信頼される人とされない人の違いは?共通する9つの特徴
信頼される人に共通している特徴を解説します。日頃の些細な行動や発言の違いで、信頼される人とそうではない人との間には明確な差が生まれます。仕事やプライベートにおいて、多くの人から信頼される人になる方法をまとめました。上司や取引先から信用を獲得したいという社会人は参考にしてください。
信頼される人になると仕事がうまくいく
出世につながる大きな仕事を任されたり、周囲にも慕われるためにサポートを得やすくなったりと、信頼される人になることは仕事をしていく上で非常に有利となります。
もちろん、ただ淡々と仕事をこなすだけでは周囲の信頼を得ることはできません。実績を作ることや自身のスキルアップ等も仕事における信頼獲得につなげるためには重要なことですが、その他にできることはないのでしょうか。信頼される人に共通する特徴をチェックして、自分がより働きやすい職場環境を作っていきましょう。
信頼される人と信頼されない人との違いって?
信頼される人と信頼されない人の決定的な違いは、自己中心的な考え方をしているか、相手のことを考えているかということです。
自己中心で自分本位な人は、自分のためになることや自分の得に直結することに大きな興味や関心があるため、なかなか相手や他人のことにまで気が回りません。そういった考え方はいくら隠しても周りからは少なからず見抜かれてしまい、信頼を失ってしまいがちです。
一方、信頼される人は相手のことをよく考えて行動することができますし、場合によっては自分の利益よりも他人の利益を優先することもあります。このような人は、他人からも大きな信頼を得ることができます。
仕事で信頼される人の特徴9つ
仕事で信頼される人になる方法はいくつかありますが、どれも特別なことではなく当たり前のことばかりです。そのような当たり前のことを「当たり前にできる」ことこそが、信頼される人に近づく上で必要不可欠となります。
1 時間を守る
信頼される人になるための基本的な方法として、時間を守るということがあります。
「時間を守るなんてあたり前」と思いがちですが、時間を守るということは簡単なことではありません。
時間を守るためには複数のステップがあります。待ち合わせをするのであれば、移動時間や交通機関の遅れ等も想定した上で間に合う時間を相手と約束する必要がありますし、他の予定や都合の調整もしっかりと考慮しなければなりません。あらかじめ待ち合わせの場所までの最適なルートや代替ルートも検討しておき、それでも不測の事態に備えて早めに待ち合わせ場所に到着するように行動することも必要です。
そういった行動を積み重ねている人だけが、時間を守ることができ、相手からの信用を得ることができるのです。
2 締め切りを守る
時間と同様に、締め切りを守るということも、信頼のおける人物として認められる上で重要な要素です。
信頼される人は、取引先や上司から依頼された仕事で「いつまでに完了可能か」という締め切りを聞かれた場合、自身の業務の処理スピードも加味し、最短の締め切りを提示することができます。こうした有言実行を実現できる人は信頼を得やすいタイプの人間です。
3 ルールを守る
会社の中にはたくさんのルールがあります。そのルールの中には、面倒に感じてつい破ってしまうようなルールや、破ったとしても罰則がないようなルールというのもたくさんあるでしょう。
しかし、どんなものであってもルールはルールです。組織に属した社員である以上、そのルールは守る必要があります。ルールを守らず破ったり、文句を言うような人は信頼してもらうことができません。
4 他人のせいにしない
仕事では一緒に働く同僚、上司・部下、先輩・後輩、お客様というように、多くの人と関係を持つことになります。多くの人と関係を持つと、発生した失敗やトラブルが自分の責任ではないと感じてしまうことも多々あるものです。そもそもお客様からの要望に無理があって、ミスや失敗が発生してしまうケースというのも少なくありません。
しかしどのような場合であれ、他人のせいにばかりしていては周りの人からは「自分の非を認めない人」と思われて信用してもらうことができません。
「全ての責任が自分にある」と考える必要はありませんが、自分に何かできることや落ち度はなかったかを常に考え、次に活かせるようにしましょう。
5 他人の悪口を言わない
学校でも会社でも必ず他人の悪口を言う人は存在します。誰かの悪口ばかりを言っている人には「悪口ばかり言っている人」「自分の非よりも他人の非を責める人」というイメージが定着するため、周りからは信頼してもらえなくなってしまいます。
悪口を聞いている人からすると、「この人は自分の悪口を同じように誰かに言っているのではないか」と感じてしまうものです。自然と周りの人から敬遠されてしまい、組織から孤立して仕事にも悪影響となるため注意が必要です。
6 口が堅い
周囲の人間関係において、誰かの秘密や個人情報を他人に言わないということは重要なことです。特にビジネスシーンにおいて口の軽い人は信頼されることはまずありません。
どんな話であっても、秘密・機密事項・個人情報に関しては、本人から「言わないでほしい」と頼まれていなくても絶対に他人に言わない人が一番信用されます。
重要なことは、よほど必要ではない限り、相手が誰であっても他言しないということです。
よくありがちなことは「この人なら話しても大丈夫だろう」と考えて話してしまったところから話が広まってしまうということです。一回でも秘密・機密事項・個人情報を誰かに話してしまい情報が広まってしまうと取返しがつきません。
特に最近はSNSやフェイスブック等で簡単に情報が広まってしまうため、「話す」という行為だけではなく、どこかに発信するという行為にも注意が必要です。
7 些細なことでも手を抜かない
物事を進めるにあたり、慣れれば慣れるほど些細なことには手を抜いてしまいがちです。特に、大きい成果を求めたり、スピードを重視するがゆえに些細なことを後回しにしてしまったり、チェックをしないということもよくあります。
しかし、周りの人はそういった些細なことをよく見ています。結果として大きな問題にはならなかったとしても、そのミスがきっかけで信頼を失ってしまうことは珍しくありません。慣れていたり、急いでいたりする時ほど些細なことにまで注意をするようにしましょう。
8 他人のことを思いやれる
何かを行動する時に「自分のためになるかどうか」「自分の利益になるかどうか」を考えることは悪いことではありません。しかし、そればかりを考えて行動している人は周りから信用してもらうことができません。
自分の利益ばかりを考えている人は、必ず行動にもムラが出ます。例えば、上司から言われた仕事は上司から評価をしてもらうことができると考えて率先してやりますが、直属の上司ではない人から頼まれた仕事は自分の直接の評価につながらないために後回しにしてしまいます。もしくは、自分のチームのトラブルには率先して対応しても、隣のチームのトラブルは手伝わないということもあります。
しかし、そういった行動は多かれ少なかれ周りの目にとまるものです。長期的な目線で見ると、他の人や周りのことを考えて行動できる人の方が、周りからの信頼も得やすくなります。
9 発言にブレがない
信頼される人ははっきりとした意思表示ができ、発言にブレがない人です。発言内容が二転三転する人だと、「この人を本当に信じていいのだろうか?」と周りは疑ってしまうものです。
自分の信念を絶対に曲げない、頑固過ぎるというのは考えものですが、できるだけ曖昧な発言を避けることは信頼獲得のために重要なことでしょう。
信頼される人は相手のことをよく考えている
信頼される人になりたいと考える方は多いものですが、意外と勘違いしてしまいやすいのが「信頼されるためには何か大きなことをしなければならない」と考えてしまいがちなことです。
信頼される人になるために特別なことは何もありません。周りから信頼される人には多くの特徴がありますが、何よりも相手に対し配慮できるかどうかが重要となります。相手のことを考えていれば、約束や時間も守ることも、誠実に対応することも、何かを相手のせいにすることもありません。
自己中心的な人であればあるほど信頼される人に近づくことは簡単ではありませんが、「この人は信頼できる」と評価されれば、ビジネスにおいてもプライベートにおいても得することが多くなります。ご紹介した特徴を少しずつでも、地道に意識してみてください。