人間関係

職場の人間関係が辛くて悩んだ時の対処法を社会人10人に聞いてみた

ここでは「職場の人間関係が辛い時の6つの対処法」を紹介します。社会人にとって、職場の人間関係は仕事以上のストレス源となります。「会社を辞めたい」と思ってしまったり、うつ病になって苦しむ前に家族や友人に相談したりするなど適切に対処をする必要があります。ストレスを溜めないための考え方の工夫や行動の取り方など参考にしてください。

職場の人間関係の悩みに対処したい

社会人にとって職場は一日の大半を過ごす場所です。仕事をする上で一番の悩みの種となるのが「人間関係」です。苦手な上司が居たり、同僚から無視されたり悪口を言われたりすると正直、出勤するのも気が重くなりますよね。ストレスを溜め込みすぎると「仕事を辞めたい」と思うようになり、最悪の場合、メンタルの不調を起こしてしまうことも。そうなる前に対処しましょう。

1.開き直る

社会に出ると学生の時以上に様々な人に出会います。職場には優しい人も居れば厳しい人、理不尽なことを言う人も居るでしょう。その中で一人や二人苦手な人が居るのは当然です。

「苦手だな」と思うことは決して悪いことではありません。思い詰めすぎるのは問題ですが苦手な人に対しては無理に苦手意識を取り払おうとせず、あるがままに開き直ると気持ちも意外と楽になります。

2.全ての人に好かれようとしないようにする

嫌われたくないと思うから段々と辛くなっていくのです。自分に関わる全ての人に好かれたいなんてものは無理な話。そんなことに一生懸命になっても疲れるだけです。まず「嫌われたくない」という気持ちは捨てましょう。「自分は自分、他人は他人」という考えを持って接すると不思議と人間関係は上手くいくものです。

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3.相手に過度の期待をしないようにする

上司や先輩の厳しい物言いに対して「何でそういう言い方をするんだろう」などと思って落ち込んだことはありませんか。相手の言動や態度にストレスを感じてしまう場合は無意識のうちに相手に期待してしまっているのです。

その期待が裏切られ、相手が思い通りになってくれないためストレスを感じます。しかしあなたが相手にコントロールされないのと同じように、あなたが相手をコントロールすることは出来ません。コントロールできるのは自分自身の事だけです。

すなわち、皆、自分の視点でしか物事は考えられないものなのです。ですから相手への過度な期待はしないことです。

4.家族や友人に悩みを聞いてもらう

ストレスを溜め込まないコツは適度に吐き出すことです。家族や友人に相談しましょう。誰かに話すことでスッキリするでしょう。気をつけなければならないのは同僚には相談しないこと。何故なら、職場の人間関係に関する相談は上司や同僚への愚痴に発展することがほとんどだからです。

愚痴を言うこと自体は決して悪いことではないのですが同僚に言ってしまうと知らないうちに周囲に知られてしまい、あなたの職場での評価は下がってしまいます。そうならないためにも職場の人間関係の悩みについて相談する時は仕事とは関係のない友人や身内である家族を頼りましょう。

5.苦手な人を無視しないようにする

誰でも一人や二人は職場に苦手な人がいます。けれども苦手だと思う人にこそ積極的に接するべきなのです。あなたが苦手だと思っていても、相手はそう思っていないことはよくあります。苦手だからと距離を取っていては良好な人間関係は築けるはずがありません。

苦手意識は持ったままでも構わないので、自分から声をかけるようにしましょう。最初は大変でも徐々に慣れていくものです。第一印象があまり良くなかった相手のほうが接していく中で意外な一面や、同じ悩みを抱えていると知れた時、苦手意識は薄れたりします。

なかなか先入観や最初に抱いた印象を変えるのは難しいですが、職場で毎日のように顔を合わせるのですから、少しでも働きやすい環境を自分で作っておくことが大切です。

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6.コミュニケ―ションの基本である挨拶をしっかりする

職場の人間関係の理想は「全ての人と悪くない関係を築くこと」です。「悪くない関係」つまり、近すぎず遠すぎずの距離感です。そうした関係を築くためにはまず、コミュニケーションの基本である挨拶をしっかりしましょう

挨拶がきちんと出来ない人ほど自分のことは棚に上げて「職場の人間関係が悪い」とか「周囲との距離を感じる」などと言ったりします。他者を変えるためにはまず自分から変わりましょう。出社時には「おはようございます」、退社時には「お先に失礼します」「お疲れ様です」など、できるだけ聞こえやすい大きな声で言いましょう。相手に何かしてもらった時には「ありがとうございます」も忘れずに。

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職場の人間関係で悩んだときのエピソード!対処法は?

職場の人間関係でトラブルが発生した際、皆さんどのように乗り越えているのでしょうか。

女同士の闘いに巻き込まれる

ちゃんゆい(29歳 営業職)


わたしは従業員50名以下の小さな会社で働いているのですが、そんな小さな会社でも(小さな会社だからこそ?)人間関係ってむずかしいんですよね。体験して最も不快だった人間関係のトラブルは、お局さま同士の争いにみんなが巻き込まれたことです。

大人になってこんな中学生のような目に遭うなんて思ってもいなかったのですが、お局さま同士の派閥争いというか、「誰々はどっちの味方、敵?」といった感じでどっちの味方をするのかとすごく迫られました。こういうとき男性の上司はアテになりません。

こうした人間関係のめんどくさいトラブルを経験して、「自分は自分の仕事を片付けたら会社に用はない」と思うようになりました。人間関係など余計なことは考えず、とにかく仕事に集中するようになり、残業も減ったので結果的にはよかったかもしれません。

マメにコミュニケーションをとる

かわもも(34歳 事務職)


不動産会社の事務職をしていて、営業の方のサポートをしていたときの話です。ある月に、私が初回に接客したお客様が私を気に入ってくれ、大きな契約を取れました。上司には評価されましたが、他の営業マンからは「調子にのっている」と無視をされ始めました。

始めは気にしないように無視に耐えていましたが、上司に相談して話し合いの場をもうけてもらいました。営業の方は、誤解している部分もありましたが、私も実際にコミュニケーションが不足していたと反省しました。その話し合いがあってからは和解し、より職場が良い雰囲気になりました。

それ以来、職場の方とは、マメにコミュニケーションを取り感謝の気持ちを忘れないように心がけて仕事をするようにしています。

無理に輪に入らず、自分の居心地を大切に

あさ(30歳 事務職)


私が勤めている会社の職場には、20名ほどの女性社員がいます。ロッカールームも共有していますし、顔を合わせる機会も多いです。年齢的にも段々と同期や付き合いの長い女性社員は退職をして、今ではほとんど新しく入社した人が多いです。世代交代と言った感じです。

私は以前までは、新しく入ってきた女性社員とも、無理をして会話をしたり、お昼を一緒に食べたりしていました。しかし、みんなの会話にはなかなか馴染めずにいました。同僚の悪口を言ったり、うわさ話ばかりでうんざりでした。他にもあまり興味のないトレンドの話をしたりして、私的にはかなりストレス。立場的に悪口を注意するとこちらまで悪口を言われる始末でした。

そこで、無理をせずに距離をおいて1人で過ごすことにしました。すると気持ちも楽になるし、男性社員と気軽に会話をしたりして、女性社員の輪に入らなくても良いのだと痛感しました。女性特有の仲間意識は職場では必要ないと感じています。

店舗責任者の苦悩

さぶこん(34歳 法務)


ショッピングセンター内にあるゲームセンターの店舗責任者をしていたときのエピソードです。そのゲームセンターで働いている方はアルバイト形態で25歳以上の女性の方が多かったのですが、トラブルはそのような環境化の中で、些細なことがきっかけで起こりました。

私は出勤すると従業員一人一人に挨拶をして廻るのですが、たまたま一人の女性(従業員の中でも若くて比較的綺麗な方)との挨拶が長引いてしまいました。その様子を見ていたベテランの女性が怒りだし、結果として従業員から無視されるということが起こりました。

対処としては、一人一人と面談を設けてクレームをしっかり聞き、謝罪することで徐々に信頼を取り戻すことができました。この出来事から学んだことは、従業員に対しては色々な意味で平等に接すること、小さな事が大きな問題に発展するので、しっかりリスクコントロールをしながら日々業務を遂行しなければならないということです。

女性だけの職場ならではの陰湿ないじめ

あかね(29歳 事務職)


私の職場はアパレルということもあって99パーセントが女性です。女性ばかりだと、やはり人間関係はどうしてもギスギスしてしまい、嫌がらせや陰湿ないじめが横行…。

当時新卒で社長に可愛がられていた私たち数人は、先輩社員たちに目をつけられ、売り上げを取られる、お客さんを取られる、深夜まで残業させられる、あることないことをスタッフ全員の前で怒られるなど、かなり陰湿や嫌がらせを受けました。こうしたいじめに耐えられず私の同期は何人も辞めて行きました。

私を含め新卒が残り3人となった時、流石にこれはマズイと思って直接社長に事態を報告しに行きました。慌てた社長はすぐに先輩社員をシャッフルしてくれて、嫌がらせはなくなりました。もっと早くこうしていれば同期は辞めなかったかもしれません。トラブルが起きた時は迅速にトップに相談するようにしています。

ライバル視された時

サチコ(32歳 専門職)


同じチームに後で入って来た人にライバル視されています。専門職なのでスキルがものを言うのですが、先に会社に入ったものはやはり状況を新人より理解しているところがあると思います。

最初はいろんな仕事を私のいない時に上司に話して独自で進めたことがありました。少し腹が立ちました。ただ自分は先輩ですし、長く働いて欲しいと思っているのであまり強くは言いませんでした。チーム全体の雰囲気を壊したくないし、楽しく仕事をしたいと思って、なるべくその人を褒めてあげたほうがいいのではないかと。

それで、ほかの人に仕事が依頼されたら、「この子はまだ経験が少ないけど、大変優秀な人材だ」「この子は能力が高いから、仕事を任せて安心できる」と人前で褒めてあげるようにしました。

今はかなりお互いに信頼できていると思います。仕事によって相談しながら対応したこともありますし、意見が不一致になった時に平気で議論もできるようになっています。

年上バイトに惚れられました

雨のち雪(25歳 営業職)


働き出して2年目。仕事も少し慣れてきた頃、50代の男性がバイトで途中入社してきました。広告会社だったので、制作物の校閲・校正が彼の主な仕事です。仕事上でよく話をしていましたが、もちろん特別な感情はありませんでしたが、好意を持ってくれているとは感じていました。「花粉症で困っている」と言えば「花粉症に効くと聞いたから」とお茶をプレゼントしてくれたこともあります。

ある日、私の家のポストに差出人が彼の手紙が入っていました。不審に思いながら手紙を見ると、デートのお誘いでした。個人情報である私の住所をなぜ彼が知っているのか?ととても怖くなり、会社の総務部長に相談しました。すぐに彼が呼び出され、私が困っていることを伝えられました。そして、彼は当日解雇となりました。私はそこまでは望んでいませんでしたが、会社の判断に任せるしかなかったです。

上司からは、「あなたも悪い」と、男性社員とは一定の距離をとって仕事をするように言われました。以来、男性社員とは仲良くなりすぎないように気をつけています。

職場内の人間関係を把握してトラブル解決

もちこ(29歳 事務職)


入社して指導係になった方が体格のいい男性でした。同期の指導係は女性だったので「なぜ私だけ?」という思いはありましたが、人に教えることに慣れている方だったので問題ないかなと思っていました。

ところが、徐々に話をしていると体形や年齢のことを話題にされるようになり、指導中にボディータッチが多くなってきました。嫌がってもやめてもらえず、仕事を教えてもらうためにこちらから近づかなければいけないという最悪な状況がしばらく続きました。

ある日、上司と雑談していたところにその先輩が来たのですが、無言で立ち去り、その後しばらくセクハラを受けませんでした。そのことで私が上司に相談したと勘違いしていること、さらに先輩がその上司を苦手に思っていることに気づいたので、上司と定期的に話をするように心がけました。私の行動の意味に気づいたのか、ぱったりとセクハラを受けなくなりました。

このトラブルを解決できたのは自分が苦手とする先輩にも苦手な上司がいるということを見極められたおかげです。職場にある人間関係を把握できれば自分で解決できるトラブルもあるんだなと思いました。

睨みのキツイ女性上司

かな(33歳 事務職)


私は以前、官公庁関係に勤めていたときに直属の女性上司からのモラルハラスメント、パワーハラスメントに遭ったことがあります。主に報連相をしても聞いてくれない、無視、明からさまに不機嫌な顔をする、ため息、私にのみきつくあたる、叱責するなどの言動を繰り返しされました。

上司本人と直接お話をし、問題を解決できればよかったのですが、さすがに上司に物を申すことはできなかった私は、まず課の所属長である課長に相談をしました。何度かの面談ののち、改善要望などを訴えましたが、結局課長は何も動いてくれず変化のないまま数ヶ月が過ぎました。

私自身、嘔吐や不眠など、体への明らかな不調が表れたため、これ以上このままでいると体を壊すと思い、人事課のパワハラ担当の方に相談することにしました。結果、人事課は即日対応をして下さり対応を怠った課長部長への厳重注意を行い、パワハラを行なっていた上司への聞き取りと厳重注意をして下さりその後は事が収まりました。

それ以来同僚のタイプ別に対応を変えるなどのトラブル回避を行いながら、万が一トラブルに巻き込まれた際の相談相手はしっかり対応してくれる上司かどうかよく見極めるようにしています。

愚痴をブログに

yeioy(32歳 事務職)


私の職場では若い人達よりも年齢層が高いおばさんがだいたいを占めていて、一緒に働いていたのですが、ある時1人のおばさんから嫌味を言われるようになったり、周りに私のありもしない噂を流されるようになり、じっと耐えていました。

同じ職場の人に愚痴ろうとも思いましたが、一緒に働いている人の悪口を言うのは気がひけてこっそりブログに書いていました。そしたら数日後私のブログでの愚痴が本人にバレてしまい大激怒。すかさず本人に謝りましたが、許してももらえず、今もわだかまりが残っています。

いくら個人名を出してないにもかかわらず、不特定多数が見るかもしれないネット社会、いくら個人のブログだからってむやみに悪口なんて書くものじゃないなーと深く反省しました。

職場の人間関係は黙っていても変えられない

「職場の人間関係が最悪だ」と感じている方は、ここで紹介した6つの対処法を参考にしてみてください。こうした行動はその渦中にある時はなかなか取れないかもしれません。ですが、人間関係は黙っていても変わるものではありません関係を改善したいという確かな意思を持って行動していくことで変化する可能性は大きくなるのです。

誰しもが、なあなあで済ませておきたい気持ちがあります。どうせ変わらないからと諦めて転職というパターンが多いのも事実です。けれど、転職した新しい職場の環境や人間関係が良好だという保証はどこにもないのです。関係改善のために、まずは一歩、勇気を出して踏み出してみませんか。