バイトの失敗エピソードから学ぶミスを繰り返さない対策
バイト先で失敗経験がある15人のエピソードを紹介します。失敗は誰にでもあるものですが、その後の対応のしかたや反省を次にどう活かすのかが重要です。バイトで失敗ばかりしている新人さんは、失敗を繰り返さないための参考にしてください。
バイトで失敗した後にどう対応するかが大事
バイトを始めたばかりでまだ仕事に慣れていないと、色々失敗してしまうこともあるでしょう。バイト先での失敗は自分が怒られるばかりでなく、お客様や上司、先輩など色んな人に迷惑をかけることになります。
そんな時に一番大事なのは、迷惑をかけた方々にどう対応するかということ。その対応のしかた次第で、あなたに対する周りの評価も変わるでしょう。
バイトで失敗した時はまず謝ろう
バイトで失敗した時には、誠心誠意謝りましょう。しっかりと相手の目を見ながら、謝罪の言葉を述べることが大切です。もしお客様の怒りがおさまらない場合、責任者にも一緒に頭を下げてもらい、会社(お店)全体で失敗の責任を感じていることを示すと、きっと許してもらえるでしょう。
バイトで失敗したら仕事の手順を見直そう
お客様への謝罪が済んだら、どんなところで失敗してしまったのか仕事の手順を見直してみましょう。そうすると、例えば「食器に傷がついていないかの確認を怠った」「仕事で使う機械の操作方法を知らなかった」など失敗の原因が見えてきます。
バイトで失敗したら失敗を繰り返さないための対策を考える
失敗した原因が分かったら、次は失敗を繰り返さないための対策を考えましょう。体験談の中でも、お客様に料理について聞かれ答えられなかったら「シェフに料理の詳細を教えてもらう」、笑顔でクレーム対応してしまったら「先輩から接客の心得を一から教わる」など皆さん、失敗を繰り返さない努力をしています。同じ失敗をしないためにはどうすれば良いのか、4つのポイントを見てみましょう。
1.分からないことは先輩や上司に聞く
分からないことはそのままにせず、必ず先輩や上司に聞くようにしましょう。その際、聞いたことをメモに取っておくと良いです。
また、日頃から『ほうれんそう(報告・連絡・相談)』を徹底し、スタッフ間で情報共有することが失敗の予防につながります。
2.覚えにくいことはノートに書く
仕事の手順やよく使う機器の使い方をなかなか覚えられない場合は、自分で書くことで記憶しやすくなるので、ノートに書いて覚えることをおすすめします。
3.些細なことに対しても確認するクセをつける
どんなに些細なことでも確認するということが、失敗防止につながります。少しは慣れた作業だから大丈夫!と確認を怠ってはいけません。
4.慌てず慎重、かつ丁寧な言動を心がける
たとえすごく忙しい時や急いでいる時でも、慌てずに丁寧な言動を心がけましょう。どうしても急いでいる時などは言動が雑になってしまうこともあるはず。特にお客様対応の際には要注意です。
バイトで失敗してもめげず気持ちを切り替えよう
バイト先での仕事に慣れていない新人時代は、やってしまった失敗を引きずる人が多いもの。「失敗するのが怖い」「また怒られるのが嫌」そう感じて、最初は張り切って始めたバイトが辛いものにならないよう、失敗をしっかり反省した後は気持ちを切り替えて前進あるのみです。
ここでは、気持ちを切り替える簡単な方法をいくつか紹介しましょう。
- 誰かに話を聞いてもらう
- 今の気持ちをノートに書き出す
- 趣味に没頭する
- 美味しいものを食べる
- とにかく寝る
バイト先での失敗エピソード
ここからは、バイト経験者の失敗エピソードを紹介します。バイト経験者は様々な失敗をしていますが、失敗を怖がらずに一生懸命仕事に取り組むよう心がけることが大切です。
お料理の説明ができなかった
ジニエル(21歳 サービス業)
バイトをしていた当時、私がやらかした失敗は、宴会の際にお料理を覚えていなくてお客様から「この料理何?」と言われてなかなか答えられなかったことです。
「自分が何を出しているかわからないのか」と会社のお偉いさん風のおじさんに怒られました。周りのおじさんに「若いし、アルバイトだからわからないんじゃないですか」と言われ笑われて腹が立ちました。
バックヤードに戻り、先輩からメニュー表をもらい、厨房でシェフを捕まえてお料理について出来るだけ細かく教えてもらいました。アルバイトだから適当にやっていると思われたことがすごく嫌で、それからはお料理や飲み物のことを宴会前にしっかりと覚えてサービスに入るようにしました。お料理の説明ができなかったお客さん謝罪しました。
それ以来、どんなお料理かきちんと説明して提供するようにしました。今考えると、アレルギーなどがあれば大変なことになっていたかもしれないので、提供するお料理について詳しく知っていることは重要なことだと思います。
食洗機の扉を足で閉めた
やまこ(22歳 飲食店)
当時、私はベーカリーカフェのお運びさんのバイトをしていました。まず初めて覚える仕事は、バッシングと言い食事を終えたお客様から食器を引いて来るという仕事。初めての飲食のバイトで張り切っていて新しい仕事にワクワクもしながら、きっと自分には上手くやれると過信していました。
ところが、おっちょこちょいな性格はすぐに現れ、お盆に食器を載せすぎて倒してしまったり、残飯をこぼしてしまったりと失敗の連続でした。でも指導して下さる方が「最初はみんなあることだ」と言ってなだめてくれました。
最大の失敗は、引いて来た食器を店内中央(お客さんからもやや見える場所)にある食洗機に入れるのですが、少し慣れた頃にその食洗機の扉を足で蹴って閉めてしまいました。その扉がちょうど足の高さぐらいにあったため、ついやってしまったのです。お客さんにも指導して下さる方も、開いた口が塞がらないという顔で一瞬時間が止まりました。
その時私は固まってしまい頭が真っ白でしたが、後で社員さんや周りの方に謝罪して、普段の生活から扉を足で閉めたりするズボラ性格を直そうと決めました。普段の行いは、とっさに行動に出ると教訓になりました。
畑違いだった
みどり(28歳 自営業)
当時は、茶畑でバイトをしていました。茶畑にバロンと言われる黒い網を被せたり、畑の雑草を除去したりするのが作業内容です。
その日は雑草がのびてきたので手作業でそれらを除去してくれと社長に指示されました。たまたま他の従業員は来られなくて、社長も用事があって手伝えないと言われたため、私1人でその作業をする事になりました。
その会社は複数の畑を所有していたのですが、私は指定された畑に行き作業を開始しました。ところが、それから2時間程して社長から私の携帯に、今どこにいるのかと連絡がありました。私は「指示された畑で作業しています」と応えると、その畑に様子を見に行ったら私の姿が見えないと言うのです。なんと、私は作業する畑を勘違いし、その結果2時間も無駄にするという失敗をしてしまっていたのです。
私は社長に謝罪し、残業をして何とかこの失敗の遅れを取り戻しました。そしてこの失敗以来、私は必ず作業場所の確認を取るようになりました。
アルバイトのダブルブッキングをしてしまった
まめ(33歳 主婦)
以前バイトを掛け持ちしており、パスタ屋とすし屋でランチタイム以前・以降とわけて働いていました。
普段は手帳にスケジュールを書いて管理していました。臨時出勤や時間の延長をお願いされることもありましたが、基本的にはその場でスケジュール帳を確認するようにしていました。
両店とも繁忙期に入り口頭で臨時出勤をお願いされるようになり、ついつい手帳を見るのが手間で記憶に頼りOKすると、ある日ダブルブッキングしてしまいました。両方できる範囲で出勤しましたが、私が不在分は他のアルバイトの方で穴埋めされており、みんなの予定を狂わせてしまいました。
失敗を防ぐにはスケジュール管理はきちんとすること、ひと手間はおしまず行動することが大切であると実感しました。
バイトに必要な知識が全くなかった
まいまい(38歳 無職)
短期ではありますが、同じ職場でお中元、お歳暮の接客業務のバイトをしていました。20代半ばの経験でしたが、社会的な常識がなく失敗も多かったので教わることばかりでした。
業務としては、お客様に商品をお選びいただき、こちらで発送するというものでした。お持ち帰りや直接お店の商品をそのまま発送することもありましたので、その時にのしや商品の包装紙での包み方など全く知識がないことに入社してから思い知らされました。
まだ20代だから・・・と、知らなくて普通だと言われ大目に見ていただきましたが、業務を始める前にちょっとでも勉強すべきだったと反省する毎日でした。
日本のしきたりは、深く複雑で日本人にもかかわらず初めて聞くことばかりでした。その時の経験をその後の仕事にもなんとか活かすようにしています。
ミートソースグラタンを温めすぎてしまった!
まりあ(30歳 会社員)
20代の学生時代、コンビニでバイトをしていました。寒い地域だったため、温かいものがよく売れました。特にグラタンとかおにぎりとか。
昔は「レンジ〇〇分」とか書いてなかったので、お店のマニュアル通りに温めていたのですが、ある日商品の温め時間を忘れてしまいました。昼に食べるためか若い男性がミートソースグラタンを買いました。
私は「温めますか?」と聞くと、「お願いします」と言われました。あー、何分間だったかな?と思いながらも、こんなもんかな!と温めてみたら、出してびっくり!容器がグッチャグチャになるまで溶けて温め失敗でした。
これには店長が「申し訳ありません!」と出てきて、一緒に謝罪しました。あとから、こっぴどく怒られてがっくりしました。
コップのひびに気づかずビールを出してしまった
ムーやん(39歳 主婦)
ファミレスのチェーン店でバイトをしていた時のこと。夜の時間帯はカップルが多くビールを頼まれることが多くなります。
生ビールを注文されると、ホールで注文を取った人が食事の前に冷えたコップにビールをついでお客さんのテーブルに持っていきます。その日はそんなに忙しい日ではなかったにもかかわらず、私はひびの入ったコップにビールをついでお客さんにお出ししてしまいました。言い訳になりますが、コップは専用冷蔵庫で冷やされているため、出したときに少々曇っていてひびが見えなかったのだと思います。
しかも、そのひびに気づかずお客さんに出したところ、その男性は私に静かにすごみながら「店長を呼んで来い」と言いました。店長はお客さんに平謝りで、あとで私に「ちゃんと確認してよ~」と困った感じで言われました。
それからもいろいろな飲食店で働きましたが、ファミレスでのバイトの失敗から、サービス業というのは愛想よく料理をサービングするだけではなく、お客さんが気持ちよく食事して帰れるまで全てにおいてチェックが必要ということを学びました。
ニコニコ笑顔でクレーム対応してしまった
K(34歳 会社員)
初めてのバイトで、飲食店のホールを担当していたときのことです。
お客様に提供した食事の中に髪の毛が入っていて、クレームを受けました。接客のセの字も知らないバイトを始めて間もないわたしは、そのクレームをニコニコ笑顔で受けてしまい、お客様を更に激怒させてしまいました。店長を呼んでも怒りが収まらないお客様で、社長まで呼ばれてクレーム対応してもらう事態に・・・。
クビを覚悟していたわたしですが、会社はとても良くしてくれて、接客の心得やクレーム対応を一から教えてくださいました。それからは、自分でも接客について学び、お客様対応を仕事に活かせるように心がけました。
『知らないことを学ぶ・教える』ということが、とても大切だということを学んだ失敗経験でした。
お客様が湖に転落してしまった
ariari(39歳 会社員)
大学の夏休みに地方のそれ程有名でもない、大きくもない湖の貸しボート屋でボート番のバイトをしていました。足漕ぎ式のスワンボート、手漕ぎのボートの二種類を貸し出しているお店で、家族連れやカップルがメインのお客さんでした。
ある日の夕方近く、そろそろ店終いかなと思っていたところにカップルが「手漕ぎボートを貸してほしい」と来られたので、いつも通りに送りだし、30分後ボートが戻ってきました。いつも通りに桟橋に近づけてもらうよう声をかけ、手が届く所までボートが来たので引き寄せようとしました。
その際、お客さんの方の確認をしてなかったのですが、女性の方が早くも下船しようとしたのか、立ち上がっていたようです。その状態で私がボートを引き寄せたので、女性はバランスを崩し、湖に転落してしました。
すぐさま男性のほうが手を差し伸べて引き上げられ事なきを得ましたが、ヒヤヒヤしました。お客さんも良い人で、怒る事もなく帰っていかれました。この失敗で学んだのは、慣れた事でも有り得ない様な事が起こるかもしれないので、確認はしっかりしようと言うものです。
熱さに耐えきれず料理を落とした
いちごママ(23歳 専業主婦)
当時、飲食店で主にホールスタッフとしてバイトしていました。お客様が来店されたらお席までご案内しメニューの説明とした後、ご注文をお伺いしてオーダーを通して出来上がったものをお客様に提供し、お帰りの後は片付けをする・・・というのが主な仕事内容の流れでした。
そのようなバイトを始めて1か月ぐらい経ち、少しずつ慣れてきた頃に笑えない失敗をしてしまいました。それはお客様が注文した大盛りのパスタを運んでいる時でした。熱々のまま提供するのがお店のモットーでパスタをのせているお皿自体も温かいものを使用していたのですが、そのお皿はいつも以上に熱々で運んでいる途中に熱すぎて我慢できず派手に大盛りのパスタを通路に落としてしまいました。
その後は、お客様に説明しすぐに作り直すのでもう少しお待ちいただけるか確認しました。その旨を店長に報告し落ちたパスタとお皿を至急片付けました。
その失敗以降、熱くて途中で落としてしまいそうになる時は、おぼんを使うなどの工夫をして同じ失敗をしないように気を付けました。
会計をまちがってしまった
そーママ(33歳 主婦)
飲食店のホールスタッフのバイトをしていた当時、お会計をしたり注文を取ったり片付けや準備、掃除などをしていました。
大失敗をやらかしたのは、一番大事なお会計です。前のお客様のお支払いのお金を片付けていなくて次の人のお会計だと思い込んでレジ打ちしました。お客様が帰った後に気付き物凄く怒られました。当たり前ですがレジで合わない分は弁償しました。
ちゃんと確認をせずにきっと大丈夫と思い込んだ結果です。謎の過信をしていました。15年以上も前のことなのに、今でもそのバイトでの失敗を覚えています。
その後は、例え忙しくても1つずつ指さし確認しながら接客させて頂きました。思い込みって怖いですね。過信せずにしっかり確認が大事です。おかげで何でも確認するようになりました。
FAXの使い方が分からず何度も同じ注文を送ってしまった
あおい(33歳 販売職)
私がやっていたバイトは、スーパーマーケットのレジや青果の売り場作りなどでした。最初はレジだけの仕事だったのですが、バイト歴も長くなってきた頃、野菜や果物の売り場作りや商品を綺麗に並べる仕事などもまかせてもらえるようになりました。
青果の仕事をしているとき、社員の方に商品の果物を本部に発注するようにと頼まれました。FAXで送るように言われた私はFAXの使い方があまり分かっていなかったのですが、できるだろうと思って受けてしまいました。
いざ送ってみると紙が戻ってくるので送ることができていないと勘違いし、何度も送信してしまいました。それに気づいた社員の方が一緒に対応してくれました。本部に電話で間違いを伝えてくれた方にも謝ってお礼を言い、何とかなりました。
この失敗から学んだのは、分からないことは恥ずかしがらずに聞くという事です。
料理を焦がした
バンデンハーク(37歳 派遣社員)
高校生の頃に初めてバイトに挑戦しようと思い、ファミレスで働き始めたことを振り返ります。自分の担当場所は裏方でガストの色んなメニューの調理や盛り付けを任されていました。
メニューの1つにマグロ丼があるのですが、加熱のしすぎでマグロを焦がしてしまう失敗をしたことを今でも覚えています。店長にすごく怒られへこんでしまったのですが、「もう二度と同じ失敗を絶対にしないぞ」と誓い、家からストップウォッチを持参して加熱時間を管理するように対策しました。
お金を貰う立場として仕事を任されている立場として、しっかりとしたメニューを提供しようとする責任感と妥協しない精神をこのバイト先から学んだと感じています。
炊飯ボタンを押し忘れてご飯が足りなくなってしまった
やん(26歳)
牛丼屋でバイトをしていた時です。ホール1人、キッチン1人で私はキッチンの対応でした。
昼のピークでやらなきゃいけないことが多くて、中はごちゃごちゃになっていました。そんなときにやってしまいました。お米を炊いたはずが炊けていなかったのです。ガスでご飯を炊くシステムで点火はされていましたが、炊飯ボタンを押し忘れていたのです。
それを残りのご飯があとわずかの時に気づきました。ご飯を炊くのにどう頑張っても20分以上はかかるので、どう考えてもご飯が足りませんでした。お客様に事情を説明したら、なんと皆さん待って下さることに!!素敵なお客様ばかりで救われました!ご飯が炊き上がるまでがとても肩身が狭かったです。
この失敗以降、どんなに慌てているときでも確認を怠らないことを教訓にしています。
「クレームが入った」という言葉がお客様に聞こえてしまった
ソラリス(25 小売業)
スーパーでバイトしていたときに商品の陳列をしていたのですが、お客様から昨日買った野菜が傷んでいたというご指摘をいただきました。
そのときはまだ働き始めたばかりで、どのように対応すればわからなかったので上司に報告しに行きました。そのときに私が上司に言った「クレームが入った」という言葉がお客様に聞こえてしまい、怒らせてしまったのです。
お客様としてはクレームを入れたのではなく指摘をしたとの考えだったらしく、クレームといわれるのは不快だと怒りをあらわにしていました。
その後は、私含めて私の上司と副店長も出てきて謝罪をしました。今回の失敗で安易に「クレーム」という言葉を使うべきではないと考えました。
バイトでの失敗をその後の仕事にどう活かすかが大事
今回、バイト経験のある皆さんに職場での失敗談を聞いてみたところ、色々な失敗エピソードがありました。失敗すると落ち込む人は多いですが、いつまでもその失敗を引きずったままでは、良い仕事ができなくなってしまいます。
落ち込むのは仕方ないですが、大事なのは落ち込んだ後にきちんと反省し、失敗を今後の仕事にどう活かしていくのかを考えることです。バイトの失敗談を寄せてくれた方々は皆、自分なりに失敗から様々な学びを得て、それをその後の仕事に活かしています。この機会に、失敗を繰り返さないための対策を考えてみましょう。