接客業のアルバイトで楽しく働くコツを知りたい
接客業のアルバイトはノルマのあまり必死になってしまったり、お客様への対応の仕方が分からずに嫌になってしまう人も中にはいるのではないでしょうか?
接客業はとても難しいものなので初めは苦労する人が多いと思いますが、コツを掴むと楽しく働くことができるでしょう。ここでは、明日から簡単にできる、接客業のアルバイトが楽しくなる6つのコツを紹介します。
1.元気な自分を演じる
常に元気でいることは、簡単なようでとっても難しいことです。一見元気そうに見えても、悩みを抱えている時や、気持ちは元気でも体調が悪い時など様々なケースがあります。しかし接客業は人と人とのコミュニケーションが重要なので、休まずにアルバイト先に行ったときには、たとえコンディションが万全でなくてもできるだけ元気な自分を演じましょう。
例えばディズニーランドに行ったときに「現実にもどりたくない!」と思います。それはディズニーランドのキャスト全員が「すべてのゲストにハピネス(幸せ・幸福)を提供する」ことを第一に動き、元気に接してくれるため、自然と親しみやすさを感じ楽しく過ごせるからです。
外食をした時や買い物をした時に、店員さんに元気がなくて、なんだか不安な気持ちになったことはありませんか?ディズニーランドでは不安が全く感じられない元気な接客をすることで、自然と訪れた人たちを笑顔で幸せにすることが出来ています。
元気な自分を演じ切りお客様第一の行動を心がけることが、アルバイト先に来たお客様に親しみやすさを感じてもらうコツです。そうすることで自分自身も元気になり、行動も自然と変わってきます。アルバイト先での仕事中は、元気な自分を演じることで、お客様も元気になり楽しい相乗効果が生まれます。
2.口角を上げる意識をして表情を柔らかくする
接客業で大切なこととして挙げられるのは、笑顔でいることです。しかし実際には「何も楽しくないのに、笑顔を作るのは無理」と感じる方も多いため、笑顔でいることは一見簡単そうで難しいと言えます。
どうすれば表情が柔らかくなり笑顔に見られるのでしょうか?無理に笑顔を作る必要はありませんが、できるだけ口角を上げるように意識すれば自然と笑顔でいられるようになります。
顔の表情を意識していないときに初対面の人から「話しかけにくい」「なんだか怖い印象があった」などとと言われたことはありませんか?口角が下がっていると怒っているのかな?不機嫌なのかな?という印象を与えてしまい、知らず知らずのうちに暗い表情に見られ、親しみやすさを感じられなくなります。
口角を上げていることを意識することによって顔の筋肉がほぐれ、自然と柔らかい表情になります。すると周りの人にも明るい印象を与えられます。口角を上げるのが苦手な方は、少しの時間でも意識して表情を作ると笑顔でいることを心がけましょう。アルバイト中も笑顔で接客できると、お客様にも笑顔になってもらえて嬉しいものです。
3.「いらっしゃいませ」の後に一言加える
スタッフの挨拶で、お客様に与えるお店の第一印象が決まります。そのため「いらっしゃいませ」の一言でも店舗や業界により言い方や声のトーンに違いがあります。店舗の運営マニュアルとして挨拶の方法が決まっている事もあるほど、挨拶が接客業をする上で大きな影響を持っているのがわかります。
アルバイト先でもただ「いらっしゃいませ」と言うのは簡単ですが、その時に明るいイメージを与えられると、お客様にも好印象です。元気よくハキハキと挨拶するのが理想的ですが、店舗により大きな声でなく声のトーンを上げて挨拶をするよう指導される場合もあるので、そこはアルバイト先の方針に従いましょう。
飲食店部門の接客好感度で世界をリードするスターバックスコーヒーでは、店員さんがお客様に対して「いらっしゃいませ」と言わず「おはようございます」や「こんにちは」と1日の時間帯に合わせた挨拶でお客様を迎えするよう指導しています。「こんにちは」と言われると自然と挨拶を返すことになり、そこでお客様とのコミュニケーションが生まれます。
スターバックスでは、お客様とのコミュニケーションはもちろん、スタッフ同士のコミュニケーションも大切にしています。それによりお互いを認め合い、自分の居場所を作ることができ、働きやすい環境を構築しています。
挨拶でコミュニケーションを作るコツは、「いらっしゃいませ」の一言の後に「こんにちは」をつけることです。そうすると、親しみやすい印象を与えることができ、お客様も挨拶を返してくれるかもしれません。いつもの挨拶に一言加えるだけで、自然とコミュニケーションが生まれ、接客業が楽しく感じられる瞬間になります。
4.お客様の顔を覚えて親しくなる
いつも来店する常連さんか、今日初めて来店した方なのか、お客様の顔を覚えることはとても大切なことです。顔を覚えて認識することは簡単なことではありませんが、来店してくれたお客様を自分が接客をしていなくても一目見ておくだけで「あれ?見たことあるかな?」と感じることが出来ます。
人の顔を覚えることは難しいことですが、習慣のように出来るようになると人との付き合いがとっても楽しくなります。あるコンビニエンスストアで、常連のお客様が買っていくタバコの銘柄を覚え、お客様の顔を見ただけで言われる前に用意できるという店員さんをテレビで見たことがありますが、その店員さんはコンビニエンスストアでの評判もよく、人気のスタッフなんだとか。
「人の顔をどうやって覚えているか」という問いに、「毎日来てくれているともちろん自然に覚えられるけど、必ず会計の時にお客様の顔を見るようにしています」と答えていました。その店員さんは人の顔を覚える時に、上手く特徴をとらえることができているので自然に覚えてしまうのです。お客様の顔を覚えるコツはしっかり相手の顔を見ることなのですね。
今日はどんなお客様がアルバイト先に来てくれたのか、自分が接客したお客様だけでも顔を覚えておけると、二回目に来店してもらった際、コミュニケーションを取ってお客様に親しみを与えることができます。親しいお客様が出来ると、「今日もきてくれた」となんだか嬉しい気分を味わえますよね。
5.聞き上手になり信頼を得る
「聞き上手な女性はモテる」という話もあるように、聞き上手になることによってお客様が自分に信頼を寄せてくれるようになります。充分な商品知識を持ち自信満々に商品の説明をすることも大切ですが、それではお客様に対して一方的に話しているようで退屈させてしまうこともあります。
例えば、アパレルショップで人気のある販売店員は褒め上手でもあり、聞き上手でもあります。渋谷のファッションビルには人気のアパレル店員に会いに行くために地方から足を運ぶ人もいるほどで、お店の服が欲しいだけではなく、話をする楽しみも目的となっているようです。ショップ店員さんにプレゼントを渡しに行ったり、話をするためだけに行く学生なども中にはいて、学校であった出来事や相談も聞いてくれると言います。
その結果、お客様がショップ店員に信頼を寄せるようになり、顧客を増やすことに繋がります。顧客が増えると、売り上げにも繋がるのでお店にとっては嬉しいことですね。
単に楽しい会話をするだけではなく、お客様が話をしたくなるような雰囲気作りのためにも聞き上手になることは大切です。お客様の話を上手に聞き、信頼を得ることが売り上げのアップに繋がっていくのです。
6.言葉だけで伝わらない時は表情を豊かにする
ドラマや映画を見ているときに、感情移入してしまって泣いたり笑ったりした経験は誰にでもあると思います。表現力が豊かな役者さんのお芝居には、より感情移入しやすくなりますね。表情を豊かにすることで、自分の伝えたいことがより伝えやすくなります。
もし接客業のアルバイト先で自分がミスをしてしまった時に口で謝ることは簡単に出来ますが、へらへら笑っていては申し訳ないという気持ちが感じられません。またお客様の要求に応えられない時、むすっとした顔でいてはお客様の気分を害してしまいます。
そこで表情を変えることによって、自分の伝えたい思いがより伝わりやすくなるのです。悲しそうに「申し訳ございませんでした」と謝る人に、怒りを覚える人は少ないと思います。また「とても美味しいので、おすすめですよ!」と笑顔で勧められると、「本当に美味しいんだろうな」と感じる人が多いと思います。
そのほか、お客様が話しているときにも驚いたり、笑ったりして笑顔を見せると話しているほうも自然と楽しくなります。何かを伝えたいときは表情を豊かにすると、こちらの想いがお客様にも伝わりやすくなります。接客業をやっていて、言葉だけでは想いが伝わらないと感じた際には、表情を豊かにすることも心がけましょう。
接客業のアルバイトはコミュニケーションを大切にすると楽しくなる
接客業のアルバイトは休みが少なく、忙しい時間帯だとバタバタして気持ちも焦ってしまいます。「こんな仕事はもうヤダ!」と思うことも一度や二度ではないはずですよね。
しかし、お客様から言われた「ありがとう!」という感謝の言葉に元気をもらうことも多いでしょう。接客業の魅力はなんといっても人と人とのコミュニケーションです。気持ちの良いコミュニケーションを取りながらのおもてなしの心は、必ずお客様に伝わっています。今回紹介した6つのことを実践して、お客様に満足してもらえるようにしながら自分自身も楽しく働きましょう。