社内ニートになる原因と特徴を理解して脱出しよう
社内ニートという言葉をご存知でしょうか。社内失業、オフィスニートと同意語で、近年では「社内ニート」という言葉を使われるのが主流となってきました。具体的には社内で仕事を与えられず、会社にいながらも一日中働かない人を指します。
仕事のモチベーションが高い方や、やる気がある方が社内ニートになった場合はとても辛い心理状態となるため、脱出したい人が殆どでしょう。これは本人の問題が大きな原因となっています。20代、30代の働き盛りだからといって油断しないようにしましょう。
社内ニートになってしまう原因は?
社内ニートになる原因を紹介します。原因を知ることで、辛い社内ニートから脱出する方法も見つけやすくなるでしょう。ですから、社内ニートで辛い思いをしている人は、自分がなぜ社内ニート状態に陥っているのか、その原因を探ることから始めてみてください。ニートになる原因は人によって様々なことが考えられますが、主に次のことが挙げられます。
- 仕事量が少ない
- 仕事の質が低い
- 仕事に関心がない
- やる気そのものがない
特に1つ目と2つ目の原因に関しては、新入社員に多く見られるものです。まだ仕事に慣れていないので、その質も低くなりやすく、任せられる仕事量自体も少ない場合があります。そのため、やりがいを感じられず、最初は張り切っていた人も次第に仕事への関心が薄れていき、やる気をなくしてしまいます。
社内ニートによく見られる特徴と辛い状態からの脱出法
社内ニートと呼ばれる人には、いくつかの特徴があります。ここからは、その特徴とともに社内ニートからの脱出方法も見ていきましょう。
1.仕事を意欲的にこなして信頼を回復する
社内ニートになる方は、忙しいフリをするのが特徴です。余計な仕事は断り、自分の仕事だけを時間を掛けてこなすのです。このような仕事振りは上司もわかっているので、仕事を任すこともなくなり、結局最小限の仕事さえも無くなってしまうのです。
では何故忙しいフリをするのかというと、仕事をしたくない、の一点でしょう。社内ニートになるのは完全に自業自得と言えます。
このような方は社内ニートになれて本望かもしれませんが、それも最初だけです。仕事がないので時間がゆっくり流れ、精神的な疲れがどっと来るのです。
脱出方法は唯一つ、自分の仕事振りを改める事です。上司へ素直に反省した事を伝え、仕事をもう一度貰います。回ってきた仕事も優先的に作業して、自分の仕事も滞りなくこなします。時間は掛かりますが、そうする事で社内の信頼をもう一度回復させる事が出来るでしょう。
2.積極的な勤務態度で社内ニートを回避する
社内ニート予備軍は、仕事をしているフリをするのも特徴の一つです。仕事が忙しい訳でもなく、ただ作業的に就業時間まで仕事をしているフリをします。
周囲からは真面目に仕事に取り組んでいるように見えるのですが、仕事を依頼している上司には見破られている事を頭に入れておきましょう。
このような事をしていると周りからの評価は良いですが、上司からの評価はただ下がる一方になってしまいます。そうなると最小限の仕事だけ、もしくは仕事自体も貰えなくなる可能があります。
今はそれでも良いですが今後待ち受ける末路は社内ニートなので、それが嫌な方は早く脱出の道を探りましょう。
脱出する方法は積極的に次の仕事を貰う事です。このタイプの方は受動的な方が多いです。仕事も依頼が来るまで待っている方が殆どなので、今の仕事が終わったら次の仕事を貰いに行く積極性が重要になります。
3.スケジュール管理を徹底して無駄な残業をしないようにする
社内ニートは無駄に残業をしたがります。原因は2つあり、1点は残業=仕事を頑張っているという考えです。このような考えは新入社員やベテラン社員に多いので注意が必要です。
もう1点は時間内にこなせる仕事量にもかかわらず、残業する前提でスケジュールを調整してしまう、という事です。
企業は勤務時間内で仕事をこなせない人は評価しません。仕事が出来る人の特徴の一つは「残業をしない事」です。何故かというと自分の時間管理も出来ない人が、仕事の管理なんて出来るわけがないという事です。
勤務時間内で終わる仕事でも残業する方に、会社は仕事を与えません。そうして仕事をどんどん減らされると結果的に仕事がない、社内ニートの道を辿ってしまうのです。
脱出方法は簡単で、勤務時間内で仕事が終わるように時間を意識する事です。スケジュール帳で自分の仕事を管理して、時間毎に仕事をこなす事を意識すると残業せずに自分の業務をこなす事ができるでしょう。
4.作業スピードより正確さを優先して確実に成果を上げる
20代の若年層に多く見られる社内ニートの特徴は、失敗やミスが重なり、仕事を与えられなくなった方です。上司や先輩から怒られる機会が増えるとやる気がなくなり、現在受け持っている仕事に対しても意欲が沸かず適当にこなしてしまいます。
その結果「こいつは何をやっても仕事ができない」というイメージをつけられます。このような負のスパイラルが若年層の社内ニートを生み出す原因の一つとなります。
このタイプの方は最初の頃は誰よりもやる気があり、意欲的に仕事をこなしていました。しかし失敗を重ねるうちに自信がなくなり、怒られたくないという感情が先行する事でさらなるミスを招いてしまうのです。
負のスパイラルから脱出するには与えられた仕事を確実にこなす事、そうする事で仕事に対する自信を取り戻す事ができます。自身を取り戻す事で効率的に仕事をこなす事が出来るでしょう。こうなると社内での評価も上がるので新しい仕事にも携わる事ができます。
ポイントは慌てず確実に仕事をこなす事。最初は仕事量を気にせず成果のみ追求しましょう。結果が出るのは遅いかもしれませんが、その正確な仕事内容を上司は評価してくれるでしょう。社内ニートを脱出するのは時間の問題です。
5.言い訳をせず社内のコミュニケーションを意識する
言い訳が多い人は社内ニートになる可能性があります。仕事が遅いのはあいつのせい、忙しいからそれは出来ない、それは自分の担当ではない、など誰かのせいにしたり、言い訳ばかりしてしまいます。
このように言い訳ばかりしていると、社内からの評判も低くなり、「あの人に仕事を頼むのは面倒だ」と思われます。敬遠されてしまっては仕事が無くなるのも当然なので社内ニートになるしかないでしょう。
脱出するには積極的な仕事の姿勢を見せ、頼みごとは極力受け入れる事です。このようなタイプの方はぶっきらぼうで言葉が少なめです。その為余計な誤解を招く事もあります。
忙しくて他に手が回せないときも言い訳ではなく、一言謝るだけで印象は大きく変わるでしょう。社内のコミュニケーションを意識する事も大切です。
6.目標設定など刺激を取り入れる事でやる気をだす
社内ニートになる人は仕事中に寝るのが特徴です。ただの睡眠不足であれば良いのですが、仕事に対するやる気やモチベーションが極端に低いことが原因となります。
元々やる気が低いので仕事の成果も低く、社内の評判も良くありません。本人もさほど気にしない為、危機感もありません。社内ニートのエリート的存在がこのタイプです。
このようなタイプの方は仕事が出来る傾向があるので、真剣に取り組むと大きな成果を出す事ができます。
脱出方法は自分のやる気次第となります。例えば目標を設定してクリアしたら欲しい物を買う、今の仕事に飽きているので新しい仕事をしたいと上司に願いでる、など日々の社会生活に刺激が伴うことを選択する事でやる気を復活させる事ができるでしょう。
社内ニートは他人事ではない
社内ニートは原因と特徴を理解すると脱出する方法も自ずと解ってきます。中には社内ニートになりたいと思っている方もいるかもしれませんが、実際には精神的にも肉体的にも大きな負担となるでしょう。
社内で肩身の狭い思いをするのを想像してみて下さい。会社のパソコンでネットサーフィンをするとバレてしまう、業務以外のことをすると怒られる、でも仕事がない、結局一日中ぼーっとする事になるのです。時計を見てもまだ1分も経っていない、なんて状況が延々と続く可能性もあります。
このような社内ニートは他人事ではありません。いつ自分に降りかかるか解らないので、常日ごろから警戒し積極的な姿勢で仕事に取り組むのを忘れないようにしましょう。