やりたい仕事がないと思っても自分に合った仕事を見つけたいもの
誰でもやりたい仕事に就きたいと思うもの。でも、「自分にどんな仕事が向いているのか分からない」という人や、「どうも、この仕事自分に合っていないのではないか?」と悩みながら働いている人も多いのではないでしょうか。やりたい仕事に就いて毎日が充実してる!というリア充な人の方が案外少ないといえます。
ここではやりたい仕事がない人のために、やりたい仕事を見つけるための方法の見つけ方を紹介します。やりたい仕事を見つけるためには、「やりたいってどんなことなのか?」「自分にはやりたいことがあるのか?」ということを根気強く考える必要があります。「やりたい仕事がない」「どんな仕事が向いているのか分からない」とお悩みの方はぜひ参考にしてください。
転職をする時に「これがやりたい仕事」とみんなが思った理由をピックアップしてみた
就活中の人の中で、「やりたい仕事がある」とキッパリ言える人はどれくらいいるでしょう。「やりたい仕事がない」という人は意外と多いはず。さらに、「やりたいことが分からない」という理由から、就活に行き詰っている人も多いのではないでしょうか?
ところが、転職する人の会社を辞める理由として多いのが、「他にやりたい仕事があるから」なんだそうです。やりたい仕事があるからこそ、転職という新しいステップを選択しているんです。それでは、みんながやりたい仕事って一体何なのでしょう?彼らが仕事をやりたいと感じている主な理由を6つピックアップしてみました。
1.趣味を活かしたい
パンが好きすぎてパン屋さんを始めちゃった、ジュエリー好きが高じてデザイナーになったなど、趣未がそのままやりたい仕事につながるパターンです。趣味でお金を稼げたら、こんな幸せなことはありませんよね。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、多少収入が少なかろうが、仕事がキツかろうが、情熱を糧にして仕事を頑張ることができるようです。
2.長所を活かしたい
人とのコミュニケーションが得意なので接客業につきたい、几帳面できれい好きなので清掃に関わる仕事がしたいなど、仕事で自分の長所を発揮するパターンです。自分の長所を分からないと、自分に合った仕事が見つけられないことから、しっかりした自己分析力が求められます。誰にでも長所はあるので、あとはそれを仕事に活かすことができるかどうかが問題です。
3.資格を活かしたい
学生時代に取得した電卓検定の資格を活かして経理の仕事がしたい、理学療法士の資格があるのでリハビリテーション施設で働きたい、など学校や独学で取得した資格を活かすパターンです。資格があると就職に有利なので、すんなりと希望の職種に就ける可能性は大きいといえます。
4.憧れの職業だから
子供の頃からの夢だった電車の運転手になりたい、ずっとアパレル業界で働きたいと思っていたなど、何らかの理由で踏ん切りがつかなかったけれど、結局は夢が捨てきれなかったというパターン。「憧れだけでは飯は食えない!」とは分かっていても、一度は挑戦してみたいという気持ちは捨てられないものです。
5.親や兄弟と同じ職業だから
親が公務員だから公務員になる、兄の仕事に興味を持ったなど、自分の身内と同じ職業に就くパターンです。親が医者とか、代々続く家業を継ぐというケースが多いようです。仕事の良い面も悪い面も分かっている人がそばにいるので、他の職業よりも安心感が大きいのがメリット。「親を越えなければ!」というプレッシャーが大きいというデメリットがあります。
6.他に天職があるような気がするから
何をやっても「これじゃない」と感じてしまう、自分にはもっとピッタリの仕事があるはず、とまだ見ぬ将来の自分に思いを馳せているのがこのパターンです。結局自分に合う転職が見つからなかったり、好きになれなかった実家の家業が実は性に合っていたなど、意外な結末を迎えることもあるので注意が必要です。
やりたい仕事を見つけるための4つのステップ
実際に就職活動をする前に、自分がどんな仕事をやりたいのか考えてみましょう。「もうやっているよ」と思われかもしれませんが、しっかり掘り下げて再確認するのです。さもないと、やっとやりたい仕事を見つかった!と喜ぶのも束の間。やっぱりこれじゃなかった…と、また振りだしに戻ってしまいます。
また、自分のやりたいことが分からないまま仕事を探していると、「とりあえず休みが多いから」「通勤が楽だから」などの、当初の目的とは異なる条件に目移りしてしがち。目先のメリットに惑わされて、合わない仕事に就いてしまって「こんなはずじゃなかった」と転職を繰り返すことにもなりかねません。
まずは時間をかけてじっくり考えてみることが重要です。ここで紹介する4つのステップを参考に、自分がやりたい仕事が何なのかを具体的に考えてみしょう。
ステップ1.趣味や好きなことをリスト化する
趣味や好きなことを思いつくだけ書き出してみます。誰に見せるわけでもないので、どんな小さなことでもバカバカしいと思えることでも、思いつくままどんどん書くのです。そして、一通りリストアップが終わったら、その中の仕事につながりそうな項目に対して、具体的な職業を当てはめてみましょう。
例1.好きなことが「本を読むのが好き」の場合
本に関係する以下のような職業が当てはまります。
・書店員
・図書館司書
・書籍の出版
・編集や装丁家
・ライターや作家
例2.好きなことが「おいしいものを食べるのが好き」の場合
食べることに関係する以下のような職業が当てはまります。
・調理師
・パティシエ
・カフェや飲食店の店員
・管理栄養士
・フードコーディネーター
例3.好きなことが「動物の世話をするのが好き」の場合
動物に関係する以下のような職業が当てはまります。
・ペットショップ店員
・飼育員
・トリマー
・ブリーダー
・獣医師
このように考えると、いろんな職業が思いつきますよね。考えるポイントは、「子供の頃に好きだった」「三度の飯よりこれが好き!」というような情熱を持っているということ。そこに目を向けることで適職へのヒントが見つかるはずです。
ステップ2.リストの中でやりたくないこと・できないことを明確にする
好きなことを書き出した次は、「これだけは絶対に嫌!」ということを書き出してみます。やりたい仕事では楽しいことばかりでなく、自分が苦手なことをしなければならないことがあります。仕事を長く続けるためには、苦手なことを克服できるかどうかを知っておくことが必要です。
好きなことと同じように、嫌なことや苦手なものを思いつくまま書いていきます。その際、なぜ自分はそれが苦手なのか理由を考えてみましょう。理由を明らかにすることで、自分の苦手な職業が具体的に見えてきます。
例1.人とコミュニケーションを取るのが嫌
理由:自分の意見を人に伝えることが苦手だから
例2.長時間立ちっぱなしが苦手
理由:学生時代に腰を痛めたから
これら例を見ると、長時間立ちっぱなしで人と接するような「ショップ店員」や「飲食店勤務」などの職業には向いていないということが分かります。
ステップ3.やりたい仕事に就くことによって生まれるデメリットを考える
いくらやりたい仕事があっても、近くに働く場所がなければ引っ越しを余儀なくされます。また転職をすることで、前職に比べて極端に収入が減ってしまうこともあるでしょう。このように、やりたい仕事にはどんなデメリットがあるのかを、具体的に考えてみる必要があります。
デメリットに目をつぶってでもその仕事に就きたいのか?それとも、デメリットの克服が難しくてやりたい仕事を諦めざるをないか?ということをじっくり考えて、その仕事を選ぶかどうかを考えましょう。どうしてもやりたいと感じる仕事があれば、それこそがあなたが求めているやりたい仕事なのです。
ステップ4.やりたい仕事が見つかったら実際に行動してみる
自己分析で自分のやりたい仕事が分かったら、次は実際の行動に移しましょう。やりたい仕事が自分に合っているかどうかを知るために、まずはよく下調べをします。ここでイメージ通りのやりたい仕事なのかそうでないのか、最終的に判断を下しましょう。
1.実際に働いている人の体験談を聞く
あなたのやりたい仕事に就いている人が周りにいれば、直接話を聞いてみるのが仕事のことを知る近道。どんなにやりたかった仕事でも実際はイメージと違ったり、給料や勤務体系などが理想と合わない場合があります。就職してからそのことに気づいた!なんてことにならないように、まずは現場を知っている人から話を聞くことが大切なのです。 知り合いにいなければ、家族や友人の周囲にその仕事に就いて人がいないか探してもらいましょう。また、聞いておくべきことを事前にリストにまとめておくと、聞きそびれてしまうこともありません。仕事内容だけではなく、働いている人にしか分からない裏話も聞いてみましょう。
2.職場見学で仕事や職場の雰囲気に触れる
図書館などの公共の場所や、お店のような気軽に訪れることができる業種の場合は、実際に利用者やお客の立場になって訪れてみましょう。また、連絡をすれば見学が可能な企業もあるので、事前に確認をとることをおすすします。これまで、やりたい仕事について知識がない人や具体的なイメージがない人は、その業種の理解を深めるチャンスです。 職場見学では、働いているスタッフを観察することで仕事内容はもちろん、職場の雰囲気をじかに感じ取ることができます。その際は、スタッフ表情や働きぶりをしっかりチェックしましょう。「明るく楽しそうに仕事をしている」「チームワークがいい」など、やりがいを持って生き生きと働いているように見えたら職場環境がいい証拠です。それなら、あなたも楽しみながら働けるはずです。
3.アルバイトやボランティアなどで働いてみる
やりたい仕事が本当に自分のやりたいことなのかは、本当のところは実際に働いてみないと分かりません。そのため、本当にやりたい仕事なのかどうかを見極めるために、短期のアルバイトやボランティアで働いてみることをおすすめします。 全く同じ職種ではなくても、似たもの業種を体験してみるのも参考になるでしょう。例えば、子ども好きで保育に興味があるなら、知り合いの子供を預かってみたり、子供向けイベントのボランティアをして子供と触れ合ってみるだけでも、その仕事の大変さがよく分かるはずです。実際に体験して働く上での苦労が分かった上で、それでもやりたいと感じたら、あなたの気持ちはそう簡単には揺るぐことはないでしょう。
やりたい仕事は完璧を求めないで探すこと
自己分析や下調べをしっかりした上で就職したとしても、やりたい仕事が自分のやりたいことに100%一致するとは限りません。そのため、思い描いていたイメージと実際の仕事の内容にギャップがあったとしても、落ち込むことはありません。それを上回るやりがいを感じているのなら、ギャップを受け入れて、妥協することも必要です。
世の中に全ての人が、やりたい仕事に就いているわけではありません。最初は、「ちょっと違うかな」と感じることがあっても、働くうちに楽しいことや好きなことが見つかることもあるのです。すぐに諦めてしまったり、仕事に完璧を求たりせずに、心を広く持つことでやりたい仕事が広がるはずです。