職業/働き方

外回り営業の仕事内容とは?やりがいと苦労体験談15

外回り営業の仕事を楽しくやっている体験談をご紹介しています。暑い日も寒い日も外回りをしながら営業活動を行う仕事は簡単ではありません。でも、外回り営業でなければ感じられない幸せもたくさんあるのです。外回り営業はどんなことをしている仕事でしょうか。興味のある人はチェックしてください。

外回り営業の一日

内勤の仕事と違い、外回り営業の仕事は、個人に任せられている範囲が広いため、自分で自分の仕事を管理する力が必要です。どこをどのように回るのか、誰にどんな商品やサービスを勧めるのか、一日・月間にどれくらいの数字をあげるのか、上司の力も借りながら自分でコントロールしていきます。

ルート営業なら、何曜日の何時ごろに訪問するスケジュールがあらかじめ計画立てられていることが多いので、それに沿って訪問します。顔つなぎの他、使っていただいている商品やサービスの使い心地、不具合がないかどうかを聞き、新しい商品やサービスがあれば、その売り込みも行います。もちろん「今から来て」と連絡があれば、時間を調整して伺います。

飛び込み営業なら、地図を見ながら「今日はこの地域を重点的に回ろう」と目標を立て、売り込みたい商品やサービスのパンフレットを準備します。飛び込み先が多忙になる時間帯を避け、1件1件訪問し商品を売り込んでいきます。リストにもとづいて架電をし、訪問の許可を得たお客様に営業活動を行う外回りを生業とする企業もあります。

飛び込み営業で初対面の相手の心を掴む成功の極意

外回り営業の活動が終わると、1日の活動を上司に報告、必要な事務処理を行い、翌日の営業活動の準備をしたら日報を書きます。

外回り営業の辛さ

ここでは、体験談で寄せられた外回り営業の辛さを見ていきます。外回り営業の辛さは、「分かるわ」と言ってもらっても、やった人でなければ分からないよと思ってしまうものです。そんな気持ちを想像してみると、もっと外回り営業の仕事の辛さに近づけるかも知れません。

外回り営業にはいいこともある

外回り営業の仕事は、辛いことも多いですが、楽しいこと・いいこともたくさんあります。楽な仕事ではない分、それがモチベーションになり、「もっと頑張ろう」という意欲につながり、自分を成長させることができるのです。やってみて損はない仕事と言えるでしょう。

外回り営業の体験談

ここからは、寄せられた体験談を見ていきましょう。外回り営業の仕事は、会社の看板を背負って活動をします。社の仕事をちゃんと理解している事はもちろん、身のこなしや清潔感のある装いにも気を配る必要があります。そして、一番大切な笑顔を絶やさない事を肝に銘じます。常に見られている意識を持ってお客様に接する、自分に厳しくできる人が務まる仕事、それが外回り営業です。

いい勉強になる

さなえ(30歳 営業職)


証券会社の飛び込み営業です。朝の7時半に出社し、営業の準備をします。主に債券や投資信託の商品案内のリーフレットをコピーしたりします。その後支店全体の朝会に出て、今日の目標や情勢について確認します。

9時に出発し、9時半から15時まで飛び込み営業です。やはり「しつこい」「迷惑」とお客様から叱られる時は辛いと感じますが、だんだん麻痺してきます。逆に「頑張っているから口座を開く、商品を購入する」と言われた時や、大きな金額が決まった時はやりがいを感じますし、達成感を感じられます。

外回り営業はきついと思われていますが、たくさんの方と話せるのでいい人生勉強になります。必ず頑張りを見てくれている人がいるので頑張ってほしいです。

契約がとれないと辛い

いぐみ(40歳 事務職)


私が行っていた外回り営業の仕事内容は、まず電話でアポをとって、その後営業するためにその会社を訪れるという形です。外回り営業をしていて辛い、大変だと感じることは、毎回思うように契約がとれないことです。

遠い場所まで営業に向かったのに、あまり話を聞いてもらえなかったことも多々ありました。反対に、外回り営業をしていてよかったと感じることは、やはりうまく契約がとれて、相手の会社と良い関係が築けたときです。

外回り営業の仕事に就こうと検討されている方は、うまくいかない時も諦めずに根気強く仕事をしていくことをお勧めします。

楽しい仕事

あか(34歳 主婦)


5年間、ハウスメーカーの外回り営業をしていたときは、事務所で朝礼をして事務処理をした後は、建売分譲地のチラシを持って外回りの営業に向かいました。ポスティングや突撃訪問でチラシを配り、夕方16時頃に事務所に戻っていました。

外回り営業で辛かったことは、迷惑そうな顔をしてチラシを突き返されることです。ただ、たまに暑いからと麦茶を頂いたり、分譲地に興味のある友人の方を紹介してくれたりする人がいて、その時は本当にうれしくなります。

外回り営業は大変なことが多いですが、商談の始めの一歩をつくることができ、人との出会いも多く、楽しい仕事だと思います。

2時間待ちもある

かさかさ(34歳 営業)


CDをCDショップにおいてもらうために、各店舗に外回り営業をしていました。本来は本部に営業をかけ、そこで一括で各店舗への配布枚数を決定するのですが、CDが売れなくなった今は、前作の売り上げ数値から機械で自動的に枚数が振り分けられてしまい、本部に営業をかけてもまったく意味をもたなくなってしまったため、各店舗の担当者に直接話をし、枚数の上乗せをお願いします。

各店舗の担当者は、基本的に陳列や接客をメインに行っているため、営業の話を聞く時間を設けていないため、担当者の手が空くのを店舗で待ちます。長い時では2時間待つこともあります。

基本的にこちらがお願いする立場なので、横暴な担当者が多く、はじめは本当にだるかったのですが、これだけ待ったのだからと営業にも力が入り、上乗せに成功したときは心からうれしくなります。

外回り営業の経験は将来必ず役に立つ

えり(28歳)


日によって違いますが、外回り営業をする日の1日の流れは、朝出勤して、夕方頃までひたすら飛び込み営業をしていました。喫茶店などの飲食店、企業、民家、全部まわっていました。

外回り営業で大変だったのは、営業をしている人にとっては当たり前なことだと思いますが、それでもやはり断わられることが多いことです。中でも煙たがられたり、嫌がられたりすると凹んだりします。

ただ、断わられて当然という意識になってくると、免疫がついて徐々に気にならなくなってきます。そして、やりがいを感じるのは宝物に出会った時です!仲良く話せたり、私のことを気に入って良くしてくれたり、そういう方に出会うとやっていて良かったなと思います。

実際、外回りで出会った方(後にお客様)と仕事を越えて仲良くなり、ミカンが送られてきたこともありました。

営業をやりたい、成長したいという方は、やって損ではないと思います。始めは大変かもしれないですが、頑張った分、必ず自分の力となり将来役立つはずです。

所得が上がると生きがいを感じる

中年Z(56歳 IT企業営業)


ソリューション部門の売上げと利益に対し責任ある立場にあるため、業務受注と要員確保、そして空き工数対策が常に付きまといながら、顧客への外回り営業を行っています。

前日に翌日に顧客へ提案するシステムの提案資料を夜中までかかって作成し、翌日朝からプロジェクトの不足要員の手配や空き要員への業務手配をした後、客先でのプレゼンテーションに臨みます。

外回り営業が終わった後は、上司へ、手ごたえや受注確度の報告を行います。正直言って楽な業務とは思っていませんが、部下から「面白い仕事ですよ」とか「良い技術者を引っ張って来てくれて助かりました」と言われるとうれしいですし、何より、業績を上げる事で所得が上がることが生きがいです。

自分次第で楽しくもなり退屈にもなる

くろい(22歳 営業職)


外回り営業の一日の仕事内容は、まず電話でのアポイント取りから入ります。ひたすら電話をかけてアポイントが取れれば、実際に営業に行きます。営業に行くときは、プレゼン用の書類を持ち込み、お客さんと30分ほど話します。それから現場を実際に確認して、見積もりを出すといった流れになります。

外回り営業で大変だと思う事は、移動です。基本的に車で行くのですが、200キロと長い距離を走ることもあり非常に大変です。良かったと思えることは、自分でスケジュールを立てられるという事、やりがいは、お客さんにサービスを喜んでもらう事です。

外回り営業は、良くもなく悪くもないと思います。自分次第で楽しくもなり退屈になることもあります。とにかく自分で行動して頑張ってください。

やりがいがある

ねこ(26歳 事務職)


私の外回り営業の仕事内容は、塾の無料体験の案内です。1日の流れは、まずは職場で営業トークの練習、朝礼、掃除。それから現地へ向かい外回りです。

外回りで辛い、大変だと思うことは、夏場は暑かったり冬場は寒かったりと、季節の影響が大きいことです。雨の日も荷物が多い上に、傘を差すため大変です。

逆に良かったと思うことは、実際にお母さんや子どもさんに感謝されたときです。塾に行かせたいけど嫌がって、というお宅が結構あるので、良さを説明して子どもさんに行きたいと言ってもらえたときは本当に嬉しいです。

外回りの営業に就く方へのアドバイスは、辛いことも多い分、成功したときの達成感は大きいです。目標や目的を持ってできれば、すごくやりがいのある仕事だと思います。

断られても自分が否定されているわけではない

せぐれた(35歳 産後サポート)


私がやっている外回り営業の仕事は、事前にピックアップしたお客様先に、自社の事業のご案内をご説明し、リーフレットを置かせていただくためのお願いをしております。

午前はアポイントが取れていればそのお約束先に、また、アポイントなしで伺うこともあります。まだ認知度の低い職業ですので、怪訝な顔をされることもありますし、行政が提供している同内容のサービスと価格面で比較されることも多く、それを指摘されると辛いなと思います。

ですが、「初めて聞いた!自分の産前産後に知っていたら利用したのに」「とても素晴らしいお仕事だと思うので、ぜひ協力させてください」というお言葉をいただけると、とても嬉しいですし、もっと認知度を高められるよう頑張ろうという気持ちになります。

新規開拓の外回り営業は断られることの方が多く、自分が否定されているような気持ちになることも多々ありますが、必ずしも個人が否定されているわけではないので大丈夫です。

私自身、価格面での指摘に気持ちがぐらつくことも多いのですが、自分が何を売りたいのか、お客様にどう利用していただき幸せになっていただきたいか、明確にしておくことが続けていく上で大切だと思います。

夏は暑く冬は寒い

ゆーき(35歳 事務職)


メーカーのルート営業をしていました。朝出社後1日のスケジュール、メール確認、見積書など、その日使う書類の準備等に1時間程費やしてから外出します。車で約1時間圏内の得意先を3~5社回って外回り営業をしていました。

得意先では主に現状不都合がないか相談にのったり、新製品の売り込みをしていました。夕方帰社後、その日の出来事を上司に報告し、その後はメール対応や書類作成等事務作業をして、夜7~8時頃退社していました。

外回り営業の大変さは、夏はすごく暑い、冬はすごく寒い、それでも得意先に行かないといけないとこでした。エアコンの下、快適な環境で仕事ができる内勤者を羨ましく思っていました。

よかったと思うのは、1人の時間が多いので平気でオサボリできたところです。やりがいは自分の仕事がそのまま会社の売上に繋がることが実感できることです。正直内勤者はこの感覚が薄いことが多いと思います。

これから外回りをしようとされる方は、体力をつけることを意識した方が良いと思います。営業は暑い日も寒い日も外出しないといけないし、朝が早かったり夜が遅かったりと生活リズムが崩れやすいです。そんな環境下でも耐えられる体作りが必要です。私はできませんでしたが…。

様々な営業を経験してみたいと思う

もっくん(25歳 営業)


私はOA機器メーカーの販売営業を行なっています。朝、夕方それぞれ1時間室内で事務処理をし、他の時間は外出し、担当エリアで自社製品を扱って下さっている顧客先へ訪問してメンテナンス等を行いつつ、新規営業もやります。

ただし、いずれも飛び込みです。新規でも既存でも飛び込みの外回り営業は正直辛いです。なぜなら、顧客から依頼なく行くからです。

現在はエリア担当制ですが、直近まではエリアなどなく、社内で顧客の奪い合いのため、同じ顧客に対して社内の何人もの人が飛び込むケースがあったため、エリア担当制とはいえやりにくいです。これが一番辛いです。

外回り営業は様々あります。そのため、いろいろな営業を経験したいと考え、またキャリアに傷つかない程度に様々な営業を経験しても良いのではと思いました。

貴重な話が聞ける

うめさん(40歳 事務職)


かつて保険会社で外回り営業をしていました。朝、会社でミーティングを行った後、提案書の作成やアポイントの電話がけを行います。お昼休み時間に担当している会社の職場に行き、職員向けに営業活動をします。

昼食後、中小企業や医師や弁護士、税理士など士業の方の飛び込み営業をしてから会社に戻ります。上司に活動の報告をし、明日以降の訪問の準備をします。担当している会社の職場には、終業時間後に訪問することもあります。

重たい鞄を持って歩くことはとても疲れて大変です。しかし、普段会うことができないようなお客様と会う事ができ、貴重なお話を聞かせていただける機会は、外回り営業でないと経験できません。

人生経験豊かなお客様のご心配を少しでも解決することができたとき、これ以上ない自分の成長と喜びを感じます。営業を経験しておかなかったら、その後どんな仕事に就いたとしても、今の自分はないとつながっていることを実感できます。

つらいイメージの営業職だけど…

ゆいちゃん(28歳 営業)


主に学校や保育園・幼稚園、公共ホールなどを営業先としています。朝早くから営業に行く場合は会社へは行かず、家から直行しています。帰りも直帰することが多いです。

多いときには一日で10件ほど一人でまわりますが、効率よく車を使って2名でまわることもあります。人と話すのが好きなので、外回り営業をあまり辛いと感じたことはありませんが、やはり夏や冬といった季節は外にいるのが辛いです。

よかったと思うことは、たまに、営業先に私たちの会社を知っている方がいて、丁寧に話を聞いてくれて契約が決まることです。もちろん邪険にされることが大半ですが、思わぬ出会いに感謝することも多いです。

外回り営業の仕事は、あまり神経質な方は向いていないと思います。相手のニーズをうまく引き出しつつ、ネガティブなことがあってもくよくよせず柔軟に話せる力が必要です。

自分が一番売ると思って仕事をしている

カサネテク(22歳 技術職)


外回り営業の基本的な仕事は、まず先方の法人にエレベーターの点検、修理、設置の営業に行きます。1日あたり3件ほどが多いです。

営業をしていて辛いのは、やはり成約が一つも取れなかった時です。仕事の中でエレベーター修理などもするので、成約がないと仕事量、給料にも響くので大変です。外回り営業のやりがいは、お客様に成約がいただいた際が一番です。自分で取ってきた仕事に対して達成感を感じられます。

アドバイス、根気、笑顔、お客様をどのように誘導するかが肝心な仕事ですので、諦めない心が大切です。自分が常に一番売ると思って、私は営業を常日頃行っております。

気持ちを強く持たないとしんどい

kum(31歳 事務職)


主に外回りで営業をかけているのは、さまざまな会社や店舗に出向いて、フリーペーパーや雑誌などに広告を載せませんかといった依頼をする営業です。

朝のうちにアポイントを取ったり、あるいは飛び込みで出向いたりします。やはりいきなり行っても話を聞いてくれるところは少なく、即断られてしまうことのほうが多いので、それが何回も連続するとしんどいなあと思います。

しかし、ダメ元で行ったところで思いがけずいい反応を頂けると、本当に嬉しく、今までのしんどさがどこかに行ってしまいます。

気持ちを強く持たないとしんどい仕事なので、外回り営業をされる方は、1つ断られても気持ちを切り替えて次に向かえるよう頑張ってください。

外回り営業の辛さも良さも知った上で笑顔を忘れず働こう

どんな仕事にも辛さと良さの両方があります。ですが、外回り営業をしている人でなければ分からないことも多いでしょう。今回寄せられた体験談からも分かるように、皆さん様々な経験をしています。

色々感じることがある中でも、外回り営業をする際に一番大切なのは、笑顔を忘れないことです。笑顔はお客様の心を和ませ、その結果が契約に結びつくこともあります。