携帯ショップのスタッフとして接客のスキルを向上させよう
携帯ショップの仕事において重要なのは、接客のスキルです。接客態度が優れていることがかなり重要視される仕事であるため、慣れないうちは難しいと感じることも多くあるでしょう。ですが、経験を重ねるうちにコツを掴むことで、お客様への接し方がわかるようになります。
携帯ショップにはさまざまなお客様が来店します。老若男女問わず、その客層は限られたものではありません。ですから、その都度、接客の仕方を適切なものに変えなければなりません。携帯ショップの仕事の難しさは、そういったところにあります。
携帯ショップで働きたいと考えているのであれば、まずは接客のスキルを身につけることを意識しましょう。接客が得意になりたいという人は、ぜひ携帯ショップの仕事にチャレンジしてみてください。
携帯ショップの仕事内容とは具体的にどんなことをするのか?
携帯ショップでは、特に窓口での接客が主となります。しかし、一口に窓口での接客と言っても、その中でやらなくてはならないことはさまざまです。
お客様の機種変更の手続きをしたり機種の説明をしたりする
お客様の機種変更の手続きをすることや、それぞれの機種の機能の説明をすることが携帯ショップのスタッフとしての仕事です。機種を変えたいと申し出るお客様は、初めからどの機種にするか決めているという場合もありますが、全くわからないという場合ももちろんあり得ます。
ですから、そういったお客様に対して機種の説明をすることも求められます。お客様が携帯を使う時にどのようなことを重視しているのかを汲み取り、最適な機種を提案するのが理想的です。
機種変更に関しては、最新機種は予約をしたいというお客様も多数来店する場合もあります。人気の機種は売り切れてしまう可能性もありますから、そういった問い合わせにも対応できるようにしておきましょう。
お客様の携帯に関する悩みを解決するために相談に乗る
携帯を使っていると、使い方がわからないという時や、もしかしたら故障してしまったのかもしれないという時があるでしょう。そういった時に、携帯ショップに来店されるお客様は少なくありません。窓口では、そのようなお客様に対応することも求められます。
窓口に寄せられる相談は、すぐに解決できるものから難しいものまで大小さまざまです。できるだけ早くお客様に解決策を提案できるように、常日頃から知識を蓄えておくようにすることが大切です。
基本的な操作はもちろんですが、時には高度な知識を要求されることもあります。特にアプリやネットなどの操作の不明点を相談するために来店するお客様に対しては、専門的な知識を持って対応しなければなりません。
お客様の料金プランについて説明したり変更の手続きをしたりする
料金プランは、頻繁に改正を重ねられるものです。ですから、その度に正しく理解し、お客様にプレゼンできるようにしておかなければなりません。もっと携帯料金を安くしたい、見直したい、と来店したお客様に対して料金プランについて説明することも、携帯ショップのスタッフの仕事のひとつです。
料金プランはお客様にとって重要なものですし、細かい質問をされることも予想されます。どう組み合わせるのが最適なのか、以前とはどう違うのかなど、詳しく説明できるようにしなければなりません。
また、新しいプランがあれば、それを提案することもあります。携帯ショップでは、携帯の販売をするだけではないということを覚えておきましょう。
窓口において周辺機器などの購入のすすめることも仕事のひとつ
窓口では、周辺機器の販売をすることもあります。充電ケーブルや、モバイルバッテリー、保護フィルムやスマホケースなどがそれにあたります。また、ヘッドセットやスマートウォッチなどの販売もします。
周辺機器に関しては、新製品が続々発売されます。それらについてすぐにチェックをして、お客様からの要望に応えられるようにしておく必要があります。
また、お客様の持っている携帯に適しているものであるかどうかをきちんと確認しておかないと、のちにトラブルに発展してしまうことになりかねません。販売する時には細心の注意を払うことが求められます。
窓口業務以外にも店内のディスプレイを整えることも仕事
窓口業務の他にも、携帯ショップの中にあるディスプレイを変えることも仕事のひとつです。より商品の良さが際立つように、一目見ただけでどこがその機種の売りなのかがわかるように、工夫してディスプレイを作らなければなりません。
ディスプレイを変える他にも、店内の掃除や、裏にある在庫の管理をすることなども仕事に含まれます。携帯ショップの仕事は、決して少なくはありません。むしろやることはたくさんあって、時間は足りないくらいなのです。
携帯ショップで働くことによって得られるメリット
携帯ショップで働いていると、自分自身のためになる、時には一石二鳥とも言えるいくつかのメリットを得ることができます。
たくさんのお客様と接して接客のスキルを上げることができる
携帯ショップでの仕事では、一日に何人ものお客様と接することになります。そのため、コミュニケーションをとる機会が増え、接客をするスキルを上げることができます。お客様が何を欲していて、どのように対応するのが一番適しているのかといったことを汲み取る力がつくのが携帯ショップの仕事のいいところです。
接客をする度に、次はどうすればもっとより良い対応ができるのか、と考える機会が得られるため、常に自分を高めることができます。向上心を持って仕事に取り組めば、接客のスキルはどんどん磨かれていきます。
携帯ショップで働くことによって高収入を得ることができる
携帯ショップは平均的に時給が高いとされているため、高収入を得ることが期待できます。平均的な時給は1,500円程度なので、他のアルバイトやパートなどよりも、稼ぎやすいと考えられます。
また、派遣のスタッフとして働く場合でも、月給が高く設定されていることがほとんどです。ボーナスが支給されない派遣社員としては、月給が高いことは働く上でかなり嬉しい利点です。
携帯ショップの仕事はやるべきことが多くありますが、その分支払われる給与も高いというのがいいところであると言えます。
携帯ショップに勤めていると携帯や周辺機器に詳しくなれる
携帯ショップで仕事をしていると、さまざまな知識を吸収することになります。入荷した最新機種には、いち早く触れることになりますし、周辺機器についても勉強する必要があります。そのため、自然と携帯ショップで取り扱っている機器に詳しくなることができます。
携帯に詳しくなりたい、また、新しい機種に興味がある、といった人にとっては携帯ショップでの仕事はとても向いていると言えます。周辺機器も、どんどん新商品が入荷されますから、それらがどういったものであるのかについて知ることができます。
携帯ショップで仕事をする時に大変だと思うのはこんなこと
携帯ショップで働く時には、メリットがたくさんある一方で大変なこともあります。携帯ショップで働くことを検討している人は覚えておいた方がいいでしょう。
お客様の質問に答えるために覚えなければいけないことが多い
お客様からの質問に答えるために、覚えなければいけないことがたくさんあるということが大変なことのひとつだと言えます。どのような質問をされるかは、実際にお客様と対面した時にならなければわかりません。ですから、予想していなかった質問をされても慌てずに答えられるように知識を持っておかなければならないのです。
携帯ショップでの仕事は、日々勉強を欠かすことができないため、気が抜けません。新しい機種が入荷されれば、機能や特徴を覚えなければなりませんし、プランやサービスの説明を澱みなくできるようにしておかなければいけません。
お客様からのクレームを上手く処理しなければいけないのが大変
お客様からは、クレームを受けることも多々あります。なかなか丸く収まらないこともあるでしょう。そういった時に、自分の接客だけで解決するのが難しいと感じると、ストレスが溜まってしまう可能性もあります。
サービス業にクレーム処理は付き物ですが、携帯ショップで働く上でもクレーム処理があることは覚悟しておくべきだと言えます。
携帯ショップで働いていました!体験談
ここでは、実際に携帯ショップで働いていた5人の体験談を紹介していきます。仕事は大変だったけれど、とても楽しく仕事をしていた様子が分かります。
とても楽しい経験でした
なな(40歳)
携帯ショップの専売店に約一年勤めていました。勤務時間帯は早番と遅番の2勤務体制だったので、交代制になっており早番と遅番のシフトを組んで出勤していました。
だいたい早番は8:45ごろ出勤で遅番は13時頃出勤の8時間勤務になっていて、週に2日のお休みがありました。
基本的には受付業務がベースなので、新規受け付け・機種交換・料金の支払いや操作方法の説明を行っていました。
大変だったのは携帯の新機種がどんどん出るので、各メーカーの基本的な操作を理解していないといけないのでメーカーごと機種ごとに操作を把握することが大変でした。しかし、新機種の情報などは早めに耳に入ってくるので常に新機種に乗り換える事が出来てとても良かったです。
個人情報の取り扱いに注意が必要でした
りゅう(23歳)
携帯ショップの仕事は8か月になります。普段は土日祝日を含む週5日のシフト制で、勤務時間は自分の場合10時から19時のシフトで勤務しています。
携帯ショップの仕事内容は契約、解約、料金の支払い、店頭にて購入していただいた携帯端末や、Wi-Fiのルーター、タブレットなどの操作方法や設定方法などの説明、その他新プランや各種キャンペーンといったご案内業務もあります。
携帯電話などの通信事業で働いた経験はなかったので、お客様に間違った案内しないようにすることや、端末の操作設定方法を勉強するのが入社した当初は大変でした。
それ以上に大変なこととしては、携帯販売員はお客様の個人情報を取り扱うので、個人が特定できる書類やメモ書きの管理を漏れ出ないよう細心の注意を払って取り扱わなければいけないことです。
しかし、この仕事をしてよかったという経験もあります。端末の操作はもちろん、自社のプランだけではなく競合他社含む通信事業全体に詳しくなるので、ネットが欠かせない現代においてこれは大きなメリットだとも感じて、日々勉強しながら勤務しております。
時給が高いことに魅力を感じて選択しました
そよ(42歳)
本業が決まるまでの間、生活をしていくためにどこかで働こうと思って携帯ショップに勤めていたことがあります。選んだきっかけは時給が高いという理由です。時間は朝の11から20時まででした。休憩はお昼休みの1時間と午後暇になったときに15分ありました。
期間は次の仕事が決まるまでだったので1ヵ月と短いですが、月曜金曜休み、1週間に5日入っていたのでかなり稼げました。
覚えることが多くてお客さんにうまく説明できないのが辛いと思いましたが、うまく伝えられるとやりがいを感じる仕事です。内容は携帯の在庫を調べて申し込みの手続きをするだけなのでむずかしいことはありません。高時給が魅力なので、また機会があれば勤めたいと思いました。
大変だけどやりがいはあります
makoto(33歳)
派遣社員や正社員もありましたが、店舗異動も含めて結局約8年間携帯ショップに勤務していました。勤務時間は9時から22時ごろまでです。閉店時間にもよりますが残業で時間を取られてしまいます。派遣社員ならもう少し早く帰れますし、早番遅番がある店舗もあります。主にカウンターでのお客様対応です。
最初は料金の支払いなどから始めて、徐々に機種の販売や故障関係に携わっていきます。店長になると雑務が多く、接客の回数は減っていきます。また故障関係には担当者がおり、裏方での仕事が多いです。
最も大変だったのがクレームです。上司を出せと怒鳴られるのですが、上司でも出来ることは一緒なので中々変わってくれません。最長6時間のクレームを受けたことは今でもトラウマになっています。
また携帯電話以外の商材も多く、ノルマが無い様でしっかりあるので、販売数が少ないと指導されることもありました。
私が店長をしていた時ですが、スタッフが退職する際に「あなたが店長だから続けられました」と言われた時はこの仕事をしていてよかったと実感しました。特に故障受付で多いのですが、お客様に「ありがとう」と言われることで、それが毎日の仕事の励みになりました。
指名をいただけると嬉しい
まつあい(29歳)
私は携帯ショップで一年半程働いていました。はじめは、求人雑誌からただ給料が良いからという理由だけで働き始めました。勤務時間は朝8時から夜の9時まで。間に2時間ほど休憩がありましたが、忙し過ぎて休憩を取れない日も度々あり、週に2回の休みも、研修が入り、なかなか思うように休みが取れませんでした。
ですが、お客様と一対一で、新しい携帯の説明をしたり、お客様の大切にされている携帯を修理して何年もの付き合いになったりと仕事内容はとても充実していました。
顔見知りになり、指名のように私が良いと言っていただけた時には、この仕事をしていて良かったなと感じました。大変ですが、日々の研修でお客様に対する接し方を勉強していたおかげだと感じました。
携帯ショップで働くとコミュニケーションスキルが身につき視野が広がる
携帯ショップでの仕事は、ハードではありますが、その分やりがいに満ちています。やらなければならないことが多いため、初めのうちは混乱してしまうこともあるでしょうが、自分だけで抱え込まないようにして乗り切りましょう。
何よりも、コミュニケーションスキルを身につけることができるというのはとても大きなメリットです。多くの人と接していくうちに、このお客様にはこういったアプローチをすれば良いのだろう、といったことを察することができるようになっていきます。
そのように視野を広げることができれば、より質の高いサービスの提供に繋がります。携帯ショップでの仕事は、自分にとってプラスになることは間違いありません。