成功者に共通していることは?
成功者と呼ばれる人達は多くいますが、実際にどのような人の事を指しているのでしょうか。そもそも成功、とは何をもって成功と言えるのでしょう。今回は、成功者と呼ばれる人達の共通点に焦点を当ててご紹介していきます。
成功者ってどんな人のことを言うの?
「成功者」と一口に言っても、イメージするのは人それぞれでしょう。ここでは、ざっくりと成功者の定義について見ていきます。
「成功」という言葉がついているからには、何かを達成したという意味合いが込められているはずです。自分の立てた目標を達成できた人を指していると考えた方が良いでしょう。しかし、この目標を突拍子もないものに設定しまうと意味がなくなってしまいます。例えば、筋肉を鍛えるために逆立ちで日本一周、などという目標を立てたところで、馬鹿馬鹿しくなって一歩目すら踏み出す気にはなりませんよね。
成功するための努力を惜しまなかった人
具体的に行動できる範囲で、無理のない目標を立てて、それを達成した人を成功者と呼べるという事になります。成功するための努力を惜しまなかった人が、成功者とも言えるでしょう。目標を立てる事は簡単かもしれませんが、三日坊主で投げ出す事はもっと簡単だからです。
夏休みの宿題を毎日コツコツとやるぞ、と決めたはずなのに、気が付いたら31日になっていた……なんて経験がある人がいるのではないでしょうか。小さな目標でも、それを実行する事はなかなか難しいものです。意思が強くなければ、人間はあっさりと努力を投げ出してしまいます。
「継続は力なり」という言葉がありますが、成功者と呼ばれる人達はまさにその言葉の持つ力を知っています。何度失敗しても挫けない強い心を持っていると言えるでしょう。続ける事こそが目標達成の一番の近道であると、逆風をむしろ追い風に変えてしまうほどの力があります。
人と違うアプローチ方法を考え出せる人
目標達成のために、周囲の人とは違うアプローチを試みる事に成功しているのが成功者の特徴です。成功者と呼ばれる人達は、我流のやり方を常に考えているのです。自分ならどうするだろう、という考え方を常に持っているので周囲の人より一歩先を行く事ができると考えられます。
こうして考えてみると、成功者達はぎすぎすした緊張感の中で生きているように思えますが、彼らは好きな事を気兼ねなく思いっきりできる人でもあるのです。彼ら成功者達にとって、創意工夫を凝らすという事は、決して苦しい事ではないのです。嫌いでたまらないビジネスの一環であれば、彼らが成功者になり得る事はなかったでしょう。彼らは彼らの仕事を愛し、自らの考え方に誇りを持っていたのです。
成功者の共通点10
では、成功者と呼ばれる人達にはどのような共通点があるのでしょうか。成功者の特徴も併せて紹介します。自分に当てはまることがあるかを考えながら見ていきましょう。
1.早起きをする
まずは、早起きをしているという事です。成功者の多くが、朝型であると言われています。出社前に軽く仕事をしていくという人もいれば、ゆったりと新聞を読む時間を取ったり、のんびりと朝食をとるという人もいます。
2.読書をする
読書をする習慣を身につけている人も多いです。成功者は自分を高めるために、常に勤勉であると言えるでしょう。本から得られる情報量は莫大なものです。日々のニュースからの時事的な情報に加えて読書で得た情報を頭に入れる事で、相乗効果が期待されます。
3.適度な運動をしている
適度な運動も効果的です。気持ちをリセットし、脳を活性化する事は仕事の能率化にも繋がります。その日一日の疲れを全て出し切るつもりで、汗を流すと良いでしょう。
4.計画を立てている
一日の計画を立てて行動するのは、目標達成の基本であると言えます。その日の行動だけでなく、次の日や数日先の行動までも計画立てて行動する人もいるのです。先の見通しを可視化する事によって、自分が次にどう動くかを細かく考える糸口になるのだと考えられます。
5.さぼらない
成功者達の共通点は、良い習慣を身につけている事にあります。これは、悪い習慣から遠ざかっているという事でもあり、自らが変わろうとする意志を持って行動している結果であると言えます。
毎日こうしよう、仕事前にこうしよう、などといった習慣を持つ事は、いざ実行しようとするとなかなか難しいものですが、そうせざるを得ない状況を作ってしまえば習慣化する事ができます。さぼってしまう自分、という悪い習慣を排除するのです。
6.失敗をそのままにしない
成功者は失敗をそのままにしておきません。失敗から学びがたくさんあるという事を知っており、そこから全てを吸収し、何がいけなかったのか、次はどうするべきなのかを拾い上げて学ぶ機会にします。問題に直面した時に焦ったり困ったりせずに、常に新しい視線で物事を見極めているのです。失敗も問題も、彼らの前では単なるひとつのステップアップのチャンスにしかすぎません。
7.「善は急げ」を実行している
成功者は「善は急げ」を実行しています。素早く行動し、何かを後回しにするという事がありません。常に課題に対して優先度をつけ、順序立てて着々とこなしていきます。成功者は、限られた時間を無駄にする事がないのです。時間は皆平等に与えられたものです。しかし、その中で成功者と呼ばれる人達は、特に時間の使い方が上手いと言えるでしょう。
8.気分転換がうまい
成功者は、常に時間に追われているわけではありません。一日中気を張っている事など人間には不可能です。成功者と呼ばれる人達は、気分転換すらも上手いのです。息を抜くところは抜く、休むところは休む、といったように、しっかり気持ちを切り替えています。自分だけの時間を作る事を大切し、次に控える仕事に集中できるように気力を溜めているのです。
9.人と人のつながりを大切にする
成功者と呼ばれる人達は、人脈を大切にし、人間同士の繋がりがどれだけ大切なものかを理解しています。しかし、その中であっても、成功者は孤独を感じています。彼らが大切にする人脈というのは、決して慣れ合いと同義ではないからです。孤独な成功者達のネットワークは、点と点が結びついた線のようなものだとイメージできます。
10.考える時間を持つ
成功者は孤独を自ら作り出し、考える時間を自分に与えています。人と一定の距離を保つ事で、ぶれない意思を保っているのです。
決してコミュニケーションが下手なわけではなく、コミュニケーションをとらなければならないタイミングを知っているだけであり、不要なコミュニケーションを排除しているだけなのです。そうして孤独の中で自分を磨き上げ、自らの考え方ややり方を貫いてきた人のみが成功者になれると言えるでしょう。
日本の成功者の名言
ここからは、まず日本の成功者たちの名言を紹介します。日本の成功者たちの名言から、物事を成し遂げるためのヒントが得られるかもしれません。
仕事というのは、やめなければ本物になる。続ければ、必ずものになる。
飯田亮(いいだまこと)
日本初の警備保障会社とされる、日本警備保障株式会社を設立、代表取締役に就任する。事業を成功させ、のちに社名をセコムと改める。
―日―日を懸命に生きれば、未来が開かれていく。将来を見通すという事は、今日を努力して生きる事の延長線上にしかない。
稲盛和夫(いなもりかずお)
社員8人で京都セラミック(京セラ)を設立し、社長に就任する。のちに日本航空の赤字を解消し、再上場させる。独自の経営管理手法を持つ。
二階に上がりたい、何とかして上がりたい、二階に上がることが唯一の目的だと考える熱意のある人は、その手段としてハシゴを考える。
失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければそれは成功になる。松下幸之助(まつしたこうのすけ)
「経営の神様」の異名をとる。松下電器産業株式会社を法人化する。晩年は相談役に退き、政界に貢献した。
成功の鍵は信用を得ることである。どんなに才能や手腕があっても、平凡なことを忠実に実行できないような若者は将来の見込みはない。
下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。小林一三(こばやしいちぞう)
不動産業、阪急百貨店など、数多くの事業を興す。
短時間に大きいことをやろうとあせるよりも、時間をかけて大きいことを成すべきである。
身を粉にするな、頭を粉にせよ。最悪のあとには必ず最善がある。いかなる苦境にも屈しない強さを身につけていれば、おのずと道は開ける。
人生は希望を6割達成できればまあまあいい。7割いけば上出来である。8割できれば感謝すべきなのである。
凡眼には見えず、心眼を開け、好機は常に眼前にあり。藤田田(ふじたでん)
東大在学中に輸入雑貨販売店「藤田商店」を設立。「日本マクドナルド」「日本トイザらス」「日本ブロックバスター」を展開。
挫折は絶対不可欠であり、その辛酸をなめたことが今の成功に繋がっている。
失敗したらどうしようとか、失敗した場合の引き際をどうしよう、などと心配する必要はありません。
成功するまでやり抜くだけの話です。初心を貫徹する覚悟で臨むことが大切です。坂本孝(さかもとたかし)
京セラ創始者の稲盛和夫の影響を大きく受けた実業家のうちのひとり。ブックオフコーポレーションの設立者。
海外の成功者の名言
次に、海外の成功者たちの名言を集めました。目標達成のために勇気づけられる言葉がたくさんあります。
夢を追う勇気さえあれば、すべての夢は叶えられる。
失敗したからってなんなのだ。失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか。ウォルト・ディズニー
世界的アニメーションキャラクター「ミッキー・マウス」の生みの親。ウォルト・ディズニー・カンパニーの創始者。
毎日毎日「勝ちたい」という気持ちで出社しなければならない。
少なくとも一度は人に笑われるようなアイデアでなければ独創的な発想とはいえない。
切羽詰まったときにこそ、最高の能力を発揮できる。ビル・ゲイツ
Windowsを開発し、2016年に大統領自由勲章を受章。
事業の成功には、奇跡はない。永遠の成功は自分を信じることだ。
私は災難の起こるたびに、これを良い機会に変えようと努力し続けた。ジョン・ロックフェラー
石油市場を独占するスタンダード・オイルを創業、石油業界を震撼させた。引退後の40年間、慈善活動に資産を投じた。
今こそ大きなチャンスのときである。だがそれを知っている人は実に少ない。
成功の秘訣というものがあるとすれば、それは、常に他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場から物事をみることのできる能力である。ヘンリー・フォード
アメリカ出身の企業家であり、フォード・モーターの創設者。自動車の普及に尽力し、自動車王と呼ばれた。
成功者の名言から読み取れるものは感謝の気持ち
成功者は多くの名言を残していますが、その数々の名言から読み取れるものは、周囲への感謝の気持ちではないでしょうか。成功者と呼ばれる人達は、皆、周囲の人への感謝の気持ちを持っているのです。
悪い事が起こったときなどにそれを人のせいにするようなら、自らを成功から遠ざけてしまうことになります。また、仕事での失敗などに対して自分の非を素直に認められなければ、そこから成長する事もできませんし、得られるはずのものも得られなくなってしまいます。
感謝とはポジティブなものです。成功したいなら、怒りやくよくよした気持ちなど、ネガティブな感情はできるだけ早く排除して、前向きな気持ちで先に進みましょう。
成功者の共通点の中から自分ができることをやってみよう
成功者と呼ばれる人達の特徴や共通点、習慣などの全てを一気に自分に当てはめるというのはなかなか難しい事です。ひとつひとつ、日々の中で目標をしっかり定め、できる事から始めてみましょう。
成功者たちと同じように、成功したいという前向きな気持ちを持ち続ければ、必ずうまくいきます。どうか努力を続けて、自分の目標を達成してください。