職場へのお土産の選び方のコツと渡すときのマナー

職場にお土産を買っていく場合はどんなものが無難なのでしょうか?職場のお土産で気が利かない人だと思われないためにできることとは?選び方はもちろん、配り方・渡し方についても最低限押さえておくべきマナーがあるのです。

職場へのお土産の選び方のコツと渡すときのマナー

職場のお土産どうしてる?選び方から渡し方まで大解説

旅行や帰省、出張先から戻るとき、悩んでしまうのが職場へのお土産です。何を選べばよいのかはもちろんですが、下手なものを買っていったり、渡す時に失敗して「この人、気が利かない人だな」なんて思われたくはないもの。

職場へのお土産問題で毎回お困りの方に向けて、選び方のポイントや渡し方・配り方のマナーについて詳しく解説します。
お土産次第であなたの職場での印象は大きく変わるもの。「たかがおみやげで…」と楽観視すると後悔する可能性があります。しっかりチェックしておきましょう。

職場にお土産ってそもそも必要なの?

元々「各自、旅行先や帰省先でのお土産は不要」という社風の職場であったり、「職場での人間関係なんて気にしない」という方なら必要ないでしょう。
しかし、職場へのお土産で「お休みをいただいている間、仕事のフォローをありがとうございました」という感謝の気持ちや「旅先にこんなおいしいお土産がありました」という素直な感動を伝えることで、職場で良好な人間関係を築きやすいというのは確かです。
「もっと職場の人との距離を縮めたい」と考えているのであれば、お土産を買っていくと仲良くなるキッカケづくりとなるでしょう。

お土産の箱を持って同僚の女性と腕を組む男性

また、職場へのお土産が必要かどうかの基準は、有休を取っているかという点で判断する方が多数。有休ではなく、全員が休みの日にお出かけする場合は職場へのお土産は不要と考えてよいでしょう。

職場へのお土産選びのコツ

旅行や帰省、出張から戻ったときに職場へ配るお土産選びで気を付けるべきことを、7つのポイントに分けて解説します。

1 高額なものは避ける

職場へのお土産は価格帯にも悩むところ。せっかくだからと少し値の張るお土産を買う方もいるでしょうが、あまりに高額なものは職場の方々も負担に感じてしまいます。人数にもよりますが、1,000~3,000円以内を相場として考える方が多い傾向にあります。

2 個包装のお菓子を選ぶ

小分けのスイーツを指で摘まむ

個人ではなく職場でたくさんの人に渡す場合、個包装になっているばらまき系のお菓子がベストです。ロールケーキやバウムクーヘン、フルーツなど切り分けが必要なものは手間となり、最悪の場合放置される可能性があるのでやめましょう。

3 人数分より少し多めに準備する

「俺(私)これ好きなんだよね~」と、周囲に何の断りもなくいくつも持っていってしまう配慮のない人も意外と少なくありません。会社へのお土産を購入する場合、そういったハプニングも考慮して人数分より少し多めに買っていくのが望ましいでしょう。

4 日持ちするものを選ぶ

お土産は全員が同じ日に受け取ってもらえるとは限らず、食べるタイミングもまちまちとなります。そのためあまり日持ちしない、常温保存ができないような生菓子系のお土産は避けるのが賢明でしょう。クッキーや軽い口当たりのスナック菓子がおすすめです。おまんじゅうなどの和菓子も人気ですが、あんこが苦手な方も多いので注意しましょう。

5 手が汚れないものを選ぶ

一口サイズのクッキー

油で揚げたスナックや粉がまぶされているお団子などをチョイスしてしまうと、キーボードや重要な書類を汚してしまう恐れがあります。PC作業の多い事務職やデスクワークであれば特に注意したいところです。できれば食べる時に手や周囲を汚さないものを選ぶと安心でしょう。

6 できれば試食する

お土産をもらったとしても、不味ければありがた迷惑となり却って印象がダウンしてしまいます。自分自身がおいしいと感じるかどうかもお土産を選ぶ際には重要なポイントです。「これ試食したらすごくおいしかったんですよ、よかったらどうぞ!」と自信を持っておすすめされると、職場の人も安心してお土産に手を付けやすくなります。もし可能なら、ぜひ試食してその味を確かめてから購入しましょう。

7 味のバリエーションが豊富なお土産を買う

例えば、柿の種なら辛いものや辛さ控えめのものなど様々な味が選べるもの、クッキーならいちごや抹茶、チョコ味など、味のバリエーションが豊富なものを選ぶのもおすすめです。
味の好みに悩むのであれば、いっそのこと甘いものとしょっぱいものの両方を買っていくというのもアリでしょう。

職場でお土産を渡すときのマナー

旅行や帰省、出張先で職場へのお土産を購入したら、以下のような渡し方や配り方にも配慮しておきたいところです。

1 渡すタイミングはランチタイムが無難

同僚と昼食をとる社員

「会社の人達へお土産を買ったものの、渡すタイミングに悩んでしまう…」という方も多いのではないでしょうか。
同じ部署の人に配るのであれば、みんなが揃って休んでいるランチタイムがベストです。出社してから勤務開始までに渡すのもアリですが、忙しい時間帯はできるだけ避けるようにしましょう。

2 誰からのお土産かわかるようにする

席を外している間に誰からのものかわからないお土産を置かれると、手を付けるのも気が引けるものです。直接渡せるに越したことはありませんが、「○○です。こちら大阪のおみやげです。よかったら召し上がってください」とメモを添えておくのを忘れないようにしましょう。休憩室やロビーに箱ごと置く場合も、同様に「○○より博多土産です。ご自由にお取りください」などと明記しておきましょう。

3 お礼の言葉も忘れずに

有休を使って旅行へ行った場合には、「この度はお休みをいただきありがとうございました。こちら、よろしければどうぞ」と一言、お土産を渡すときに感謝の言葉を伝えましょう。

同僚男性に休暇のお礼を言う女性

職場へのお土産の選びどうしてる?体験談10選

職場へのお土産選びについて、社会人の皆さんから詳しくお話を伺いました。

自分がおいしいと思ったものを

ひなこ(30代前半 事務)


職場へのお土産を持っていこうと考えるのは、1週間程度の長期の休みをもらった時です。私の働いている職場は人数も多く、お菓子を配るだけでも時間がかかるので2日ほどの休みの場合にはやめておきます。

ちょっと気になる時には、社員や上司のみにお土産を買って帰るようにします。海外旅行などをした時には、全員に配れるくらいのお土産を買って帰ります。クッキーやチョコレートなど、簡単に食べられるものが多いです。また、できるだけ美味しいと思ったものを買って帰るようにしています。

短い休憩中に配るので、持って帰れるような個包装になっているもので常温保存が可能なものを選びます。50人程度に配るため、価格帯は大体5000円ほどになります。

言ってないなら買わなくて正解

もも(28歳 DTPデザイナー)


旅行先で職場へのお土産を買う時は、事前に旅行へ行く事を社内で話している時です。誰にも旅行のことを教えていなければ買いません。

誰かに話していてお土産を買う時は、仲良しの同僚や直属の上司に買います。価格帯としては2,000円位のお菓子を買います。箱入りで人数分入っている物を選んで買います。男性も女性も半々の職場ですが、女性メインで考えて甘いお菓子系の物を買います。お昼休みの休憩時に渡すので、おやつで糖分補給になれば良いかなと思います。

お土産選びで気をつけていることは、個包装になっていることと、その個包装の中でボロボロになりにくいお菓子を買うようにしています。個包装になっていて配りやすいだけでなく、持ち帰ってもらう時にボロボロになったら嫌なので崩れにくい物を選びます。

文房具もいいですよ

まいまい(20代後半 営業)


仕事での出張時、仕事を休ませてもらったお礼としてプライベートの旅行時(2連休以上休む旅行)など、私は職場の同じ部署、隣接部署(同じフロアの部署)へのお土産を購入します。だいたい一人100円程度のものになるように、袋が小分けになっている洋菓子系か、もしくは仕事で使える文房具などがほとんどです。特にお土産選びで気を付けているのは、万人受けするもの。お酒が入ったお菓子などはお酒嫌いの人もいる為いつも購入を控えています。また、上司にも同僚と同じものを渡すので、あまりくだけすぎない旅行先での名産や、有名な銘柄のお菓子にすることで、上司にだけ別でお土産を選ぶということを避けています。ただ、意外と会社で評判がいいのはお菓子ではなく、実用的なボールペンや消しゴムなどの文房具です。

文房具

クッキーが無難です

タコちゅう(30代前半 会社員)


夏休みや春休み、冬休みといった時期に旅行に行く際はお土産を買いますが、その他の時期に行った1泊程度の旅行の際は、お土産は買って帰らないことが多いです。お土産を買うときは2種類ぐらい違った系統の食べ物を予算3千円ほどで見つけて買います。

その中でも定番で選ぶのは1番にクッキーです。クッキーはあまり好き嫌いがないし、おすそわけのような感じでちょうどよいからです。あとは、その土地の名産で日持ちするものを選ぶようにしています。

お土産を買う際に気を付けたいのが、やはり職場の人全員に行き渡るように事前に人数を確認しておくことが大切です。その他には、どこに旅行にいったのか分かりやすいように名産物や地名が入っている物を選ぶようにしています。

職場のお土産選びのコツ

はるか(40歳 パート)


私は職場の人に旅行に行くことを話したら、必ずお土産を買って帰ります。

その際は、だいたい同じ部署内の席が近い人(10人程度)全員に配れるくらいの量を用意します。

価格は大体1000円前後のもので、個包装になっているものを選び、それを小分けにして配ります。先輩や同僚にはひと言添えて配りますが、部長や課長には配ったことがありません。余ったら「よろしければどうぞ」とのメモと共にしばらく置いておきます。

お土産を選ぶ際に気を付けていることは、仕事中に食べるかもしれないので食べる時に音があまりせず、食べかすが落ちにくく、手が汚れにくいものを選ぶということです。夏場のチョコレートやあんまり固いおせんべいなどはできるだけ避けています。

およそ2000円前後で選ぶ

おもち(33歳 会社員/事務)


職場へのお土産は、有休をとった時には買います。土日であれば買いません。お土産はチーム全員(30人程)に買うようにしています。業務終了後に配るので個包装のものを選ぶようにしています。お土産内容はできる限り旅行先の有名な物(沖縄ならちんすこう等)を選ぶようにはしていますが、ちょうどよい物がなければチョコクランチなどを買うことが多いです。金額的には2000円前後で選んでいます。好き嫌いはあると思いますが、30人もの好みは把握できませんので、洋菓子、和菓子、なんでもありです。

土日の場合でも、旅行に行くことを話していればその時は買うようにしています。その場合はチーム全員ではなく、個別に話をした人しか買いません。ひとり500円以下のお菓子を買ってこっそり渡しています。

ネットの口コミも参考に

あまちゃん(20代後半 アパレル)


有給をとったり、自分の都合でお休みをいただいた際には気持ちとして、お土産を購入することにしています。アパレルショップで働いているため人数は多くないですが、店舗スタッフ全員が食べられるような数で、なおかつ小分けになっているお菓子を選ぶことが多いです。価格帯は1000円から2000円程度のものを選ぶようにしています。

お土産選びで気をつけていることは、一つ一つ小分けになっており、消費期限が長いものを選ぶようにしています。あとは好き嫌いがわかれないようなお菓子や、その土地の定番のお土産などは喜ばれるので購入したりしています。今はネットなどでも人気のお土産を調べるとこができるので、ネットを参考にすることもあります。

個別包装のお菓子

ご当地感を重視

あい(40代前半 看護師)


職場にお土産を購入するのは、遠隔地に旅行した場合に限定しています。旅行中は上司や同僚に業務を代わってもらうことが多いので、そのお礼の意味も兼ねてお土産を渡すことにしています。お土産は職員全体に行き渡るように用意します。

また、特別にお世話になっている上司もいるので、その方には個別にお土産を用意します。お土産の購入予算は、職員全体用には3,000円くらい、上司に個別に渡すお土産は2,000くらいです。お土産としてよく購入するのは、個包装のお菓子で20?30個入りのものです。個包装だと配るのが簡単ですし、もらった方は食べたいときに食べられます。

職場へのお土産を選ぶときは、その土地ならではの物を探すようにしています。名産品を用いたお菓子、その土地限定のお菓子であれば、お土産をもらう方も珍しがって喜んでくれるからです。

全員に買うのは厳しい…

はに(30代前半 事務職)


有休を取って海外旅行に行った時だけは、お土産を買います。全員に買ってきてしまうと荷物にもなるので、申し訳ないですが、代わりに業務をしてくれた方や仲の良い子、同じ課の方のみに買います。

行った場所の名物品を選ぶことが多いですが、国によっては食べられなさそうなものもあるので、みんなが食べられそうなお菓子を選ぶことが多いです。お菓子の袋に一個一個入ってるタイプの25個から30個入りをだいたい買います。仲の良い子には別で雑貨などお土産に買ってきて渡しています。

日本国内に旅行に行く時は仲の良い子にお菓子を買う程度です。海外に行く機会が多いので、海外の時だけ職場の方に買うようにしてます。めったに食べられないものなので、美味しそうなその国のものを基準に選んでいます。今のところチョコレート系にするとハズレはないです。

地域限定系のお菓子は外せません

ku(26歳 介護職)


土日の範囲であっても近場であればしませんが、遠方に出掛けた際は職場へのお土産選びをすることが多いです。所属の部署(20名ほど)へ、みんなでおやつの時間に食べられるようにと1000円前後でチョイスします。

選ぶものとしては個包装であるもの、数は最低でも職員の人数分あることを条件として、どこに行ってきたかわかるようなものにします。

よく購入しているものは、市販で売られているお菓子の地域限定シリーズであったり、話題のひとつにでもなればとインパクトありのものを選んでみたり…。気をつけていることは、辛味がきついものや味覚による好き嫌いなどがはっきり分かれそうなもの、消費期限がそこまでないもの、ナマモノ系は避けています。

職場のお土産選びはコツをおさえて印象アップ!

職場にお土産を買っていくとなると、なかなか選ぶのも大変で面倒に感じてしまうところです。しかし、お土産選びのコツや渡す時のちょっとした気配りを押さえておくと、上司からのウケもグッと良くなる可能性があります。購入時にはご紹介したポイントをぜひ参考にしてみてください。