社員旅行に行きたくないときの上手い言い訳4パターン
社員旅行に行きたくないことで悩んでいる社会人は多いもの。どうしても社員旅行に行きたくない場合は断ることもできますが、社会人として上手に断り、仕事や職場の人間関係に悪影響が出ないよう、体調不良や友人の結婚式など当たり障りのない理由を考えておくと後々面倒が起こりません。
社員旅行に行きたくない人は意外に多い!
社員旅行という社内行事は下火を迎えていましたが、最近ではまた少しずつ行う会社が増えてきています。しかしその一方で、求人票に「福利厚生:社内旅行あり」と書かれていると応募者が減るとされるほど、社員旅行に行きたくないと考えている人がいるというのも事実です。
会社側と従業員にはこのように意識の違いがあるもので、社員旅行がいざあったとしても断れるものなら断りたいという人は少なくありません。
社員旅行に行きたくない場合は断っても大丈夫なものなのか、また断るにはどのようにしたらよいのかなどをまとめました。いざ社員旅行を前にして考えてしまう人はぜひ目を通してみてください。
社員旅行は絶対に行かなくてはならないの?
そもそも、その企業の社員であるからといって、絶対に社員旅行に参加しなければならないものなのでしょうか。
就業時間内の社員旅行の場合
社員旅行の日程によって、参加への強制力が強くも弱くもなります。
平日の就業時間内に出発、もしくは現地集合というスケジュールであれば、「通常業務」の範囲とみなされ、社員旅行に強制力が発生します。休日出発でも「研修旅行」という名目があれば強制になり得ます。
多くの社員旅行は、会社が定休日になる前日、または前日夕方や夜に出発または現地集合でスタートします。こういった場合はほぼ強制と考えて間違いありません。社員旅行を欠席することで欠勤扱いになる可能性もあります。
休日出発の社員旅行の場合
研修旅行などの名目でない限り、休日出発または現地集合の社員旅行に強制力はありません。ただ、あくまで仕事ではないという位置づけになるため、適切な理由があれば断っても欠勤扱いにはならないでしょう。しかし、暗黙の了解で全員参加のような雰囲気を出している会社が多いのも事実です。
行きたくない社員旅行のドタキャンは可能?
社員旅行は急に始まることはないので、事前に断っておけるならばそれが一番です。しかし、雰囲気上なかなか言い出しにくく、断るタイミングを逃してしまった場合や、何かの事情によってドタキャンをしなくてはならないこともあります。
社員旅行をドタキャンすることは可能ではありますが、この場合、職場を休む場合と同じくそれなりの理由が必要と考えるのが普通です。病気であったり急な法事だったり、様々な理由を付けて休むようにしましょう。内容によっては遅れての合流でもよいと言われることがありますので、社員旅行中の期間が埋まるような理由を考えましょう。
行きたくない社員旅行でもできるだけドタキャンは避ける
もちろんですが、できるだけドタキャンは避けるべきです。ドタキャンをするという行為は、社員旅行自体には影響がないとしても、社会人としての信用を落とすことになります。少なくとも、キャンセルをするのであればその理由を早めに告げるようにしましょう。
社員旅行に行きたくないときの言い訳4つ
それでは、行きたくない社員旅行を断るための方法としては、どのような理由を使うのがベストなのでしょうか。
1 資格試験・大会などがあることにする
自分の評価を落とすことなく、社員旅行を断るために良いのが趣味の分野での資格試験や大会があることにするということです。仕事に関する資格試験は日程のチェックなどが用意なので避けた方がよいでしょう。
趣味に関する資格試験や大会であれば、規模は問いませんので知られることもありませんし、またプライベートも頑張っている印象を与えることができます。ただし、基本的にこれらは休日に発生するべき出来事ですから、平日に旅行が組まれている場合には使えません。
2 乗り物が苦手ということを理由にする
社員旅行では飛行機やバスなどで移動することになることが多いものです。そのため、乗り物酔いがひどい、高所恐怖症であるなどを理由に断るという方法もあります。ただし、普段から乗り物に頻繁に乗って移動している営業職の人が言うと嘘がバレやすいので、信憑性があると思われる範囲で使うべきでしょう。
3 友人の結婚式があることにする
大事な友人の結婚式があるというのは最も効果的な理由です。社員旅行を強制したがる人も、これには反論できないという風潮があります。
しかし、場合によっては遅れて合流するように求められる場合もあります。できるだけ遠くで行われる式に参加したことにしておくのが良いでしょう。一度そういう経験があると、写真を残しておくと使えます。式場や場所・地域なども具体的に話を作っておくことが大切です。
4 家族・親戚関係の行事があることにする
社員旅行を「家族や親戚関係の行事がある」という名目で断ることも可能です。
ただし、冠婚葬祭は基本的に社員旅行を断るために十分な理由ですが、あまりにも近い家族の冠婚葬祭は、上司などからも祝儀や香典などが出される可能性がありますので避けるべきです。この場合も友人の結婚式のときと同様、断り方をしっかりと考えておきましょう。
断る理由は5W1Hを考えておく
様々な理由で断ることはできますが、その理由にリアルさを出すためにも、しっかり5W1Hを考えておくようにしてください。具体的なところまでしっかり回答できてこそ、行かなくて済むようになります。突っ込まれたときに動揺したり、「それならこうしたら行けるよね」とならないように準備をしっかりして理由を伝えましょう。
やってはいけない社員旅行の断り方
社員旅行に行きたくないからといって、不謹慎な断り方をしたり、ガンコに拒絶したりするのは避けるのが賢明です。
1 お葬式を理由にする
お葬式などは予定を組むことができませんので、社員旅行に限らず様々な用事のドタキャンの常套句として使われます。本当にそうした予定が入ってくるのならば別ですが、毎年のように社員旅行のたびに家族親戚が亡くなるとなると、流石に嘘だとバレてしまいます。
特に、近い身内の不幸なら上司が香典などを持たせることもありますので注意が必要です。また、何より気持ちとして良いものではありませんので避けた方がよいでしょう。
2 完全に拒否する
「社員旅行へ行きたくない」という気持ちになるのは仕方のないことですが、それを周囲に対し、あまりにも主張し過ぎるというのはよくありません。
会社はあなたのために一部の費用を負担し、また幹事にあたる人は頑張って公私の時間を割いて準備にあたってくれています。それを全否定するような断り方をするのは「自己中心的なヤツだ」と社会人としての信用を落としかねません。
会社側や同僚はあなたが行くことを望んで期待していますので、本音はどうあれ「本当はぜひ参加したかったのですが…」という残念な気持ちをアピールすることを忘れないようにしてください。
行きたくない社内旅行を断ったら返金がある?
社員旅行に行かなくて済んだとしても、そもそも社員旅行の費用は、社員旅行に行かなければ自分に戻ってくるのでしょうか。
戻るお金と戻らないお金がある
社員旅行の参加費用が実費となっている場合や、毎月の給料から天引きされて積み立てられている場合は、キャンセルすることによって返金を受けることができる可能性があります。ただし、実際に飛行機や施設のキャンセル費用が発生する場合にはその分の費用が戻ってこないこともあります。
また、「親睦会費」などの名目によって徴収されている場合には、社員旅行費は返金される可能性は低くなります。ドタキャンは会費が戻ってこなくなる可能性が高まりますので、事前に断れるなら断っておく方が正解です。
実費を理由に社員旅行を断るのは可能?
社員旅行が実費になっている場合、「実費だから行きたくない」「お金がないので行けません」と主張できるかと言えば、可能ではあります。しかし、周囲を落胆させることにはなるでしょう。
社員旅行の費用は、実費の場合には賃金などから無理のないレベルになっているはずなので、それを理由に社員旅行を断るなら借金などの心配をされる可能性もあります。
社員旅行へ行きたくないなら今一度理由を度考えてみよう
社員旅行へ行きたくないという主な理由としては、以下のような内容が多い傾向にあります。
- 行先が毎回同じで、自分の行きたいところに行けない
- 休日は自分の好きなように過ごしたい
- 望まない行事にそれなりの費用を負担することになるのが嫌だ
- お酒を強要されるから、宴席の雰囲気が苦手
- 毎回、出し物を強要されたり、メンバーでの練習に駆り出される
- 会社の人と一緒に行動して気を遣うのが嫌だ
- 仕事とプライベートは線を引きたい
- 女性が少なく、年齢差もありつまらない
社員旅行に行きたくないという人は多いですが、その中には「何となく」という人も多く、よく考えてみると「そこまで嫌じゃない」という人も少なくありません。
しっかり考えてみても、やっぱり行きたくないと思いが強まるなら、計画的に断る方法を考えてもよいでしょうが、会社側が社員旅行を計画し、その費用も一部負担してくれるのはそれだけの意味や目的があるからです。実際、参加してみると「意外と楽しかった」「同僚とコミュニケーションが取れて仕事がしやすくなった」というような声も多いもの。そういったものを汲み取って、参加してみるのも悪くはないのではないでしょうか。
社員旅行に行きたくないときは計画的に断ろう
社員旅行が通常勤務の範囲内ではない場合、会社側が参加を強制できるものではありません。そのため、行きたくないなら断ることが可能です。せっかくの機会ですから行けるのなら行くのが一番ですが、事情は人それぞれですから、無理をしてストレスを溜めるくらいなら断っても問題ありません。
しかし、断るにしても社会人ですから、信用を失わず、そして準備してくれた会社や幹事に失礼のないように断る必要があります。また、ドタキャンはそうした準備をしている方にも負担をかけますし、また自分に返ってくる可能性のあるお金が失われる可能性があるため、極力避けるべきです。断る際には「行きたかったんだけど行けない」、もっともな理由を伝えて計画的に断るようにしましょう。