社会人の悩み

仕事のプレッシャーに負けない強い自分になる6つのこと

仕事でプレッシャーを感じてしまう新入社員は多いですが、プレッシャーは完全に無くすことはできません。良い受け止め方を研究して、プレッシャーを力に換えることが大切です。仕事でプレッシャーを感じがちな新入社員に向けて、そのためのノウハウ・考え方を紹介します。

新入社員は仕事上のプレッシャーを感じてしまいがち

新入社員が会社に入り、仕事を任せられるようになってくると、その新入社員が仕事にプレッシャーを感じてしまって参ってしまうということは少なくありません。新入社員という、まだまだ業務に関してのスキルや知識が不足している状態、また社内における位置や評価がよくわかっていない時期は、必要以上に仕事の成否などにプレッシャーを感じてしまいがちです。新入社員が仕事のプレッシャーと向き合う上で必要なことについて考えてみましょう。

新入社員が感じる仕事のプレッシャーの正体

「プレッシャー」とは良く言いますが、これは精神的に緊張した状態、要するにストレスがかかっている状態です。そのストレスの原因が明確にある場合を「プレッシャーがある」と言うことが多いです。

そのプレッシャーとはいわゆるストレスなのですが、これは危機を察知するからこそ生じる本能的なもので、プレッシャーを強く感じる人というのは、その仕事に対して何かしらの恐怖感、危険を感じているということです。

適度なストレスは脳や体の動きを活動的にしてパフォーマンスを向上させますが、過度になると物事がうまくいかなくなる原因になってしまいます。仕事に責任感があり、失敗してはいけないと強く思ってしまうことや、失敗した際の叱責などを恐れる心がプレッシャーになってしまいがちです。

新入社員とは言え、仕事に責任を持っているべき社会人でから、プレッシャーが全くないのも考えものです。プレッシャーから逃げるのではなく、どうすればうまく付き合えるかを考えるようにしましょう。

新入社員の仕事のプレッシャーとの向き合い方

プレッシャーは完全に無くすことはできませんから、正しい向き合い方を理解して、プレッシャーの程度を適切にコントロールしましょう。

不安の原因を考える

プレッシャーを感じる時には原因があるものですが、わからないままだと余計に不安が大きくなってしまいます。不安やプレッシャーの原因がわかれば、その原因を取り除くことができる可能性もあります。仕事やそこに関係する人や感情の動きなどをひとつひとつ考えてみて、原因を考えてみると良いでしょう。

失敗したときにどうなるか考えてみる

失敗した時のことが怖くてプレッシャーを感じる人は、失敗した時のことを考えてみてください。ただし、ここでの注意は、「周囲の失敗談などをもとに事実から考える」ようにすることです。妄想だけでは不安を大きくしがちです。先輩たちは多くの失敗を経験し、しっかり成長して一人前になっているはずです。「失敗しても大丈夫」「良い失敗の仕方」がわかれば、だいぶプレッシャーもやわらぐはずです。

プレッシャーがあることを否定しない

プレッシャーがある状態や不安な状態は悪いことだと思っている人は多いのですが、ある程度は誰でもあるものですから、「悪」ということではありません。そう思ってしまえば、考えるだけムダ、という考え方にもなります。仕事のプレッシャーそのものよりも、仕事を進めることを気にすることができるようになれば楽になるでしょう。

プレッシャーを客観的に観察してみる

プレッシャーが生じる時には、様々な「思い込み」が働いている場合が少なくありません。思い込みは主観的なものですから、客観的に自分を観察することで解除できる場合もあります。自分の任された仕事を客観的に見てみると「たいしたことない」事は多いものなのです。

仕事のプレッシャーに負けないために大事な事

仕事のプレッシャーに負けない、強い自分になるために大事なことが6つあります。覚えておくと良いでしょう。

1.生活習慣に気をつける

過度にストレスやプレッシャーを感じてしまいがちな時というのは、生活習慣が乱れていて、心身の調子が優れない時が多いです。特に食事や睡眠は重要です。

生活習慣がみだれると、無意識に働く体の機能をコントロールする自律神経のはたらきが乱れます。特に仕事でプレッシャーを感じている時は、緊張や興奮を感じている時に働く交感神経と呼ばれる部分が過剰に動き、アドレナリンが分泌されて心拍数や血圧が上昇し、「気が立った」「敏感な」状態になります。

こうなると自分や他人にも攻撃的になったり、夜も眠りにくくなったり、暴飲暴食に走ったりとストレス性の行動が目立つようになります。頑張りすぎず、規則正しい生活をしてしっかり休むことがプレッシャーやストレスに強くなる近道です。

2.過去の成功体験を思い出す

プレッシャーに負けてしまいがちな人は、何かがあると失敗のことばかりに頭が向かってしまいがちです。しかし、過去には失敗ばかりではなく成功したことも多いはずです。過去の成功体験を思い出すことによって、考えが成功に向かえばポジティブに仕事のことを考えられるようになります。

3.とりあえず仕事を進める

仕事というものは、始める前は大きく見えてしまいがちです。大きい山だとしても、登ってみたら意外と登れてしまうように、仕事も見上げていると大きいですが、手を付けてみれば意外とすぐに終わるものです。手つかずのままでプレッシャーを感じる前に、まずはある程度仕事を進めてしまいましょう。

4.最善を尽くす

プレッシャーに負けないために一番良い方法は、日々「最善を尽くすこと」です。できる限りのことをしたのであれば、それ以上はできないのですから、後は何も考える必要はありません。そう考えるとプレッシャーを感じることもなくなります。反省は全て終わってからしたら良いのです。

5.周囲と話す

仕事は一人でしているのではありませんし、自分ひとりに任された仕事だとしても、同僚や上司はグチぐらいは聞いてくれるはずです。「自分ひとりで頑張っている」ことによってプレッシャーを感じてしまうことは少なくありませんが、その状況を話すことができるだけでも、アドバイスやサポートが無いとしても楽になるものです。一人で抱え込まず、周囲と自分の仕事について話す習慣をつけておくと良いでしょう。

6.気をそらす

仕事でプレッシャーを感じがちな人は、気をそらすための方法をいくつか覚えておくと良いでしょう。おすすめは「部屋の掃除」で、部屋がすっきりすると前向きな気持ちになれます。体を動かすことにもなりますから、心身が軽くリフレッシュします。

新入社員が感じがちな仕事のプレッシャー

新入社員が感じがちな仕事上のプレッシャーがいくつかあります。心当たりがある人は、前述した仕事のプレッシャーに負けない強い自分になる6つのことを試してみてください。

「ミスは許されない」という思いのプレッシャー

新入社員にミスが許されない仕事を任せることはほとんどないのですが、本人が周囲の評価を気にしたり、自分のステップアップのためとその仕事を位置付けて「ミスが許されない」状況を作ってしまうことも少なくありません。

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自信の無さからくるプレッシャー

会議などで発言する機会が与えられていると、その1回1回に緊張を感じる人は少なくありません。こうした場合には、うまくやりたいと思う気持ちからプレッシャーを感じることもありますが、話すのが苦手などの理由で自信がないことからプレッシャーを感じることもあります。特に、自分で満足いくほどしっかり準備ができなかった場合にプレッシャーを強く感じてしまいがちです。

上司から叱られたことがトラウマになっているプレッシャー

上司から一度厳しく叱られた事があって、もう繰り返したくないと思っていると、仕事そのものやその後の評価が気になってしまってプレッシャーがかかってしまいがちです。叱られるばかりでなく、時には期待や激励の言葉もプレッシャーの原因になることがあります。

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ノルマがきついプレッシャー

営業や販売職では売上目標(ノルマ)がつきものですが、新入社員の中には「このノルマをこなせないとクビになる」と考えてしまったり、「エンドレスでサービス残業が発生する」「無能だと評価されてしまう」など極端に意識してしまい、プレッシャーになることも多いです。

仕事でプレッシャーをかけてくる人がいる時はできるだけ距離を取る

意図的にしろ無意識にしろ、新入社員にプレッシャーをかけてくる人が周囲にいる時には困ったものです。もし相手が明確にわかっている場合は、できるだけ距離を取りましょう。

教育係が「あの部署の新人にだけは負けるな」などと煽ってくるケースもあります。そういう場合は、正直に「プレッシャーをかけないでほしい」と上司に相談してみましょう。注意はしてもらえますし、そういった様子があれば現行犯で対応してもらえるようになります。

新入社員は仕事のプレッシャーを力に変えよう

仕事をしていれば誰でもプレッシャーは必ず感じるものですし、特に新入社員の時にはプレッシャーを感じてしまいやすいものです。ただ、プレッシャーは良い受け止め方をできれば仕事をする上での力にもなりますので、決して悪いことばかりではありません。

プレッシャーに慣れたり、強くなることはもちろん、受け止め方を工夫して、仕事のプレッシャーを力に変えられるように研究してみましょう。