遅刻癖が直らない人にありがちな3つの特徴と改善策
遅刻癖があっても謝罪弁解をすれば何とかなると考えている人は非常に危険です。遅刻癖がある人はプライベートで他人から信用されないだけではなく、ビジネスシーンでも多くの悪影響を及ぼします。遅刻癖による仕事への悪影響と解消法をまとめましたので、遅刻癖がある人はこれを読んで改善しましょう。
遅刻癖を改善しよう
遅刻癖がある人の中には「謝ればいい」「周りの人は遅刻を許してくれるから大丈夫」と楽観的に考えている方も少なくありません。しかし、遅刻癖は自分以外の人間の時間を奪う行為であり、大きな迷惑や悪影響を及ぼしますので、当然ながら信頼も失ってしまいます。遅刻癖がビジネスに及ぼす影響の大きさを理解し、遅刻癖を改善しましょう。
遅刻癖がある人の特徴
遅刻癖がある人の特徴と言うと「計画性がないこと」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
確かに、遅刻癖があるということは「目的の場所に行くまでにどのくらいの時間がかかり、どんなことが想定されるから、何時に起きて、何時までに準備する」という計画性がないと判断できます。
しかし、遅刻癖があっても仕事の納期だけはしっかりと守ることができるという人もたくさんいます。遅刻癖がある人が必ずしも計画性がないかというとそうではありません。
1 自分に甘い
遅刻癖がある人は自分自身に甘く、「うっかり寝坊して遅刻してしまう」という人とは違い、確信犯のように寝坊して遅刻しているということがよくあります。
本当は起きなければならない時間に目覚ましがなっていることにも気付いており、起きなければ間に合わないということまで理解しているにもかかわらず、自分に甘いため起きることができません。そして、ギリギリまで寝ていたいという自分の欲求に逆らうことができずに寝てしまい遅刻してしまうのです。
また、他にも「駅まで走らなければ間に合わない」ということが分かっているにもかかわらず、自分に甘いため走って疲れることを拒否し、遅刻するということを選んでいるということもよくあります。
2 他人に甘えている
遅刻癖がある人によくあるのが、普段は頻繁に遅刻するわりには、大きなトラブルでクライアント先に謝罪訪問に行かなければならないというような「何があっても絶対に遅刻はできない日」に限っては遅刻しないというケースです。
つまり、本当は「朝何時に起きて、どういった準備をして、何時に家を出て何時の電車に乗らなければいけないか」というようなことを全て理解しており、そう行動することができるにもかかわらず、「今日なら遅れてもいいか」「謝ればいいか」と他人に甘えており遅刻していることが多いということです。
さすがに「遅刻しても謝ればいいか」では済まないようなシーンの時には他人に甘えることはできないため、そういった時だけはしっかりと時間に間に合うように行動することができます。
3 待つことが嫌い
自分が待たされるのが嫌で仕方がないということも、遅刻癖の原因のひとつです。一分でも無駄な時間を過ごしたくないがために、「自分が待つくらいなら相手を待たせてしまえ」という自己中心的な考えのもと、半ば確信犯的に遅刻をしているのです。
このタイプの人間には「時間を無駄にしたくない」と考えるわりに時間の使い方が下手な人が多いため、ちょっとした時間をどう有意義に過ごすのか、日頃から工夫することが大切です。
遅刻癖が直らない人がビジネスシーン与える悪影響
ビジネスシーンにおいて、遅刻癖のある人が一人でもいると小さな問題から大きな問題まで、様々な問題や悪影響が発生します。
1 余計な工数がかかる
ビジネスシーンにおいて遅刻癖があると、遅刻癖がある人のために余計な工数が色々とかかります。
本来であれば、遅刻癖がある人がやるべき仕事を誰かが代わりにやることになってしまうということが考えられます。
また「今日はまたあの人は遅刻しているのか」「何時に来るのか」というように、遅刻癖がある人について情報を交換する必要があり、数分程度ですが確認する時間が必要になります。
また、朝礼等を行っている会社では、朝礼の内容を遅刻癖がある人に別途で共有しなければならないなど余計な工数もかかってしまいます。
2 チームの輪が乱れる
遅刻癖のある人がいると、チームのような組織体において「ルーチンで決まった時間から何かを分担して始める」ということができなくなってしまい、チームの輪が乱れがちです。
また、遅刻癖がある人がいると、遅刻癖のある人の上司や関係者に対し、少なからず「なぜ遅刻を許しているのか」「もっと注意しろ」という周りからの圧力や不満が発生してしまいます。
3 周囲からの信用を失う
遅刻癖がある人は、どんなに仕事の処理能力が高かったとしても、本当の意味で周りから信頼してもらうことができません。特に重要な仕事であればあるほど「重要な場面で遅刻癖がある人が遅刻をしたらどうしよう」ということを考えなければならないため、上司や周りの人は自信を持って仕事をお願いすることができません。
また、お客様からの問い合わせを受けるようなシーンでも、始業時間に遅刻癖がある人がいないと「あの人は始業時間に電話してもいつもいない人」という印象になるため信用を失ってしまいます。
「信用できない」=「仕事を任せられない」ので、当然ながら出世につながる大きな仕事も任せてはもらえません。
4 遅刻癖が周りに連鎖する
遅刻癖がある人が一人でもいると「遅刻する」という行為が周りに連鎖していきます。
「あの人はよく遅刻しているから、自分も少しくらい遅刻してもいいだろう」と考える人が出てくる可能性もありますし、若手の新人社員が先輩社員の姿を見て「遅刻してもいいのかな」と考えることもあり得ます。
本来であれば遅刻をしないということは当たり前のことにもかかわらず、真面目に時間を守っている人と遅刻癖がある人が同じような評価をされていると、不公平に感じてしまうようなこともあります。その結果、「評価が変わらないなら真面目に出社していることがバカらしい」と考えるようになってしまい、遅刻する人が増えてしまう事態に陥ることもあります。
遅刻癖が直らない人の遅刻癖を改善する方法
遅刻癖を改善するために「目覚ましの音を変える」「手帳でスケジュールを管理する」などの方法もありますが、そういった方法では効果がない場合もあります。これは、遅刻癖がある人にはそもそも「遅刻を改善しよう」という気持ちや誠意が足りず、心のどこかで「遅刻してもいいや」と考えていることが多いからです。
本音では「遅刻してもいいや」と考えている人にいくら目覚ましの音を変えたとしても効果はありません。では、こうした人の遅刻癖を改善するためにはどういった方法が有効なのでしょうか。
1 遅刻癖が直らないことで周りに与えてしまう悪影響を自覚する
遅刻癖を改善するためにまず必要なことは、「遅刻癖がどれだけの悪影響を自分自身や周りの人に及ぼしているか」をしっかりと認識するということが非常に重要です。
遅刻癖がある人は、遅刻することでどれほどの時間や心配をかけているかを考えてみましょう。
例えば、週に約2回、30分の遅刻をしてしまう人がいるとします。
週に約2回ということは、月8回、年で約100回になります。30分間を100回遅刻するということは、合計で3000分ということなので50時間に及びます。もし、この遅刻をする人を待っている人が10人いれば、10人×50時間で500時間分も人を待たせていることになります。
また、待っている人達は「今日は何時に来るんだろう」ということを常に心配していますし、重要な仕事が入っている日であれば「来なかったらどうしよう」という心労が絶えません。
遅刻癖がある人は、他人を待たせている時間や心労といったような悪影響がどれほど大きいものかを理解できない人が大半です。まずは、自分の遅刻行為により周りにどれだけ迷惑をかけているのかを考えてみましょう。
2 遅刻癖が直らない自分に厳しくしてもらうよう周りの協力をあおぐ
本当に遅刻癖を改善したいと考えるのであれば、周りの人に協力を仰ぐということが一番効果的な手です。
遅刻癖のある人は自分に甘い人や他人に甘えてしまう人が多いため、あえて「遅刻を許さないで欲しい」ということを周りにお願いする必要があります。とはいえ、今まで遅刻癖のある人の遅刻を受け入れてきた周りの人が急に遅刻を許さないということは難しいため「遅刻○回につき○○を行う」というように罰則をあえて設けるという手があります。
また、遅刻をしないように周りの人から連絡をしてもらうということも重要です。
周りに協力してもらうことは情けないと考える方もいるでしょうですが、実際に遅刻してしまうよりはよっぽどマシです。そして、このように周りの人に協力してもらうことで、遅刻をしていたことでどれだけ周りに悪い影響を与えていたかということが分かるようになります。
遅刻癖が直らない人は遅刻癖の悪影響を重く受け止めることが大事
遅刻癖がある人は、遅刻という行動がいかに迷惑なことなのかを重く受け止めていないことが大半です。そして、遅刻をすることや遅刻したことを謝罪することに慣れてしまっているため、遅刻をしてはいけないという気持ちが薄れてしまっています。
遅刻をたくさんすることがどれほど周りの人に悪い影響を与えているかをよく認識し、自分の甘さや他人への甘えを解消し、改善していきましょう。