香りに包まれるアロマセラピストの仕事内容体験談11
アロマセラピストを目指しているなら、この体験談を参考にしてください。先輩たちがアロマセラピストの仕事内容を教えてくれました。先輩たちが語ったアロマセラピストで良かったこと、大変なことも知っておきましょう。
アロマセラピストの仕事内容を知ろう
疲れた心と体を香りで解きほぐしてくれるアロマの魅力にはまり、とりこになる人が増えています。選び抜かれた香りで身を置いている空間を満たすことで気持ちをおだやかに鎮め、体の力がスーッと抜けていくアロマには、どんな力が秘められているのでしょうか。
今回は、そんなアロマを使って私たちを癒してくれるアロマセラピストの仕事内容をご紹介します。アロマに包まれた仕事に興味のある方は、これからご紹介するアロマセラピストたちの体験談を参考にしてください。
アロマセラピストの仕事内容とは
アロマセラピストは、その人に合った香りを選んで施術を行います。ここでは、寄せられた体験談から実際に行っている仕事内容を見ていきます。私たちを癒してくれるのは香りだけでなく、アロマセラピストのおもてなしの心だということが分かります。
- 掃除
- タオルなどの洗濯
- 朝礼
- 受付
- 予約している人の名前と時間の確認
- ベッドの準備
- カウンセリング
- 香りの効能の説明
- アロマオイルのブレンド
- 顔や手、足などのマッサージ
- 脱毛・痩身・整体
- 施術後のお茶出し
- 次回の予約獲得
- 姿が見えなくなるまでのお見送り
- クレーム対応
アロマセラピストとして仕事をしていて良かったと思うときは
アロマセラピストとしての施術に自信を深められるのは、なんといっても施術中のお客様が眠りに落ちたときでしょう。アロマセラピストが選んだ香りと施術の絶妙な手の動きが、知らず知らずのうちに施術中のお客様を深い眠りへと誘います。
アロマセラピストに身をゆだねることで全てを忘れて心と体を休められるひとときは、お客様にとって至福の時間と言えます。この贅沢な時間をお客様にプレゼントできたなら、アロマセラピストとしての誇りを感じるひとときにもなるでしょう。
アロマセラピストにとって大変な仕事は?
アロマセラピストとして誇りを感じる一方で、「アロマセラピストって大変」と感じることもあります。それは、施術が体力を必要とするからに他なりません。
施術の中心が力を必要とするマッサージであるため、まず自分自身が健康でなければ務まりません。比較的仕事の拘束時間も長いため、特にいつも以上にたくさんのお客様を施術する場合は、体力がないと続かないでしょう。
最近は、外国人のお客様も増えていると体験談で語られています。様々なお客様を迎え、その人に合った極上の時間を提供するためには、自分自身の健康管理に努める必要があります。アロマセラピストになりたい人は、規則正しい毎日を過ごすように自分の生活環境を見直して見てください。
アロマセラピストの仕事内容体験談
ここからは、アロマセラピストとして仕事をしていた仕事内容体験談を20代、30代の年代別にわけて紹介していきます。
20代のアロマセラピスト仕事内容体験談
お客様の悩みに合わせた精油を調合する
まいまい(20代前半)
以前働いていた時は、朝8時~19時勤務、月8日休日でしたが、マッサージの練習や研修で週1日休みの始発出勤の終電帰宅がほとんどでした。
仕事内容は、お客様の悩みに合わせた精油を調合し、それをオイルに混ぜてアロママッサージやリフレクソロジーを行うといった事です。
自分自身もアロマの香りに包まれながら仕事ができる点は良かったのですが、土日などお客様がたくさんいらっしゃる時は、分単位で施術しなければならないので、昼食をとる時間が無い日は辛かったです。
また、お客様の肌に触れる仕事なので、ネイルも我慢しなければいけませんでした。ただ、お客様の喜ぶ顔やアロマセラピーで体調が改善したというお話をきくと、この仕事をやっていて良かったなと思えました。
アロマはキャンドルやお風呂でも使える
きょーやん(23歳)
基本、ご要望があればおこなっているので、時間帯などは決まっていません。しかし、子供がまだ小さいので子供の相手をしっかりしたいため、週に2回はアロマをお休みしています。
アロマテラピストとリンパケアセラピストを兼用しているため、お客様が日頃の疲れをダイレクトにアロマの力を使用して、リラックスしていただくことを目的としています。
アロマは、さまざまな使い方があります。キャンドルにしたり、お風呂に混ぜて使用したり。私の場合はマッサージですので、希釈しますが肌に直接使用します。
体調や要望を考え、肌に合い、なおかつお客様の好みの香りを使用して差し上げなければなりません。
それでもお客様の気持ちよさそうな表情をみると、この仕事をして良かったと思えます。さまざまな香りも知ることができますし、私にとっては一石二鳥のお仕事です。
カウンセリングの後に適切なコースを提案する
みー(20代後半)
仕事は、9:00~20:00、お休みは月に10日ほどです。仕事内容は、スペースの清掃から始まり、ポットを沸かし、今日の売上目標の確認をし、身支度を整えて、鏡の前で笑顔。お客様を迎える準備をします。
お客様を出迎えて、カウンセリングをし、適切なコースの提案をします。お着替えの準備をし、ご案内し、施術に入ります。
ゆっくりされたいお客様には目元にフェイスタオル。お話好きなお客様とは話題を選択しながら会話をします。お客様それぞれに合った施術時間を提供し、心地よい時間を過ごしていただくことを心掛けます。
施術後には、ハーブティーをお出し、お客様のお身体の状況をお話し、施術周期を提案し、次回予約をお聞きします。お会計をしていただいて、お客様が見えなくなるまでお見送りをします。
手が痛くなったり、クレームが入ることもあるので、心身共に疲れてしまうこともあります。
それでも、お客様に「次回もまた。」と次回予約と指名をいただいた時は、二度も聞いてしまうくらい嬉しかったです。そして、お客様に「ありがとう。」と笑顔でおっしゃってくださった時にはやりがいを感じました。
30代のアロマセラピスト仕事内容体験談
足のクイックマッサージ
おかめ(30代後半)
私の勤務時間は9:30から18:15が基本です。休みは平日に2日弱です。アロマオイルを使ったマッサージの仕事をしています。
全身トリートメントも行いますが、オフィス街に勤務地があるため、足のみのクイックマッサージを希望されるお客様が多いです。
まず足の裏を念入りにほぐして、それからひざ下までマッサージします。最初は足湯に使ってもらってあたためるのですが、みなさま一生懸命働いていらっしゃるので靴に年季が入っています。足にもその年季が移っています。
匂いは人間の生理現象とはいえ、未だになれることはありません。ですので、努力の結晶と思うようにしています。足裏のマッサージはぐいぐい力をこめなくてはいけないので、体力勝負でもあります。
自分が疲れている時や肩こりなどある時は仕事したくありません。しかし、足の裏を揉みほぐしていくうちに硬かったものが柔らかくなっていく様は快感でもあります。お客様がうとうとし始めると、気持ちがいいんだなぁ、やってて良かったと思います。
老いたらキツイ仕事かも
ななお(30代前半)
仕事の時間は、9時半から夜の12時まで、お休みは月に4日です。仕事内容はおしぼりの準備、アロマオイルのブレンドからの準備、予約のあるお客様の名簿や時間確認、ベッドを準備しマッサージを行います。
大変なことは、研修中は無給なことです。お客様にありがとうと言われるのはとても嬉しく思いますが、個人経営のところにいたせいなのか、時間外労働でもお金が支払われないということがありました。
技術を習得してしまえば自宅で開業することができます。自分のペースで仕事できるのは一番の魅力ではあると思います。
いい香りに包まれて仕事できて、自分も向上心が持てて綺麗になれるのは、心も体も気持ちいいものです。老いたときを考えると、仕事としてやっていくにはキツい仕事だという思いもあります。
勉強が面白い
ARISA(30歳)
勤務時間は、ホテル内のエステサロンだったので、16時~23、お休みは、1ヶ月に9日ありました。
仕事内容は、出社後、掃除、クリーニング済みタオルの片付け、予約チェック、朝礼の流れで、お客様が来店してからは、カウンセリング後アロマオイルでボディやフェイシャルの施術などを行います。
大変な事は体力勝負なので、体調面での自己管理、決まった時間に休憩には入れない、水分補給だけの時などもあります。自分が万全でないとお客様は満足させられません。
良かったことは、お客様の笑顔だったり、リピートしてきてくださるとやりがいも感じますし嬉しいです。
それにアロマの効果は色々あって、勉強する度に面白いです。美意識も上がります。あと、手荒れはしなくなりました。
夢の中へご案内できた時はうれしい
ポポロン(30代前半)
勤務時間は9:00~19:30、休日は、水曜日・日曜日・祝日でした。私の仕事は、お客様のカウンセリング、アロママッサージ、受付業務全般です。
お客様に満足して頂ける施術を限られた時間内でしなくてはいけない所がとても大変です。一時期、使用するアロマオイルが手に合わなくなってしまい、手荒れが凄かった事もありました。
セラピストになって心底嬉しかった言葉があります!月に2回程来店してくださるお客様ですが、私が施術させて頂く事で毎回命の洗濯ができる!健康維持にはかかせない存在と言って頂けました。お客様と誠心誠意向き合って良かったなと思えた瞬間でした。
また、施術中寝てしまうお客様がいました。寝てしまう=気持ちが良いのかなと思っているので、開始10分ほどで、がっつり夢の中へご案内できた時は嬉しく思います。
香りの効能を説明
mimic(30歳)
リゾートエステでのアロマセラピストですので、勤務時間は14時には事務所へ出勤。そこから各ホテルへ移動し準備をして、16時~24時頃までの勤務でした。休みは月に6回、平日にとります。
お声かけやポスティングをして集客をかけ、来店されたお客様へフェイシャルやボディのアロマエステを行います。
香りも6種類からお選びいただき、迷ってしまうお客様へは香りによる効能なども説明させていただきます。
体重移動で施術をしますが、ものすごい体力を使います。平然と見えるようでもこちらは汗だくです。
稀に不潔なお客様もいらっしゃいますが、お断りするわけにもいかないので、笑顔で施術しなければいけないのは辛かったです。
それでも、あなたのおかげでコリがほぐれた、疲れが取れた、癒された、笑顔でありがとうと言われてしまうと、こちらの疲れも吹き飛びます。毎日出会うお客様のおかげで私たちの励みになっております。
言葉が通じないと対応が大変
ぽぽろん(30代半ば)
勤務時間は、15時~24時、休日は月8日もしくは9日です。私が働いてるのはホテルの中にあるサロンで、お客様が来たらカウンセリングしてアロマを選んで貰い、アロマオイルで体もしくは顔のマッサージしております。
仕事で大変なことは、外国のお客様が来たときの対応です。英語で通じる方なら良いのですが、英語が通じず中国語で言われたときはジャスチャーで説明したり、もしくは紙に書いて説明し理解して貰ったりするのが大変です。
一人一人に合わせた施術をして、終わった後にお客様に気持ちよかったよと言われたり、又来ますねって言われたとき、やってて良かったと思います。
メニューが豊富なので覚えることが多い
ひかる(34歳)
私が働いていたお店は、都内の駅から5分程の立地にある個人サロンでした。営業時間は10時~21時までなのですが、スタッフの人数が限られていて、ほとんどの全ての時間帯に勤務しなければならず、時には12時間を越える日もありました。
基本的には週休2日なのですが、連休希望を出すと、連続勤務日が増えたり、30日の月は7日休みなので、休みの間隔が空く時もありました。
施術は、フェイシャル、アロママッサージ、脱毛、痩身、整体等をトータル的に行っていました。
大変だった事は、メニュー内容が豊富だったため、覚える事が多かったことです。そのため、不満を持つスタッフとの摩擦が起きては辞めて行ってしまう悪循環がありました。
けれども、お客様は大変良い層の方にご利用頂き、恵まれていました。品の良いセレブ層の方や、大企業に長く勤めてらっしゃるキャリア・ウーマン、近所でもリッチな層でゆとりのある方が、美容や健康にこだわりを持ってご利用して下さいました。
そんな方との会話や感謝の言葉が支えになり、仕事のやりがいを感じることが出来ました。
ボディトリートメントが好評
とんこ(32歳)
香りに敏感なことが高じてアロマに興味を持ちました。はじめは自宅でアロマを焚いてただ癒されていましたが、エステティシャンという職業柄、仕事でも取り入れお客様にも癒されて頂きたいと次第に思うようになり現在に至ります。
お店の立地柄、お客様が富裕層の主婦の方が多くニーズに合ったのでしょうか。精油をブレンドしたオイルを用いる全身のボディトリートメントが大変好評頂いております。
オープンが11時~21時ですので、施術を行う側は体力勝負となります。案件によっては連日筋肉痛であったりします。月8日お休みを頂いていますが、正直足りないなと思うことは度々あります。
ですが、施術後のお客様の喜んだお顔を見られるのがそれ以上にとても嬉しく、また、お客様も自分自身もアロマの香りに癒されてクセになるお仕事だと思っております。
アロマセラピストの仕事とはおもてなしをすること
香りが大好きな人は、香りを極められるアロマセラピストに挑戦して見てはいかがでしょう。お客様をおもてなしする心は、どんな仕事にも活かすことができます。自分の健康管理にもつながるので、物は試しと考えてみてもいいかも知れません。