ブラック企業か診断するためのレベル別テスト項目

ブラック企業の特徴でも実はグレーな企業で、場合によってはホワイトな企業の可能性もあります。これは本人の考え方により如何様にも、とらえられるからです。しかし明確なラインも存在します。自分の考えではなく客観的な見方をして診断してみましょう。

ブラック企業か診断するためのレベル別テスト項目

ブラック企業かどうか診断してみよう

今自分が務めている企業はブラック企業でしょうか。気になるブラック度を診断してみましょう。労働環境や福利厚生などブラック度を測るための指標は数多くあります。条件によりブラック、グレー、ホワイトな企業になります。自分の会社を想像して確認しましょう。

ブラック企業可能性大の診断項目

紹介する特徴に当てはまった場合は限りなくブラックに近いです。本人はブラック企業で働いているため、これが普通と思っているかもしれませんが、このような特徴を持った企業は普通ではありません。体を壊す前に転職するのをお勧めします。

ニヤリと不適な笑みを浮かべるブラック企業の社員

1.社会保険がない

社会保険が適用される事業所なのに、社会保険をかけてくれない企業はブラック企業です。義務を果たしてないのでブラック度は高いと言えます。これらの企業で働いている方は直ぐに転職を考えたほうがよさそうです。

2.サービス残業や残業代が全額支給されない

サービス残業や残業代を一部しか支払わない企業もブラック度は高いでしょう。これらの企業は長時間の残業があるのを想定して、みなし残業という形で社員に残業代を払っているケースもあるのですが、その時間を越えた分に関しては支払いを拒否することがあります。

3.一人で営業に行かされる

研修無しで飛び込み営業に行かされます。そのため契約を取るのが難しいので、結果的に長時間の残業を強いられてしまうのです。何故企業は研修制度を作らないのか、答えは簡単で社員は使い捨てとしか考えていないからです。

4.求人票と労働契約の内容が違う

求人票の条件で入社したのに働いてみると全く違った契約になっているのもブラック度が高いと言えるでしょう。働く前に必ず企業と労働契約を交わします。よく確認しない本人も良くないのですが、企業も労働条件の変更を本人に告知しないというのはブラック企業と言わざるを得ないでしょう。

5.そもそも労働契約書がない

そもそも労働契約書を交わさないブラック企業もあります。これは法律違反なのでブラック企業という問題ではありません。このようなリスクを承知で企業が労働契約書を交わさないのは何故なのでしょうか。それは社員を意のままに使い潰したいからです。すぐさま労働基準監督署に相談しましょう。

6.パワハラやセクハラが多い

パワハラやセクハラが横行している企業もブラックと言えます。精神的に追い詰められるのは相当なストレスを感じるはずです。社内ではいつも怒号が飛び交い、ノルマを達成しないと強制的に残業させられます。このような企業には制裁が必要なのですぐさま内部告発しましょう。

これはブラック企業に代表される特徴と言えます。法律ギリギリ、もしくは法律違反を行っている企業もあるので、このような実態のある会社はすぐさま脱出するべきだと言えます。

ブラック企業の可能性は中くらいの診断項目

ブラックとも言えないグレーな企業の特徴です。当てはまるからといってブラック企業とは限りません。職場環境や人間関係など周りの状況でも変化してくるのがグレーな企業と言えるでしょう。本人の考え方にもよりブラックにもホワイトにもなりえる企業の特徴を紹介します。

現状に満足している男性社員

1.社内の行事に強制参加

社内の行事に強制参加させられるのはグレーとも言えます。例えばレクリエーションや社員旅行、忘年会や新年会などが該当します。社内の行事なので参加するのが義務と考える方もいますが、プライベートを大事に考えている方からしたらブラック企業と判断する事もできます。

2.休日出勤が多い

休日出勤が多く休みが少ないのですが、その分給料も良い企業が当てはまります。お金を稼ぎたい人にとっては良い環境ともいえるので、一概にブラック企業とは言えません。しかしプライベートを大事にしている方からすると、とんでもない企業になるのでミスマッチを防ぐために入社前によく確認しておきましょう。

3.人間関係が円滑ではない

職場の人間関係が悪く係わり合いが少ない企業は、仕事とプライベートを完全に分けている方にとっては何も問題はないでしょう。しかし敏感な方は職場の空気が重く感じるため、窮屈でストレスを受ける職場となってしまうでしょう。働く人の考え方や性格によりブラック企業となります。

4.社長のワンマン経営

トップのワンマン経営は地方の企業に多いのが特徴です。良い言い方だとアットホーム、悪い言い方だと独裁的な職場環境になります。ワンマン経営の企業は社長に気に入られるかどうかで、働きやすさが変わってきます。現状に満足している方は良いのですが、気に入られなかった場合は肩身の狭い思いをして、その行動がパワハラに感じる方もいるかもしれません。

5.タイムカードが無い

タイムカードのない企業はブラックと言えます。これは社員が労基に相談した時に証拠として残さないためです。比較的規模の大きい企業がタイムカードを導入していない場合はブラック企業と言えるでしょう。しかし地方の規模が小さい中小企業がタイムカードを使用していない場合は、単純にタイムカードの必要ない労働環境という可能性があります。職場の規模やタイムカードの目的を確認することでブラック企業かどうかの判断ができるでしょう。

6.平均年齢が若い

社員の平均年齢が若い企業はブラックな可能性があります。しかし職種により、年齢制限を設けている企業もあるので全てがブラックとは言えません。理由もなく平均年齢が若い場合はブラック企業で間違いないですが、肉体労働など職種により制限していた場合はその限りではないでしょう。

7.退職する意思を伝えると引き止められる

退職する時に辞めさせてくれないのはブラック企業の特徴ですが、あなたが有能な為引き止めている可能性もあります。ブラック企業の場合は強引に辞める、もしくは第三者を立て、辞める相談をするという方法をとりましょう。後者の場合はありがたく受け止め労働条件の交渉をするなど、企業に留まる選択肢もあるでしょう。

8.基本給が安い

給料が安いのはブラック企業の特徴ですが、ボーナスは加味しているでしょうか。基本給は少ないがボーナスが多いため年収にすると一般的な企業よりも給料が高い、なんてこともよくあります。給与体系をよく確認してブラック企業かどうかを判断しましょう。

ブラック企業ともホワイト企業ともとれる企業の線引きは、本人の考え方による所が大きいと言えます。自分が働き易いからホワイト企業、と判断するのではなく世間一般の企業、常識から見て、客観的に考えます。その結果を踏まえてブラック企業かどうかを判断しましょう。

仕事の人間関係がうまくいかないときにできる6つのこと

ブラック企業の可能性は限りなく低い診断項目

ホワイト企業は都市伝説ではなく実際にあるのです。定職率が高いため求人を募集する事があまりない為、目に触れる事も少ないでしょう。しかし新卒採用を狙う方や自分のスキルに自信がある方はホワイト企業に応募してみると世界が変わるかもしれません。ホワイト企業の特徴を紹介します。

長期休みを取得してはしゃぎまくるホワイト企業の社員

1.社員のことを考えた充実した福利厚生

充実した福利厚生は社員にとっては嬉しいものです。会社が負担するものなので充実具合で企業が社員を大事にしているかが判断できます。基本給が安くても福利厚生がしっかりしている企業はホワイト企業と言えます。

2.有給取得を奨励している

有給取得を奨励している企業モホワイト企業と言えます。有給休暇の取得率は大手企業になるほど高くなります。中小企業で取得率が100%の会社があれば、それだけでホワイト企業と言えるでしょう。

3.社内研修がしっかりしている

社内研修がしっかりしているのはホワイト企業の証です。入社後の仕事のフォローは社員の不安を解消してくれます。社員に気遣いできる企業は少ないので社内研修に力を入れている企業は優良企業と言えるでしょう。

4.社員の平均年齢が高い

ホワイト企業は社員の平均年齢が高いという特徴があります。福利厚生が充実していて有給も全て消化できる会社を辞める人は少ないでしょう。その為社員の平均年齢が高くなるのです。社員の平均年齢でホワイト企業かどうかの判断をするのも可能でしょう。

5.業績が良く休日が多い企業

休日が多いのもホワイト企業と言えます。週休2日、祭日も休みの会社があれば間違いありません。地方の中小企業がこのような条件であれば、相当の人気企業になります。休日が多いことには理由があります。それは企業の業績が好調だという事です。業績が好調な企業は安定しているので休日を取ってもなんら問題はありません。このような特徴の企業を見つけたらすぐさま転職の準備をしましょう。

6.働き易くスキルアップできる職場環境

社員同士の仲が良く、意見を言い合える風通しの良い職場環境の場合はホワイト企業です。ブラック企業の場合、パワハラがあるので上司に意見しにくい状況と言えますが、このような環境の場合、上司や先輩などにも気兼ねなく相談できるでしょう。そのため仕事効率が高くなり、自身のスキルアップにも繋がるでしょう。

ホワイト企業は求人を見つけるだけでも一苦労です。インターネットやSNSなどを活用する、転職サイトのエージェントを利用するなどして、情報収集しましょう。どうしてもホワイト企業に就職したい方は、やりたい仕事の範囲を広げることで多くの企業に目を通す事ができます。ホワイト企業に就職するためには視野を広げるのが有効です。

ブラック企業と診断されたら身の振り方を早めに決断しよう

企業には様々な特徴がありますが、入社前にある程度の判断が可能です。求人票、面接で企業を見分ける事でブラック企業に就職することを防ぐことができるでしょう。

就職が見つからないからと言って焦ってしまうとブラック企業の思うツボです。このような事が無いように自分の中での妥協点をしっかり考えてみましょう。

また、ホワイト企業だからといって自分に合う職場環境とは限りません。ミスマッチを防ぐため自己分析をして自分の未来をしっかりと見据えることも重要です。