ヨガインストラクターになるには?資格やスクール費用など
ヨガインストラクターになるには自分がヨガに何を求めているのか、何を大切にしているのかを見極めなくてはいけません。ヨガの先生になるのに特別な資格は必要ありませんが、取得しておけばヨガスクールやヨガスタジオに採用されやすくなったり独立した時に箔がついて生徒が来やすくなります。
健康法を教えるヨガインストラクターになるにはどうする?
現在、日本のヨガ人口は全人口の5%つまり500万人以上であると推計されています。ヨガ人口が増えるのは今後も予想され、それに伴いヨガインストラクターの需要も高まると予想されています。全人口の5%にしか満たないとはいえ、老若男女の多くがヨガの存在を知っており潜在的なヨガ人口も相当数いると考えられます。
ヨガインストラクターは人気の資格なのは単にヨガインストラクターになりたい方だけではなく、ヨガへの知識欲やキャリアアップのために取得を目指す方が増えているからです。ヨガ人口が高まっていることと密接な関係があるヨガインストラクターの人口増加はヨガ文化の進展にも大きく寄与することになりそうです。ヨガインストラクターになるには大きな困難はありませんので、お試し感覚でヨガインストラクターを目指されている方もいます。
ヨガインストラクターになるための道
ヨガインストラクターになるには特別な資格は必要ありません。しかしあくまで「必要かどうか」という話であり、ヨガインストラクター関連の資格を持っていた方がヨガスタジオに勤めるにしろ、独立するにしろ有利です。まずはヨガインストラクターになるための道程を見ていきましょう。
ヨガインストラクターになるには誰かに教わるのが一番
ヨガインストラクターを目指すなら、当然ヨガについての知識を深めておかなければなりません。ヨガには非常に多くの種類があり、種類や特性をある程度知っておくと個々人に合わせたヨガを教えられるでしょう。教わる側はヨガについての知識が先生よりも少ないことが多く、自分の願望を叶えるにはどのようなヨガが効果的なのかを知りません。
ヨガインストラクターは、習いに来た生徒たちの望みをかなえるためにヨガの知識がなくてはいけません。ヨガの専門知識をつけるためには講義を聴いて実践したり、誰か一人の先生に師事することが効果的です。実際に働きながらヨガインストラクターを目指されている方も多く、その場合はヨガスクールや通信教育などのコースに入って勉強することが多いです。また、ヨガインストラクターを目指される方の9割は初心者です。
働きながらヨガインストラクターになるために学ぶのもアリ
最近では働きながら資格勉強が出来るヨガスタジオもあり、資格入手を会社側がサポートしてくれますし取得後の活躍の場も用意されています。本気でヨガインストラクターを目指している方にとっては非常に魅力的なので、とても人気の方法です。
ヨガインストラクターになるための資格
ヨガインストラクターを目指す際には、先生としての価値を上げるためと教える立ち場としての義務を果たすために関連の資格を取るべきだと述べました。現在、ヨガインストラクター関連の資格は沢山あり、選ぶだけでも大変です。この項ではおヨガインストラクター関連の資格の中でも特に信用のおける資格をご紹介します。
全米ヨガアライアンス認定資格
ヨガインストラクターになるうえで強力な武器となる資格に、全米ヨガアライアンスが主催する「全米ヨガアライアンス認定資格(RYT200)」があります。主催している全米ヨガアライアンスは世界最大のヨガ協会で、資格は世界50か国で採用されているグローバルな資格です。
全米ヨガアライアンスが認定する資格は全部で6種類あり、以下の受験条件を満たせば誰でも資格試験を受けられます。
- RYT200
全米ヨガアライアンスが認定した学校で200時間のプログラムを修了することで取得可能で、取得者が一番多い資格です。
- RYT500
認定校で500時間のプログラムを修了するか、200時間のプログラムを取得後に300時間のプログラムを修了することで取得可能です。卒業後、100時間以上の指導経験がないと登録できません。
- ERYT200
認定校で200時間のトレーニングプログラムを修了し卒業後、指導時間が1,000時間以上、かつ最低でも2年間は指導経験が必要です。
- ERYT500
認定校にて500時間のプログラムを修了するか、200時間のプログラムを修了後に300時間のプログラムを修了すると資格取得が可能になります。修了後、2,000時間以上の指導経験、そのうち500時間以上はRYS300かRYS500を卒業した後であることが条件です。
- RCYT
認定校で200時間のプログラムを修了するか、レジスタード・チルドレンズ・ヨガスクールの認定校で95時間のプログラムを修了すると取得が可能になります。RCYT修了後、キッズヨガの指導を30時間以上経験することが登録条件になります。
- RPYT
認定校で200時間のプログラムを修了するか、レジスタード・プレナタル・ヨガスクール認定校で85時間のプログラムを修了すると取得可能になります。RPYT修了後、マタニティヨガを30時間以上指導することが登録条件となっています。妊婦や子供といった特に注意が必要な相手を指導するヨガ資格も扱っています。
ハート・オブ・ヨガ指導者養成講座
本来のヨガは現代のようにグループレッスンではなく、マンツーマンで指導を行っていました。生徒が心地よく呼吸できる動き、姿勢、哲学を優先させることで、自分に合ったヨガを探していました。
ハート・オブ・ヨガ指導者養成講座はヨガ技術や新しい姿勢を学ぶというよりも、ヨガ本来の思想や生き方を瞑想する中で見出だす講座です。6日間の講座の中で、人間関係や健康面、自分自身の生き方と丁寧に向き合います。
シニア・ハート・オブ・ヨガティーチャーのJ・ブラウン氏がメインの先生です。また伝説のヨギとされているマーク・ウィットウェル氏による個別セッションも行われています。ヨガの悩みだけではなく生活全般にわたる悩みを解決できる養成講座です。
ヨガインストラクターが活躍する場はスクールやジム
ヨガインストラクターの仕事場はヨガスクールやスポーツジムが考えられますが、前述したように個別のヨガ養成講座を開くことも可能です。そもそもヨガインストラクターに特別な資格がいらないことからも分かるように、ヨガというのは生活に溶け込んでいなければ本当の力を発揮させることができません。生活の悩みに応じてヨガを変えていき、その人に合ったヨガを実践してもらうことが大切です。
ヨガインストラクターは「人それぞれのヨガを実践する」ということを大切にして指導に当たる必要があるため、ヨガインストラクターはヨガを安全で効果があり楽しいものにしていかなくてはなりません。日々の指導の中で単にヨガのポーズを見せるのではなくその効能や注意点を伝えていき、必要であれば矯正もしていきます。またその効果が出てきたのならばいたずらにヨガとその効果を誇張するのではなく、より効果が出るように継続していくためのコミュニケーションも必要となってきます。
ヨガインストラクターになるための費用
ヨガインストラクターになるためには養成講座や通信教育を受けてヨガへの知識を深めることが不可欠ですが、内容や期間、費用は講座ごとにそれぞれ異なります。
全米ヨガアライアンスの認定講座の1つであるRYT200では40万~60万円ほどの費用が掛かります。期間も3か月~1年程度とスクールによってさまざまです。RYT200では時間が制約されてしまうため、自分のライフスタイルに合ったスクールに無理なく通うのが良いでしょう。
しかし、本当にヨガインストラクターとしての自信をつけたいのであれば、自分に合ったヨガを指導している先生に師事しながらヨガの知識を深めていくことが一番の手です。また、冒頭にもお話したように入社してからその会社の講座を受けてヨガインストラクターになるというのもオススメです。
ヨガで何かをしたい人はヨガインストラクターになってみよう
ヨガインストラクターは安全かつ効果的で楽しいヨガを伝えることが仕事ですので、知識はもちろん自分自身もヨガを楽しむ必要があります。自分がヨガを楽しむためには、まず「自分がヨガで何をしたいか」ということをハッキリさせることが大切です。ダイエット、美容、健康促進、趣味なんでもかまいません。素直な欲求をヨガで解消していくことがヨガインストラクターになるにはとても大切です。