営業マンが髪型で好印象を与えるには?
取引先企業の担当者や、営業先のお客様は、営業マンの第一印象を外見、特に髪型で判断します。第一印象で信用できないと判断されてしまえば、セールストークを一切聞いてもらえないことがありえます。第一印象で損をしないために、営業マンとしてよい印象をもってもらえる髪型について解説します。
大切なのは清潔感
営業マンに限らず、ビジネスマンには清潔感が何よりも大切です。髪型以前に、髪の毛が汗や皮脂でべったりとしていたり、フケが頭の上やスーツの肩にのっていたりするようでは、話になりません。人とコミュニケーションをとるにあたって、相手に不快感を与えない最低限のマナーとして、清潔感のある外見になるよう心掛けましょう。
夏場に汗をかきやすい人は、べたつきが目立たないような短髪にするのがよいかもしれません。清潔感の観点から、自分の髪型を検討してみるのも一つの手です。
整髪料でシャープな印象を与えよう
特に若い世代の場合は、学生時代から流行に合わせてワックスで髪の毛を立てたりするなど、整髪料を使うことに慣れている人も多いことでしょう。男性が整髪料をつけて髪型をアレンジするのは学生時代までと思っている人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
整髪料を何もつけていない状態では、髪の毛がパサパサと乾燥しがちです。まとまりがなく髪の毛が目にかかってきてだらしない印象を持たれてしまうこともあります。整髪料をつけて、適度なまとまりとツヤがある髪型は、相手にシャープで頭が切れる人という印象を与えます。
額を出す髪型で誠実をアピール
額を出している人は、「正直で隠しごとがない人」という印象を与えます。これは、営業マンに限らず老若男女誰にでも当てはまることです。心理学的にも、後ろ暗いことがある人や、嘘を吐こうとしている人、何か隠しごとがある人は、額を出したがらないと言われています。
営業マンは、取引先企業や個人のお客さんに対して、警戒心を持たれることはまず避けたいものです。自身が信頼するに足る人物であり、でたらめなセールストークをしに来たわけではないことを、まずは第一印象でわかってもらうためにも、ぜひ額の出る髪型をするようにしてください。
好感度の高い人を参考にする
営業マンとして好印象を与える髪型をあれこれ頭の中で考えるよりは、老若男女から好感度が高い人を参考にするとわかりやすいです。たとえば、有名人であればアナウンサーは好印象の外見として、一般のビジネスマンからも参考にしやすいです。ホテルのレセプショニストや、ある程度の格式があるレストランのウェイターも参考になるでしょう。
営業マンにNGの髪型
一般的に、営業マンにはNGとされている髪型があります。多くの場合、就業規則などに明確に記述されているわけではありませんが、暗黙の了解とされています。知らずにNGな髪型で営業職の面接を何社も受けて、なかなか採用通知をもらえないという人もいます。
面と向かって上司や先輩社員から指摘されたり、会社で指導されたりする機会があまりないものの、営業マンとして避けたほうが無難と考えられている髪型について解説します。
スキンヘッド
特に日本においては、スキンヘッドに対して威圧的なイメージを持っている人が多いと言われています。「まったく気にしない」「営業マンがスキンヘッドで何が悪いのか?」「むしろ清潔感があってよいと思う」といった人もいますが、営業マンとしてふさわしくない印象を持つ人がいるのも事実です。
スキンヘッドの良し悪しというよりは、営業マンという人と接する職業の人が、もしかしたら誰かに不快感や威圧感を与えてしまうかもしれない髪型をしているということが問題です。わざわざ仕事相手に警戒心を抱かせる恐れが少しでもある髪型をすることは、営業マンとしてメリットがありません。誰からもよい印象を持ってもらえる外見を目指すのが、営業マンとしてのマナーといえるでしょう。
しかしながら、たとえば薄毛であるがために中途半端な髪型をするならスキンヘッドのほうが清潔感が出るという人もいるでしょう。そのような場合は、一概にNGとは言えません。威圧感を与えないよう、笑顔を意識したり、柔らかい雰囲気で話したりすることでカバーするなど、自分なりの対策がとれていれば問題ないでしょう。
髪の毛で耳が隠れている髪型
中高生のときの身だしなみ検査でも、耳の上に髪の毛がかからないように口酸っぱく教師から注意されたという男性は多いことでしょう。耳の上に髪の毛がかかっていると、ケアなく伸びすぎてだらしない印象を与えがちです。清潔感も失われてしまうので、ビジネスマンの最低限の身だしなみとして、サイドの髪の毛が耳にかからない長さを常にキープするようにしてください。
過度に流行を意識した髪型
髪の毛のてっぺんを立てるソフトモヒカンや、そり込みを入れたりするような過度に流行やファッション性を意識した髪型は、万人受けしません。浮ついているような軽い印象や、信頼できない人物ととらえられてしまうおそれがあるので、いくらおしゃれでも奇抜な髪型は避けましょう。
営業マンの髪型としてツーブロックは問題ないか?
「流行を意識した髪型」として気になる人が多いのは、「ツーブロック」ではないでしょうか。ツーブロックとは、頭頂部から耳の上あたりまでの髪の毛を長めに残し、それらより下の部分を借り上げたスタイルのことを指します。近年、若い世代を中心にビジネスマンにもとても人気の髪型です。
結論としては、ツーブロックは営業マンの髪型として問題ありません。耳の上を刈り上げていることで、清潔感も十分に出るスタイルです。しかしながら、刈り上げすぎると髪型で遊んでいる印象が強くなるおそれがあります。
刈り上げ部分と頭頂部の長めに残した髪の毛の境目があまり目立たないようにする、ソフトツーブロックもあります。会社や業界の雰囲気に合わせて、どの程度のツーブロックが妥当であるのか、よく研究するようにしましょう。
業界別営業マンにおすすめの髪型
清潔感があり、人を不快にさせず、一般常識のある髪型という点では、いずれの業界の営業マンでも同じです。しかしながら、服装にも同じことが言えますが、それぞれの業界の特色によって、許される髪型の範囲は変わってきます。
服装や髪型に関して、自分の所属する業界の傾向を常に意識しておき、合わせて自分の外見も柔軟に変化させていくと、何歳になっても「野暮ったい」営業マンにならないでしょう。
ここでは、各業界でおすすめできる髪型について紹介します。
銀行や証券会社などの金融業界
お金を扱っていることから、最も信頼性が求められる業界です。法人、個人を問わず、営業マンとして接する相手が年配の人になることも多いです。おしゃれに走らず、誰が見ても不快感のない、無難な髪型をすることをおすすめします。整髪料をつけすぎるのも避けたほうがよいでしょう。
各種メーカー
金融業界ほど神経質になる必要はありませんが、取引先企業の担当者は年配の人も多いでしょう。ツーブロックなどおしゃれ感のある髪型を取り入れるにしても、あまり刈り上げが目立たないようにするといった気遣いがあると安心です。
アパレルや美容業界
アパレルや美容業界に携わる人には、優れたファッション感覚が求められ、それは営業マンでも同じです。そのため、他の業界よりは髪型の自由度も高いです。良識を疑われるような奇抜な髪型ではなく、清潔感があって似合っていれば問題ないと言えるでしょう。
営業マンのヘアスタイリングのポイント
朝起きてシャワーを浴びない人も、髪の毛は根元から全体を水で濡らすようにしてください。根本から濡らすことで、頑固な寝ぐせも難なくなおすことができます。水で髪の毛全体を濡らしたら、タオルで余分な水分をふき取って、ある程度の髪の長さがある人はドライヤーでざっと乾かしましょう。
乾いた髪に、ジェルやワックスなど、目指す髪型に合った整髪料をつけてスタイリングします。整髪料のつけすぎや、髪の根本につけるのは、髪の毛がベタベタして清潔感を失ってしまう原因となるので避けてください。ヘアカットをしてもらった際に、美容師さんに髪型にあった整髪料とスタイリング方法のコツを教えてもらうのもおすすめです。
理想とするイメージの営業マンを髪型で演出しよう
じっくりと話をして、信頼を積み重ねていくような営業マンになりたい人は、ふんわりとした毛流れがあって柔らかい印象の強いミディアムヘアにするとよいかもしれません。反対に、スピード感や決定力に長けた営業マンとして見られたい場合は、ツーブロックや短髪でシャープな雰囲気を演出するのもよいでしょう。
どのような営業マンになりたいのかしっかりとしたイメージを持って、理想の人物に自分の外見を近づけていく努力をすることが重要です。