仕事をしない上司に対してどうすれば良いのか考えてみよう
部下はあくせく働いているのに、指示をするだけで自分はほとんど仕事をしない……なんて上司に悩まされている人も多いのではないでしょうか。そういった「仕事しない上司」は基本的に仕事に対してやる気が見えず、あまり自分から動こうとはしません。そのため、部下は上司の分まで働かなくてはいけない、といった事態に陥ることすらあり得るのです。
そういった最悪の状況が作り出される前に、何とかして上司に働いてもらいたいところですが、具体的にはどうすれば良いのでしょうか。また、本当に上司は働いてくれるのでしょうか。疑問は尽きないでしょう。
では、上司が仕事しない、と嘆く前に、状況を整理し、何か手立てはないかどうか探してみましょう。自分たちの仕事の効率がこれ以上悪くなる前に、仕事しない上司という問題を解決する必要があります。
仕事しない上司を働かせる方法は7つ
一番望ましいのは、仕事しない上司を働かせることでしょう。これはもちろん口で言うほど簡単なことではありません。やる気がない人の心を動かすことほど難しいことはないからです。
1.期限のある仕事をお願いして無理にでも働いてもらう
期限が差し迫っている仕事を上司にお願いして、重い腰を上げさせるという方法は効果的です。本来ならば、仕事を割り振るのは上司から部下へという流れですが、終わらないので申し訳ないのですがお願いできませんか、と言って頼んでみましょう。
この時、理由は何でも良いのです。とにかく上司に期限のある仕事をしてもらうことが大切です。この日まで必ず仕上げなければならない、となれば、さすがに仕事しないと問題視されている上司であっても、仕事をせざるを得ないでしょう。
2.プロジェクトの重要ポジションを上司に任せる
何らかのプロジェクトがあれば、それは仕事しない上司を変えるチャンスです。重要なポジションを上司に任せるように、事前に全員で示し合わせておきましょう。上司がプロジェクトで最も重要な役割を担うように誘導し、仕事から逃げられない立場を作ってしまえば良いのです。
もちろん上司は自分のせいでプロジェクトを台無しにするようなことはできませんから、仕事をする他にありません。こうして囲みこんでしまえば、仕事しない、などと逃げる道を作ることはできなくなるのです。
3.仕事をしていないと職場の現状がわからないようにする
体調不良などで会社を休んだ翌日、何となく周りが話している会話の内容がわからない、といった経験をしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。あの状況を人為的に作り出すのです。
仕事をしている人たちで固まって、なるべく仕事の話ばかりをするようにします。そうすると、仕事しないままサボっていた上司は会話や雰囲気についていけなくなります。その疎外感を苦しいものだと捉えれば、上司は仕事をするようになってくれるでしょう。
ただし、そんなことには全く気にも留めないという性格の人も少なからず存在します。それは上司の性格によるので、これは賭けであるとも言えるでしょう。
4.上司にできる仕事だけを割り振るスキルを身につける
仕事しない上司が、なぜ仕事から目を背けているのかということを把握することは大切です。もしかしたら、その上司に割り振られている仕事が、キャパシティーを越えているものだから手に負えず、放置してしまっているという可能性も考えられます。
その場合は、上司が完遂できる別の仕事を割り振り直す必要があります。仕事しない上司の能力を見極めるというスキルは、上司を働かせるために大切なものです。あまりにも大きな仕事を任せきりにしてしまうと、放置されてしまうことがあるということも覚えておきましょう。
5.上司からの干渉をあしらうことで火をつけよう
仕事しないくせに、やたらと干渉はしてくる、というタイプの上司もいるでしょう。それはこうした方が良い、ああした方が良い、と無駄な注意をされ続けることで、かなりのストレスを感じてしまうという場合もあります。
ですが、そういった時には反論せずに小さなリアクションだけをしておきましょう。どうせこの上司は仕事しないのだから、何を言われようが関係ない、と思っておくのが一番です。
上手くいけば上司のやる気に火をつけることができます。自分ならもっと上手くできる、と仕事に取り組んでくれる可能性があるのです。
6.上司との関係を良好なものに保ち続ける
上司との関係は、常に良好にしておきましょう。確かに仕事しない上司と同じ職場で働かなければならないのは苦痛ですし、ストレスが溜まることでしょうが、そこで上司を邪険に扱ったり、露骨に避けたりしてはいけません。
上司との関係がぎくしゃくしてしまうと、どんどん仕事はしにくくなってしまいます。仕事しない上司は、周囲とのコミュニケーションがとれなくなると、ますます仕事に手をつけなくなる可能性があります。
仕事しない上司をいつでもサポートできるようにスタンバイしておく必要があるため、周囲の人間関係は常に良好なものでなければならないと言えるでしょう。
7.仕事しない上司が何を求めているのか考えてみる
仕事しない上司に対しては、積極的に働きかけていくべきです。放置しておいても、仕事が進むわけではありません。ですから、今、上司に対して自分は何ができるだろうか、と考えてみてください。
上司が仕事をするにあたって必要な情報を十分に与えられているか、報告するべき事柄は全て報告し終えているか、など、仕事しない上司が仕事をするために利用できるものについて、改めて見直してみましょう。
思わぬところに抜け穴があるかもしれませんし、上司にもっと与えられるものがあることも考えられます。仕事しない上司のために、自分がどのような形で手助けができるか、周りを見渡して考えてみましょう。
仕事しない上司はどんな特徴を持っている?
仕事しない上司にはどのような特徴があるのでしょうか。仕事しない、と言っても、その心中は様々です。それぞれの特徴を知り、詳しく考察していくことによって上司の考えを知っていきましょう。
やる気がないから仕事しないというタイプ
完全に仕事に対する意欲をなくしてしまったために、仕事しないという日々を送っているタイプの上司がいます。入社した頃の、企業に貢献するためのやる気や、出世欲などはもはや消え去ったと言って良いでしょう。
新しい仕事を割り振られても、面倒だ、どう片付けようか、としか考えられないようになってしまった、形だけの上司です。仕事しないのは周囲に迷惑をかけてしまっていますから、できればその態度だけは直してほしいところです。
能力がついていかないから仕事ができないというタイプ
こちらは、やる気は十分にあるけれど、任された仕事に見合った能力を持ち合わせていないというタイプの上司です。大きなプロジェクトなど、せっかく任されたのにも関わらず、自分の能力が及ばず、どうしていいかわからなくて結局何もできない、という結果に終わってしまっています。
やる気がある分、周囲にサポートしてもらえば解決策は見出せる可能性もありますが、一人の上司としての役割を果たしているとは言えないでしょう。
人任せにしていれば何とかなると思っているタイプ
やる気がない、とは少し違っていて、まあ何とかなるだろう、と根拠のない楽観視をしているタイプの上司もいます。人任せにしていることが多く、自分がやらなくても誰かがやってくれるだろうし、最終的にはきっと何とかなるだろう、と思っている人です。
仕事に対する危機感や責任感がなく、振られた仕事を完遂しようという意志に欠けているタイプなので、仕事しない上司の中でも最もフラフラとしている部類に入るでしょう。もちろん仕事は誰かに任せていても終わるわけはありませんから、仕事しない上司が丸投げした分の皺寄せは誰かが引き受けることになってしまいます。そういった意味では、敵を作ってしまいかねないとも言えます。
仕事しない上司が身近にいたらまずはアクションを起こしてみよう
仕事しない上司に困っている、という人は、まず周囲を巻き込んで何らかの行動を起こしてみてください。一人で何かしても、上司に届きにくいかもしれないので、同僚との連携が大切です。仕事しない上司に困っているのは、自分だけではないということを改めて認識しておきましょう。
仕事しない上司は、放っておけばいつまでもそのまま仕事をせずに鎮座することになります。それを許せないと思うのであれば、やはり何かしらの行動をするべきなのです。
上司に直接仕事をしてほしいという気持ちを伝えることは、難しいことでしょう。ですが、色々な方法を考えれば、それを伝えることは不可能ではありません。解決に導くために、一歩踏み出してみましょう。