ビジネス書のおすすめを男性と女性12名に聞いてみた!
ビジネス書のおすすめを男性と女性それぞれに調査しました。成功する働き方、仕事で成果を出す方法などビジネスマンや働き女子の参考となるビジネス書のおすすめ本とは?身近な成功者からおすすめを聞いたり海外のベストセラー書籍の翻訳版、古典から探すなどビジネス本の選び方にも触れています。
ビジネス書のおすすめは?男性と女性それぞれに調査!
社会人として働く上で、「もっと仕事で成功してより成果を出したい!」など、自身の働き方に対して何らかの理想を持っている方は少なくないでしょう。そんな時、会社の上司など人生の先輩に学ぶのも良いですが、ビジネス書を読んでみるというのも有効な方法です。
自分のキャリアを見つめ直す上で参考にしたいビジネス書のおすすめを、男性と女性12人に聞いてみました。
ビジネス書の種類は実にさまざま
マーケティングや自己啓発、マネジメント、経営者向けの内容のものなど、ビジネス書の種類は非常に豊富です。自分に合ったものを選ぶのにも一苦労という方も多いでしょう。
ビジネス書の選び方のポイントは?
- 実際に仕事で成果をあげている身近な人から勧められた書籍を読んでみる
- 古典や海外のベストセラー本の翻訳版から気になるものを探してみる
- 書籍の表紙の印象だけで良し悪しを判断しない
- 出版スピードが速いものは内容が薄くないかどうか慎重に選ぶ
- 気になったビジネス書の著者がおすすめしている書籍を読んでみる
男性がおすすめするビジネス書は?
成功する人は偶然を味方にする
Petero(36歳 事務職)
仕事における評価は、学校のテストの点数とは違って明確な基準がある訳ではありません。努力を行い、創意工夫を凝らしながら仕事をしても結果が伴わなければ高い評価は得られないものですし、また結果が出てもそれが当然とばかりに大した評価がなされないこともあります。そんな状況に置かれれば、他人が得た評価を羨んでしまうのも当然でしょう。
そんな状況の中、ロバート・H・フランクの『成功する人は偶然を味方にする』の記述が気になり読んでみました。運の良さだけで成功することは不可能としながらも、運は高評価を得るには欠かせない要素。だからこそ、自分は運の良い人間だと思い込む心構えが重要と説いています。
他人を羨むな・比べるなと言われても難しいですが、自分は運の良い人間だと思い込む楽観的な姿勢も時には重要と思えます。
マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング
たっぴー65(26歳 会社員)
私の働き方に影響を与えたのは、マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキングという赤羽雄二さんが書いたビジネス書です。このビジネス書を手に取ったきっかけは仕事上、お客さんに商品の提案や上司に業務の伝達や提案がありました。しかし、抽象的な発言で説明不足でいつも失敗していました。そのときに本屋さんで論理的思考を身につけるこの本を読もうと思いました。
このビジネス書をオススメするのは、実際に私がこの本を読んだことで仕事の質が高くなって論理的にお話ができるようになったからです。また、活字が苦手な私でしたが、マンガでわかるということですんなり頭に内容が入ってきて、仕事に即活用することができたからです。
うまくいっている人の考え方
ワルサ(28歳 接客業)
私のおすすめはうまくいっている人の考え方、ジェリー・ミンチントン著です。手に取ったきっかけは元々自己啓発本を読んでいましたが、海外の方が書いた本を読んだことがなかったので興味が湧いてきたからです。
私がこの本を勧める理由は非常にわかりやすくストレートな言い方で書かれていることです。英語を日本語に訳していて言葉も一般的で難しい言葉を使っていません。100個ある見出しもそれぞれそのページで完結させており、非常に読みやすいのも特徴です。
なかなか実践が難しいものから今すぐにできるものまで多々ありますが、やはり海外の方の考え方は面白いと思います。例えば嫌なことはきっぱり断る、自分のミスは全て許すというようになかなか日本人には受け入れられないようなものもありました。実際に試すかどうかは別として、様々な考え方に触れることができた貴重な一冊だと思います。
憂鬱でなければ、仕事じゃない
ポシブル(26歳 営業)
社会人1年目の時、サイバーエージェントの藤田晋さんの本やブログが好きだったことがきっかけで「憂鬱でなければ、仕事じゃない」というビジネス本を手に取りました。
藤田さんと幻冬舎の代表見城徹さんがビジネスで心がけていることが35の言葉にしてあるのですが、それぞれの言葉に対して、お二人の考え方やエピソードが書いてあり、読んでいて熱くなります。日常の些細なことに誰よりも気を使う見城さんとベンチャー企業の社長として、IT業界に熱狂している藤田さんの言葉は、狂気じみた内容に感じる瞬間もありますが、じっくり読み込むと仕事の基本的な向き合い方が書いてあるのだと思います。
日常では忘れてしまう、仕事に熱くなる瞬間やその大切さを思い出させてくれる本として行き詰まったときやる気を出したくなったときにおすすめの本です。
大人の語彙力が使える順できちんと身につく本
ちゃげ(31歳 事務企画)
「大人の語彙力が使える順できちんと身につく本」吉田祐子がおすすめです。表現豊かに会議で発言している上司を見てカッコいいと感じたことをキッカケに、自身の語彙力を高めるために購入しました。
使用頻度が高いものから順に掲載されており、例文や関連する言葉などの補足も充実しており非常に使いやすいです。もしかしたら、これまで間違って使用していた言葉を発見することができるかもしれません。
私は『割愛』を単に“省略する”という意味で使用していましたが、これが誤用であったことを知ることができました。自分の語彙力を振り返り、正すいい機会になること間違いなしです。
また、日本語のみならず、ビジネスの場で飛び交うカタカナ用語もまとめられており、若手ビジネスマン必読の書と言えます。電子書籍もあるため、通勤や隙間時間にスマホで確認することも可能です。
自分を変える習慣力 三浦将
しょーご(29歳 技術職)
私がすすめるビジネス書は三浦将著の「自分を変える習慣」です。
このビジネス書を手に取ったきっかけは、業務に役立つスキルを身に付けたいと思いながらも時間が作れないときでした。平日は夜遅くまで仕事があり、休日は平日仕事をした分ゆっくり休みたいという考えがあったため、英語を話せるように勉強をしたいと思いつつも勉強する時間を作ることができませんでした。
「自分を変える習慣力」に書かれていた”良い習慣を身に付ける”こと、”早起きの習慣を身に付ける”ことにヒントを得て、平日仕事が終わったらすぐに寝て早起きすることを心がけました。
習慣付けるために最初は体を動かすことに注力し、慣れてきたら英語の勉強を30分取り組むようにしました。現在も継続しており、昨年は身に付いた英語力が上司の目に留まり、海外出張メンバーに抜擢していただきました。これからも朝の時間を活用し、新しいスキルを身に付け仕事に反映させていきたいと思います。
思考は現実化する
ぽんさん(34歳、経営者)
「思考は現実化する」は、私の社会人生活にかなりの衝撃をもたらせてくれた良書です。こちらの本を勧めてくれたのは私の実の兄です。私は当時社会人3年目で、広告代理店の営業をしていました。仕事は順調で毎日終電まで、やりがいを持って仕事をしていました。もっと仕事がしたい、自分の価値を高めたいと思っていた時に勧められた本です。
どんなビジネスマンにも、もっと努力したいけど努力の方向が分からない、本は読むけどなかなか実践できないという方は多いと思います。そんな方に非常にオススメの本です。
「未来は自分でイメージした通りのものにしかならない。逆にいうとイメージしたものは現実にできる」というものです。日々何を実践すればいいかが書かれた本です。私はこの本を読んで、3年で大阪から東京に仕事の拠点を移し、その後起業して経営者になりました。今があるのはこの本に書いてあることを一つずつ実践したからに他なりません。
女性がおすすめするビジネス書は?
まんがでわかる伝え方が9割
うめ(34歳 調理補助)
聞き返されない伝え方を身に付けたくて、佐々木圭一さんが書いた「まんがでわかる伝え方が9割」を買いました。マンガの主人公が働く女性なので、私と同じように伝え方をより良くしたいと思っている女性におすすめです。
タイトルに「まんがで」と書いてありますが、マンガで状況説明、文章で解説となっており読みやすい構成になっています。
おすすめする理由は、「こんなときどうしたらいいか」の答えがすぐにわかるところです。内容が分かりやすく読みやすいのと一章が短時間で読めるので、ちょっとした空き時間で細切れに読むこともできますし、電車に揺られながら一気に読むこともできます。また、全体のまとめが一覧表になっていて読み返しやすいこともポイントです。
また会いたいと思われる人の38のルール
えりか(33歳 総合職)
私の働き方に影響を与えた本は、イメージコンサルタントの吉原珠央さん著作『また会いたい』と思われる人の38のルールです。
当時私は入社5年目、営業職として残業も多く、寝る間を惜しんでがむしゃらに仕事をしていました。余裕がなく少し心も荒んでいたころ、ふと本屋で手に取ったのがこの書籍です。最初はビジネス書とも思わずに読んでいましたが、吉原さんの言葉がグサグサ心にささり、そのまま購入しました。
内容は仕事をする上で「相手の反応を良くする」ためのルール、テクニックですが、それ以上に仕事に向き合う為の心構えが書かれています。テクニックだけでは、知っていても自分のものにはなりませんが、そのマインドを習得してこそ、実践できるものだと感じています。この本を契機に仕事への向き合い方が変わり、仕事の質も変わったと感じています。小手先のテクニックではなく、地に足をつけて働く女性に向けた本だと思います。
キャリアも恋も手に入れる、あなたが輝く働き方
めぐ(35歳 事務職)
私の働き方に影響を与えた本は(株)ワーク・ライフバランス代表の小室淑恵さんが書いた「超人気ワークライフバランスコンサルタントが教える キャリアも恋も手に入れる、あなたが輝く働き方」です。
当時、私は育休から仕事に復帰したばかりで仕事と家庭の両立に悩んでいました。仕事を必死にこなして家に帰ったら、今度は家事と育児を必死にこなす毎日であっという間に一日が終わりひどく疲れていました。
そんな中、本屋で小室さんの本を見つけて考え方が大きく変わりました。結婚後、共働きを続ける世帯が増えている中、夫側の家事や育児の参加はほとんど進んでおらず妻が一人で必死に仕事も家事育児もこなすという状態が続いています。妻側としては何とかしたいと思いながらも具体的にどうすればいいのか分からず、ズルズルと同じ状態を続けている人が多いです。
小室さんは本書の中で女性の働き方や夫にどのように家事育児に協力してもらうかなどご自身の体験を交えて紹介してくれています。小室さんが働いてきた会社は大手なので、全ての会社に当てはめにくい事例もありますが、それでも仕事と家庭の両立に現在進行形で悩んでいる女性には非常に参考になる内容です。
仕事ができる人の時間の使い方
ゆり(28歳 求職活動中)
マルチタスクで自身をすり減らしがちな女性におすすめのビジネス本のタイトルは、「モノを捨てるとスピードが上がる 仕事ができる人の時間の使い方」です。この書籍は、私を心配した父がもっと生産性の高い時間の使い方をできるようにという願いを込めて、プレゼントとして手渡してくれたことがきっかけで所持しています。
著者は中谷彰宏さんという方で、早稲田大学第一文学部演劇科卒、博報堂でCMプランナーを経てビジネスや恋愛エッセイなどのロングセラー、ベストセラーを出版されており、講演会なども全国で主宰されています。
「整理整頓ができると気持ちがすっきりして快適な生活を送れる」「仕事ができない人間だとレッテルを貼られると、自尊心を傷つけられてしまう。それをどのように回避できるかアプローチを分かれば人間の魅力につなげられる」など、人が笑顔のある毎日を繰り返すためにできることが書いてあります。仕事ではもちろん、プライベートで悩んでいる方にも目を通してほしいです。
オトナ女子の気くばり帳
マコ(27歳 事務職)
オトナ女子の気くばり帳を購入したのは、同じ職場の先輩社員がとても気配り上手な人で、その人に近づきたいと思い色々と書籍を探していたところ、Amazonのランキングで上位だったのを見つけたのがきっかけです。人間関係を円滑に保つための気配りのノウハウがわかりやすく丁寧に説明されています。
この本では気配りについて「媚びない・無理しない・さりげない」という3つのルールを挙げています。普段から意識していてもなかなか実践するのは難しいですが、上司や部下、同僚、そしてクライアントなど、仕事において人間関係を円滑に保つのは非常に大切なことなので、この本を通して気配りの重要性を再認識することができたと感じています。
自分に合う本を見つけて仕事に活かそう
日常的に読書をする習慣がないという方の場合、まずは自分の仕事に関わるジャンルのものから選んだり、「マンガでわかる」など内容を掴みやすいものから読んでみるのも良いでしょう。口コミなどを参考にしながら自分に合ったビジネス本を見つけて、「読んだら終わり」にならないよう、自分なりに仕事への活かし方を考えてみてください。