新入社員の不安はこの解消法で払拭しよう!
初めての仕事に夢と希望を抱いていざ初出勤したまではいいものの、思い描いていた仕事と現実のギャップに戸惑いを覚えて、不安になってしまう新入社員も多い事でしょう。
今回は、不安を胸に抱えている新入社員へ、新入社員だった先輩がくれた不安解消法のアドバイスをご紹介します。不安なのはあなただけではありません。先輩がくれたアドバイスの中から、ぜひ不安を解消するヒントを見つけてください。
新入社員が抱える不安とは
体験談をよせてくれた先輩が抱えた不安を見ていきましょう。仕事に慣れるとなんてことがない不安ですが、右も左もわからない新入社員にとっては、切実な不安であることにうなずけます。
- かかってきた電話で変なことを言ってしまうのではないか
- 自分の電話応対に先輩が聞き耳をたてているのではないか
- 電話の相手は怖い人ではないのか
- お客様への案内は適切にできるのか
- 会社のシステムがうまく使えるのか
- 自分で考えて行動できるのか
- 入社同期がすぐに辞めてしまい一人になってしまった
- 仕事に慣れない
- 上司のパワハラ
- 仕事内容が入社前に聞いていたのと違っていた
- 職場の人たちと打ち解けられるのか
- 自分のやり方は正しいのか
- この会社にずっと勤めていけるのか
- 素人なのに現場が務まるのか
- プログラマとしてやっていけるのか
- お客様に話しかけられるのか
- プライベートと仕事は両立できるのか
新入社員時代に不安を解消するために先輩がとった行動
どんなに不安でも、入社した以上は仕事をしなければなりません。ここでは、目の前の不安を解消するために先輩がとった行動をご紹介します。「これはいいかも」と思ったら、ぜひ試してみて下さい。
- 電話が鳴ったらとにかく出ると心に決めて実行した
- 不安を持ちこさないように自宅や通勤時間を利用して勉強した
- 先輩の仕事ぶりを覚えるためにメモをとった
- 教えてもらったことを忘れないようにメモをとった
- 信頼できる母校の先輩、両親に相談した
- 分からない事はそのままにせず、すぐに質問をした
- 職場の人と打ち解けられるように挨拶を心がけた
- 自分の仕事以外の仕事も積極的にやった
- プライベートを確保するために早めに出勤した
新入社員の時に抱えた不安を解消した先輩の体験談
それでは、新入社員の時に抱えた不安を解消した先輩の体験談をご紹介します。先輩の体験談を参考にして、不安解消の糸口を見つけてください。
電話が鳴ったらとにかく出る
さつき(30代前半 事務職)
社会人になって初めての電話応対はとにかく緊張しました。学生の頃にアルバイトで電話に出ることはありましたが、感じる責任感が違ったのか比べものにならないくらいの緊張でした。
どんな電話がかかってくるのか、それに答えられるのか、変なことを言ってしまわないか、また周りの先輩が聞き耳を立てているのでは…色々なことが気になって、話し方もかたくなっていました。
不安を払しょくするには、とにかく電話が鳴ったら自分が出る!と決めて電話に出まくることでした。敬語がおかしかったときなど、言葉遣いに厳しい先輩に注意されてへこみましたが、今思えばそれが良かったです。
後に他の会社に転職したのですが、その職場ではおかしい言葉遣いで話している人がいても誰も注意せず、本人がそれに気づくこともできないような環境でした。
電話に出まくったことで早く慣れることができ、そのうち緊張はしなくなりました。電話に出まくったことは、周りの先輩の反応も良かったみたいです。
最初は何事にもとにかく緊張するかと思いますが、わからないこと、不安なことは先輩に声をかけて聞けばたいていは解決します、決して自分のだけで抱え込まないようにした方がいいです。
家で道案内を勉強した
りみ(28歳 ホテルマン)
フロントの仕事は接客業という事もあり、マニュアルだけでなく実践して仕事を覚えるスタイルだった為に、お客様に対して自分の案内が的確だったのか不安でした。
また、システムの使い方も現場で実践し操作を覚えなければいけない為に、新入社員でありながらも即戦力を求められているような環境で、自分はこの仕事についていけるのかとても不安でした。
その不安解消と仕事に自信を持つ為には、やはり日々の自学自習をしっかりし、不安を先に持ち越さない様に心がけました。
新人の頃は分からないことが分からないという状況に陥りがちですが、その中でも自己解決できる物から解決するように努力しました。
例えば、道案内や観光案内は自宅でも勉強出来るので、ホテル周辺の地図を毎日眺めて、分かりやすい案内方法を自分なりに研究しました。
その事で、自信を持って自分からお客様に歩み寄る事が出来るようになり、質問をされても動じる事が減りました。
仕事をする上で不安は必ず付き物です。それを解決するには、自分自身の知識を高め、自分に自信を付ける事で仕事が楽しくなります。
分からない事をリストにまとめて1つ1つクリアしていけたら、それだけでも不安を1つ減らすきっかけになります。
どんどんメモを取った
きゃのん(20代後半 ホテルサービス業)
ホテルでのサービス業への就職が決まってまず不安に思ったことは、何と言ってもお客様への接し方でした。高卒で入社ということもあり、目上の方への話し方や振る舞いの常識が、全くといって良いほどわからない所からのスタート。
働き初めてからは、とにかく先輩方がどのように挨拶をして迎え、配膳を行ってお客様を送り出しているかをとにかく目で見てメモを取りました。
一言でお客様と言ってもさまざまな方がホテルにはいらっしゃるため、一人一人への対応、気配りを覚える必要があります。見ただけでは到底覚えきれるものではないのでメモは必須でした。そして、帰宅後は必ずメモを見返して復習を徹底しました。
結果、最初の1ヶ月はメモを取ることに精一杯の私でしたが、だんだんと実際にサービスをしていくうちに、お客様の要求にスムーズに答えられるようになり、それが楽しくなって私にもお客様にも笑顔が増えました。
新入社員の皆さん、どんな職種でもメモを取ることはとても大切なことです。自分の記憶力を過信せず、どんどんメモを取ってください。必ず自分の力になります。
疑問はすぐに質問する
おちょん(23歳 会社員)
高校を卒業して初めての会社に就職しました。仕事1日目に、あなたはプロなんだから自分で考えて行動しなさいと言われて不安を感じました。
その不安を払しょくするために、毎日メモをとり、教わったことは覚えようと努力しました。同じ質問は、しないように事細かくメモを取るようにしました。
小さな疑問でも質問して、その日の疑問はその日のうちに消すようにしました。その結果、就職して5年後には4人分の仕事を1人でこなせるようになりました。
製品のことを理解できていないときは、上司に理不尽なことを言われても言い返すことが出来ませんでした。言い返しても、丸め込まれるばかりでした。
しかし、月日が経つと、自分の意見も踏まえて言い合えるようになりました。対等に言葉を交わせて、自分の主張を通すことも出来るようになりました。高卒で学歴も資格もない私でしたが、人を動かすまでに成長しました。
だから新入社員の皆さんも、些細なことでも上司に相談して答えを求めて下さい。そして、自分の力に変えて成長して下さい。会社で自分の地位を上げていけるように頑張ってください。
言われたことはすぐにやる
まどか(22歳 保育士)
私には同期が2人おり、入社前の研修から一緒だったのですが、入社する直前に2人とも辞めてしまい、1人の状態から始まりました。
最初から1人ならまだ良かったのですが、一緒に頑張ろうと言っていた人達が突然いなくなってしまい、不安で仕方ありませんでした。
仕事自体は好きで入社していたので、仕事が始まってからは無我夢中で頑張りました。言われた事はすぐに覚えやる、わからない事はすぐに聞き何度も同じ質問をしないように心がける等、とにかく仕事を早く覚えるのに必死でした。
そんな姿を見てか、先輩方は優しく接して下さいましたし、良い人間関係を築けました。一生懸命働いているのが伝われば、先輩方も優しく接して下さると思います。1日でも早く仕事を覚え、即戦力になれると良いですね。
母校の先生と両親に相談した
わとそん(20代前半 会社員)
新卒で今の会社に入らせて頂いたのですが、慣れない仕事内容と、上司のパワハラに非常に悩まされました。入って一日でやめようと思ったくらいです。
その不安、悩みを払拭するために母校の先生方、両親への相談をしました。その結果、上手く話を流せる所は流し、聞く所は聞きとメリハリをつけて行動するようにとのアドバイスをもらいました。
その結果としては、最初はあまり変わらず基本的に辛い日々だったことは変わりませんでしたが、自分がパワハラを受けないために、目をつけられないためにどうしたら良いのかを考えていきました。すると、上司も接し方を変えるようになってきて少しずつ仲良くなれるようになりました。
新入社員の皆さんには、最初はなかなか理不尽なことがたくさんあると思いますが、柔軟に対応をしていけるときっと乗り切れます。負けずに頑張って貰いたいなと思います。
先輩の都合のよさそうな時間に質問をした
まおまお(20代後半 外構設計)
求人情報や求人担当者の方に事前に聞いていた職業内容と少し違う仕事でした。会社の求人担当者に、わからない事は何でも直属の先輩に聞くように言われたので質問をしたら、「学校じゃないんだから聞いてばかりじゃなくて少しは考えろ」と言われ、この先が不安でしかたなかったです。
不安を抱えたまま、質問をしたら怒られると思い、なかなか質問ができなかった期間がありましたが、不安を払拭するために間違えてからでは遅い!と自分に言い聞かせ、怒られる覚悟で質問をしまくりました。
「間違えがあるとダメなので」と最初に話しておき、先輩の時間の都合を考え質問したところ、わかりやすく説明をしてくれるようになりました。
新入社員で入ったばかりは、仕事以外にも人間関係や悩みがたくさん出ると思いますが、今失敗や間違えが許される状況なのかを判断し、怒られてもいい!という覚悟でたくさん質問し、聞いたことを記録して自分のもモノにしてやる!というぐらいの気持ちで頑張ってほしいです。
大きな声で挨拶をした
トミー(29歳 会社員)
新入社員であれば、ほとんどの人が不安を覚えるのが、職場の人間関係です。職場の上司や先輩の同僚との人間関係は、自分にとって働きやすい職場環境においての非常に重要な要素と言えます。
私自身も、大学を卒業して新入社員として会社に配属された時には、一日も早く配属された部署に解け込んで、職場の同僚たちと打ち解けたいと強く思いました。
そこで、基本的なことではありますが、まずは笑顔で大きな声で挨拶をするように心がけました。それは同じ部署の同僚だけではなく、社内の廊下ですれ違った人にも挨拶をしました。
また、学校を卒業したての新入社員は、はじめの内、なかなか仕事の即戦力にはなりにくいので、その分、出来るだけいつも職場内を良く観察し、コピー取りなどの上司や先輩の業務の雑用を進んで引き受けるようにしました。
そうして努力することで、少しずつではありましたが職場内で信頼を築け、人間関係を円滑なものにすることが出来ました。
これから新入社員として働く方は、第一印象が肝心ですので、清潔感のある身だしなみで、元気に挨拶し、職場の同僚の人に明るい印象を持ってもらえるようにしましょう。
自分の仕事以外の業務も進んでやった
キャベツ(30歳 会社員)
仕事に慣れるまで指導員のような方が付いていましたが、一定期間を過ぎた頃には1人で業務を行なうようになりました。
しかし、そのようになってからは自分のやる事なす事のほとんどについて「本当にこの方法で良いのだろうか、大丈夫かな」と常に不安を感じていました。
結局のところ、そんな不安とは別にミスなどはなかったのですが、この時期はどんなことでも不安に感じてしまうと思います。
不安を払しょくするために私は、ただひたすら経験を積むようにしました。自分の業務以外でも、仕事は自分から探せという教えもあったことから、どんなことでもさせていただきました。
その結果、失敗することもありましたが、その失敗を糧として新たな経験を積むことが出来たので自信に繋がり、業務も自然とスムーズにこなせるようになりました。
これから不安や悩みがあり、壁にぶつかることも多々あると思いますが、どんな経験も無駄になることは絶対にないので、諦めずに頑張って下さい。
怒られてもめげずに話しかけた
なかしー。(21歳 パティシエ)
新入社員として働き出して、まず1番に不安を覚えたことは、私はこの先、一生、この会社に勤めていかないといけないのかという不安でした。
私が働いていたお店のオーナーはとても気性が激しい人で、間違ったら怒鳴られることなど日常茶飯事でした。
私はその不安を払拭するために、まずはオーナーと仲良くなろうと思いました。怒られてもめげずに、休憩時間などに話しかけるように心がけました。
最初は本当に怖かったです。でも、少しずつオーナーとも分かち合えるようになり、怒鳴られることも少なくなりました。そして、この人についていきたい、少しずつそう思うようになりました。
最初は怖いことばかりだと思います。でも怖がらず、まず一歩自分から踏み出してみましょう。
自分は素人で何も分かっていないことを伝えた
ままも(20代後半 建設業)
入社当初は1週間ほどの研修を行いましたが、専門の学部を出ているわけではない人間を、そのまま現場に出してしまうやり方には非常に不安を覚えました。
ただでさえど素人だったにも拘らず、行う業務は現場の管理者として職人に指示をする事なので、当初は苦労した覚えしかありません。
職人の方から何かを言われた際は、その都度頭を下げて、自分が素人で何もわかっていないことを伝えた上で、怒鳴られながらもやり方を教わることに専念しました。
職人さんは怒鳴りながらでも教えてくださったので助かりました。なんども怒鳴られていると今度は職人さんからこちらを気にしてくださるようになったので、打ち解ける事が出来ました。
これから社会に出て働く方は、自分が無の状態であることを理解し、教えてもらうことに恥を感じない事を徹底した方がいいです。
不安に思うことは上司に相談した
ばばっち(42歳 公務員)
私の最初の所属は、税金関係の職場でした。私の担当は、税金を滞納している方から税金を納めていただくように催促をすること。滞納者と聞くだけで、怖い人かもとか、絶対に払わないと言われるかと思い、不安感を覚えていました。
この不安を最初に上司に聞いてみたら、電話でまず税金を納めてほしいことを催促するので、受話器から手が出たり、殴られることはないから大丈夫と教えてもらった。
また、滞納者のほとんどは生活困窮が主だから、電話をかけてくる人なら払う気があることを教えてもらいました。
教えてもらった通りに電話を怖がらず出て話をすると、担当地区のほとんどが払う気のある方で分割納付をしてもらい、どうにかトラブルになっていません。
不安に思うことを上司に相談し適切に指導を受けたので、今は責任をもって仕事をしてます。
分からない事は通勤時間や家で勉強した
こうちゃん(24歳 プログラマ)
私は新卒でWEBコンテンツの作成を主な業務としている会社へ入社しました。未経験だったため、実際何をするのかわからない業務の中で、はたしてプログラマとしてやっていけるのだろうかととても不安でした。
それでも、毎日わからない専門用語や技術があれば通勤時間や自宅にいる時間に調べ、また、実際プログラムを組みながら独自で学習を続けていました。
その結果、新卒ながら案件に開発要員として他の会社の技術者の方に混じって参入させて頂き、どんどん任せてもらうことが増えていきました。
どの業界でも言えることですが、独自で努力したものは何らかの形で必ず自分に返ってきます。ですので、これから新入社員として頑張り始める方はすぐにできないと諦めるのではなく、少しでも面白いものを見つけて自分で学習してみてください。きっと色々なものが見えてくるはずです。
先輩のアドバイスが心強かった
しー(20代後半 営業)
教材関係の営業職でした。社会人になりたてでもちろん営業経験もない、そして自分は人見知りが激しい性格だと思っていたので、うまく話しかけられるか、ちゃんと営業できるか不安でした。
入社して3ヶ月は先輩に付いて回っていました。その先輩は3歳上の優しい人だったのでかなり助けられました。聞きたいこともちゃんと言えたし、プライベートの相談も聞いてくれました。
いざ一人立ちになって一人で営業するようになっても、その先輩はこまめに連絡をくれてそのつどでアドバイスをしてくれました。「最初から出来るやつはいないから出来なくて当たり前。」そう言ってくれたことがとても心強かったです。
これから新入社員として働く方も、そう卑屈にならずに胸をはって頑張って下さい。
定時前の早い時間から仕事を始めた
ベルトン(25歳 経理事務)
最も強い不安を感じていたのは、プライベートとの両立です。私にはプライベートでも実現させたい目標があり、仕事に自己実現を求めておりませんでした。また、過重な時間外労働の負担も望んでいませんでした。
そのために、定時後の残業を最小限にするために、定時前の早い時間から始動することを心がけるようにしました。
結果としては、私の当初の狙いとは裏腹に、ある程度速度をつけて仕事をすると、周囲との協調の観点から仕事に注文をつけられることが増えたり、新たな仕事を課せられるなど、早く仕事を終えることは実現出来ませんでした。
新入社員の皆さんも、仕事のし始めはある程度仕事に没頭する時間は大切かと思います。周囲との協調性も学びながら、自己実現の機会を待ちましょう。