仕事にはやる気が必要
仕事に対するモチベーションを維持するには、やる気が必要です。仕事は毎日取り組むものなので、そこに自分の気持ちがかかわってくるのは当然のこと。一日の始まりからやる気を充分に持って仕事に取り組むことができたら、その日の仕事は気分が良いまま進めていけることになります。きっと家路につく時も、清々しい疲れを得ることができるでしょう。
しかし、どうしても気分が乗らない、仕事をしたくない、最近ずっとやる気が出ないという人も、そう少なくはないはずです。では、そもそもなぜやる気が出ないのでしょうか。ここでは、まず仕事のやる気が出ない理由を考えてみましょう。
仕事のやる気が出ない理由:労働環境の問題
仕事のやる気が出ない理由として一番に考えられるのは、労働環境が自分に合っていないという事ではないでしょうか。この事に関して悩みを抱えている方は多いでしょう。具体的にどんな事を苦痛だと感じているのか、もう一度見直す必要があります。
残業が多すぎる、休日出勤が続いている、人間関係が自分の思うようにいっていないなど、職場でのストレスは、自分が考えているよりも複雑に、幾重にも重なっているのです。何となく嫌だという漠然とした気持ちを持っている人も、嫌だと感じる原因をはっきりさせるようにしましょう。その原因は1つだけでなく、思い当たるところが他にもあるかもしれません。そうであれば、それらが重なって自分のストレスを作っているのだなと改めて自覚する事ができます。
仕事のやる気が出ない理由:プライベートの問題
労働環境以外で仕事のやる気が出なくなる理由としては、プライベートでの問題が挙げられます。家族関係について考えなければならない事があったり、友人とうまくいっていなかったり、恋人とぎくしゃくしていたり・・・このような事も、仕事のやる気をなくす理由になります。
仕事のやる気が出ない理由:心身不調の可能性
仕事のやる気が出ない理由の1つとして、心身の不調もあります。最初は大したことないと思っていても、心身の不調が続くことで、仕事のやる気もだんだん出なくなってしまうでしょう。
そんなときに、この程度の不調で……というような考え方をしてしまうと、それがさらに心身の不調に追い打ちをかけ、更なる仕事のやる気低下に繋がる場合があります。
仕事のやる気が出ないときのおすすめの対処法
仕事のやる気が出ない状態を放っておくと、だんだん気持ちが落ち込み会社に行くことさえも億劫になってしまいます。そうならないためには、何とかして元気になってやる気を出す必要があります。やる気を出すためにはどうすればいいのでしょうか。実際に効果的な方法をご紹介していきます。
良質な睡眠をとる
忙しい現代人にとって欠かせないのは、良質な睡眠です。仕事に時間を持って行かれて、睡眠不足が続いているなどといった事が続くと、頭にもやがかかったようになり、体は上から押されているようにだるくなってしまいます。
毎晩長く睡眠時間をとれないのであれば、せめて休日には長く寝てみたり、仕事中に少し目を瞑って休憩するだけでも効果があります。
音楽鑑賞をする
好きな音楽を聴く事も効果的です。もし可能であれば、入浴中に聴いてみると良いでしょう。入浴もまた、リラックスして気持ちを穏やかにし、切り替える方法のひとつであるため、音楽鑑賞と入浴を組み合わせてみましょう。
バスタブに浸かる
シャワーが日課になっている方も多いとは思いますが、全身をお湯に浸す事は身体的にも精神的にも疲れを癒してくれる効果があるので、少しでも時間が取れる日はぜひバスタブにお湯を張ってみてください。
お湯に浸かりながら、一日酷使した体を休める事も大切です。体が疲れていると、心もそちらに引きずられがちになります。心身ともに休める事が重要である事を心に留めておきましょう。
読書をする
空いた時間に本を読んでみる事もおすすめです。成功者のエッセイ本などを読んでやる気を高めるのも良いですし、自己啓発本を読むのも良いでしょう。
こういった種類の本は、書店でもコーナーが作られているようにとても需要があるものです。需要があるという事は、それを求める現代人が多くいるという事実の現れです。そこからやる気を得られる可能性が高いと言えます。温かいコーヒーやお茶などを飲みながら、興味のある部分だけでも読んでみましょう。何か琴線に触れるものがあるかもしれません。
仕事を始める前に小さな目標を作る
毎日仕事を始める前に、小さな目標作りをする事でやる気が出る場合があります。仕事の反省は大切ですが、自分を責めてはいけません。具体的に取り組む事を決め、小さな目標を一日にひとつ作り、そこに向かって一日の仕事を始める事がやる気回復には効果的です。「まずこれをやってから今日の仕事を始めよう」と、仕事前にやるべき事を何かを決めておくのも良いでしょう。
どうしても仕事のやる気が出ない時には?
仕事のやる気が出ない時の対処法をいくつか紹介してきましたが、他にも有名人が残した名言に励まされたり、仕事に対する考え方を見つめ直したり、心の支えになる人を見つけたりする事で、やる気を取り戻す方法もあります。元気になって仕事のやる気を出すための対処法の1つとして、試してみるのも良いかもしれません。
やる気が出そうな有名人の名言を思い出してみる
有名人たちは、どんな言葉を残しているのでしょうか。彼らの言葉をやる気を出すためのきっかけにしてください。
ジョン・ワナメーカー
ジョン・ワナメーカーは「自分の仕事を愛し、その日の仕事を完全に成し遂げて満足した、軽い気持ちで晩餐の卓に帰れる人が、世界で最も幸福な人だ。」という名言を残しています。自分も今の仕事を少しだけ愛してみれば、今日家へ帰る時に少しだけ幸福になれるかもしれない。そんな気持ちで家を出るといいかもしれません。
アロンゾ・N・ベン
アロンゾ・N・ベンは「物事を始める勇気と、喜んでそれをやり続ける気概が成功の必須条件である。」という名言を残しています。朝目が覚めた時、その日一日の仕事を成功させるために、一歩踏み出す勇気を持つという心構えを持ちましょう。ほんの少しの勇気を出せば、一度湧いたやる気を継続させる事は、思いのほか簡単な事なのです。
リチャード・チェンバーランド
リチャード・チェンバーランドは「日々全力で取り組むことが重要。すり減らす方が錆び付かせるましだ。」という名言を残しています。一日全力で仕事をするのは確かに大変な事です。ですが、重要なのは全力で取り組んだという事。だらだらと取り組むよりは、全力を出す方が結果的には気分が良くなるものなのです。
仕事への考え方を見つめ直してみる
自分が今不得意だと感じている事はないでしょうか?エクセルの使い方が少し遅いかもしれない、電話応対で緊張してしまう、タイピングをもっと正確にしたいなど、仕事をする上で何か引っかかる事があるかもしれません。
ならば、それがあるから憂鬱だと考えるのではなく、今日はそれを少しでも上手にやれるようにしようと考えるのがいいでしょう。小さな事がやる気をなくしてしまう原因ならば、小さな努力でそれに打ち勝ちましょう。
心の支えになる人を見つける
知らないうちに自分を責めすぎる人ほど、憂鬱になってやる気を失いがちです。暗い気持ちのまま自分だけで抱え込むと、どうしても悪いほうに考えがちになってしまいます。やる気が出なくてつらい時に、一番相談しやすい人を見つけておくことも大切です。
仕事で頭がいっぱいになってしまう時には家族や友人、恋人、職場の同僚、カウンセラーなどに少しでも自分が今考えている悩みを打ち明けてみましょう。誰かに話す事で仕事への考え方が変わるかもしれませんし、ほんの一言のアドバイスが思いがけず、あなたの心の支えになる場合もあるでしょう。
仕事のやる気が出ない時は自分に合った方法で対処しよう
仕事のやる気が出ないという経験は、誰しも一度はしたことがあるでしょう。心がもやもやとしてなかなか気分が晴れず、だるくてやる気が出ない時はその原因を明確にして、それを取り除けないか考えてみましょう。
やる気をなくした原因を取り除くことが難しい場合は、今回紹介したような対処法を実践して、仕事のやる気回復に繋げましょう。やる気をなくした際の対処法は人それぞれなので、自分に合った方法を見つけることが大切です。