ビジネス向け財布のおすすめデザインは?選び方のポイント
ビジネスシーンでは財布を取り出したところを他人に見られることも多いものですが、その時に財布の種類などからその人の性格などが見えてしまいます。自分でも使いやすく、また評価を高めるような財布選びにはどのようなポイントがあるのかまとめています。
ビジネスマン用財布の選び方のポイントは?
社会人にもなれば自分でお金を払う機会が増え、ランチや飲み会などでいったんまとめて支払いをするシーンも増えてきます。その際、実は周囲に財布を見られていることも多いものです。
学生のうちはナイロン製の二つ折りの財布でも誰も気にしませんが、さすがにスーツスタイルの社会人ではそれは悪い意味で目立ってしまいます。自分の持ち物にもしっかりこだわり、管理をしている人こそ社会人としてしっかりした人と見られますので、ビジネス用の財布をしっかり選びましょう。では、ビジネスマン、特に男性のスーツスタイルに合った財布とはどのようなものなのでしょうか。
ビジネスマン用の財布はデザインで機能が決まる
財布というものは当然、お金などを収納するためのものですが、そのために最も大事な要素がデザインです。デザインで財布の機能がほぼ決まってしまうというくらい大事な要素ですので、選ぶ前にはデザインについての基本を理解しておきましょう。
長財布か二つ折りか
財布のデザインを大きく分けると、長財布か二つ折りかとなります。最大の違いは「お札を曲げずに入れられるか」にありますがそれだけではありません。ポケットの数が多いのは二つ折りの財布の方が多くなり、また収納の際には長財布が薄く多くの面積を必要とする一方、二つ折りは厚いですが省スペースとなります。
長財布ならファスナーの形にも注意
長財布の場合は、もう少し注意しておきたい点がファスナーの形です。長財布では「かぶせ折り」「ラウンドファスナー(ラウンドジップ)」「L字ファスナー」といった種類でさらに分かれます。
- かぶせ折り:財布を二つに折ってかぶせるようにしてお札を隠すデザイン。スリムなのが特徴。
- ラウンドファスナー:折り目以外の周囲をファスナーで覆ったもの。大容量の財布に多い。
- L字ファスナー:財布の周囲をL字にファスナーで覆ったタイプ。かぶせ折りとラウンドファスナーの中間。
使いやすさを考えるならかぶせ折り、耐久性や中身の保護を考えるならラウンドファスナーです。L字は機能的に中間になりますが、デザインに好き嫌いが出てきます。知らなかったという人は、ぜひ自分の財布のデザインも確認して使い勝手を考えてみてください。
ポケットの数が多いか少ないか
基本的に財布はポケットの数が多いほど分厚くなります。ポケットを作るとその分だけ生地に厚みを持たせる必要が出てくるからです。また、カードポケットがカードを入れた際に重なりが出てくるデザインはカードが増えるほど厚くなります。
ビジネスシーンでは長財布が基本
財布のデザインと機能について簡単に解説しましたが、ビジネスシーンでの財布は基本的に長財布となります。もちろん、二つ折りではいけないということはありませんが、スーツスタイルの場合には長財布の方が何かと機能的だからです。
1 ジャケットに入れても目立たない
スーツスタイルでの財布の収納位置は、ジャケットの胸の内ポケットもしくはカバンの中です。会計時にさっと取り出したり、また手ぶらでランチに出かけたりという場合は胸のポケット一択となります。この場合、薄い長財布でなければスーツのジャケットのデザインを崩してしまうためです。
2 お札が曲がらない
お金のやり取りが増えるのも社会人には多いですが、誰かとお金のやり取りをする際に、グシャグシャに折り曲げられたお金を渡されるとイヤな気分になります。気分の良いお金のやり取りをするためにもお札が曲がらない長財布がベターです。
3 カバンにも収納しやすい
男性のビジネスバッグは必要最小限の大きさにしているという人も多いですが、その場合カバンの中にはほとんどスペースがありません。ちょっとした隙間にシュッと入ってくれるのは厚みのある二つ折りデザインよりもスリムな長財布です。
ビジネスシーンでは二つ折り財布はダメなの?
ビジネスシーンでは長財布が基本だと言いましたが、二つ折りの財布がダメということではありません。ただ、内ポケットに入れにくい、お金やカードを取り出すまでに時間がかかるなど、様々な場面で使いにくさが出ることがありますので、それを許容できるなら構いません。
二つ折りの財布はパンパンに膨れやすいので、カード払いやケータイ決済が主で、あまり現金を持ち歩かないスタイルの人や、細かく仕分けして収納したいという人向きです。
ビジネスマン用財布選びのポイント4つ
ビジネスマンがビジネスシーンで使う財布は、素材、色と柄、機能性、持ち歩く現金とカードの4つのポイントを考慮して選びます。
1 素材は本革がおすすめ
素材については本革一択と言ってもよいでしょう。合成皮革でも上質なものはありますが、使っていくうちに品質が劣化しやすいため、皮素材の財布がおすすめです。品があり、耐久性もありますし、使い込む中でより味が出てきます。
2 色はブラックかブラウンを選ぶ
色はブラック系かブラウン系がベターです。この色系統でもまた細かく種類がありますが、この系統であれば好みの色で構いません。
皮素材でもネイビーの財布もありますが、ナイロンに多いこともあって品によってはチープに見えることがあります。よほど好きでなければ避けた方が無難です。
柄については、基本は無地のものを選択します。ブランドロゴが強調されているデザインのものはビジネス用の財布としては品がない、目立ちたがりという印象を与えかねないので控えるのが賢明でしょう。
3 機能性を重視するなら財布の薄さを考える
機能性を考えるのであれば、重視したいのが薄さです。長財布だとしてもカードやレシート、小銭などを大量に詰め込めば当然分厚くなり、スーツのシルエットを壊したり収納に苦労することになります。必要最小限のものにしつつ、薄く目立たないようなものが理想的です。加えて軽さや耐久性、防水性能なども考慮して選ぶようにしましょう。ファスナーの形は好みで構いませんが、求める機能でおおよそ決まってきます。
4 持ち歩く現金やカードの多さで考える
財布のデザインや機能だけで財布を選んではいけません。自分が普段、いくらほどの現金を持ち歩き、そして何枚くらいのカードを持ち歩いているかを考える必要があります。
交通系のICカードやキャッシュカード、決済用のクレジットカードに現金という程度の人もいれば、こうしたカードを複数枚ずつ所持している人もいますし、お店のポイントカードなどを持ち歩いたりレシートは大事に取っておくという人もいます。経費の立て替えは別で管理したいなど様々な要望があるはずです。こうしたことを考えてポケット数や財布のデザインを検討しましょう。
カード利用が多い人は、財布の内側だけでなく外側にもポケットがついているデザインの財布が便利です。小銭入れを別で持っている人は札入れのみの財布もスリムで使いやすいでしょう。
ビジネスマンがお尻のポケットに財布を入れてはいけない3つの理由
カジュアルな服装ではお尻のポケットに財布を入れている男性も多く見かけますが、ビジネスシーンでは避けるようにしてください。
1 ズボンと財布を痛める
ビジネスシーンで履くようなズボンでは、お尻のポケットはデザイン上ついているだけで、物を入れることを想定していません。そのため、ポケットに財布を入れていると生地を傷めます。また、座った時などに財布にも負担がかかり、財布を傷める原因となります。
2 姿勢が悪くなる
厚みのある財布ほどそうですが、着座時には財布を入れた方のお尻がどうしても浮き上がってしまいます。それが連日続くことによって背骨や骨盤にゆがみが出てくるようになります。集中力の低下や肩こり、腰痛など様々に悪影響が出てきますので気をつけましょう。
3 紛失・盗難の危険がある
お尻のポケットに財布がある場合、お酒の席や満員電車などでもしも落としてしまったり盗難されても気づかない可能性があります。カジュアルシーンのようにチェーンを付けるわけにもいきませんから、リスクを避けるためにもお尻のポケットには入れないようにしてください。
ビジネスマンに聞いた社会人デビューした時に買った財布体験談
厳しい就活をくぐり抜け、晴れて社会人になった時にはどのような財布を買うといいのか迷っている人に、先輩の体験談を紹介します。
はじめて買ったのはバーバリーチェック
あべタクト(26歳)
私は、バーバリー、ブラックレーベルの長財布を使っていました。値段は4万4000円でした。大学4年生の冬に当時住んでいた群馬県高崎市の高島屋で購入しました。社会人になるにあたって黒革のカッコいい長財布を買おうとネットで探していました。
当時ブランドで名前を知っていたのがヴィトン、グッチ、バーバリーくらいしか無かった私は、この中のどれかのブランドで買おうと思っていました。ヴィトンは値段が高くて手が出なかったですし、グッチはデザインが好みでありませんでした。
そこで目にしたのがバーバリーのブラックレーベルです。シックな黒革にさりげなくバーバリーチェックが見える所にあるデザインです。一目惚れして気がついたら購入していました。
実際使って見てもカードが20枚近く入りますし、コインポケットもしっかりと容量があり使い易かったです。今でしたら当時より若干価格が下がって3万弱でネットに出ていますので、これから社会人デビューされる方にもオススメです。
ビジネスマンの財布選びにはその人のスタイルが出る
ビジネス用の財布は非常に多くの種類がありますが、それだけ求められる機能やニーズがあるということを意味しています。自分のスタイルに合った財布を探すのは大変でもありますが、自分の個性の表現のひとつとして大切にしたいものです。
見た目を重視するのか、機能性を重視するのか、または容量や使いやすさを重視するのか、自分の利用スタイルに合わせて選ぶのが良いでしょう。プライベート用とは財布を分けて使っている人もいます。
財布選びにはその人のスタイルが出ますので、財布を見ればその人を知ることができます。だからこそ、ついつい他人の財布にも目が行ってしまうこともあります。見られた時に恥ずかしくない、自慢の財布を選んで持ち歩きましょう。