妊娠報告は職場ではどのタイミングで誰に言う?体験談15
妊娠報告は職場ではいつどのタイミングで誰に伝えるべきか悩んでしまうもの。「妊娠が発覚したらすぐ」「心拍確認後」と早めの報告をする方、安定期に入るまではしない方など、会社の上司や同僚に伝える時期はそれぞれですが、肉体労働の場合など身体に負担がかかる場合は早めの報告が望ましいでしょう。
赤ちゃんができた!職場に妊娠報告をしよう
妊娠が発覚したら喜びも束の間、出産に向けてたくさんの準備が必要です。特に働く女性であれば、職場への妊娠報告も行わなければなりません。
妊娠報告を職場でする女性が悩んでしまうのが、「いつ、どのタイミングで、誰に伝えるのか」ということ。もちろん、伝える際には他の社員への配慮も忘れてはいけません。
今まさに妊娠中のキャリアウーマンの方は、職場の妊娠報告のベストなタイミング、伝えるときに気を付けたいポイントについてしっかりとチェックしておきましょう。
妊娠報告を職場にするのはいつ?誰にするのが普通?
会社での妊娠報告のタイミングというのは、その時の自分の体調などに左右されることもあります。しかし、基本的にはその後の仕事内容や後任への引き継ぎ等を考慮して、妊娠がわかり次第、または胎児の心拍が確認され次第報告するという方がほとんどです。
妊娠報告のタイミングは早いに越したことはありませんが、万が一のことを考えるとあまりに早く報告してしまうのは考えもの。少なくとも、胎児の心拍が確認されてからがベターです。
職場での妊娠報告の順序としては、まずは直属の上司に伝え、その後に他の社員へ報告するというケースが一般的です。「上司よりもまずは仲の良い同僚に伝えたい!」という方もいますが、そのことがうわさ話で上司の耳に入った場合の上司の気持ちなどを考えると、やはり最初に上司へ報告すべきです。もちろん、妊娠報告はメールや電話ではなく、時間を作ってもらい直接伝えるのがマナーです。
なお、出産後の職場復帰を検討しているのであれば、この妊娠報告のタイミングであらかじめその旨も相談しておくと安心でしょう。
これから妊娠報告を職場でする女性が気を付けたいこと
職場で妊娠報告をする場合、自分を守ることだけでなく、周りの人のことも考えて、以下のようなことにも配慮すると好印象です。
1 できる仕事には率先して取り組む
妊娠中の女性の身体はとてもデリケートですから、仕事においても無理は禁物です。しかし、「あれもできない、これもできない」と声高にアピールするのはやはり印象はよくありません。
当然、身体に負担の大きい仕事は避けるのが正解ですが、自分にできる仕事は一生懸命に取り組むようにしましょう。
2 感謝の気持ちは言葉と態度に示す
「妊婦なんだから労れて当然!」といった態度をあらわにしていては、妊娠というせっかくのおめでたいことなのに周りからも気遣ってもらえなくなります。常に職場の方々への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
3 妊娠報告で幸せアピールは程々に
赤ちゃんを授かり、幸せいっぱいになる気持ちはとてもわかります。とはいえ、あまりにはしゃぎ過ぎると「マタニティハイ(妊娠の喜びでハイテンションな状態が続くこと)だ!」などと疎ましく思われる可能性大です。
特に職場に妊活中の女性がいる場合、自分にそのつもりがなくとも、ふとした発言や行動で相手を傷つけてしまうこともあります。周囲にエコー写真を見せびらかすなどの行動は控えるのが賢明です。
職場での妊娠報告はいつだった?ママの体験談15
15人の女性から、職場の妊娠報告のタイミングやその際に気を付けていたことについてお話を伺いました。
妊娠発覚後すぐに報告した方
妊娠報告の時期について
まーぽん(26歳 理学療法士)
職場へ妊娠報告をしたのは、妊娠が発覚してすぐにしました。本当は安定期に入ってからしたかったのですが、仕事内容が理学療法士で力仕事も含んでいたのでこの時期を選びました。
しかし、あまり周りに知られたくなかった私は課長とリーダーのみに伝えるようにして、その他の人達に安定期に入ってから改めて伝えました。基本的に、仕事内容をふるのはリーダーが主なのでお腹に負担がかからないような仕事を回してもらうように頼みました。
妊娠報告で気をつけたことは、妊婦だから出来ないというのではなくて、出来る仕事を率先してとる旨を伝えるようにしました。
これから、妊娠報告するプレママへのアドバイスとしては、座り仕事が多ければ報告は安定期に入ってからでも良いと思いますが、ひどい悪阻に悩まされるかもしれないので出来るだけ早いうちに言っておいた方が良いと思います。
なるべく早めに伝えた妊娠報告
だい(31歳 幼稚園教諭)
幼稚園教諭は早く代わりの方を見つけなければいけない、引き継ぎがある、力仕事が多いなどの理由があるため、妊娠が分かったらすぐに園長先生にお伝えしました。
しかし、他の職員のみなさんがいないとき、2人きりのときにしました。人手不足でしたが、園長先生はとても喜んでくださりました。
他の職員のみなさんにはお腹の子どものこともあるので、早めの3日後にお伝えすることにしました。それからは、みなさん、とても気遣ってくださり、重いものは持たないようにさせてくださったり、「大丈夫?」と声を掛けてくださったりと、とても優しかったです。
保護者には安定期を過ぎてからお伝えしました。安定期までは、必要最低限の方には分からないよう気をつけました。女性ばかりの職場なので、みなさん、とてもあたたかかったです。
妊娠報告
まなみ(28歳 IT)
私の場合、子宮外妊娠の可能性があったため妊娠がわかってすぐのタイミングで職場に報告しました。結果に問題はなかったのですが、手術等が必要になった場合に備え直属の上司へ早めに報告しました。
部署内へは妊娠3ヵ月頃から、仲の良い同期などへ徐々に報告しました。報告していたお陰で、妊娠高血圧症候群や切迫早産など、急に休みが必要になった場合にすぐに対応してくれました。
当たり前ですが、出勤時にはいつもフォローしてくれていることへの感謝を言葉で伝え、休んだ分を少しでもカバーできるよう動きました。
突然の欠勤や産休育休に協力的な職場のお陰で安心して働くことができています。初めは報告する時は何て言われるのかドキドキしましたが、分かってもらいたい上司、仲の良い同期へは一人ひとり自分の言葉で伝える事が大事だと私は思います。
私の妊娠報告
りっちゃん(28歳 専業主婦)
妊娠した時、アパレルで接客業をしていました。安定期に入ってから報告するつもりでしたがつわりが酷く、出勤できない日や、売場に立っていられないことも多かったので、妊娠が確定してすぐにお店の店長と担当営業に直接報告しました。
安定期に入るまでは何が起こるかわからないので、その他のスタッフには伝えていませんでしたが、きっとみんな分かっていたんだと思います。
報告した時、どんな作業はできないのか、何なら今まで通りできるのかを伝えていたので、報告してからは重いものを持ったり運んだりする作業は他のスタッフがやってくれていたので助かりました。
立ち仕事や力仕事がある方は、出来ることと出来ないことをしっかり伝えておくことが大切だと思います。
ワーキングマザーの妊娠
mtrm(41歳 事務職)
仕事を続けながら2児の母でもあるワーキングマザーです。出産により、産前産後休暇を2回取得して今も働き続けています。
当然、妊娠したことを上司や周りに報告することになるわけですが、直属の上司に病院で妊娠が確定した時点で言いました。1人目の時は初めての妊娠でパニックになり、すぐ誰かに話そうと思い上司に伝えました。
2人目の時は安定期に入ってからかなと思っていましたが、初期段階で自宅安静になってしまい、やむなく妊娠してすぐの報告となりました。
自分の口から報告したのは仲の良い同期、部署チームメンバーだけです。あとは勝手に広まっていきました。体調を崩したり、検診で休むこともあるので、最低限これらの人々には報告した方がいいかなと思います。
妊娠を伝えるタイミングに迷いました
ぷうちゃん(26 管理栄養士)
私は老人ホームで管理栄養士として働いていた時に妊娠しました。仕事内容は入社二年目で、事務作業より調理現場で調理や現場指導の仕事をメインにしていました。妊娠がわかったきっかけが、仕事中のご飯の匂いです。特に玉ねぎの匂いで気持ちが悪くなり、これはもしかして妊娠したのではと思い検査したところ、六週目ということがわかりました。
まだ安定期でもないので報告はしたくないというのが本音でしたが、職場が調理現場で気持ち悪く、しんどくなってきたので妊娠が発覚した一週間後に先輩管理栄養士に相談しました。
この先輩管理栄養士は50歳で気持ちをよくわかってくださり、現場中心だった私の仕事を献立作成等の事務作業へと変更してくださいました。先輩管理栄養士にしか妊娠を伝えていなかったのですが、なぜかすぐに私が妊娠していることが職場の人々にばれました。
しかし、バレたことで先輩はもちろんパートさんも私の体調を気にかけてくれるようになりました。私の場合ですが、妊娠を早くから伝えたことによって、仕事がしやすくなりました。
とにもかくにも早めに報告
かわかわ(36歳 総合職)
3人出産をしましたが、いずれも妊娠発覚後すぐに報告しました。安定期まで待ちたい気持ちもありましたが、産休、育休中の人員確保の為にもできるだけ早く報告することが、同僚たちに迷惑をかけない為にも必要だと判断しました。
報告をしたのは直属の上司で、安定期に入るまでは人事に関わる人のみに報告をし、安定期を待って同じ部署の同僚たちに報告をしました。
上司に報告をした内容は、いつが出産予定日で、希望として産休をいつから取り、育休はどれくらいの期間希望しているか、育休後の勤務体制の希望など産後の職場復帰についての相談も兼ねて、まずこちらの意向を伝えました。
また、住んでいる地域の保育園の状況(私の住んでいる地域は4月入所であれば入りやすいので、1歳の誕生日をすぎた次の4月に入所できる可能性が高い旨など)も分かる範囲で伝えました。
妊娠、出産はプライベートな部分ですし喜ばしい事ではありますが、代替要員の準備など会社に迷惑をかけることも事実なので、当たり前の権利として主張するのではなく、「ご迷惑おかけします」という気持ちを忘れずに報告、相談をする事が双方にとって良い方向へ進むと思います。
上司にだけでも事前に報告をしておくべき
ぽぽれ(27歳 接客業)
接客業で立ち仕事ということもあり、妊娠して7週の時、心拍確認前ではありましたが店長(女性)にだけは伝えました。その際、不安な事の方が多かったので「他の人には4カ月以降に私から伝えたい」と言いました。
しかし、9週あたりから仕事中の立ちくらみが酷く、3週間お休みをいただきました。そのタイミングで大体周りの人も感づいたので、結局は休み明け(3カ月)で職場の皆さんに報告しました。私の職場はほぼ女性で年上の方が多く、報告しやすくて助かりました。
また、上司には結婚式が終わってから「子供が欲しい」と事前に話していたため、妊娠時にはすぐシフト日数の調整などをしてくれました。
ナイーブなことなので、全員にペラペラ話すことはできないと思います。ただ、事前に1人だけにでも妊娠する可能性があることを伝えておくと楽だと思います。
妊娠発覚、仕事での働き方
やんは(21歳 派遣)
妊娠が発覚してすぐに派遣会社の担当の方に妊娠報告をしました。まだ仕事がしたいので何かが起きたら大変なことになるので、自分をもしもの時に助けてくれる人が必要だからです。
職場では、まず私たちをまとめている上司に妊娠の報告をし、他の方達には内緒にしました。
仕事が忙しくても、焦らず、怒らず、平凡な日常生活を歩むことが大事だと思います。立ち仕事なら、上司に助けを求め、触って仕事ができるように協力を求めます。
仕事の時間は結構長いですが、お昼で帰るのがいいと思います。無理に仕事を進めても、お腹の子供に悪い気がします。
妊娠して、長く仕事にいると、同僚や上司に迷惑がかかってしまうので早めに退職届けを出すのもひとつの選択肢です。
心拍確認後に妊娠報告した方
妊娠報告の時期
ねこ(26歳 事務職)
私は妊娠がわかってから心拍確認までは誰にも伝えず、心拍確認後に直属の上司にのみ伝えました。
直属の上司はまわりに言ったりしない人だったので安心して伝えることができました。そのタイミングで伝えた理由は、安定期に入るまでつわりがひどかったり、仕事柄重いものを持つこともたまにあるので早いうちから伝えておくべきかなと思ったからです。
実際、早めに伝えておいてよかったです。妊婦健診で定期的に病院へ行かないといけないので、休ませてもらうことになりますし、仕事内容も考慮してくださいました。
ちなみに他の社員の方たちには安定期に入ってから伝えました。それも近い社員たちだけで、他は聞かれたら伝えるような感じです。仕事で関わるお客様には休む時期がはっきりとしてから伝えました。
報告のタイミング
まりー(25歳 保育士)
職場への妊娠報告のタイミングは、妊娠検査薬で陽性が出て、病院に行って妊娠していると言われ、心拍の確認ができてから報告しました。妊娠がわかる前からあと数ヵ月で退職を考えていたこともあり、妊娠と退職のどちらも上司に話す必要があったからです。
また、とても活発なクラスに配置されていたので、流れたらどうしようという不安と、ちょうど卒園式でピアノの伴奏を頼まれて練習していて、当日具合が悪くなって迷惑をかけたくなかったからです。
最初に職場での妊娠報告をしたのは上司である園長です。一人の時に話をして、その際に妊娠の報告等をしました。妊娠報告で気をつけたことは自分の妊娠で周りに気をつかわせてしまったり迷惑をかけてしまうことが本当に申し訳ないという気持ちを伝えて、周りに嫌な思いをさせないように報告するようにすることがよいと思います。
妊娠2~3ヶ月で報告した方
つわりがひどくて早めに報告
るる(31歳 経理)
職場に報告したのは妊娠2ヶ月の時でした。妊娠がわかりすぐに病院へ行ったのですが、無事に育っていることがわかったと同時につわりが始まりました。毎日酷い船酔いのようなつわりで会社に行くのもままならなくなってしまいました。このままでは職場に迷惑がかかると思い、妊娠2ヶ月とかなり早い時期ではありましたが上司に話しがあると他の部屋へ連れて行き直接報告しました。
体調が悪く休む日が続いていたので薄々上司も気付いていたようでしたので、早めのタイミングで報告してよかったと思います。
ネットで妊娠報告について調べると心拍が確認できてからと安定期に入ってからという例が多かったのですが、報告を遅くすることによって職場に迷惑がかかってしまう場合もあるので見極めが大事だと思います。
妊娠報告と業務引き継ぎ
むつママ(25歳 総合職)
当初は何があるかわからないため、安定期に入ってから上司に報告するつもりでした。しかし、妊娠によるホルモンの変化で貧血やめまいがかなりひどく、満員電車での通勤が厳しくなってしまったため、当初予定していたよりもずっと早い妊娠3ヶ月頃に報告しました。
朝は混む時間帯を避けるために早く出社することは可能でした。何より残業がかなり多い職種だったため退社時間を調節したかったからです。そんない人数が多くない部署だったので、上司と同僚にはそれぞれ報告しました。
当時担当していた業務の量が多かったのもありますが、まず上司に確認をとった上で、その後同僚たちに報告兼業務引き継ぎの説明をしました。
私自身、昔先輩の妊娠退職を聞いたとき嬉しい気持ち半分、この先の業務について不安があったため、女性が多い職場だったので、報告の仕方は気をつけました。自分が体調不良のため休んだ際のマニュアル、仕事の進捗状況や引き継ぐ場合はいつ頃からお願いするかなども伝えました。
自分が休んだ分、フォローをしてくれるのは会社にいる方々です。感謝の気持ちを忘れないようにしてください。
初めての妊娠報告
ランララ(39歳 事務職)
私が職場で妊娠報告をしたのは妊娠3ヶ月の早い時期でした。
東北地方に住んでいて、ちょうど3月の後半です。その時期はどかっと大雪が数日降って、連日同じ事務職の他の部署の人たちが午前中いっぱい雪かき作業をしたり、ちょうど発表会の準備でパイプ椅子を大量に運んだりする機会が多かった時期でした。婦人科の先生にはまだ安心できない時期だから安静に過ごすように言われていたため、報告することにしました。
直属の課の課長に「自分の身体の事でお話があります」と伝えたところ、課長が配慮してくださって個室で時間を取って報告することが出来ました。
職場での妊娠報告は、自分からではなく課長から係長に話してもらい、課の職員にも伝えてもらったので言いづらい部分を伝えていただき非常に助かりました。
仕事内容についても、重いものは持たないように配慮してもらったりと、皆さん協力してくれてありがたかったです。仲の良い同期の人にも言いたかったですが、課長に最初に伝えて本当に良かったと思います。
安定期に入ってから妊娠報告した方
妊娠報告をするよいタイミング
あか(30歳 事務職)
職場に妊娠報告をしたのは、安定期にはいって月初にしました。月末は仕事が立て込み、職場がピリピリしているので、月初の方が落ち着いて報告できるからです。
妊娠報告は、まずは直属の上司にしました。朝礼が終わったあと、少し時間をいただき、空いている部屋で2人になり報告しました。
職場での妊娠報告は、忙しい時期にはなるべく避けた方が良いと思います。職場が和やかな雰囲気のときに直属の上司へまずは報告し、その後に職場仲間や部長などに言うタイミングを考えるのがベターです。
安定期に入れば職場に迷惑をかけることも減るので、安定期にはいってからの報告が良いです。
妊娠報告は幸せな報告ですが、タイミングや報告する人の順番を間違うと、あまりよく受け入れられないこともあるので注意が必要です。
職場での妊娠報告は早めがベスト
妊娠が発覚したとしても、「安定期に入るまでは何が起こるかわからないから」と妊娠初期での職場への報告を思いとどまる方も少なくありません。
しかし、妊娠中ということであれば、力仕事などは避けて仕事を割り振ってもらう必要もありますし、後任への引き継ぎにも余裕を持ちたいところです。自分の身体とお腹の子供のことを優先する上でも、職場での妊娠報告はあまり先延ばしにしないようにするのがベストでしょう。