せていただいた体験談から分かります。

しかし、スメハラ対策の方法によっては、逆スメハラになってしまう危険性があります。例えば職場でのスメハラに悩んでいる人が、対策のために自分のデスク周りにアロマミストをスプレーしたとします。そのアロマミストの香りが周囲の人に不快感を与えてしまったとしたら、それは逆スメハラになります。

このように会社で臭いの問題を解決しようと自分なりに対策をしているつもりが、無意識のうちに逆スメハラをしてしまっている場合もあるので、充分注意しなければいけません。

スメハラで注目されている気をつけたい臭い

今回の体験談では見られませんでしたが、柔軟剤の香りや服の生乾き臭がスメハラの原因になることもあります。香水や体臭、タバコなどの臭いと共に、柔軟剤の香りや服の生乾き臭にも要注意です。

意外と苦手な人が多い柔軟剤の香り

近年では、アロマ成分が配合された柔軟剤を使う人が増えていて、汗や体温に反応して香りがさらに沸き立つという柔軟剤も多いです。香りのバリエーションも豊富ですが、柔軟剤の香りを苦手と感じる人は少なくありません。

国民生活センターによると、全国の消費生活センターに寄せられた「柔軟仕上げ剤のにおい」に関する相談件数は2008年度の14件から、2012年度は65件にまで増えているとのことです。このことからも、以前は少なかった柔軟剤の臭いによる職場でのスメハラなどが多くなっていることが分かります。

アロマ成分入り柔軟剤を使い続けているうちに、香りに慣れてしまい、沢山の量を使わないと物足りなくなってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、柔軟剤の香りをスメハラと感じる人がいるかもしれないことを忘れないようにしましょう。

梅雨の時季だからこそ気になる服の生乾き臭

服の生乾き臭も、スメハラの原因の1つです。特に梅雨の時季は、洗濯物がなかなか乾かないので、生乾き状態の服を着て出社する羽目になる場合もあります。

現在は、梅雨の時季に部屋干しする洗濯物の生乾き臭防止に役立つ洗剤などもありますから、そういったものを使っても良いですし、乾燥機などで洗濯物をしっかり乾かすようにするなどして生乾き臭を発生させないように心がけましょう。

会社でスメハラを受けた12人の体験談

ここからは、職場でスメハラを受けたことがある12人の体験談を見ていきましょう。今、職場のスメハラに困っている人は、臭い対策の参考にしてください。

消臭剤でスメハラ対策

ブレンド(39歳)


勤続年数15年です。スメハラ相手は職場の女性の先輩です。

体臭なのか、ワキガなのか独特の気分を害する臭いに職場の大半が不快を感じていました。かなり強烈な臭いでエアコンの風向きによっては先の方まで臭いが流れるほどでした。夏場などは特にひどくその方には申し訳ないのですが近くの席で仕事をすると気分が悪くなる時もありました。

しかし本人は全く気付いておらず、他の年配男性の加齢臭が迷惑だと陰口を言っていて驚いた事があります。また彼女が使った後のトイレはしばらく使えないくらい臭いました。

なかなかデリケートな問題なので本人に直接指摘する事が出来ず、彼女の周辺の席の方はデスクの下や足下に消臭剤を置くようになりました。その後、彼女も足下に消臭剤を置いたり、フリスクなど口臭防止の物を口にしたりするようになり、若干ではありますが臭いが抑えられるようになりました。

先輩の香水の臭いを上司に注意してもらった

まいまい(27歳)


勤続5年の商社の事務職です。昨年まで隣に座っていた同じ職種の先輩社員の香水によるスメハラに散々悩まされました。

その先輩はとてもきれいで身なりにも気を遣っている女性だったのですが、どうやら自分の体臭に対してコンプレックスがあったようです。周りからどう見えるかを気にする性格の人が体臭に悩んだ結果、それを隠すために香水の量がどんどん増えてしまったと思います。

朝その先輩が出社すると、隣の席に座る前から臭いで分かります。ランチを一緒に食べることもあり、仕事中も食事中も甘ったるい香水の臭いを嗅いで、慢性的に頭痛がするようになってしまいました。

さすがに直接は言えないので、上司からそれとなく伝えてもらい、多少マシになりました。今は人事異動により違う部署になったので、毎日快適に過ごしています。

効果的だった臭い対策はマスク

ゆきな(33歳)


会社員です。今年転職した先の企業で、となりの席の男性上司のスメハラが辛かったです。

臭いのもとは体臭、ゲップ、おならでした。しかも、暑がりのようで卓上扇風機を常に回しており、その風下に私の席があるため、臭いが全部こちら側に来ていました。初めは気にならなかったのですが、一度気になり始めると隣にいるだけでダメでした。

対策としては、卓上扇風機の位置をずらす、ゲップやおならの音がしたら席を立つ、なるべく自分の椅子をデスクの端に寄せるなどです。いくつか試した対策の中で一番効果があったのは、マスク着用でした。花粉症や風邪対策と称してマスクを着け、さらに外側にメンソレータムを塗ると全く気にならなくなりました。

ただ、たまたま1ヶ月前に席替えがあり、その人とは離れたので、今は快適に過ごせています。

香水なんかつけなくても・・・

トム(43歳)


食品関連で機械のオペレーターをして20年が経ちます。我が社には、70歳を超えたおばあちゃんがいます。その人は専務で、いつも小綺麗にしていて、話し方も穏やか。しかし、問題が1つあります。香水のつけ過ぎで、匂いがきついです。

特に夏場は、鼻につきます。歩いた場所や今いる所が臭いでわかります。会社内が香水の香りで充満します。いい香りならともかく、あの強烈な匂いには気分が悪くなります。

そこで、専務に言いました。「専務は清潔感があるから、香水なんかつけないほうが若々しくて素敵ですよ。」次の日からあの強烈な香水の臭いがなくなりました。おばあちゃんになっても、「素敵ですよ」という言葉にときめいたのでしょうか?その日を境にスメハラがなくなりました。

良い香りがキツすぎて香害に

かも(27歳)


職業は商社の事務で、三年間勤務しています。スメハラをしてきた人は直属の女性上司で、香水が主な原因です。

香水の匂い自体はとても良いものだと思いますが、量が多すぎてキツくなってしまっているのが問題だと思います。メイクも割と濃い人なので、化粧品のニオイも混じって悪酔いしそうな臭いが充満しています。その上司が近くにいる時は、鼻がツンとしたり喉が痛くなったりして仕事に支障をきたすので、周囲も困っています。

ただ私も含めて誰も本人には直接指摘できないので、それぞれがマスクをつける、あまり鼻呼吸をしないようにするなど対策をとるようにしています。臭いに関する問題はとてもデリケートなので、下手に言うより我慢するほかないと思っています。

様々なニオイが充満していた職場

リップバンウィンクル(28歳)


私は、某IT企業の田舎の部署で働き始めました。今まではアパレル関係働き、比較的オープンな環境だったので、スメハラなどのことは考えてもいませんでした。しかし、某IT企業に雇って頂くと閉ざされた一部屋に70人程が常にパソコンと睨めっこする中に、充満する人のタバコ、香水、食べ物の臭い。

私は1日目で吐き気をもようしてしまいました。特にきつかったのが、その部署のお局的存在で、私の教育担当になった女性の上司の方のタバコ。私は元からタバコの臭いが苦手で、喫煙室からデスクに帰ってきた時に隣の席から漂うタバコの臭いに悩まされました。

どうしていいか分からず、同期の子に軽く言ってみると「でも、○○さんも香水結構しているよ」と言われ、はっ!と気づきました。もしかしたら自分もスメハラしている側だったのかもしれないと思い、香水は用途に応じて使い分けることにしました。ただ女性の上司の方とは折り合いがつかずそのまま、会社は半年程で辞めてしまいました。

皆が我慢している

ふわり(41歳)


会社員14年目です。業務上、普段は専用の個室で仕事をするのですが、事務所は別な部署と共有で席も隣り合わせです。その隣の席の50代男性がとにかく臭く、スメハラを受けています。

体臭と言うよりは、お風呂に入っていないのでは?といった様子です。髪の毛は、月曜日だけサラサラで週末に向けベタベタしはじめ、フケも目立ってきます。それに比例して匂いがどんどんきつくなってきます。とにかく色んな匂いがして、事務所に戻るとモワァッとすぐにわかる位です。デスクは15席程度ありますが、その事務所内をひとりの匂いで充満させています。

上司もその臭いを気にしていたようですが「風呂に入れ!」とは言えず、皆が我慢している状態です。来客の際にはかなりの確率で、ん?!と言う顔をされます。幸い、別室での仕事が忙しい為そちらに避難していますが、男性の同僚にスーパー銭湯にでも誘うように提案しましたがまだ実現していません。

私が受けた煙害

サニー(44歳)


私は勤続8年目になる会社員です。主に事務を担当していて、ショールームのお客様の応対をすることもあります。仕事自体は自分に合っていて楽しいです。

そんな中、私の悩みは隣の席の同僚によるスメハラです。女性同士で話は弾みますが、この同僚がヘビースモーカーで困っています。職場は禁煙ではないため、いつも仕事中は煙臭くてたまりません。仕事の時間だけだからと我慢しています。

それでも耐えがたい事がありました。この同僚と2人で県外へ泊りがけの研修にいかなければならなくなりました。ホテルは禁煙と書いてあり、同部屋の彼女もタバコを吸えないなと安心していました。しかし行ってみると、ホテルの部屋には灰皿があります。それでも寝る前などの静かに過ごしたい時間には彼女も吸わないでくれるだろうと期待しましたが、期待は外れて、ずっとタバコを吸い続けました。そんな彼女に私は何も言えませんでした。

関係が悪化する事を考えると何も言えなくて我慢してしまいます。何とかこの煙害から逃れられないかと考えています。

香水の使い方には注意

まめすけ(45歳)


香水は使い方次第でおしゃれで素敵な印象を与えますが、TPOを間違うとスメハラになります。事務職で3年働いていますが、先日問題が起きました。

いつも軽く香水をつけている女性の先輩が、新しい香水をつけてきました。いつもなら良い匂いですねと会話が弾むのですが、まるで香水の瓶を勢いよく倒したかのような強烈な臭いだったのです。周りの同僚と話をして、「今日だけかもしれないから」と我慢しました。ですが、次の日もまた次の日も強烈な臭いのままで、毎日嗅いでいるとだんだん気分が悪くなり仕事にも支障が出てきました。

本人に直接言うのは角がたつので、男性の上司に相談をしました。すると「女性の香水はいい匂いだよね。香水は濃い方が好きだなあ」と言われてしまいました。結局解決されず、我慢するしかありませんでした。臭いが薄くなるのを願うばかりです。

夏になると大変でした

きむこ(36歳)


事務職、勤続年数5年目の頃でした。転勤してきた営業の男性がとても不衛生な感じの人で、私を含め周囲の人はスメハラに悩んでいました。

彼は私の後ろの席に座っていたのですが、夏の朝、席に着くと汗と皮脂の混じったような臭いが漂ってきて、とても気分が悪かったです。彼の臭いには他の人も気付いていたのですが、なかなか皆言い出せずにいました。

彼の同期にあたる方が見かねて、臭いがきついことを当人に話してくれました。それからは本人も気にするようになったのか、制汗剤を使用するようになったり、こまめに着替えたりするようになったりして、臭いの被害も軽減されました。それでも臭いが気になるときは、とりあえずその人が近づくと息を止めるなどして我慢することで何とか切り抜けました。

臭いに緊張する日

腰太郎(38歳)


製造に就き、勤務年数はまもなく7年目になります。スメハラをしてきたのは他部署の方です。

その方の体臭がきつめなのですが、肝臓などが悪いのでそれも原因らしいという話も聞きました。ですが、本人から話を聞いたわけではないので詳細はよくわかりません。

最終的にはその部署の人が指摘をしましたが、スメハラが改善されたかと言えばそうではありませんでした。本人自身は多分臭わないため、指摘されても意識をしていないのかと思われます。私は席が離れているためそこまでの被害はないですが、近くの席の方はキツイみたいです。また雨の日になると臭いがより強くなるため、梅雨時が憂鬱でした。

最近別の工場へ異動になったため、結果として根本的な解決にはなっていないけれど、とりあえず良かったという感じになっています。ただし、週に2日間程はくるので、その日だけは緊張します。

女性の香水気になるけど、我慢の日々

ベンジャミン(38歳)


不動産業に就き、9年ほど経ちます。同じ部署に女性がいるのですが、香水がとてもきつくて、スメハラと感じるときがあります。

香水が気になるのは、大体金曜日か休み前。その日に限って、しっかりメイクをしていて、おそらく仕事が終わった後どこかに行くのかと思いますが、隣の私の席にまで相当臭ってきます。香水の臭いで、息が苦しくなる時もあります。

なんとかしてほしいのですが、なかなか上司には言えません。職場の同じチームの人間もうすうす気づいていると思いますが、今のご時世、あまり女性に対してネガティブなことはなかなか言えないのが現状です。注意して「セクハラ」と捉えられたくないので、なんとか我慢していますが、今後も「香水が気になる」とはなかなか言えないと思います。

職場でのスメハラ問題には慎重な対応が必要

臭いというのは個々の尊厳にかかわってくる、とてもデリケートな問題です。職場でのスメハラ問題に悩む人も少なくありませんが、その問題を解決するためには個人にしても、会社全体にしても慎重な対応が必要になります。

個人で対策する場合と、会社自体が対策する場合とではできることが異なります。職場でスメハラ問題に悩んでいるという人は今回紹介した体験談を参考にして、どのような対策をとるのがベストなのかを考えましょう。