バイトのヘルプって簡単に断れるの?
ヘルプというのは、自分が働く店舗の姉妹店や系列店など、他店の応援要員として働きに行くことです。人員不足や急な欠員などがあるとヘルプが必要になります。
アルバイト初心者の方やこれからヘルプありの仕事に応募する方は、「バイトでヘルプを頼まれたことがある」という15名の話を聞いてみましょう。
バイトでヘルプをお願いされるのはいつ頃から?
バイトのヘルプというのは、基本的には勤続年数が長く仕事に慣れている即戦力として働ける人材に声がかかるものですが、バイト先によってヘルプ要員をお願いされ始める時期というのは異なります。
今回の調査では、早い方だと働き始めて2ヶ月、ある程度の期間働いた方だと3年が経過してからなどバラつきがありますが、半数以上はバイトを始めて半年以内に応援を頼まれているという結果が出ています。
バイトのヘルプへ行くメリット
他店舗へのバイトヘルプへ行く場合、自分の店舗とは違ったルールや仕事の働き方に戸惑うことも考えられますが、経験から得られることも多いのは確かです。
ヘルプ先で時給や交通費、勤務時間などが変動するかどうかはお店にもよりますが、ヘルプに行った方が効率的に稼げる場合もあります。また、人脈を広げたいと考えている方であればヘルプの機会はうってつけと言えるでしょう。
バイトのヘルプへ行くデメリット
人見知りの人にとっては、バイトのヘルプは苦痛でしかないこともあるでしょう。例え仕事内容などの条件が同じだったとしても、やはり普段のメンバーとの方が一緒に仕事がしやすいと感じたり、少なからず気を遣わなければならないこともあります。
バイトのヘルプは断っても大丈夫?
ヘルプがあることを承知した上でそのバイトに応募した場合はともかく、バイトでヘルプを頼まれた日に既に用事が入っていたり、その他に行きたくない理由がある場合は断っても問題はありません。
しかし、中には「素直に理由を伝えることで職場での立場が悪くなるのでは?」と懸念する方も多いでしょう。この場合は「明日が締め切りの提出物があるので…」「通勤時間を考えると授業に間に合わないので…」などと、角が立たない断り方を心掛けるのがベストです。
バイトでヘルプを頼まれた時の体験談15
アルバイトをしていた頃にヘルプを頼まれたという15名の方から、当時のエピソードを聞いてみました。
飲食店バイトのヘルプ
他店へのバイトヘルプは緊張します
まま(34歳)
飲食店でバイトをして1年程経った頃に、他の店舗にヘルプに行きました。仕事内容は同じホールの担当でしたが、普段自分がバイトしている店とはやり方が少し違ったので戸惑いました。
勤務時間も、普段より長くなる事が多かったですが、月に2、3回程度のヘルプだったので、それほど多く苦にはなりませんでした。
ヘルプに行っている割には、給料は変わらず、交通費やお店に行くまでの時間も普段の店よりかかったので、途中でヘルプに行くのを断りました。「通勤時間がいつもより長くなるので」と店長に言ったら他の人と変わってもらえるようになりました。
ヘルプ先のお店のスタッフは良い人達でしたが、やはり普段と違う店舗で仕事をするのは神経も使うし緊張感もあります。
バイトのヘルプのはずが…
まう(26歳 主婦)
飲食店でアルバイトしていました。バイトで初めてヘルプを頼まれたのは2ヶ月くらいたってからです。その会社事態大きい会社だったので色んなタイプの飲食店を経営していました。そのため料理の種類が違うタイプの店舗にヘルプに行く事もありました。
元々飲食店バイト経験者だったので、私的には一気に色んな事を学べたので楽しかったです。ヘルプへ行く際は会社から交通費、ヘルプ給を頂いていました。
基本的に都内中心部に店舗が集中していたので、その点では午前ヘルプ午後は自店舗勤務ということもありました。移動距離がそこまでなくても休憩時間を少し割いて移動していた事もあったのでその点ではデメリットでした。メリットといえば、色んなカテゴリーの店舗ヘルプだったので和、洋、亜、中の賄いを食べられることです。
居酒屋バイトのヘルプに行きました
ritsu(31歳)
全国的な居酒屋チェーンでアルバイトをしていました。ヘルプに入り始めたのは働き始めて3ヶ月ぐらいした頃だったと思います。
人数が足りない店舗はいつも同じで、週に2回ぐらいはそちらの店舗にヘルプに出されました。電車の定期券を持っている範囲の店舗にヘルプに行くと交通費を払わなくていい!となっていたため、店舗的にも私をよくヘルプに出していたのだと思います。
時給はいつもと変わらず、帰宅時間は家まで帰れる終電に合わせて上がらせてもらいます。チェーン店ですが色々なスタイルの店があり、メニューや仕事の仕方はバラバラで行って初めて知ることもあり戸惑いますが、多目には見てもらえます。慣れてくるとヘルプ要請をする店舗から指名で言われることもあります。
帰宅時間が自分の店舗より確実に遅くなるので、「アルバイト終わりに予定があるので」と断ったことはあります。ヘルプに出す側なので立場は上のため、それに対して怒られたことはないです。
ファーストフード店バイトのヘルプ
ファーストフード店でのバイト
みかん(38歳 主婦)
ファーストフード店でバイトをしていました。初めてヘルプを頼まれたのは、バイトを始めて3ヶ月ほどしてからのことです。
バイトをしていた店舗よりもお客さんが多く、忙しい店舗へのヘルプでした。頼まれる日は主に土日や連休といった休日で、朝からいつもの店舗でバイトをした後、お昼の繁忙時のみ行っていました。平均で月に4回ほどです。
自転車で移動していたので、ヘルプへ行く際の交通費は出ませんでした。チェーン店ですので、給与や勤務時間、仕事内容は変わりませんでした。シフトを考慮してヘルプの要請がありましたので、ヘルプを頼まれて断ったことはありません。
別の店舗でお仕事をさせていただくと、その分多くのことが学べましたので、ヘルプを頼まれるが嬉しかった記憶があります。
楽しかったバイトのヘルプ
ぷーすけ(31歳 主婦)
以前、ファーストフードのお店でアルバイトをしていました。チェーン店でたくさん店舗があり、自分が所属している店舗以外にヘルプで行くことも多々ありました。
初めて他店にヘルプに行ったのは、アルバイトを初めて3ヶ月くらい経った頃です。それ以降度々ヘルプを頼まれるようになり、多いときは週1回くらい、少ないときは月2回くらい他店で働いました。
時給は普段と同じでしたが、移動時間にも時給が発生するので有り難かったです。勤務時間や仕事内容も普段と同じだったので、私はヘルプが好きでした。
同じ店にヘルプに通うと、そのお店のバイト仲間とも仲良くなれるのが楽しかったです。ただ、一度だけ遠い店舗のヘルプを頼まれたことがあり、あまりにも遠かったのでそのときは断ってしまいました。
コンビニバイトのヘルプ
コンビニの他店へのヘルプ
きのこ(25歳 コンビニ店員)
アルバイトでコンビニの店員をしていました。初めてヘルプを頼まれたのは、バイトを始めて3ヶ月くらいたってからのことです。
ヘルプへ行く頻度は月に2回程度でした。その月によって、人が足りない時と足りている時があるので、この頻度というのはコンスタントであるわけではないです。
ヘルプへ行く際、給与は他店の時給で換算されました。交通費は電車代が出ました。勤務時間は4時間くらいで、自分の店舗と違いはありませんでした。仕事内容にも変化はなく、他店なのでいろいろわからないことが多いので、自分ができるレジのみを任されていました。ヘルプを断ったことはあります。「その日は用事がある」と言って断りました。
イベント対応のヘルプ
はるか(32歳 会社員)
コンビニエンスストアでアルバイトをしていた時に、近隣の店舗にヘルプに行くことがありました。ヘルプに行く理由は、イベントへの対応でヘルプ先の近くに野球場があることから、そこで試合があるときにはスタッフが足りないと言うことで応援に行っていました。
ヘルプを依頼されるようになったのはバイトを始めてから半年ぐらい経った頃です。週に1回程度のヘルプを春の時期から秋の時期まで行っていました。
ヘルプに行ったときの業務内容は、基本的にいつもの仕事と変わりませんが、交通費などは別途支給してもらうことができました。
また、夏場などは多くのお客さんをさばくために、仮設のレジを作って販売をしたこともあり、普段できない経験をすることができました。
その他バイトのヘルプ
人見知りにはキツイ
そら(24歳 販売職)
以前ある薬局チェーン店で働いていました。働き出して1年ほど経ち、仕事にも慣れてきた頃に1駅先の系列薬局店にヘルプに行って欲しいと頼まれました。
私はかなりの人見知りなので、最初は断ったのですが「どうしても」と言われて仕方なく1度ヘルプに行くことになりました。
元々働いていた店舗から1駅分の距離で家から自転車で行ける距離でしたので、交通費などは出ませんでした。勤務時間や仕事内容、給与も元いた店舗と同じだったので、そこまで苦労する事はありませんでしたが、やはりバイトをしている他の人と話すこともなく、かなり気まずい雰囲気で仕事をしていた記憶があります。
それ以来ヘルプをしてほしいと言われても、「極度の人見知りなので本当に嫌です」と言い断っていたので、ヘルプに行ったのはそれっきりです。
たまになら他店へのヘルプも楽しい
美由起(35歳 事務職)
倉庫内作業のバイトをしていた時、2週間に1度くらいの頻度で別倉庫へのヘルプ要請がありました。
初めてヘルプ要員として声を掛けられたのは、仕事を初めて3ヶ月くらいが経過してからです。朝出勤した時に言われてそのまま社員の運転で向かうときと、自分の定時後に残業の扱いで行くときがありました。
仕事内容は同じですが、倉庫によって扱う品物が変わるので戸惑うことはありましたがしっかりサポートしてくれたのでそんなに苦ではなかったです。
時給はどちらで働いても同じで、移動時間も勤務中として時給がきちんとついたので逆に特をした気分でした。朝から向かうときは断ったことはないですが、残業時間で行くときは疲労度によって断ったこともあります。
基本的に有志が行くというスタンスだったので、断ったからといって何か制裁があったりはしません。むしろ他の場所が体験出来て楽しいと思えるくらいでした。
スーパーの新店舗応援
山田優(27歳 会社員)
学生時代に地元のスーパーでレジ打ちのアルバイトをしていました。そこで働き始めてから3年余り経ったときに、近くに新店舗ができるため、応援に行くよう頼まれました。
元々アルバイトは通勤手当は出ていなかったので、今回の応援も通勤手当はなし、時給は現在の店舗と同じという条件でした。
いつも同じ店舗やメンバーと働いていたマンネリもあって、新鮮で良いかもと思い、その話を受けることにしました。実際に応援として新店舗で働いたのは、そのお店が開店した初日と2日目の2日間、両日とも7時間でした。
店舗や客層は違えど勤務内容は同じなので、特に混乱することもなく仕事を終えることができました。
その半年後にまた新店舗ができるからと応援を頼まれましたが、その店舗は電車で30分程かかる距離にあり、交通費が出ないのは割に合わないと思い断りました。
バイトのヘルプについて
まる(27歳 雑貨屋勤務)
県内に何店舗かある雑貨屋で働き始めて、1年が経ったぐらいから他店舗の人員が足りなくなった際や新店舗ができる際の開店準備のためにとバイトのヘルプを頼まれるようになりました。
人員が足りない間は月に1回ぐらいの頻度でヘルプに行っていました。開店準備の際も月に1、2回ほどでした。
時給自体は変わらず交通費は全額支給です。それとは別に移動時間に対して、会社の規定に合わせて特別給与として頂いていました。
仕事内容や勤務時間は大きく変わりはないですが、店舗ごとで独自のルールなどがあったので初めての店舗ではとても気を遣いました。
車が運転できなかったので、公共機関で行ける範囲のみでヘルプを回していただきました。他のスタッフも断っていなかったので断ることはなかったです。
バイトでのヘルプ体験談
れおにゃ(39歳 サービス業)
パチンコ店でのバイトをしている時、他店舗にヘルプに行く事がたまにありました。初めてヘルプを頼まれたのは働き始めて半年ほど経過した頃です。
ヘルプに行く回数は少ない時は月に2~3回でしたが、人が辞めて回らない店舗には最大で月の半分はヘルプに行く事もありました。
ヘルプの時も、給与や勤務時間や業務内容は同じで交通費も実費支給でした。業務内容は同じでしたが、店舗によってやり方の違いが多く、雰囲気もまるで違うのでかなりストレスが溜まりました。人間関係も新たに築かなければいかずとても疲れました。
他店舗にヘルプに行くことで勉強になる事もありましたが、色々な店舗にヘルプに行くことが憂鬱になり、会社には「このままヘルプに行かなければならないのなら辞めたい」と伝えました。それ以降はヘルプに要請される事はなくなりました。
服屋さんでバイトをしていた頃の話
タラコ助(35歳)
私は現在35歳ですが、28歳の頃服屋さんでバイトをしておりました。
働いて1年が経とうとしていた頃、私が勤めていた店舗から、車で15分ほどの店舗に応援を頼まれました。正直嫌でしたが、人手不足とのことで頼まれたので仕方なく行きました。車だったので特に交通費は出ません。その店舗には計3回ほど応援に行きました。
また、別の日には電車で1時間以上の所にも1度応援に行かされました。勤務時間は朝から夕方までで、その時はさすがに電車でしたので交通費は全額支給でした。遠かったし忙しい店舗でしたので、かなり疲れたのを覚えています。「次もし頼まれたら断ろう」と思っていましたが、その後は頼まれることはありませんでした。
どの店舗も自分の店舗とは少し仕事のやり方や進め方が違い、やはり他店舗への応援は難しくてやりにくく、気を遣うし大変です。
ヘルプでの経験を活かせる
souso(30歳 事務職)
子ども写真館でアルバイトをしていたとき、他店へのヘルプを頼まれました。働き出して一年経ったころでした。繁忙期は毎週10回ほど応援に行きました。
他店への交通費はしっかり会社が出してくれました。仕事内容は変わりありませんが、かなり忙しい店舗へのヘルプだったので、勤務時間に大幅な残業がありました。
できるだけ他店の様子を知りたいとも思っていたので、なるべく断らないようにはしていました。はじめの数回はかなり緊張しますが、それでも他店のスタッフと交流もできるので、その後他店へ用事で電話するときなどはとても気が楽でした。
他店でしていることを取り入れて自分の店舗でも活かせるので、ヘルプはいい経験になると思います。
歩ける距離の店舗へのヘルプ
ホワイト(31歳)
ランジェリーショップでアルバイトをしていました。初めてヘルプへあってほしいとお願いされたのは働き始めて半年くらいです。セールなどがある時1ヶ月に1.2回程度ヘルプに行きました。
同じショップが徒歩圏内のファッションビルにも入っていたので、普通にいつもの店舗へ行き、その中の数時間を別の店舗でヘルプへ入るという形です。
いつもの店舗とヘルプの店舗では狙っている客層が少し違っていたため、置いてある商品が少し違いました。オススメをする時に初めてみた商品があったりするので、その商品の特徴をすぐに覚えなければならないのが少し大変でした。
あとはメジャーや手袋、在庫の置き場がわからず質問が多くなってしまい、ちょっと肩身が狭かったです。
隣県の店舗へヘルプの話があった時は、遠すぎるし心配なのでさすがにお断りしました。
バイトのヘルプは断っても大丈夫
よくアルバイトは責任がないから気楽と言われますが、給料をもらうからにはそれなりにちゃんと仕事をするべきです。バイトであっても時にはヘルプを頼まれることがあるので、出来る限り快く引き受けたいものです。どうしても無理な時は、ちゃんと理由を言って断ってください。これは社会人としての心得、どこでどんな仕事をしても同じことと考えましょう。