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新入社員の靴は何足必要?先輩社員に聞く選び方のポイント

新入社員が靴の選び方で注意しておきたいポイントとは?どんなデザインや種類が望ましいのか、何足くらい必要なのかなど、これから社会へはばたく新人男性に向けて、新入社員の男性が革靴選びで知っておきたい知識について詳しく解説します。

新入社員の靴の選び方

スーツスタイルで仕事をする新入社員が悩んでしまうのが靴に関する問題です。「どんなデザインがいいのか?」「何足必要なのか?」「値段の相場はどれくらいなのか?」など、革靴について様々な疑問をお持ちの男性は多数いらっしゃることでしょう。

今回はそんな新人ビジネスマンの皆さんに向けて、新入社員が靴選びで知っておくべきポイントについて詳しくまとめました。革靴の購入にお悩みの方はしっかりチェックしておきましょう。

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革靴の種類

まずは靴を購入する前に、革靴の種類について学んでおきましょう。ビジネスシューズとして主なものは以下の通りです。

革靴の主な種類

  • ストレートチップ・・・つま先部分に横一線に切り替えが入っているタイプ
  • プレーントゥ・・・つま先部分や甲部分に装飾のないシンプルなタイプ
  • Uチップ・・・モカシン縫いがU字で施されているタイプ
  • ウィングチップ・・・つま先部分にW字で切り替えが入っているタイプ
  • モンクストラップ・・・甲部分にバックル付きのストラップがついたカジュアルなタイプ

また、靴紐を通す穴が外で開いているタイプを外羽根式、足の甲の部分と靴紐を通す穴が合わさっている、あるいは甲の部分よりも前にもぐりこんだタイプを内羽根式と言います。外羽根式は靴の締め付けの調整がしやすいですがカジュアルな印象で、内羽根式は調整がしにくい一方、フォーマルな場に合った靴です。

革靴のソールの種類

革靴のソール部分の種類にはゴム底革底、前足部分をゴムか革で補強するハーフソールがあります。
ゴム底は耐水性に優れており、雨の日も歩きやすく滑りませんが、通気性が良くないのでニオイが気になる場合があります。革底は通気性が良くドレッシーな見た目で高級感がありますが、雨の日には適していません。

新入社員が準備しておくべき靴の数は?

先輩社員は新入社員の足元をよく見ています。革靴が汚れていたり、かかとを踏んでシワになっていたり、すり切れていたりというのはイメージダウンにつながります。

中には「基本的には履きつぶすまで一足だけでしのいでいる」という猛者もいますが、毎日履いていると当然靴が傷むのも早く、ニオイや汚れも気になってくるものです。
そして、革靴にもそれぞれのシーンで履くのに適した種類やデザインというものがあります。新人にとって革靴はそう安いものではなく大きな初期投資と感じるでしょうが、ローテーションさせるためにも最低3足は準備しておくと安心です。特に外回りの多い営業職などの場合は、一足を履きつぶすのも早いので4足以上用意しておくのが賢明でしょう。

新入社員の靴の値段の相場は?

一言で革靴と言っても、デザインはもちろんのこと、価格帯もピンからキリまで様々なものがあります。
あまりに安物の革靴は耐久性がなく、すぐに買い替えが必要となってしまいます。かといって、逆にハイブランドの高級靴を購入すると先輩社員から「生意気な新入社員だ」とよく思われるなんて事態も考えられます。

新入社員の場合、これからビジネスシューズを購入するなら1~3万円がおよその相場として考えておくとよいでしょう。

新入社員の靴の色はやっぱり黒?茶色でもOK?

新入社員であれば、靴の色をどうしようか悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか。
革靴で無難なカラーはやはりです。両方揃えておくのもよいですが、茶色の場合は黒と比べてスーツやベルトなどの小物と合わずコーディネートに悩む可能性も考えられますし、上司によっては黒に近いこげ茶色でも注意してくることも少なくありません。ブラウン系に挑戦するのは先輩社員の革靴をチェックしてからにして、やはり入社間もない時期は黒を選択するのがベターでしょう。

新入社員が靴選びで押さえておきたいポイント

では、具体的にどういった靴を用意しておくべきなのか、革靴の選び方のコツについて詳しく説明していきます。

1 靴合わせの知識が豊富なスタッフのいるお店へ行く

靴選びにおいてデザインはもちろん重要ですが、同じくらい重視すべきなのがサイズ感です。革靴をはじめ、靴のサイズはJIS(日本工業規格)に基づいて表示されるよう定められていますが、その靴のブランドや種類によって履き心地は異なります。
本当に自分の足にピッタリの革靴を見つけるためには、シューフィッターの資格を持っているなど、靴合わせに関する専門知識が豊富で終始サポートしてくれるスタッフが常駐している店舗に足を運ぶのがベストです(注1)。

2 一番に用意すべきなのはストレートチップ

新入社員がカッチリとしたフォーマルな革靴を用意するなら、まずはストレートチップを購入しましょう。こちらは必ず一足は必要となります。就活から仕事まではもちろんのこと、冠婚葬祭でも履くことができる活躍の場が広いタイプの靴です。フォーマル感を出すなら内羽根のストレートチップがピッタリでしょう。

3 プレーントゥ・Uチップも使いやすい

つま先部分が丸みを帯びていて装飾のないプレーントゥ、つま先部分がU字でモカシン縫いが施されたUチップも様々なシーンで幅広く活躍してくれるスタンダードな靴です。プレーントゥはシンプルなデザインですが、何足か購入するのであれば一足は用意しておいても損はありません。Uチップもプレーントゥと同様、ストレートチップよりもカジュアルな印象となりますが、ビジネスシーンで履いているサラリーマンは少なくありません。

4 カジュアルならウィングチップやモンクストラップ

仕事での普段使いやフォーマルなパーティー・結婚式の場合はそぐわないですが、カジュアルな雰囲気のパーティーや二次会用に、装飾のついたウィングチップやモンクストラップを用意しておくのも良いでしょう。
なお、モンクストラップにはベルトが1つのものと、2つのベルトがついたダブルモンクの2種類があります。おしゃれを楽しむ余裕が出てきたときに自分好みのものを選んでみてください。

新入社員が避けるべき革靴

アパレル系の業界であったりスーツスタイルではなく私服勤務のカジュアルな雰囲気の職場ならばともかく、アニマル柄やローファー、ブーツタイプの革靴は避けましょう。こればかりはどんなに高級なものでオシャレなものであっても「TPOをわきまえない非常識な新入社員」と判断される可能性が高くなります。

もちろん、これらに当てはまらない無難な革靴を購入したとしても、かかとを踏んでいてシワが目立つ、ヒール部分が擦り切れている、塩を吹いている、表面がはがれている、臭くてにおうなど荒が目立つようではマイナスイメージにつながります。日頃から革靴のお手入れの習慣を身に着けて、印象アップを目指しましょう。

革靴の基本のお手入れ

  • ホコリや土汚れをブラシで落とす
  • クリーナーをウェス(布)にとり靴全体に薄く伸ばす
  • クリームをムラなく革靴に塗り込んでいく
  • 光沢を出したい場合はシューポリッシュやワックスで仕上げ磨きをする
  • 雨対策として撥水スプレーをかける
  • シューキーパーを入れて靴を保管する
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新入社員は靴の選び方次第で周囲からの印象が変わる

今までは履く機会がなかったビジネスシューズを購入するとなると、どういったものが良いのか初めはさっぱりわからないものです。職種や職場の雰囲気によってマッチする靴も違ってきます。この記事はもちろんのこと、周囲から具体的にアドバイスをもらうのも大きな参考となるでしょう。
先輩社員や上司、お客様に好印象を与えて、フレッシュな新入社員としていいスタートを切ることができるよう頑張ってください。