すぐキレる上司への対処法とはどんなものか?
では、すぐキレる上司に対して、実際にどのように接していけば良いのか考えていきましょう。対処法がわかれば、日々の悩みを解消することもできますし、仕事において支障をきたすようなこともなくなります。
1.上司がキレ始めたら冷静な感情を持つようにする
上司はキレると感情的になっていますから、自分もそれに合わせて感情的になってしまってはいけません。お互いが感情的になってしまうと、物事が冷静に捉えられなくなり、良い結果を生み出せなくなってしまうことが多々あるからです。
ですから、まずはこちらが落ち着くことを意識しましょう。上司がキレ始めたら、ああ、また始まったな、くらいの気持ちの余裕を持つようにしてください。上司の言葉やテンションを冷静に受け止め、決してヒートアップすることがないように心がけるべきです。
キレると周りが見えなくなるというのは誰しも同じことですから、夢中になってキレている上司に冷静になることを求めるのはまず無理な話です。こちらが一歩譲って、冷静な態度で受け止めましょう。
2.上司のキレている言葉の中から伝えようとしている情報を聞き出す
上司はキレている言葉の中に、仕事に必要な情報を織り交ぜている場合があります。どこに集合する、何時から会議をする、といった重要な連絡事項まで、キレながら伝えている可能性があるのです。ですから、キレる上司の発言にはきちんと耳を傾けておく必要があると言えます。
確かにキレる上司の言葉はスルーしてしまっても問題ないことが大半ですが、その中でも自分にとって重要な情報があればきちんとキャッチしておくべきです。そういった情報を掴むスキルは鍛えておく必要があるでしょう。
上司がキレていた時の連絡事項をもう一度聞き直すことになったりしたら、更にキレられることは必至ですし、そもそもキレていた時に何を話していたかということを覚えているかどうかといったことすら怪しいものです。
3.低姿勢を貫き通し、ひたすらに謝る
上司にキレられたらとにかく謝ることでその場を収めよう、という対処法です。これなら上司も嫌な気分になることはないでしょうし、誰かが傷つくことはありません。ただ自分にストレスがのしかかり、つらいと感じてしまうこともあるでしょう。
キレる上司は自分に都合の悪いことがあったり、部下がミスをしてしまったりした時に、プツッと糸が切れたように怒ってしまうので、万が一自分に非があったのであればもちろん謝るほかに方法はありません。
ただし、謝る時に重要なのはタイミングです。上司が話している間に口を挟むような形で話してしまうと、上司は話を遮られたと考えて更にキレてしまいます。ですから、謝る時には必ず上司の話が終わった時か、一区切りついたと思われる時にしましょう。
4.キレている上司と同じように自分も感情的になって話してみる
もうどうしても我慢がならない、と限界を感じたら、思い切って自分の感情をあらわにしてみるのも手段のひとつです。冷静にしているだけでは、キレる上司とのコミュニケーションが進まないという場合もあります。そういった時には、感情を見せつける必要がある場合もあるのです。
自分が強気に出れば、案外上司は一歩引いてくれる可能性がありますし、今までとは違った関係を築くことができるという可能性も考えられます。キレる上司がどのような反応を見せるかはその時によりますが、逆上するほどの力がある上司はまずいないでしょう。
キレる上司は自分よりも立場が上の人間がいないからこそキレられるのであって、自分に対して強く当たってくる人間には弱いものです。ですから、どうしても我慢がならない時には、感情的になって話してみても良いでしょう。
5.すぐキレる上司とのコミュニケーションの取り方だと考えて接する
すぐキレる上司は、キレることで相手とのコミュニケーションをとろうとしている、と考えてみてください。部下と上手くコミュニケーションをとることができないし、キレることはコミュニケーションの一環であると考えていると思うと、すぐにキレる理由にも納得がいくでしょう。
上司がそう考えているのですから、こちらもそう考えて接するべきです。上司がキレているのは部下とのコミュニケーションのとり方なのだと考えて、怒られているだとか、憎まれているだとか、そういったマイナスのイメージを取り去ってしまえば良いのです。
コミュニケーションのとり方は人それぞれです。ですから、すぐにキレる上司がたまたまそういったとり方をする人であったというだけだったというだけのことだ、とできるだけ早く割り切ってしまいましょう。
すぐキレる上司の特徴とは?
すぐにキレる上司には共通した特徴があります。それを知っておけば、上司がキレた時に、この人はこういう特徴があるからキレているのかな、と思うことができるでしょう。
自分の思い通りにいかないと気が済まない
部下の動きやプロジェクトの進捗など、自分の関わる仕事が思い通りにいかないと気が済まないタイプの上司はキレやすいと言えます。自分の思い通りに物事を進めることができれば上機嫌なのですが、そうでないとたちまち不機嫌になり、部下のミスにも厳しくなります。
自分の描いている理想の形を実現するために、努力をすることはとても大切なことではありますが、それで周囲を嫌な気持ちにさせてしまったのでは元も子もありません。周囲を見渡す癖をつけてほしいところです。
イライラを上手く解消できないからすぐにキレてしまう
すぐにキレるのには、日頃のイライラを上手く解消できていないからということも理由のひとつとして挙げられます。ですから、すぐキレる上司はストレスの発散が上手ではないという特徴を持っている可能性があります。
キレてしまうのは、日頃からイライラしているからで、それがふとしたきっかけで噴出してしまうからであると言えます。ですから、キレやすい上司は、日頃の鬱憤を溜めている可能性が高いのです。
ストレスを内側に溜めてしまい、それを解消できない人はキレることで一気にそれを発散しようとしてしまいます。ですから、日々悶々としている人はイライラしてはキレて、イライラしてキレて、の繰り返しというサイクルの中にいることになります。
相手を下に見ているからキレても良いと思っている
すぐキレる上司は、キレる相手を自分よりも格下の存在だと認識しています。この部下にならキレても良いだろう、と判断しているからキレているのです。格上、あるいは同等だと思っている相手にはキレることはありません。
態度が小さかったり、何を言っても怒らなそうだったりする人には、積極的にキレる傾向にあります。自分に対して怒り返してこないような人を選んでキレている、と考えればわかりやすいでしょう。
キレる上司には慣れて、仕事に集中できる環境を整えよう
キレる上司がいる職場で働くことは確かに気が重いことです。仕事に集中できない、いつキレられるかわからなくてびくびくしてしまう、という人も多いでしょう。ですが、自分が何かミスをしない限り上司が理不尽にキレることはありません。
むしろ、理不尽にキレられた場合なら、どうしてキレられているのかわからないのですから、それこそ右から左へと聞き流してしまえば良いのです。キレている上司も、大したことを言っているはずはないのですから、それで構わないでしょう。
キレられることに慣れるというのはなかなか難しいことですが、自分の仕事が手につかなくなってしまってはどうしようもありません。上司のせいにすることもできませんし、自分の能力不足だと言われてしまいます。
ですから、まずはキレる上司の存在に慣れて、自分が仕事をすることに集中できる環境を整えましょう。キレる上司がいたとしても、それは自分とは関係のないことなのだと割り切ってしまえる強い心を持てるように日々努力していくことが求められます。